人通りの多い立地の物件に住む際のプライバシーの守り方
今住んでいるお部屋や、今後引っ越そうと考えているお部屋はどのような立地でしょうか。閑静な住宅街という方もいれば、駅チカや繁華街の近くなど、普段の生活の利便性を考えて人通りの多いところに住んでいる方も少なくありません。そこで今回は、人通りの多い立地の物件に住む際のプライバシーの守り方や、目隠しの方法などをご紹介します。
プライバシーの保護や目隠しが必要な物件
そもそも、プライバシーの保護や目隠しが必要な物件には、どんなものがあるでしょうか。以下ではいくつか物件の特徴を列挙します。ご自分のお部屋があてはまるかどうか確認してみてください。
人通りや車通りの多い立地の物件
冒頭でも述べた通り、人通りや車通りの多い立地の物件は、プライバシー保護や目隠しの必要性が高いといえるでしょう。これらの物件は、意識的にではなくとも、ふとした瞬間に部屋の中が見えてしまうことも少なくありません。相手に悪意がなかったとしても、部屋の中を見られているのは良い気分とはいえません。
ベランダや庭などを目隠しして、周囲から見えづらいお部屋を作ることが大切でしょう。
隣家との距離が近い物件
アパートやマンションなどは、隣家との距離が近いことも多いため、庭やベランダなどを目隠しする必要性が高まります。たとえば、目隠しをすることなく生活していると、隣の家の中からこちらの部屋が確認できてしまうなど、生活する上でさまざまな弊害が生じます。プライバシーが保護されないだけでなく、空き巣などの被害にもあいやすくなるでしょう。
女性の住む物件
男性は目隠しなどの必要性が低いというわけではありませんが、女性はさまざまな被害にあうケースが目立つため、とくに女性はプライバシー保護の必要性が高いといえるでしょう。
空き巣や強盗などの被害にあってからでは遅いため、事前に対策しておくことが大切です。
目隠しをするメリット
自宅のプライバシーを保護するためには、庭やベランダなど外部からアクセスしやすい場所の目隠しが効果的です。ここでは、目隠しを施すメリットをご紹介します。
プライバシーを守ることができる
最大のメリットは、プライバシーの確保ができる点でしょう。本来、自宅は自分にとって最大限プライバシーが守られるべき場所ですが、人通りの多い立地の物件などはそれを侵害される可能性があります。
そこで、庭やベランダなどを目隠しすることで、安全な自室を取り戻すことができます。
敷地の境界線を明確にできる
賃貸物件では大きな問題にはなりませんが、隣家との距離が近い物件では敷地の境界線で揉めることもあります。隣家との境に目隠しなどを施すことで、敷地の境界線を明確にできるというメリットもあります。実際、敷地の境界線について裁判になった事例もあるため、心配な点がある場合は目隠しがおすすめです。
防犯対策になる
前述の通り、庭やベランダの目隠しは、防犯対策にもつながります。空き巣を例に考えてみましょう。プロの空き巣は、必ず入ろうとする家について下見を行います。その家がどのような構造をしているのか、どんな人が住んでいるのかについて確認しておくことで、空き巣に入る際スムーズに動けるためです。
目隠しだけで十分ということではありませんが、ひとつの防犯対策として行うのが良いでしょう。
庭やベランダの目隠し術
部屋の中にいても外からの視線が気になることもあるでしょう。ただ、目隠しをしたいと思っても、賃貸だと方法が制限されます。ここでは、庭やベランダの目隠し術について、賃貸物件でもできる方法をご紹介します。
ラティス
ベランダの目隠しグッズとして定番のラティスは、白や黒、茶色などお部屋の雰囲気に適したものが選べるのも魅力のひとつです。見た目もシンプルなため、グリーンなどを設置することでより映えるベランダになり、目隠し効果も高まります。ベランダの柵に設置するための専用金具も販売されているため、あわせて購入するのがおすすめです。
ラティスはおしゃれすぎて部屋の雰囲気に合わない、という場合は、すのこでも同じような効果が期待できます。
シートやネット
ベランダや庭に設置するための目隠しシートやワイヤーネットなどがホームセンターで販売されています。メッシュ状になった目隠しシートを使えば、外からの視線は遮りつつ、風通しの良い空間を作り上げることができるでしょう。タープのように吊り下げることで、外見ののっぺりした印象も防げます。
ワイヤーネットは、近年さまざまなシーンで使用されており、ホームセンターでの取り扱いも増えています。サイズも豊富なため、ベランダに設置しやすい目隠しです。固定方法も結束バンドや針金で固定するだけと、とても簡単なのが特徴です。
プランターやフェイクグリーンを取り付ければ、目隠しになるだけでなく見た目にもさわやかな雰囲気になるでしょう。
すだれ
自然素材で作られたすだれも、目隠しアイテムとしては有用です。自然素材のため、グリーンなどベランダに置かれるものとの相性も良く、雰囲気の良いベランダが完成します。直射日光を嫌う植物を置く際の日よけとしてもおすすめです。
どちらかというと、アジアンな雰囲気を作ることができるため、ベランダに設置する場合はそれに合わせた家具や植物などを置きたいところです。ただ、ベランダに設置した場合は、部屋の電気をつけることで透過して見えることがあります。その際は、すだれの前に何か障害となるものを設置するのが良いでしょう。
高層階に住んでいて、下からの視線が気になるという方は、ベランダの下部分に設置するのがおすすめです。すだれはハサミでも切りやすいのが大きなポイントです。
サンシェード
ベランダの目隠しとなると、柵部分に設置するのが一般的ですが、上から吊り下げるタイプのサンシェードもおすすめです。目隠し効果だけでなく、日差しを避ける効果や雨対策も期待できます。大きめのサンシェードを購入し部屋側からベランダに向けて吊り下げましょう。
目隠しをする際の注意点
最後に、賃貸物件で庭やベランダの目隠しをする際の注意点をご紹介します。
通気性が悪くなる可能性
設置するアイテムによっては太陽光を遮断しすぎてしまったり、通気性が湧くなってしまったりする可能性があります。ベランダなどで洗濯物を乾かしている場合は大きなデメリットになるうえ、部屋の中にいても息苦しく感じるかもしれません。
アイテムを設置して目隠しを行う場合は、外からの視線を遮ることも目的としつつも、通気性や太陽光が透過できるようなものを選びましょう。
植物を植える際の弊害
目隠しとして植物を活用する場合も注意が必要です。たとえば、植物の落ち葉や枯れ葉などが近隣住民の方の迷惑になる可能性もあるため、定期的な掃除が必要でしょう。すべての住民が植物に理解があるわけではないことを覚えておきましょう。
デザインを損ねる危険性
すだれはアジアンテイスト、サンシェードはヨーロピアンテイストなど、目隠しアイテムにはそれぞれ特徴があります。物件の見た目やデザインを気に入って住んでいる場合は、これらの目隠しアイテムを設置することでそのデザインを損ねてしまう可能性があります。
目隠しアイテムを設置する際は、自宅にどのアイテムが合っているのか比較検討することが大切です。
まとめ
今住んでいるお部屋で外からの視線が気になる方も多いでしょう。そういった場合は、うまくアイテムを活用して目隠しをするのがおすすめです。目隠しアイテムを選ぶ際は、近隣住民への配慮も忘れず、物件の雰囲気に適したものを選択しましょう。