年間約700件取材の不動産ライターが選ぶ!お部屋探しで確認したい8つのポイント【大学生編】
これから新生活をはじめよう!という皆さん。こんな部屋に住みたい!こんな家具を置きたい!ワクワクとした夢でいっぱいだと思います。でもお部屋探しにおいて一番大事なのは、どれだけリアルに暮らすことを想像できるか。
私は、年間平均700件ほどの物件を内覧し記事を書いています。そんな不動産ライターが思う、お部屋探しで確認しておきたいポイントを大学生、社会人、二人暮らし(同棲やご夫婦)に分けてご紹介します!今回は、大学生編です。
家賃の相場はどれくらい?
社会人なら一般的に「給料の手取り3分の1ほど」が相場と言われています。大学生なら、保護者の方の仕送りや奨学金、自身のアルバイト代の合計額から計算しましょう!
毎月の家賃は減らすことができない金額なので、無理のない範囲に収めることが重要です。学業が疎かにならない程度のアルバイト代での計算にし、必要な教材や付き合いなど、急な出費にも対応できる余裕をもたせることがオススメ!
ただ、都心に住むとなると特に、3割に収めるのが難しいことも。その際は、仕送りなどで食費を助けてもらい変動費を削減したり、携帯電話料金などの固定費を見直したり、工夫をしましょう!家計簿をしっかりつけると収支が確認できていいですよ。
以上の点を踏まえて家賃を絞ったら、お部屋探しへ!
大学生の一人暮らしで事前に確認したいポイントは?
はじめての親元を離れた暮らし、そんな人も多いのではないかと思う大学生。項目ごとに分けて、事前に確認したいポイントをあげていきます!
①勉強に集中できる環境を整えるために構造の確認は重要
騒音に深く影響する建物の構造。家賃で絞ると特に、確認を疎かにしがちですが、家で勉強することも多い大学生の暮らしでは特に重要なポイント!
住民の生活音が気になり集中できなかったり、オンライン授業の際に音が妨げになったり。友達を複数人呼んだ際など、こちらの音が原因でクレームに発展することもあります。実際、騒音ストレスの経験があり、構造面を第一条件にする方も多いんです。
構造には様々なものがありますが「木造」や「軽量鉄骨」のお部屋は特に、音が響きやすい傾向にあります。反対に音が響きにくいのは「鉄筋コンクリート」だと言われているので、お部屋を探す際の条件として加えるのもいいでしょう。
ただ、音問題に関しては構造によるものと一概に言えない部分もあるので、内覧時に確認するのが一番です。構造についてや内見時の確認に関しては、こちらの記事で詳しくご紹介しているのでご覧ください!
②デスクやダイニングテーブルなど、長時間座っても負担の少ない家具を置ける間取りもオススメ
勉強やオンライン授業で、長時間座ることが多い大学生。デスクやダイニングテーブルがあれば椅子に座って作業ができるので、床に座るより身体の負担が少ないです。2~3人掛けほどのダイニングテーブルなら、友達が来た際に一緒に食事をすることもできますよ。
一般的にですが、居住スペースが5~6帖ほどあればベッドとデスクを置くことができます。ベッドとデスクにプラスして、ソファーを置きたい場合は7~8帖ほどが必要です。家具のサイズや配置を考えて、間取りや広さを選びましょう!
③生活スタイルに合わせて向きを選ぼう
日当たり重視の方は南向きを選びがちなお部屋の向きですが、朝方で午前中に家にいることが多いなら朝早くからしっかり陽が射す東向きもオススメ。反対に、サークルやアルバイトなどで帰宅が夕方頃になる方は、午後からの日照時間が長い西向きもオススメ。遅めの時間に洗濯物を干しても乾きやすいですよ。
お部屋の日当たりはとても大事。日光を浴びれないだけで、マイナス思考になりやすいとも言われています。南向きでも、正面に建物などがあってあまり日が当たらない場合もあるので、内覧はできるだけするのがオススメです!
