【タイプ別】初めての一人暮らし、失敗しない物件選びのチェックポイント

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進学や就職から半年が経ち、現在の住まいに少し不満を感じ始めている方もいれば、転勤や来春からの新生活に向けて、そろそろ本格的に住まい探しを始めようとしている方もいるのではないでしょうか。

初めての一人暮らしは、夢や希望に満ちた一大イベントです。しかし、いざ物件を探し始めると、間取りや家賃、立地など、たくさんの情報が頭の中を駆け巡り、何から手をつければいいか分からなくなってしまうことも少なくありません。いざ契約して住み始めてから「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、ご自身のライフスタイルをしっかり見つめ直し、優先順位を明確にすることが成功の鍵となります。そこで今回は、タイプに合わせた物件選びのチェックポイントを3つご紹介します。

タイプ①:とにかく費用を抑えたい「堅実派」

初めての一人暮らしで最も気になるのは、やはりお財布事情です。家賃は毎月必ずかかる大きな出費なので、できるだけ安く済ませたいと考えるのは当然です。しかし、家賃の数字だけを見て安易に決めてしまうと、後で思わぬ出費がかさみ、結果的に損をしてしまうこともあります。

家賃が相場より少し安い物件を見つけたら、まずその理由を深く考えてみましょう。

  • 駅から遠い
  • 築年数が古い
  • 日当たりが悪い

などの理由が考えられます。

もし駅からの距離が遠いのであれば、毎日の通勤・通学でバス代や自転車代、タクシー代がかかる可能性も考慮しなければなりません。家賃は安くても、交通費で結局高くつくケースは珍しくありません。

また、日当たりや断熱性が悪い物件では、冬場に寒くて暖房費が余計にかさんだり、夏場に日当たりが良すぎてエアコン代が膨らんだりすることもあります。

光熱費は毎月のランニングコストとして、家賃と同じくらい重要です。特にガスは、都市ガスとプロパンガスで料金に大きな差があるため、事前にどちらが採用されているか確認しておくと良いでしょう。

さらに、家賃以外にかかる費用もしっかり確認しましょう。管理費や共益費はもちろん、水道光熱費が固定制になっていないか、インターネット回線が有料か無料か、といった点も重要です。初期費用についても、敷金や礼金だけでなく、火災保険料や鍵の交換費用、保証会社の利用料など、見落としがちな項目がないか、仲介会社にしっかり確認するようにしましょう。

タイプ②:利便性を重視する「アクティブ派」

仕事や趣味で忙しく、家ではゆっくりと過ごしたい、あるいは休日を近所で満喫したいという方は、立地や周辺環境を最優先に考えるべきです。多少家賃が高くても、駅やスーパー、コンビニ、ドラッグストアが近かったり、お気に入りのカフェや飲食店が徒歩圏内にあったりするだけで、日々の暮らしの満足度は格段に向上します。

物件の最寄り駅だけでなく、利用できる路線の数も重要なチェックポイントです。複数の路線が乗り入れている駅なら、遅延や運休があった際も別のルートを選べるので安心です。

また、駅からの道のりを実際に歩いてみることも大切です。昼間だけでなく、夜間の街灯の数や、人通りの多さ、坂道や階段の有無などを確かめておくと、入居後の「こんなはずじゃなかった」を防ぐことができます。帰り道にスーパーやコンビニに立ち寄れるルートかどうかも確認しておきましょう。

そして、意外と見落としがちなのが、ゴミ捨て場の場所やルール、郵便物の受け取り方法です。忙しい毎日を送る中で、これらがスムーズに行えないと小さなストレスになりかねません。内見の際に管理会社や不動産会社に尋ねておくと良いでしょう。

