賃貸のお部屋にブラインドは設置できる?
カーテンとは違った魅力をもつブラインド。賃貸のお部屋に、カーテンではなくブラインドを設置したいと考えている方も多いでしょう。しかし、設置方法が特殊なタイプも多く、トラブルを防ぐために設置を控えている方も少なくありません。
今回は、ブラインドの特徴やメリットを解説したうえで、賃貸のお部屋にブラインドを設置する際のポイントをご紹介します。
ブラインドとは?
ブラインドとは、窓際に設置し、建物の外からの光や視線を遮ってくれるアイテムです。学校や公共施設などに設置されることが多いですが、デザイン性や機能性の高さから、自宅に設置する方も増えています。
ブラインドは、英語で「blind」と表記され、「何かに遮られて見えないこと」「覆い隠すもの」といった意味をもっています。そのため、部屋に設置するブラインドは、太陽光が室内に入るのを防いだり、外からの視線を遮ったりする役割があります。
また、その他には室内の冷暖房効果を高めたり、スラット(羽根)の角度を変えることで適度な風を室内に送り込んだりすることもできます。機能性の豊富なブラインドも登場しており、今後も人気が高まっていくと考えられます。
ブラインドの種類
ブラインドにはさまざまな種類があり、部屋の雰囲気や機能性に応じて使い分けが可能です。こちらでは代表的なものを2つご紹介します。
ベネチアンブラインド
ベネチアンブラインドは、数あるブラインドの中でももっともポピュラーな横型ブラインドです。床や天井と平行にスラットが配置され、前後の回転でスラットの開き具合を変更します。上に引き上げれば、ブラインドを設置していない状態で窓を使用することもでき、風や光を部屋に取り込むことが可能です。
ベネチアンブラインドは、多くの場所で利用されているブラインドであるため、色や素材のバリエーションが豊富に販売されています。好みのものを探しやすいのも特徴です。
バーチカルブラインド
バーチカルブラインドは、床や天井と垂直にスラットが配置された、縦型のブラインドです。左右の回転でスラットの開き具合を変更し、風や太陽光の入り具合を調整します。左右からの光を遮断しやすい性質をもつため、朝日や西日が強い部屋への設置が適しています。
ベネチアンブラインドと比較するとデザイン性が高く、よりおしゃれな雰囲気を演出したい場合におすすめです。部屋に縦のラインが入ることで、すっきりとシャープな印象にもつながります。
ブラインドの魅力
ブラインドの最大のメリットは、外からの視線を遮りつつ光や風を室内に通すことができる点です。カーテンを設置した場合、太陽光や風を取り込むには、開ける必要があります。しかし、その場合は外からの視線が気になり、特にマンションやアパートの低階層では室内が丸見えになってしまう可能性があります。それが理由で、気軽にカーテンを開けられないというかたも多いでしょう。
このようなケースでは、ブラインドを設置するのがおすすめです。ブラインドを設置していれば、外部からの目を遮りながら光や風を室内に届けることができます。スラットの角度を調整すれば、視線を完全に遮断したり、適度に見えるようにしたりが可能です。
ブラインドのサイズの測り方
ブラインドにはさまざまなサイズがあり、窓の大きさに応じたものを選ばなければ、その効果を最大限まで引き出せない可能性があります。
カーテンレールが窓枠の外側に設置されている場合は、窓枠を基準にサイズを測り、5cm程度大きいサイズのブラインドを購入するのが良いでしょう。窓枠より少し大きいものを購入することで、光の漏れを最小限に抑えることが可能です。
カーテンレールが窓枠の内側、天井面に設置している場合は、窓枠を基準に上下左右ともに1cm程度短いものを選ぶのがおすすめです。見た目だけでなく、機能の面から見ても最善といえます。
ブラインドのデメリット
ブラインドにはさまざまなメリットがある一方で、利用する際には注意点もいくつかあります。こちらでは、ブラインドを使用する際のデメリットや注意点を解説します。
掃除が難しい
ブラインド、特にベネチアンブラインドのような横型ブラインドは、スラットの間にひものようなものがついており、掃除が難しいのが特徴です。スラットにほこりやゴミが付着していると、風に乗って室内に入り込んでしまう可能性があります。
カーテンであれば、取り外して洗濯機やクリーニングに出せば掃除することができますが、ブラインドの場合は自分で掃除するしかありません。この際、1回の作業だけで取り除くことができないのがデメリットです。
ブラインドを選ぶ際は、掃除がしやすい加工がされているものが良いでしょう。ティッシュや雑巾などで軽く拭き取るだけで、簡単に汚れが取り除けるため、汚れの蓄積を防ぐことができます。
また、最近ではブラインド専用の掃除道具も数多く販売されています。そのような道具を使って掃除を行うことで、最小限の負担できれいにできます。
カーテンと比較すると設置が難しい
カーテンを設置する場合は、レール部分にフックを引っかけるだけで使用できます。取り付けはもちろん、取り外しも簡単なため、季節ごとの模様替えも比較的容易です。
しかし、ブラインドの場合は、開閉に必要な「ブラケット」を最初に取り付ける必要があります。さらに、レールを隠すためには、「バランス」と呼ばれる部品を取り付けなければなりません。カーテンと比べると作業難易度は高く、面倒に感じる方も多いでしょう。
ブラインドは賃貸に設置できる?
賃貸物件では、「ブラインドを設置できない」といった声も耳にします。賃貸物件には、すでにカーテンレールが設置されていることが多く、ブラインドを設置する際に邪魔になってしまうためです。
ただ、賃貸物件でもブラインドを設置する方法はあります。そのひとつが、カーテンレールを取り外し、そのビス穴を利用してブラインドを取り付ける方法です。作業自体は比較的簡単に行うことができます。
ただし、賃貸物件は退去時に現状回復義務があります。そのため、設置したブラインドは元に戻す必要がある点に注意しましょう。
まとめ
シンプルな見た目の賃貸物件でも、簡単におしゃれな雰囲気にできるブラインド。機能性やデザイン性の高いものも多く、設置してみたいと考えている方も多いでしょう。ただ、賃貸物件の場合は設置が難しいケースも多いのが特長です。カーテンレールに直接取り付けるものや、カーテンレールを取り外して設置できるものもあるため、ぜひ一度検討してみてください。