エレベーターがない賃貸に住むのは大変?内覧時の確認点とメリット・デメリット
2階以上の物件を探す時に気になるのがエレベーターの有無。階数が高い方が眺望もいいしいいなと思っても、エレベーターがないのでためらってしまった経験や、まさしく今決めかねている方もいるのでは?
今回は、エレベーターのない物件を検討する際に内覧時に確認しておきたいポイント、デメリットと、それに対する対処方法、メリットに関しても解説していきます。
エレベーターなしの物件を選択する際、内覧時に確認したいポイント
エレベーターなしの物件を選択する際には階段の幅と傾斜、途中の踊り場の広さを確認しておきましょう。
エレベーターがない場合、家具や家電は階段で運ぶことになります。階段の幅が狭かったり、踊り場の可動域が足りない場合は、家具の大きさによって運べないこともあるんです。置く予定の大型家具や家電が運べるのか、照らし合わせて確認は必ずしておきましょう。
大きなものの場合は一気に運べないこともあるので、踊り場に一時置きできるスペースがあるのか、運んでいる途中で他の入居者と出くわした際にすれ違えるスペースはあるのか、引っ越しで運ぶことをイメージして考えておきましょう。
また、家具や家電の搬入を引っ越し業者に頼んだり、新しく購入して購入店に運んでもらう場合、エレベーターのない上階の部屋だと断られることもあります。
理由としては、搬入の途中に障害物がないか確認する手間があること、配達員1名での作業が想定されていたのに、階段で運ぶため1名だと運搬が困難になるため人員を追加しないといけなくなるためです。途中で運べないと判断し、購入した商品が返品になってしまった例もあります。引っ越し業者や購入店に事前に確認しておくことがおすすめです。
また、小さなお子様がいるご家庭の場合は、手をつないで歩ける階段幅があるのか、ベビーカーを運べる幅があるのか、など、生活を想定した上でも階段幅を確認しておくのおすすめです。
余談ですが、エレベータのある物件も、エレベーターの広さや台数を確認しておきましょう。引っ越しの際、狭めのエレベーターだと家具や家電が入らず階段で運ばないといけなくなる場合があります。また、エレベーターが1台のみの場合、入居者の方に気を遣いながら搬入をしなくてはいけませんが、2台以上あれば、搬入がスムーズに運びやすいです。
ベビーカーを利用中の方も、ベビーカーで入った上で、人が乗れる広さがあるのか確認しておくことがおすすめです。狭いエレベーターだと、同乗者が気になってエレベーターを使いにくくなってしいます。この場合も、エレベーターが2台あれば気が楽ですよね。エレベーターのある物件に住む場合も、確認をしてみてくださいね!
エレベータがない物件のデメリットと解決する方法
次に、エレベーターがない物件に住む際の懸念点と、それを解決する方法についてご紹介します。
階段の昇り降りが負担になる
これは一番最初に思い浮かぶ懸念点ではないでしょうか?疲れている帰宅時は特に、負担になりますよね。でも、逆に言うと、強制的に運動ができるということ。家に帰るだけで勝手に運動ができるので、運動習慣がない方にはおすすめです。
「環境は意志より強い」という言葉、聞いたことありませんか?毎日のウォーキングやジム通いは続かなくて・・・という方は、あえてエレベーターのない物件に住みましょう!毎日少しずつでも続ければ、健康維持やダイエットにも効果が期待できそうです。
それでもやっぱり、帰宅してからのぼるのはきつそう、という方は、帰り道に坂がない物件にしたり、駅やバス停などから近い物件にして歩く距離を少なくしたりすれば、負担は減りますよ。忘れ物をしてしまっても簡単には戻れないので、忘れ物をしない習慣も身に着けたいです!
買い物の帰りやゴミ捨てが大変
特に、まとめ買いや重い荷物を買った際には負担になりますよね。重い荷物はネットショッピングを利用して自宅の前まで届けてもらったり、まとめ買いが必要な際はネットスーパーを利用したり、負担を減らすのがおすすめです。
ゴミ捨ては、瓶や缶などの重いものが特に大変になるので、こまめに捨てるか、一度で終わるよう、出し忘れがないように準備をしておきましょう!
引っ越しを業者に頼む際や、大型家電や家具を購入して運んでもらう際に追加料金がかかる場合がある
最初の項目でもご紹介しましたが、階段のみの物件だと引っ越し業者や家電店、家具店に断られる可能性があります。受付をしてくれる場合も、料金が追加になる場合があるんです。
エレベーターがあれば大型の荷物も台車に乗せて運ぶことができますが、階段の場合は手で抱えて運ばなければならず、条件によっては所要時間や人員も変わってくるためです。階数が高くなるほど、追加料金も増額する可能性が高いです。
引っ越し業者を利用したり、大型家電や家具を購入して運んでもらう予定がある方は、事前に見積もりをして料金を確認するようにしましょう。
エレベータがない物件のメリット
つづいて、エレベーターがない物件のメリットについて解説します。不便が多いと思われがちですが、うれしい点もあるんですよ!
家賃が相場よりも安い
エレベーターがない賃貸物件の最大のメリットは、家賃が相場より安くなることです。
エレベーター付きの物件は、エレベーターの工事費、電気代、メンテナンス費用などのコストがかかるため、その分が家賃に反映されています。階段のみの物件は、そのコストがかからないため、家賃が安く済むのです。
加えて、3階以上でエレベーターなしの物件は、人気がどうしても低くなってしまうため、家賃も低めに設定されることが多いです。一般的に賃貸物件は、階数があがるごとに家賃も高くなりますが、エレベーターがない物件の場合は逆で、上の階になるほど家賃は安くなることが多いです。
なるべく高層階に住んで、ひらけた眺望や開放感がほしいけど家賃は抑えたい方には、特におすすめですよ!
朝の忙しい時間帯に待ち時間がない
通勤や通学のためにエレベーターを使う人が多い朝の時間帯は、集合住宅の場合、どうしてもエレベーターを待つ時間が出てきます。待つ時間まで考慮して、出発をする必要もありますよね。
階段の場合、待ち時間はありません。出発してすぐに時間通り、建物を出れるのです。1分1秒も惜しい朝の時間帯、ロスタイムがないのはうれしいですね!
災害時にすぐに外に出られる
震災や火事などの災害時、エレベーターのある物件で高層階に住んでいると逃げ場に惑うことがあります。実際に災害時、エレベーターに閉じ込められたケースもたくさん報告されています。
そんな災害時でも、エレベーターがない物件であれば中に閉じ込められる心配がありません。災害で階段がつぶれていなければ、すぐに下りて逃げることができますよ。もしもの時の心配が少ないのは安心感がありますね。
内覧時には階段をのぼりおりして、住むイメージをしてみよう!
エレベーターがない物件、体力に自信があったり、運動習慣を身に着けたい方には、賃料も抑えられるのでおすすめです!リノベーション済みだったり、設備がととのっていたり、エレベーターの条件を外すだけで、ほしい条件に見合った物件を見つけることができる場合もありますよ!
内覧時には実際に階段をのぼりおりするなどしてみて、住んでからのことをイメージしてみてくださいね!