同棲する際に気をつけることとは?失敗談から学ぶ注意点や決めておきたいルールについて

最終更新日 :

 同棲を始めると、恋人と一緒に過ごせる時間が増えたり生活費の節約につながったり、結婚前のシミュレーションができたりとさまざまなメリットがあります。しかし、同棲にはメリット以上にデメリットが多いのも事実です。そこで今回は、同棲カップルに多い失敗談や今後気をつけること、同棲する前に決めておきたいルールや部屋選びのポイントについて解説します。

同棲で気をつけることとは?失敗談から学ぶ注意点5つ

 まずは同棲カップルが経験しがちな失敗例をもとに、気をつけるべきポイントについてご紹介します。

同棲の注意点1|住みにくい物件を選んでしまう

 部屋の間取りが原因で同棲に失敗するケースは多いです。たとえば、1DKや1LDKの物件で同棲していると一人になれる環境が作りづらく、ストレスが溜まりやすくなります。同棲の際は、住みにくい間取りを選ばないようにお互いの希望条件やライフスタイルに合う物件を選ばなくてはなりません。

同棲の注意点2|家事をしない・片付けない

 はじめに家事の役割分担を決めないと、相手が家事をしない、片付けないなどの不満につながります。フルタイムで働く女性が多い現代において、どちらか一方が家事や片付けをして当たり前というのはありえません。お互いに協力しなければ同棲は失敗に終わるでしょう。

同棲の注意点3|結婚観が合わない

 同棲する以上、結婚を意識するカップルは多いでしょう。しかし、なかには「結婚まで考えていないけど同棲を始めてみた」というケースもあり、結婚観のズレでだらだら同棲生活を続けるカップルもいます。どちらか一方が「同棲しているからわざわざ結婚しなくて良い」という認識に陥ってしまうと、恋人ではなく家族のような関係になり結婚のハードルも高くなるでしょう。

同棲の注意点4|浪費癖がある

 一人暮らしの自由な生活と違い、同棲はパートナーとの共同生活になるため、どちらかがお金を使いすぎると毎月の生活費を補うのが難しくなります。浪費しすぎて相手のお金に頼ってしまうのはトラブルのもとです。浪費癖がある人は、自分のお小遣いを毎月の生活費から逆算して決めておくと安心です。

同棲の注意点5|お互いの嫌な部分が見える

 同棲をして一緒に過ごす時間が長くなると、生活習慣や考え方、言動、行動から価値観が合わず、相手の嫌な部分だけが見えるようになることもあります。逆に自分の嫌な部分が相手に見えてしまうこともあり、些細なことでも不快に感じると喧嘩やトラブルに発展しがちです。

同棲を始める前に決めておきたい7つのルール

 同棲するうえでトラブルを避けるには、同棲前の段階でさまざまなルールを決めておくことが肝心です。

ルール1|お金の管理について

 お金の管理をきちんと決めずに同棲をスタートして、トラブルに発展するケースは珍しくありません。特に家賃は金額が大きいので、支払い方法はもちろん配分について決めておく必要があるでしょう。

 収入差が変わらないカップルなら、お互いの給料を共同口座に入れて管理するとスマートです。収入差のあるカップルなら、それぞれが一定の金額を出し合いましょう。収入に応じて負担割合を調整しておけば、お互いに不満を感じにくくなります。

ルール2|家事の役割分担について

 家事の役割分担を決めずにどちらかがすべての家事を負担してしまうと、疲労もストレスも溜まります。まずは家事の役割分担を決めておき、お互いにやるべきことをはっきりさせましょう。お互いの得意・不得意を補えるように分担するとスムーズです。

ルール3|トラブルの解決方法について

 同棲生活を始めると、相手の些細なことが気になってしまうことがあります。部屋数や部屋の広さによってはストレスを抱えたまま暮らすことになるため、場合によって喧嘩したりトラブルに発展することもあるでしょう。こうしたトラブルを防ぐためにも、喧嘩やトラブルが発生したときのルールを決めておくと安心です。

  • なぜ機嫌が悪いのか、なぜ怒っているのか言葉で説明する
  • どんな状況になってもあいさつは必ずする

 など、どんなルールでも構わないので自分たちに合う内容を決めておきましょう。

ルール4|生活リズムについて

 お互いの生活リズムが違うと、二人の時間が減るだけではなく生活習慣が狂うこともあります。これまでのルーティンが崩されると、内面だけではなく健康面にも差し支える場合があるでしょう。