④毎年増えるテキストなどに備えて収納には余裕を
部屋が広くても収納スペースが足りなければ、追加で収納を置かなくてはならず、結局部屋が狭くなった・・・なんてことも!
大学生は特に、テキストなどが毎年増えることを考慮し、収納スペースは多めにあったほうが安心です。
⑤工夫すれば譲れる部分を考えて水まわりの条件を絞ろう
キッチン、バストイレの水まわりは、家賃にダイレクトに関係してくるポイント。予算が限られているのであれば、譲れないポイントだけを絞って見つけましょう!
自炊をすることを考えるとキッチンは広めのものを、と考えがちですが、1Rや1Kの間取りだと1口コンロのコンパクトなものが多め。でも、買ったものを事前に切って保存しておいて調理の際は火を入れるだけにしたり、作業スペースが狭めでもキッチンワゴンを使ったり、ダイニングテーブルで作業したり、工夫をすれば充分自炊をすることはできます。
バストイレが一緒でも、上手に空間を分ければそんなに気にならなかったりもします。同空間にあるので、掃除もシャワーでささっとまとめてできて、手間が省けるというメリットも!
他には、洗濯機置場が室内にあるかも水まわりの確認ポイント。バルコニーなどにあるのであれば、劣化防止のためにカバーがあったほうが安心です。最近はお洒落なコインランドリーも多いので、近くにあれば洗濯機を持たないという選択肢もありますね。
⑥どんな大学生活を送りたい?イメージして住む場所を選ぼう
社会に出る前の最後の学生生活、どんなことをしたいですか?
本文は勉強ですが、それ以外にも、自由な時間が増えることで様々なことに挑戦できる大学生。どんなことをしたいか、イメージした上で住む場所を決めるのもいいですね。
大学に徒歩や自転車で行ける範囲に住めば、交通費がかからないし授業にすぐ行ける、というメリットがあります。でも、近すぎると友達の溜まり場になってしまう可能性も。1人の時間も大事にしたい方は、少し離れた場所を選んでもいいかもしれません。アルバイトをする予定の人は、そこから近い場所を選んだり、休日に過ごす場所から好きな街にしてもいいですね。
また、近くに商店街やスーパーなどがあると自炊もしやすく、食費を浮かせることができますよ。自炊をあまりしない予定の人は、お手頃価格の定食屋さんやお弁当屋さんがないかも要チェック!コンビニやスーパー、ドラッグストアなどの生活必需品を買うお店までの距離は事前に確認しておきましょう。
⑦セキュリティー面は設備だけでなく周辺環境も要チェック
本人だけでなくきっと保護者の方も、セキュリティー面は特に気になるポイント。2階以上、オートロック、モニターホン、監視カメラ付き、管理人のいる物件などの条件で絞ってもいいですね。女性限定の物件などもありますよ。
加えて内覧時に行ってほしいのは、入居する物件の周辺を夜に歩いてみること。街灯の明るさや、昼間とは違う人通りや賑やかさなどを確認しておきましょう。コンビニに行くと、雑誌の種類や商品の品揃えで、よく利用する人の層が分かります。歩く際は、立ち寄ってみてください!
⑧大学生活に必須のインターネット、使用料無料がついていたらうれしい
オンラインでの授業やメールでのレポート提出など、大学生活はインターネットの使用が必須。インターネット無料は、ついていたらうれしい条件。初期費用や月々の支払いが節約できますよ!
ただし、速度によってはあまり使えないこともあるので、事前に不動産会社にご確認を。自分で手配をしなくても、インターネットを使用できることはメリットですね。
大学生活をできるだけ具体的にイメージして、お部屋を探そう!
夢と現実とのバランスをとることが、大学生のお部屋探しには必要です。
譲れないポイントと、工夫したら譲ることもできるポイントを整理して、あなただけのお城を見つけてください!
次回は、社会人のお部屋探しのポイントについてご紹介します。ぜひ、ご覧ください!