ペットと一緒に暮らせる住まいの探し方は?[ペット可物件のデメリットはなに?]

近年、一軒家・賃貸問わず自宅でペットを飼う方が増えており、それに伴い「ペット可物件」の需要も高まっています。そこで今回は、ペット可物件の探し方やペット可物件に住む際のデメリットなどをご紹介します。

 

 

ペット可物件の探し方

ペット可物件といってもピンからキリまであり、なるべくいい物件を選びたいと思うものです。そうでなければ、家族の一員であるペットにも大きな負担がかかってしまいます。

そこでまずは、ペット可物件の上手な探し方についてご紹介します。

ネットだけでなく不動産屋に相談する

物件を探す際、あらかじめインターネットで目星をつけておいてから不動産屋を訪ねるというのが、最近は当たり前になっているといっていいでしょう。こうすすることで、不動産屋の滞在時間を減らし、スムーズに契約に移ることができます。

しかし、ペット可物件を探す際、この方法はあまりおすすめしません。ペット可物件をお探しの方は、おそらく自分が飼っているペットのためによりよい物件を選びたいと思っているはずです。

しかし、インターネットの不動産ポータルサイトなどには、そこまで詳細な情報を載せることができません。そのため、インターネットに記載されている情報だけで物件を選ぶと後悔する可能性があります。

ペット可物件を探すのであれば、不動産屋を訪ね、実際の間取りや設備を確認したうえで契約することをおすすめします。ペット可物件を探すためには、通常の物件を探すよりも時間がかかると考えてください。

条件をつけすぎない

ペット可物件の存在はほとんどの方が知っていると思いますが、まだまだその数は多くありません。全体の15%~20%程度しかないとも言われています。

そのため、ペット可物件を探す際に、条件をつけすぎると選択肢が少なくなってしまうおそれがあります。

例えば

・築浅(10年以内)

・駅チカ(徒歩5分以内)

・収納スペースの数、広さ

・5階建て以上

・独立洗面所

などは人気の条件です。もちろんすべてを我慢する必要はありませんが、いくつか妥協するだけで選べる物件がグッと増える可能性があります。事前に条件の優先順位を確認しておきましょう。

 

 

ペット可物件のデメリット・注意点

ペット可物件は通常の物件と異なる点も多いため、デメリットや注意点も存在します。事前にしっかりと把握したうえで選んでください。

初期費用が高い

ペット可物件は、通常の物件と比べて初期費用が高くなる傾向にあります。その最たる例が「敷金」です。

ペット可物件では、退去時に入念な消臭作業などが行われます。そうしなければ次の方が入居してくれませんからね。それらの費用が通常の物件より高くなってしまうので、最初に納めるべき敷金も高くなる傾向にあります。

また、敷金は残っていれば退去時に返還される性質を持ちますが、ペット可物件の場合、敷金が残るということはほとんどありません。

さらに、ペット可物件は同じ間取りの通常物件と比べて家賃も高くなっています。ペットを飼えるように、壁紙を下の方だけ張り替えているなど、さまざまな配慮がなされているからです。

ペット可物件に住む場合、費用がある程度かかることは覚悟しておきましょう。

 

飼えるペットの種類には注意

ペット可物件といっても、何でも飼っていいという物件はそれほど多くありません。「犬はOKだけど猫はNG(逆もあり)」「爬虫類はNG」など、さまざまな条件が設けられています。

ペット可物件を探す際は、今自分が飼っているペット・これから飼おうと思っているペットの種類に合わせて探すようにしてください。また、不動産屋で相談するときは、入居後のトラブルをなくすためにも、上記のことを嘘偽りなく話すようにしましょう。

多頭飼いできない物件が多い

ペットを飼っている方の中には、多頭飼いしている方も多いでしょう。しかし、ペット可物件の中でも「多頭飼いはNG」という制約を設けている物件もあります。ペット同士のけんかなどにより、騒音トラブルに発展するからと考えられています。

万が一違反してしまうと退去されられかねないので、多頭飼いする予定がある場合は、事前にしっかりと説明しましょう。

動物病院の有無

ペット可物件を探す際に、周辺施設としてもっとも必要なのが「動物病院」です。ペットは言葉が通じない分、病状などの把握が難しく、知らない間に重傷化しているということも少なくありません。そうでなくとも誤嚥などの危険性も多いです。

そのような場合に、動物病院が近くにあるととても便利です。ペット可の物件を探す際には、不動産屋に最寄りの動物病院までの道のりも説明してもらいましょう。

 

 

ペット共生型物件

ペット可物件をさらに発展させたものとして、「ペット共生型物件」というものがあります。ペット可物件とペット共生型物件を比較するとこのような違いがあります。

ペット可物件・・・ペットを飼ってもいい物件(飼わないで住んでいる人もいる)

ペット共生型物件・・・住人がペットを飼うことを前提とした物件(ほぼ全員がペットを飼っている)

ペット共生型物件であれば、同じペットを飼っている住人同士、譲り合いの精神を持って暮らすので、トラブルも比較的起きにくいですし、物件自体もペットも人間も住みやすい設計になっているので、非常におすすめです。

ペット共生型物件にある設備

ペット共生型物件には、以下のような設備がついており、ペットと暮らしやすい環境が整えられています。

・足洗い場

散歩が必須のペットも多い中、足が汚れたまま部屋に入れるのは抵抗がありますよね。ペット共生型物件には、足洗い場がついてることもあり、足についた汚れを落としてから部屋に入れることができます。

・ペット専用の扉

ペット共生型物件には、犬や猫が出入りできる専用の小さな扉が設置されています。ペットのにおいを隔離する役割も果たしているので、居住スペースとペットを飼うスペースを分けるのにも役立ちます。

・ペットが開けられないドアノブ

ペットは学習することで、ドアを自分で開けられるようになることもあります。しかし、寝室などペットに入って欲しくない部屋もあるでしょう。ペット共生型物件では、ドアノブを丸くすることで、ペットがつかみにくい設計になっています。これも居住スペースと飼育スペースを分けるための措置です。

・キャットウォーク

猫を飼っている方は、自分でキャットウォークやキャットタワーを設置している方も多いと思いますが、ペット共生型物件であれば、あらかじめそういった設備が整っている物件も多いです。猫は上下運動が大好きなので、キャットウォークがあるだけでも運動不足を解消できます。

ペット可物件でトラブルにならないために

ペット可物件は、ペットを飼っていない人も住んでいるため、さまざまなトラブルが起きやすい環境でもあります。そこで最後に、ペット可物件でトラブルにならないための秘訣をご紹介します。

事前にあいさつをする

ペット可物件に住むのであれば、入居時に近隣住人へのあいさつは済ませましょう。その際にペットを飼っていることを伝えておくと、後々のトラブルを防ぐことができます。最低でも、両隣+上下のお部屋の住人にはあいさつをしてください。

共用部分でペットを遊ばせない

マンションやアパートの共用部分では、ペットを放し飼いにするなどしてはいけません。散歩に出かける際も、共用部分では抱きかかえるなど、近隣住民に配慮することが必要です。

しつけを済ませておく

ペット可物件に住む場合でも、ある程度のしつけは済ませておきましょう。人を見かけたらとにかく吠えてしまうなど、しつけがうまくいっていないとトラブルに発展する可能性が高まります。

 

ペットと暮らせる理想の物件を探そう!

まだまだペット可物件は多くありませんが、家族の一員でもあるペットのためにも、デメリットを理解したうえで理想の物件探しをコツコツと進めましょう。

 

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