 生活リズムの違いで同棲解消にならないためにも、お互いの生活リズムや休日の過ごし方について事前に話し合うことをおすすめします。

ルール5|お互いの価値観について

 金銭感覚や結婚観、考え方などで価値観がズレていると、行動や言動に現れて不快に感じることがあります。価値観のズレで同棲を解消したり、最悪別れたりすることは珍しくありません。許せる部分と許せない部分、直せる部分と直せない部分についてしっかり話し合っておくと、お互いの価値観を理解することができるでしょう。

ルール6|プライベートの時間について

 同棲は二人の時間を共有できる反面、一人で過ごす時間が少なくなり、知らないうちに大きなストレスを抱えることがあります。事あるごとに干渉されるのも居心地良くないため、一人の時間を持つことについて話し合っておくと安心できるでしょう。これから部屋探しをする際は、お互いのプライベート時間を優先できるように二部屋以上ある間取りを選ぶのもおすすめです。

ルール7|目的や期間について

 なぜ同棲するのか?部屋を契約する前に同棲の目的や期間をハッキリさせておくことをおすすめします。ただなんとなく一緒にいたいから、という理由で同棲しても、喧嘩やトラブルですぐに同棲を解消してしまう…というケースはあとを絶ちません。

 また、何年間同棲したら結婚するのか目標を掲げておくことで「同棲=結婚までの準備期間」として意識することもできます。今は結婚を意識していなくても、将来について話し合うことは非常に大切です。ダラダラした生活を続けないためにも、同棲の目的や期間をしっかり決めておきましょう。

同棲する前に知ってほしい部屋選びのポイント

 最後に、同棲のための部屋選びのポイントについていくつかご紹介します。

希望条件は話し合って決める

 生活する以上、お互いの希望や譲れない条件はあるはずです。どちらか片方に任せきりにするのではなく、それぞれの希望や条件を絞り出したうえで部屋探しをしましょう。

無理のない家賃の物件を選ぶ

 家賃を出し合うから、といって無理に家賃の高い物件を選んでしまうと、生活に必要な費用を抑えなくてはならなくなります。一人暮らしでもファミリーでも同棲でも、家賃の目安は収入の3分の1が目安です。生活費をシミュレーションしつつ、無理のない家賃の物件を探しましょう。

収納スペースをしっかり確保する

 物件選びの際は、2人分の荷物がきちんと収納できる物件かどうかをチェックしましょう。特に、1DKや1LDKは部屋数が少なく収納スペースも1ヶ所だけのケースが多いです。間取りだけで判断するのではなく、内見できちんと確認しましょう。

お互いの通勤・通学時間を考慮する

 住む物件は、お互いの通勤や通学時間を考慮したうえで決めましょう。お互いの通勤や通学時間が30分以内だと移動もスムーズです。また、乗り換え回数や通勤・通学ラッシュについて調べておくこともおすすめします。

プライベートに配慮した間取りにする

 生活リズムが同じなら1DKや1LDKでも良いですが、お互いのプライベートを大切にしたいカップルや、結婚後も住み続けることを想定して部屋探しをするなら2LDK以上の部屋がおすすめです。家賃を抑えたいなら2DKでも良いでしょう。

まとめ

 同棲はこれからの将来につながるきっかけにもなりますが、些細な喧嘩やトラブルでストレスを感じることも珍しくありません。これから同棲を始める際は、気をつけるべきことを確認したうえでお互い気持ちよく生活できるようルールを決めておきましょう。

元・不動産メディア営業/現・不動産系ライター
岸山 海河 10本
有名不動産メディアSの創刊に関わり、地元〜大手不動産会社の物件広告を担当。2014年より不動産系ライターとして活動しています。引っ越し経験も多く、現在は片田舎に建てたマイホームに在住。部屋探しのワクワク感は今でも大好き!これまでの経験を生かしながら、沢山の人の「暮らし」に寄り添う記事を提供します。 資格:普通自動車、日本化粧品検定1級
元・不動産メディア営業/現・不動産系ライター
岸山 海河 10本
有名不動産メディアSの創刊に関わり、地元〜大手不動産会社の物件広告を担当。2014年より不動産系ライターとして活動しています。引っ越し経験も多く、現在は片田舎に建てたマイホームに在住。部屋探しのワクワク感は今でも大好き!これまでの経験を生かしながら、沢山の人の「暮らし」に寄り添う記事を提供します。 資格:普通自動車、日本化粧品検定1級

記事一覧

この記事が気に入ったらシェアしよう!

コメントを残す


関連する記事