団体信用生命保険の選び方

不動産投資を行う際、悩みの種となるのが団体信用生命保険です。保険に入るかどうかはもちろん、どの金融機関の商品を選ぶかで悩んでいる方が多いようです。

団体信用生命保険に加入する際は、自身の健康状態だけでなくさまざまな点に注意する必要があります。

今回は、団体信用生命保険の選び方や注意点を解説します。

団体信用生命保険とは何か?

マイホームの購入時や不動産投資を始めるために物件を購入する際、多くの方がローンを活用します。そして、多くの金融機関でローンを組むにあたって加入を必須条件としているのが「団体信用生命保険(団信)」です。

団体信用生命保険とは、ローンの契約者が死亡や高度障害状態になり、返済が滞った場合にローン残高を肩代わりしてくれる仕組みです。

住宅ローンや不動産投資ローンは、契約後数十年にわたって支払い続けるものです。スケジュール通り完済できれば良いのですが、長い人生何が起きるかわかりません。

家計の担い手であるローンの契約者に万が一のことが生じた際、何も保険に加入していなければ、残された家族はローンが支払えず家を手放すしかありません。

団体信用生命保険は、家族のそういったリスクを最小限に抑えてくれる最後の砦なのです。

不動産投資における団体信用生命保険の重要性や加入のメリット、種類については、過去の記事で紹介しています。ぜひご覧ください。

団体信用生命保険加入時の注意点

団体信用生命保険が重要という声を耳にしたことがある方も、不明点が多く悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

こちらでは、団体信用生命保険加入時の注意点やポイントを解説します。

健康状態が悪いと加入できない可能性も

団体信用生命保険は、形が少し異なるとはいえ、生命保険の一種です。そのため、加入者には健康告知義務があります。

健康告知とは、加入希望者が保険会社に自分の健康状態を申告することです。生命保険会社は、健康告知をもとに加入の可否を決定します。

健康告知で求められる項目には、保険の種類によって違いがあります。なかでも、団体信用生命保険の健康告知は、一般的な生命保険より告知項目が少なく加入しやすいのが特徴です。

しかし、病気の種類や症状の程度、経過によっては団体信用生命保険に加入できない可能性があります。

多くのローンでは団体信用生命保険への加入を義務付けているため、健康状態が原因で加入できない場合は審査に通りません。

団体信用生命保険ではカバーできないリスクがある

団体信用生命保険は、基本的にローンの契約者が死亡または高度障害状態により支払い能力がなくなった場合に保険金が支払われる仕組みです。

特約を付けることで保障の幅を広げることができ、三大疾病や八大疾病で所定の状態になった場合にも保険金を受け取れます。

しかし、ローンを支払えなくなるリスクはこれだけではありません。大きなケガによって長期間働けなくなった場合にも、同様の事態が生じます。

基本的に一部の団体信用生命保険を除いて、このようなケースでは保険金は支払われません。

短期間であれば有給休暇や傷病手当金、退職金などを活用してローンを支払うことはできますが、長期間になればなるほどリスクは高まっていきます。

こういった事態に備えて、ローンを組む際は、団体信用生命保険だけでなく就業不能保険に加入するのがおすすめです。

就業不能保険とは、病気やケガで働けなくなった場合に、毎月一定額の保険金を受け取れる保険です。

就業不能による収入源の損失を補えるため、金銭的だけでなく精神的にも安心できます。団体信用生命保険でカバーできない部分を補うために、加入を検討してみましょう。

団体信用生命保険を選ばないほうがお得なケースも

団体信用生命保険の保険料は、基本的にローンの金利に上乗せして支払うことになります。そのため、年齢や健康状態とは関係なく、保険料や保障内容が設定されているといえます。

一方、民間の生命保険では年齢や健康状態に応じて保険料や保障内容が変化するのが一般的です。

端的にいえば若くて健康な方ほど安価な保険料で手厚い保障を受けられるのです。

このように、加入者の年齢や健康状態によっては、必ずしも団体信用生命保険がお得とは言い切れません。民間の生命保険で万が一の事態に備えたほうが良いケースもあります。

とくに、若くて健康な方は、あえて団体信用生命保険への加入が任意となっているローンを活用するのもひとつの手段です。

団体信用生命保険の種類と内容

団体信用生命保険は、銀行をはじめとしたさまざまな機関が提供しています。提供先に応じて保障内容や特約の種類が異なるため、それぞれを比較することが大切です。

こちらでは、いくつかの銀行が提供する団体信用生命保険の種類と内容をご紹介します。

りそな銀行

りそな銀行が提供する団体信用生命保険の種類と保障内容は以下の通りです。

種類 保険料

保障内容

団体信用生命保険 無料

【全額保障】死亡・高度障害

3大疾病保障特約 金利に年0.25%プラス

【全額保障】死亡・高度障害・がん・脳卒中・急性心筋梗塞

団信革命 金利に年0.30%プラス

【全額保障】死亡・高度障害・がん・脳卒中・急性心筋梗塞・病気、けがによる16の状態・要介護状態

三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行が提供する団体信用生命保険の種類と保障内容は以下の通りです。

種類 保険料

保障内容

団体信用生命保険 無料

【全額保障】死亡・高度障害

7大疾病保障付住宅ローン ビッグ&セブン 3大疾病保障充実タイプ 金利に年0.3%プラス

【全額保障】がん診断・脳卒中、急性心筋梗塞で入院・4つの生活習慣病で就業障害が1年30日以上

【給付金】4つの生活習慣病で就業障害が30にちを超えたら月間返済額を最長1年補償

7大疾病保障付住宅ローン ビッグ&セブン 安心の保険料タイプ 110~4,453円/月

【全額保障】がん、急性心筋梗塞、脳卒中、4つの生活習慣病で就業障害が1年30日以上

【給付金】がん、急性心筋梗塞、脳卒中、4つの生活習慣病で就業障害が30日を超えたら月間返済額を最長1年補償・先進医療基本保険金(300万円)と総合先進一時金10万円支払い

auじぶん銀行

auじぶん銀行が提供する団体信用生命保険の種類と保障内容は以下の通りです。

種類 保険料

保障内容

一般団信 無料

【全額保障】死亡・所定の高度障害状態・余命半年と宣言された場合

がん50%保障団信 無料

【全額保障】死亡・所定の高度障害状態・余命半年と宣言された場合・すべての病気、けがで入院が180日以上続いた場合

【半額】がんと診断された場合

がん100%保障団信 金利に年0.2%プラス

【全額保障】死亡・所定の高度障害状態・余命半年と宣言された場合・すべての病気、けがで入院が180日以上続いた場合・がんと診断された場合

11疾病保障団信 金利に年0.3%プラス

【全額保障】死亡・所定の高度障害状態・余命半年と宣言された場合・がんと診断された場合・10種類の生活習慣病で入院が継続180日以上続いた場合

【給付金】がん診断100万円・皮膚がん、上皮内がん診断50万円・入院10万円

ワイド団信 金利に年0.3%プラス

【全額保障】死亡・所定の高度障害状態・余命半年と宣言された場合

まとめ

団体信用生命保険についての理解は、不動産投資をはじめるにあたって必要不可欠です。しかし、必ずしも特約を付ければお得というわけではなく、必要ない保険料を支払っている可能性もあります。

これを機会に団体信用生命保険についての理解を深め、円滑な不動産投資に活かしましょう。

 

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