タイプ③:おうち時間を大切にしたい「インドア派」

仕事や学校から帰宅したら、誰にも邪魔されず、心からリラックスできる空間で過ごしたい。そう考える方は、物件の設備や内装、そして建物の構造に注目してみましょう。

快適な一人暮らしを送るためには、水回りの設備が非常に重要です。

バス・トイレ別はもはや必須条件という方も多いのではないでしょうか。また、キッチンがどのくらいの広さで、どれくらいの作業スペースがあるか、コンロは一口か二口かなども、自炊を考えているなら重要なポイントです。そして、室内洗濯機置き場があるかどうかも大きなポイントです。もし共有のコインランドリーしかない場合、わざわざ遠くへ行く手間や、順番待ちのストレスを感じるかもしれません。

さらに、防犯面も忘れずにチェックしておきたいところです。オートロックやモニター付きインターホンは、初めての一人暮らしでも安心感をもたらしてくれます。もちろん、窓やベランダからの侵入経路がないかなど、ご自身でできる限りの確認も怠らないでください。

【関連記事】一人暮らしの不安を解消!賃貸で使えるおすすめ防犯グッズと選び方のポイント

そして、音の問題も重要です。鉄筋コンクリート造(RC造)の建物は、木造や軽量鉄骨造に比べて防音性に優れています。隣や上下階の音が気になる方は、建物の構造も確認しておくと良いでしょう。

失敗しないための「内見」チェックポイント

ここまで3つのタイプに分けてチェックポイントをご紹介しましたが、実際に物件を訪れた際にチェックすべき共通のポイントがいくつかあります。

まずは水回りです。キッチンやお風呂、洗面所の蛇口をひねって、水の勢いや温度を確かめてみましょう。排水口の流れが悪いと、入居後に苦労することになります。また、カビや水漏れの跡がないか、隅々まで確認してください。

次に収納スペースです。一人暮らしでは何かと荷物が多くなりがちです。クローゼットや押入れの奥行きや高さを測っておくと、引っ越しの際に家具のレイアウトを考える上で役立ちます。

そして、窓と壁。窓は開け閉めがスムーズか、網戸の状態はどうかを確認します。壁や床に大きな傷や汚れがないか、クロスが剥がれていないかなどもチェックしましょう。また、携帯電話の電波状況も確認しておくと安心です。内見中に電話をかけてみるのが一番確実な方法です。

最後に、日当たりと風通しです。窓を開けてみて、空気がきちんと循環するかを確かめましょう。日当たりは生活リズムに大きな影響を与えますので、日中と夕方など、複数の時間帯で物件を見せてもらうのが理想的です。

【関連記事】賃貸物件の周辺環境チェックポイント!住み心地の良い部屋探し

理想の住まい探しはプロに任せよう

初めての一人暮らしは、新しい自分に出会うための第一歩です。今回ご紹介したチェックポイントを参考に、ご自身のライフスタイルや価値観を深掘りしてみましょう。インターネットにはたくさんの物件情報が掲載されていますが「ご自身の優先順位がまだ定まらない…」と悩んでいるなら、不動産会社に相談するのがベストです。プロの視点から「理想の暮らし」を叶える物件探しを全力でサポートしてくれます。

元・不動産メディア営業/現・不動産系ライター
岸山 海河 10本
有名不動産メディアSの創刊に関わり、地元〜大手不動産会社の物件広告を担当。2014年より不動産系ライターとして活動しています。引っ越し経験も多く、現在は片田舎に建てたマイホームに在住。部屋探しのワクワク感は今でも大好き!これまでの経験を生かしながら、沢山の人の「暮らし」に寄り添う記事を提供します。 資格:普通自動車、日本化粧品検定1級
元・不動産メディア営業/現・不動産系ライター
岸山 海河 10本
有名不動産メディアSの創刊に関わり、地元〜大手不動産会社の物件広告を担当。2014年より不動産系ライターとして活動しています。引っ越し経験も多く、現在は片田舎に建てたマイホームに在住。部屋探しのワクワク感は今でも大好き!これまでの経験を生かしながら、沢山の人の「暮らし」に寄り添う記事を提供します。 資格:普通自動車、日本化粧品検定1級

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