賃貸住宅の1階に住むメリット・デメリットは?[実は一部の層に人気?]
賃貸住宅に住む際、間取りや広さなどを考えるのに加えて、1階に住むのか2階以上に住むのかも考えなければなりません。一般的には1階が不人気で2階以上の方が人気と考えられていますが、本当にそうなのでしょうか。今回は、賃貸時住宅の1階に住むメリット・デメリットをご紹介します。最後に2階以上に住む際のメリット・デメリットも紹介するので、比較した上で家探しをしてください。
賃貸住宅の1階に住むメリット
まずは賃貸住宅の1階に住むメリットをご紹介します。
階段やエレベーターを利用する必要がない
賃貸住宅の1階に住んだ場合、階段やエレベーターを利用する必要がないので移動が簡単にできるというメリットがあります。
例えば、重い荷物を運び込むのも階段だと一苦労ですが、1階に住んでいれば負担はかなり減ります。
日ごろの買い物などでも、階段の上り下りが必要ないので、小さなお子さんなどがいるご家庭でも安心です。
引越しがラク
上記のように、1階の場合は階段やエレベーターを利用する必要がないので、引越し作業がラクに進みます。すべて引っ越し業者に任せるという方にはあまり関係ありませんが、自分でもいくつか荷物を運ぶという方は多いと思うので、そういった場合にラクに搬入できるというのは大きいでしょう。
下の階を気にすることなく生活できる
アパートやマンションに住んでいると、下の階が気になってなかなか物音を立てづらいという方もいるでしょう。特に小さなお子さんがいるとなおさらです。
1階に住んだ場合、下の階を気にすることなく生活できます。余計な心配をしなくてよいというのは大きいでしょう。
他の階より家賃が安い
賃貸住宅の1階を選ぶ方の中には、「家賃の安さ」を1番に考えている方が多いです。一般的に賃貸住宅は、階が上になるほど家賃も高くなる傾向にあるため、1階がもっとも家賃が安い物件が多いです。
災害時に避難しやすい
賃貸住宅の1階を選ぶ上で、近年特に重要視されるのが災害時の対応のしやすさです。建物は上の階の方が揺れやすく、地震の影響は1階がもっとも少ないと言われています。また、その他の災害においても、1階は非難しやすいという特徴があるので、災害大国である日本では重要視される点です。
賃貸住宅の1階に住むデメリット
ここからは賃貸住宅の1階に住む際のデメリットをご紹介します。
湿気が多い
1階はどうしても日陰になりやすく、地面と接している分、外の影響も受けやすい傾向にあります。そのため湿気が多く、洗濯物などに影響するかもしれません。
対策としてはこまめに換気をすることや、除湿器を利用することが考えられます。また、クローゼットには必ず除湿剤を置いておきたいところです。
虫対策が必要
上記と同様に、 1階は地面と接しているため虫が侵入しやすいという特徴があります。1度入ってしまうと、部屋の中で繁殖することもあるので、事前にしっかりと対策しておきたいところです。
今は匂いの少ない防虫剤や、外出時にスプレーしておくだけで効き目が持続するものなど、多くの種類が販売されています。ぜひ利用してみてください。
防犯対策が必須
賃貸住宅の1階に住む際のもっとも大きなデメリットは、「防犯性能が低い」という点でしょう。アパートやマンションの1階部分は、見ようと思っていなくても見えてしまうものです。また、家を狙った犯罪も基本的には1階を狙ったものばかりです。そのため、防犯対策は必須と言えるでしょう。
今からでもできる賃貸住宅の防犯対策については、こちらの記事で紹介しています。ぜひご覧ください。
日当たり・風通しがよくない
賃貸住宅の1階は、どうしても周囲の建物によって日陰になりやすく、日当たりが十分でないケースも多いです。せっかく南向きの物件を選んだのに日が当たらない、なんてことも。特に、都市部など住宅が密集している地域では、低い階になればなるほど日当たりが悪くなります。
また、同様の理由で風通しもあまりよくありません。建物に遮られ、風が家の中まで届かないこともしばしば。
日当たり・風通しが共に悪いため、洗濯物が乾きにくくなってしまいます。
洗濯物が外から見えやすい
防犯という面にも大きく関係しますが、1階の部屋はフェンスなどがないと洗濯物が丸見えになってしまいます。見ようと思っていなくても、通行人の視界に入ってしまいます。もちろん、泥棒などの目にも付きやすくなるので、特に女性などは不安になるかもしれません。
多少乾きにくくなりますが、下着は室内で干すなどの対策が必要でしょう。
賃貸住宅の2階以上に住むメリット・デメリット
次は、賃貸住宅の2階以上に住む際のメリット・デメリットをご紹介します。1階と比較しつつ、自分にはどちらが適しているか確認してください。
日当たり・風通しは抜群
2階以上の物件は、1階と比べて日当たり・風通し共に抜群です。上の階になればなるほど、日当たりや風通しを遮るものは少なくなるので、より快適な生活を送ることができます。
外から部屋の中を見られる心配も少ないので、湿気が気になるときは窓を開けるなどして対応することができるのも大きなポイントです。
防犯性能は高い
2階以上の物件は、1階と比べて防犯性能が高いと言われています。そもそも侵入者は、わざわざ上の階に侵入しようとは思いませんし、ベランダや窓から侵入も難しいです。そのため、1階と比べると比較的安心して暮らすことができるでしょう。
ただし、近年は屋根からベランダに降り、その後自宅に侵入する犯罪も確認されているので、下記の記事に記載している防犯対策は行っておきましょう。
下の階を気にしながら生活する必要がある
「上の階の足音がうるさい」という苦情から始まる住民トラブルは、アパートやマンションで起こるトラブルの中でもトップクラスに多いものです。このようなトラブルを引き起こさないためには、下の階を気にしつつ過度な物音を立てないようにしなければなりません。これは上の階に住む人の責任と言えるでしょう。
ただ、大人は注意しながら生活することができても、子供にはなかなか理解できません。飛び跳ねたりしている姿を見てかわいいと思う一方、音が心配になることもあるでしょう。
常に下の階を気にしながら生活しなければいけないというのは、ストレスになるかもしれません。
1階より家賃が高い
2階以上の部屋に住む際、もっとも悩むのがその「家賃の高さ」ではないでしょうか。物件のフロア別の賃料は、1階を基準に決められ、眺望や日当たり・風通しの良さ、騒音の少なさなどのメリットから1階と比べて高く設定されることが多いです。物件もよりますが、1階と2階で1万円以上家賃が高くなる物件もあります。さらに高い階になればなおさらです。
「家賃を抑えたいから1階に住む」という方も多いですね。
安く家を借りたいなら1階はおすすめ!
1階に住むか2階以上の物件に住むか、人の好みであり、それぞれ意見があると思います。1つだけ言えるのは、「とにかく家賃を抑えたい」という方には、1階がおすすめだということです。
大事なのは、1階と2階それぞれのメリット・デメリットを理解した上で物件を選ぶということです。ある程度の期間住み続けることが考えられるので、後悔しないような物件選びをしてください。