短期契約できる賃貸の特徴とメリット、注意点

賃貸物件を探すタイミングは、その地に長く住む場合だけではありません。研修のタイミングや就職活動時など、短い期間だけ契約しなければならないタイミングもあり、その際は短期契約できる賃貸物件を探すことになります。

今回は、短期契約できる賃貸物件の特徴やメリット、注意点について解説します。事情があってマンスリーマンションなどを探さなければならないときは、以下のようなポイントを理解しておきましょう。

短期契約できる賃貸物件とは?

賃貸物件の契約期間は、一般的に2年間です。2年ごとに更新手続きが行われ、契約更新をする場合は更新料などを支払った上でまた2年間住むことになります。

しかし、あらかじめ2年以内に退去することがわかっていて、短期間だけ家を借りたいケースもあるでしょう。そのような場合に利用されるのが、短期契約できる賃貸物件です。具体的には、マンスリーマンションやウィークリーマンションなどが馴染み深いかもしれません。1カ月単位、もしくは1週間単位で住む期間を設定し、その間だけ利用する契約方法です。

短期契約できる賃貸物件は、基本的に利用する期間が決まっている方がに利用されます。次は、短期賃貸物件の具体的な利用シーンを見ていきましょう。

短期賃貸物件の利用シーン

自宅をリフォーム・リノベーションしている間の仮住まい

持ち家を所有している方でも、短期賃貸物件を利用するケースは少なくありません。代表的なのは、大掛かりなリフォームやリノベーションを行うケースです。自宅に手を加える場合、短期間であればホテルなどで問題ありませんが、長期の工事になる場合は別の住まいを用意する必要があります。その際に利用されるのが短期賃貸物件です。

短期契約できる賃貸物件は、単身者向けが多い傾向にあるものの、中にはファミリー向けの物件もあります。短期賃貸物件の多くは家具や家電が備え付けとなっているため、自宅で使用しているアイテムを持ち込む必要がありません。

中長期の出張・研修時の住まい

ビジネスパーソンも短期賃貸物件を利用することがあります。例えば、中長期にわたる出張・研修時の仮住まいが代表的です。ビジネスホテルを利用するケースもありますが、長期になると費用がかさむため、短期賃貸物件を契約したほうが安くなる傾向にあります。目安は1カ月以上の滞在になるかどうかです。

短期賃貸物件の中には、Wi-Fiをはじめとしたインターネット環境が整備された建物もあります。そういった物件を選ぶことで、自宅で仕事しなければならないシーンがあっても安心です。

大学受験や就職活動

短期賃貸物件は、大学受験や就職活動などで短期間滞在する際に利用する方もいます。基本的には受験先や就職活動先の建物の近くにホテルを取ることが多いですが、ある程度の期間のそのエリアに留まるのであれば、短期賃貸物件のほうがお得になるケースもあります。

また、学校や企業から近いホテルは、受験や就職の時期になるとあっという間に予約で埋まる傾向にあるため、あえて短期賃貸物件を選ぶのもおすすめです。

結婚する前のお試し同棲

カップルの中には、結婚前のお試し同棲として短期賃貸物件を利用する方もいます。結婚してから初めて一緒に住むと、さまざまな点で認識のズレが生まれ、その溝が埋まらなくなってしまうケースもあります。最悪の場合、それが原因で別れにつながる可能性もあるため、お試しの重要性は高いといえるでしょう。

しかし、お試しで新たに賃貸物件を契約するのは負担です。引っ越し作業も必要になる上、家具や家電も新たに購入しなければなりません。お金も余計にかかってしまうので、お試しであることが決まっているのであれば、短期賃貸物件を利用するのが良いでしょう。

長期旅行

短期賃貸物件は長期旅行の際にも利用されます。旅行時はホテルに滞在するのが一般的ですが、観光地は料金が高い傾向にあります。そこで、短期賃貸物件を利用して宿泊費を抑えようという方もいます。特に、長期の旅行になるとその効果は高まるため、旅行に訪れる際は一度検討してみてはいかがでしょうか。

短期賃貸物件を契約するメリット・注意点

こちらでは、短期賃貸物件を契約するメリットや注意点を解説します。

メリット

最小限の荷物で生活をスタートできる

前述の通り、短期賃貸物件は家具や家電が備え付けとなっており、入居時に自分で買い揃える必要がありません。購入費はもちろん、引っ越し料金や配送料などの負担を最小限に抑えられます。人によっては引っ越し会社を契約しなくても、レンタカーを借りるだけで荷物を運び込むことができます。

ライフラインの手続きが必要ない

短期賃貸物件では、電気やガス・水道などのライフラインに関する手続きは必要ありません。住み始めたその日から、手続きなしで利用することが可能です。一般的な賃貸物件では、自分で手続きするのを忘れてしまうと、数日ライフラインが停止する可能性もあるため、そういった心配がないのはメリットです。

入居審査が比較的緩い

短期賃貸物件は入居審査が比較的易しいのが特徴です。具体的には、身分証明書を提出するだけで住み始めることができます。通常の物件であれば厳しい入居審査を行い、借主の属性によっては審査落ちするケースも少なくありません。一般的な賃貸借契約は契約期間が2年と長く、借主の信用力が求められるためです。審査落ちが心配な方でも安心して利用できます。

注意点

内見ができない

短期賃貸物件は住人が目まぐるしく変化する傾向にあり、自分が住み始める直前まで別の誰かが住んでいるのが基本です。そのため、住み始めるまで内部を確認することはできず、入居後に思ったより使いにくい箇所があるケースも少なくありません。もちろん写真で確認することは可能ですが、隅々まで把握するのは難しいでしょう。

契約時にまとまったお金がかかる

短期賃貸物件の契約では、基本的に賃料を入居前に一括で支払います。長期間の利用であればあるほど、その費用は高くなるため、事前の確認が欠かせません。賃料以外にも鍵の交換費用やクリーニング費用などを請求されることがあります。

キャンセル時には違約金が発生する可能性がある

短期賃貸物件を利用していて、途中解約する場合、違約金が発生するおそれがあります。支払った家賃が日割り分返還されるケースもありますが、違約金でプラスマイナスゼロになる可能性もあるため、事前に契約書を確認しておきましょう。また、入居前に契約をキャンセルした場合も、一定の違約金が発生します。

複数での入居は追加料金が必要になるケースがある

一般的な賃貸物件では、入居する人数によって賃料が変わることはありません。しかし、短期賃貸物件では入居人数が増えると追加料金が必要となる場合があります。割り増し料金の額は管理会社によって異なるため、複数人で入居する予定がある場合は確認しておきましょう。

まとめ

短期賃貸物件はあまり聞き馴染みがありませんが、さまざまなシーンで活用できる便利な物件です。物件の種類にはマンションやアパートだけでなく、一戸建て、ゲストハウス、シェアハウスなどがあります。短期賃貸物件をはじめとした賃貸物件をお探しの場合は、ぜひネクストライフまでお問い合わせください。

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