小田原市ってどんな街?家賃相場はいくらぐらい?
戦国時代、難攻不落の城として恐れられた小田原城。最終的には豊臣秀吉によって落城させられたものの、その城下町として栄えていたのが今の小田原市です。現在は居住地・別荘地としての需要が大きく、多くの芸能人や政財界人が第2の故郷としていることでも有名です。今回は、そんな小田原市に住む際に重要になる交通の便や家賃相場など、詳細にご紹介します。
小田原市ってどんな街?
小田原市は、神奈川県のほぼ南西端に位置し、大磯丘陵や箱根の山々に囲まれた足柄平野が中心の街です。
元々、江戸時代には宿場町として栄えていた名残もあり、現在も居住地・別荘地としての地位を確立しています。大正時代には、有名な歌人や文学者たちが小田原市でのその生涯を過ごしました。
1871年(明治4年)の廃藩置県によって、現在の小田原市は小田原県となり、後に足柄県へと変更になりました。その後現在の都道府県制へと移り変わり、1940年(昭和15年)に、足柄下郡小田原町・足柄町・大窪村・早川村・酒匂村の一部が合併し、現在の小田原市になりました。現在は「特例市」に指定されています。
そんな小田原市は、どんな街なのでしょうか。
小田原市の人口と大きさ
小田原市の人口は、2018年10月1日の推計人口で191,181人となっており、横浜市や川崎市・相模原市などに次いで県内で10番目に人口の多い街です。
面積は113.81㎢となっており、こちらは県内で5番目に大きい数字です。面積が広く人口が多くないため、人口密度はそれほど高くありません。
ただし、別荘地や観光地としても知られている小田原市は、長期休暇などに人が集まりやすいという特徴もあります。
交通の要所として栄えた街
小田原市の交通に関する詳細は後述しますが、小田原市は交通の要所として栄えた街でもあります。鉄道はJRだけでなく小田急小田原線や箱根鉄道などの私鉄も通っており、県外・県内ともに移動しやすくなっています。駅も県内に18あるため、どこに住んでいても鉄道関係で困ることはないでしょう。中心駅である小田原駅は、新幹線の発着駅でもあるため、遠方への移動も容易です。
また、神奈川県でも中心地から離れているため、自動車の利用者も多く、道路の整備も進んでいます。横浜や東京都内へ通勤・通学する方にもおすすめの街です。
小田原市の交通について
交通の要所として発展した小田原市。そんな小田原市を支えている鉄道や道路などについて見ていきましょう
小田原市内を走る鉄道は6線路
小田原市内を走っている鉄道は以下の6つです。
・JR東海道本線
・JR東海道新幹線
・JR御殿場線
・小田急小田原線
・箱根登山鉄道
・伊豆箱根鉄道大雄山線
小田原市内には上記の6つの線路が走っており、県内でもトップクラスに鉄道が豊富な街と言えます。近場を移動する際は、箱根登山鉄道や伊豆箱根鉄道などを利用し、県中心部や東京都心へ移動する際は、JRを利用することになるでしょう。また、旅行の際には東海道新幹線が便利です。
小田原市内にある駅一覧
小田原市内にある駅は以下の通りです。
・JR東海道本線
国府津駅-鴨宮駅-小田原駅-早川駅-根府川駅
・JR東海道新幹線
小田原駅
・JR御殿場線
下曽我駅-国府津駅
・小田急小田原線
栢山駅-富水駅-蛍田駅-足柄駅-小田原駅
・箱根登山鉄道
小田原駅-箱根坂橋駅-風祭駅-入生田駅
・伊豆箱根鉄道大雄山線
小田原駅-緑町駅-井細田駅-五百羅漢駅-穴部駅-飯田岡駅
このように、ほぼすべての線路が小田原駅でつながっており、小田原駅は市内の中心駅として日々多くの方が利用しています。
また、1956年までは箱根登山鉄道小田原市内線という路面電車も運行していましたが、現在は廃線となっています。
主要駅までの所要時間
次は、市内の中心駅である小田原駅から神奈川県内・東京都内の主要駅までの所要時間を確認してみましょう。通勤・通学の際の参考にしてください。
・横浜駅 49分(JR上野東京ライン乗り換えなし)
・川崎駅 58分(JR上野東京ライン乗り換えなし)
・新宿駅 78分(小田急小田原線乗り換えなし)
・渋谷駅 83分(JR上野東京ライン横浜駅で東急東横線に乗り換え)
・町田駅 53分(小田急小田原線乗り換えなし)
このように、各地までほとんど乗り換えなく行けるのは大きなメリットですが、小田原市自体は神奈川県の西部に位置しているため、県中心部や都内への移動は多少時間がかかります。場合によっては新幹線での移動が選択肢になることも。
小田原市内にある道路について
小田原市は、居住地ということもあってか横浜市や東京都内と比べても自動車の利用者が多い街です。それに伴い道路事情も発達していきました。
高速道路や有料道路としては、「小田原厚木道路」「国道1号西湘バイパス」「小田原箱根道路」など、計6つの道路があります。それぞれに合わせたICもあるため、自動車での移動に不便を感じることはないでしょう。
また、一般国道として東京都までの移動の際に使用する「国道1号」、静岡県と小田原市を結ぶ「国道135号」、山梨県を経由して静岡県までのつなぐ「国道138号」などがあります。
小田原市内にある主要施設
次は、小田原市内にある主要施設をご紹介します。小田原市内に住む際は、お世話になるかもしれません。
公共施設
小田原城
小田原城は、戦国大名だった北条氏の居城となってから「難攻不落の城」として有名になりました。その後、豊臣秀吉の来攻に備えて日本最大級の城郭へと発展しました。
明治3年に廃城となってからは、建物は解体され、石垣も関東大震災によって崩れてしまいましたが、昭和以降本丸を中心に城址公園として整備され、国の史跡に指定されてからは、天守閣や城門などが整備されています。
現在天守閣では、小田原城や美術品の紹介等が行なわれており、当時の人々の生活や武士の姿を垣間見ることができます。
また、子ども遊園地も隣接しており、豆汽車に乗ることができたり、甲冑の着付け体験をすることができます。そのため、休日に家族と訪れるスポットとしても人気を博しています。
商業施設
LUSCA(ラスカ)小田原
商業施設としては、小田原駅の改札を出て右手にある「ラスカ小田原」が有名です。
食料品やレストランだけでなく、レディースファッションや雑貨・書籍・ドラッグストアまで、幅広い商品が取り揃えられています。
最上階には屋上庭園があり、天気のいい日には風に当たりながらのんびりと過ごすこともできます。ぜひ家族で1度訪れてみてください。
小田原市の家賃相場
最後に、小田原市の中心駅である小田原駅付近の家賃相場をご紹介します。小田原市に住む際の参考にしてください。
小田原駅の家賃相場
・ワンルーム 4.20万円
・1K 5.25万円
・1LDK 6.40万円
・2K/2DK 4.80万円
・2LDK 6.80万円
・3K/3DK 5.40万円
・3LDK 6.60万円
小田原市の物件探し まとめ
小田原市は、居住地として横浜や川崎・東京都内へ通勤・通学する方が多く住んでいる街でもあります。また、歴史を感じられる建物も多く、その風情に心が落ち着くことでしょう。
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