川崎市川崎区ってどんな街？家賃相場はいくらぐらい？[住みやすさ解説]

不動産会社の社長

青木裕和

住まいの地域情報

最終更新日 : 2023/02/27

東京へのアクセスもよく、川崎大師や大きな商業施設など、華やかな印象のある川崎区。しかし、同時に競馬場や風俗街、工場地帯があり、治安が懸念される声が聞かれることも少なくありません。

とはいえ、臨海側は都会的な川崎駅周辺と裏腹に、コリアンタウンや昭和さながらの風景が広がっているなど、なかなかシブい表情を持っているのが川崎です。今回は、そんな川崎区の魅力はもちろん、家賃相場や治安情報などについてまとめました。

川崎市川崎区ってどんな街？

川崎区の人口と大きさ

7つの区からなる川崎市。中でも、川崎区の人口は229,808人（推計人口・2018年3月1日）です。川崎区は市内のほかの区と比較すると、人口総数自体は4位と、中間に位置します。世帯数自体は2位で、男女比率も男性の方が高いことから、臨海部の工業地帯に勤める男性の単身世帯が多いことが予想できます。

川崎区は川崎市の中でも一番沿岸沿いとなりますので、その地形は平坦に広がっています。面積は40.25㎢と、市内では広いほうなのですが、その多くを占めるのは工業地帯のため、区全体の人口密度は低いのですが、区を斜めに走る産業道路周辺にはマンションなど住宅が集中しているため、臨海地域と比べ、倍以上の人口密度となっています。

川崎区の交通について

東京へのアクセスが抜群

川崎区の中心となる駅はその名の通り川崎駅。徒歩10分圏内の北東側には京急川崎駅もあり、主要な街の機能はこの2つの駅を中心に広がっています。この2つの駅へのアクセスには、JR東海道線・南武線、あるいは京浜急行で可能です。

東海道線を使えば品川駅まで10分、東京駅まで20分足らずで行くことができる上、トラブル時には京浜急行線を使うことも可能です。京浜急行線では各駅停車の「普通」と、主要駅のみ止まる「特急」や「快特」などがありますが、どの電車を使っても京急川崎には停車するため、乗り換えには不便しません。

また、川崎区内においては、川崎駅東口に大きなバスターミナルもあり、鶴見や羽田空港まで、バスで行き来することもできます。臨海側の工業地帯へのバスも充実しているため、勤め先が近い人はバスでの移動も大変便利です。

主要駅までの所要時間

品川駅　8分（東海道本線「川崎駅」より各停利用・乗り換えナシ）
東京駅　17分（東海道本線「川崎駅」より各停利用・乗り換えナシ）
渋谷駅　25分（東海道本線「川崎駅」より各停利用、山手線乗り換え）
新宿駅　32分（東海道本線「川崎駅」より各停利用、山手線乗り換え）
横浜駅　7分（東海道本線「川崎駅」より各停利用・乗り換えナシ）

東京都心部へは東海道本線の利用が一般的です。時間帯によっては混雑が激しいため、京浜急行線を利用する人も多くいます。主要な駅には基本的に30分以内で行けるということも、この街の人気の秘訣です。

ちなみに池袋駅へは、品川駅で山手線に乗り換えて行く方法（40分）と、東京駅で丸ノ内線の乗り換えて行く方法（42分）とがあります。途中で立ち寄りたい駅により、乗り換えの場所を変えるのも楽しみですね。

川崎区にある駅一覧

JR東海道線・上野東京ライン・京浜東北線

川崎駅

JR南武線

川崎駅
八丁畷駅
川崎新町駅
小田栄駅
浜川崎駅

JR鶴見線

武蔵白石駅
浜川崎駅
昭和駅
扇町駅
大川駅

京浜急行線

八丁畷駅
京急川崎駅
港町駅
鈴木町駅
川崎大師駅

東門前駅
産業道路駅
小島新田駅

東京の主要は駅へは大抵JRの川崎駅を使えば事足ります。あとは、自宅や職場に近い駅が京急沿線であるなど、住む場所や職場の位置する場所によって、京急川崎を使った方が早くアクセスできることもあります。

例えば職場が大門駅の場合、京急本線から浅草線まで直通のため、JRを使うより、少し早く到着することができますし、手間もありません。通う場所によって路線の使い分けができるのは便利ですね。

川崎駅と京急川崎駅間の距離は徒歩10分弱で、雨天時には地下通路も使えるため、この2つの駅の行き来も大変便利です。また、京急にはウィング、JRにはアトレと、どちらの駅を選んでも買い物に困ることはないでしょう。

