なぜ角部屋は人気?角部屋に住むメリット、デメリット
物件探しをする際、何を重要視するかは人それぞれですが、「角部屋に住みたい」考えている方も多いでしょう。
人気の高い角部屋には、デメリットはあるのでしょうか。今回は、角部屋に住むメリットやデメリット、同様に人気の高い最上階の部屋との比較を行います。
角部屋に住むメリット
マンションの角部屋は、進んで探す方も多い人気のお部屋です。角部屋に住むメリットには、どのようなものがあるでしょうか。
窓が多い
角部屋のメリットについて、多くの部屋にあてはまるのが「窓が多い」という点でしょう。角部屋は、隣接している部屋がひとつしかないため、窓を2つ確保できるお部屋がほとんどです。
窓を2面確保できるということもあり、採光面・風通しの面で他のお部屋より優れています。
近年発生したコロナウイルスの件もあり、換気の重要性は今までより増しています。換気や採光を重視するのであれば、角部屋は大きな魅力を持っています。
隣人と騒音トラブルになる可能性が低い
角部屋は、隣接している部屋がひとつしかない分、隣人の生活音が気になることや、自分の生活音をきっかけとしたトラブルになる可能性が低いといえます。
2つの部屋に挟まれた中部屋に住んでいると、どちらかの部屋からの騒音が気になるというケースもあるでしょう。
隣人の生活音を少しでも避けられる物件に住みたい方には、角部屋がうってつけです。
日当たりが良いお部屋が多い
物件によるところが大きいものの、角部屋は日当たりの良いお部屋が多い傾向にあります。とくに、隣に高層マンションなどがなければ、十分な日当たりを確保できるでしょう。
洗濯物を外に干す方にとってはもちろん、室内に干す方にとっても太陽光が部屋まで届きやすくなるため、大きなメリットです。
玄関前の人の往来が少ない
マンションなどの集合住宅では、玄関前の人の往来が気になるという方も多いでしょう。住人以外にも、宅配ドライバーや管理人など、玄関前を往来する方は少なくありません。
角部屋に住むことで、玄関前の人の往来がなくなり、静かなプライバシー空間を確保しやすくなります。
自宅前に人が来た場合は、必ず自分の家の関係者のため、間違えることがないという特徴もあります。
眺望・開放感の良さ
角部屋かつ高層マンションに限ったケースかもしれませんが、角部屋は眺望の良さや開放感も魅力のひとつです。
また、窓が2つの方角へ設置されているため、全く異なる景色が見られる点も大きなメリットです。高層マンションの角部屋となると、地域でも有数の眺望になるかもしれません。
部屋が広い場合がある
意外と知られていない角部屋のメリットが、他のお部屋と比較して広い場合があることです。
角部屋は、建物の端に位置している関係上、少し広く他のお部屋とは異なる間取りをしていることがあるのです。
角部屋を探している方は、中部屋と角部屋の間取りや広さを比べたうえで決めるのが良いかもしれません。
角部屋に住むデメリット
一方で、角部屋に住む際には気をつけなければならないこともあります。こちらでは、角部屋に住むデメリットをご紹介します。
家賃が比較的高め
角部屋に住む最大のデメリットといえば、同じ地域の似たような物件と比較して家賃が高めに設置されていることでしょう。
角部屋は、一般的な中部屋と比較して数が少なく、人気のお部屋です。そのため、家賃を高めに設置している不動産会社が多いのです。
家賃を基準に物件を選ぶ際は、角部屋と中部屋の家賃を比較するのが良いでしょう。
室温が外気の影響を受けやすい
窓が2面あるということは、室温が外気の影響を受けやすく、夏は暑く冬は寒い部屋となることが多いということです。
夏は日光が入る分室温が上がりやすく、冬は部屋に囲まれた中部屋と比べて暖房の熱が外に逃げやすい傾向にあります。
角部屋はこういった事情を抱えているため、壁や窓の素材を変えて断熱性や気密性を維持している物件もあります。ただ、その分家賃が上がってしまう点も注意が必要です。
家具の配置に苦労するケースもある
窓が多い点がデメリットに働くこともあります。
窓が多いということは、壁が少ないということでもあります。さらに、角部屋は中部屋と異なりカーブや斜めの壁など、少し変わった構造をしていることも多いため、家具の配置に苦労するかもしれません。
以前使用していた家具がそのまま配置できるかは、サイズを事前に測っておき、内見の際に確認するのがおすすめです。
外からの視線が気になる
とくに、都市部のマンションは、建物が密集していることも多く、角部屋に住むとなると外からの視線が気になるかもしれません。
とくに、女性のひとり暮らしなど、防犯面からも外から部屋の中をのぞかれたくないケースではあまりおすすめできません。
空き巣に狙われることも
角部屋は、時に空き巣などの犯罪から狙われやすいというデータもあります。角部屋は奥まったところにあり、周囲の目に触れにくいという特徴があるためです。
内見時に死角になりやすい場所がないかなどを確認し、普段の生活では防犯対策を万全にしておきましょう。
建物の外からの音が気になる
隣のお部屋との騒音トラブルが発生しにくくなる一方、建物の外からの騒音や自然音が気になるケースも考えられます。
通行ノイズや駐車場に停まっている車のエンジン音、風の音などが代表です。
内見時には、物件に防音対策が施されているか、外部の音がどのくらい入ってくるかなどについて確認しましょう。
最上階物件との比較
最上階物件も、角部屋と同様人気の高いお部屋です。最上階物件は、上の階に誰も住んでいないため、生活音や騒音がさらに気になりにくいという特徴をもちます。
また、高層マンションであれば外からの生活音もほとんど入ってこないでしょう。日当たりや眺望も他のお部屋とは比較できないほど良いはずです。
ただ、最上階物件にはデメリットもあります。太陽光からの熱が直接お部屋に入りやすくなるため、とくに夏場は他のお部屋と比較して室温が上がりやすくなります。
解消のために冷房を使用し続ければ、電気代が上がるなどのデメリットにつながるでしょう。
また、高層マンションの場合はエレベーターを使用することになるため、災害時などエレベーターが使用できないときに困るといった事態にもつながります。
角部屋と同様人気の高い最上階物件は、家賃もマンション内でトップクラスに高く設定されています。
角部屋物件を探す際の注意点
角部屋にはメリット・デメリットがあるものの、角部屋人気が高いことは事実です。物件探しの際に、どういった点に注意すれば良いのでしょうか。
理想に近い角部屋を探すためには、まず物件の周辺環境を確認しましょう。メリットとしてご紹介した日当たりの良さや眺望・開放感などは、周辺の高層マンションの有無などに応じて変化します。
また、デメリットとしてご紹介した空き巣から狙われやすい、外の音や視線が気になるといった点も、物件の周辺環境によって変わってきます。
内見時からお部屋の中だけでなく、周囲の環境も確認することで、失敗なく理想のお部屋を見つけられるでしょう。
さらに、角部屋は一般的な中部屋と比較して数が少ない傾向にあります。そのうえ人気が高い物件のため、入居予定日がギリギリに迫っているなかで探しても、角部屋は見つからない可能性があります。
必ず角部屋に住みたいと思っているのであれば、時間的余裕をもった状態でお部屋探しを行いましょう。
まとめ
角部屋は、人気が高い分メリットだけが先行し、デメリットについてあまり考えていない方も少なくありません。
角部屋を探す際は、メリットだけでなくデメリットも考慮したうえで内見を行い、本当に住みやすいお部屋か見極める必要があるでしょう。
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