川崎区にある主要施設

公共の施設・神社仏閣など

川崎大師

・住所　〒210-0816 神奈川県川崎市川崎区大師町4-48
・アクセス　京急大師線　川崎大師駅から徒歩6分

川崎と言えば川崎大師と言っても過言ではないくらい有名なお寺です。真言宗智山派の大本山で、正式名称は平間寺（へいけんじ）と言い、川崎大師はいわゆる「通称」です。正月には多くの人と屋台で賑わい、初詣のみならず、川崎大師へ続く道中で食べ歩きをするのも1つの楽しみになります。

川崎競馬場・川崎競輪場

川崎競馬場
・住所　〒210-0011 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目5−1
・アクセス　京急大師線　港町駅から徒歩4分

川崎競輪場
・住所　〒210-0011 神奈川県川崎市川崎区富士見2丁目2−6
・アクセス　京急川崎駅から徒歩17分

川崎を象徴するとも言えるこの川崎競馬場と川崎競輪場は、双方が目と鼻の先に位置しています。税務署や区役所などの役所のほかに、交番もほど近くに位置しているため、治安もあまり心配することはありません。
川崎競馬場ではレースのほかに、ファミリー向けにバーベキューができる場所が設けられているなど、地元の人にも広く親しまれています。

富士見公園

・住所　〒210-0011 神奈川県川崎市川崎区富士見１丁目１−６
・アクセス　京急川崎駅から徒歩20分

競輪場のすぐ隣にあるこの公園は、広々としていて静かな公園エリアです。テニスコートもあり、休日にはテニスを楽しむ人や、クラブ活動野球の練習などが行われています。
駅からは少し歩きますが、その分駅まわりの喧騒も忘れることができます。春には桜も綺麗なので、散歩がてらお花見にくるのも、ほのぼのして良いものですよ。

多摩川サイクリングロード

・住所　〒210-0821 神奈川県川崎市川崎区殿町３丁目２５
・アクセス　JR川崎駅から川沿いに歩いて約1時間15分

住所は多摩川サイクリングロードの終点です。ここは多摩川沿いに舗装されたサイクリングコースで、道幅はあまり広くないため、散歩には向いていませんが、ロードバイクやサイクリングを楽しむには最適の道です。
川崎区外にはなりますが、河口から終点までは約60kmを走ることができるため、近くに越した際には本格的なロードバイクにチャレンジしてみてはどうでしょうか。

京浜工業地帯

・住所　〒210-0865 神奈川県川崎市川崎区千鳥町
・アクセス　川崎駅東口より川崎市営バスと徒歩で約30分

2008年からスタートした工場夜景ツアーの発祥地とも言われるのが、この京浜工業地帯。一番人気は千鳥町あたりの工場だそうで、夜には多くのカメラマンがその美しさをファインダーに捉えています。観光バスやクルーザーも充実しているため、工場夜景めぐり初心者はまずツアーに参加するのがおすすめです。

商業施設

ラチッタデッラ

・住所　〒210-0023 神奈川県川崎市川崎区小川町4−1
・アクセス　川崎駅東口より徒歩6分

通称「チッタ」の名称で愛されるこのラチッタデッラは、チッタグループが運営する複合商業施設。音楽を奏でる人や大道芸をやる人、踊る人やスポーツをしにきている人など、休日はいろいろな人で賑わいます。

行くところに困ったら、だいたいこの辺りを散策しておけば飽きることはありません。多国籍の人が住まう川崎では民族料理屋さんなども多くあり、シブい居酒屋以外にも各国の料理を楽しむことができます。

川崎コリアンタウン（セメント通り）

・住所　〒210-0851 神奈川県川崎市川崎区
・アクセス　JR川崎駅から川崎鶴見臨港バスで約16分

川崎駅からのアクセスは少々悪いですが、休日の昼間からほろ酔いの人がちらほら散見されるのがこの川崎コリアンタウン、通称セメント通り。特に活気があるような通りではないのですが、それがまた休日の散歩には良かったりします。
毎年4月には焼肉フェスタなるものも開催され、この日は韓国料理のみならず、焼肉やモツの美味しいお店などが気持ちばかり色めきます。

セメント通りには創業73年にもなる甘味処「一條商店」もあり、昭和の雰囲気を残したここの大学いもやあずき最中はどこか懐かしい、故郷を思わせる味と評判です。