テレワークに最適な部屋づくりとは?賃貸で叶えるレイアウトアイデア
テレワークが普及した現代、家で仕事する機会も増えたのではないでしょうか。一方で、在宅勤務は集中力が下がりやすく、十分な広さが確保できないことで作業効率が下がる悩みもあります。そこで今回は、賃貸物件でも実現可能な「テレワークのはかどる部屋づくり」についてご紹介します。
テレワークがはかどる部屋づくりのコツ
テレワークがはかどる部屋づくりには「集中力を高める」「作業効率を高める」「身体に負担をかけない環境を作る」ことが大きなポイントとなります。まずは、テレワーク向けの部屋づくりについていくつかのコツをご紹介しましょう。
気が散るものを視界に入れない
集中力と作業効率を上げるためには、気が散るものを視界に入れないようにします。たとえばパソコンで作業するなら、パソコンの画面以外のものが視界に入らないよう工夫します。壁面にデスクを配置したり、テレビなどが視界に入らない場所にデスクを設置するなど、気が散らない環境を作りましょう。
コンセントや照明を確保する
テレワークをする際、同じ空間にパソコンや電話機、プリンター、ルーターなどを設置しなければならない状況になることが多いです。そこでチェックしておきたいことが、コンセントの位置や数について。コンセントの数が足りない場合は延長コードや電源タップを追加します。配線が多いとホコリも溜まりやすいので、できるだけスッキリさせるよう工夫しましょう。
また、デスクの位置によっては明るさが足りなく感じるケースがあります。暗い環境で仕事をすると、目の負担になり視力に影響する可能性があるため、デスクスタンドやフロアランプを導入するのがおすすめです。
作業に必要なスペースを確保する
テレワークをするうえで、どれくらいのスペースが必要になるかを知っておく必要があります。その目安となるのがデスクの大きさ。パソコンのサイズや、パソコン以外に机上に置くもの、資料を広げるときの広さ、椅子を置くスペースなど、作業に必要な広さがどれくらいかを出してみましょう。
また、デスクの広さをチェックするなら奥行きも見逃せません。パソコンとタブレット端末と同時に操作する場合、また資料を見ながら作業する場合は、奥行きにゆとりのあるデスクを選ぶと安心です。
湿度や温度に気を配る
集中力を高めるためには、湿度や温度にも気を配りたいところです。室内の最適な湿度は40%から70%、温度は18℃から28℃が目安とされています。特に、寒さの厳しい冬は足元が冷えることで頭付近との温度差が生まれるため、自律神経のバランスが乱れて集中力の妨げになります。足元との寒暖差が生じないよう、対策を練る必要があるでしょう。
身体に負担をかけないデスクと椅子を選ぶ
本格的にテレワークを始めるなら、長時間作業をしてても疲れにくいデスクや椅子を用意しておくと安心です。デスクは高さが調整できるものが望ましいですが、目安としては床から60〜72cm程度の高さがおすすめ。椅子は、肩甲骨の上まで支えるハイバックのものを選ぶと、体に負担がかかりにくいです。もちろん、デスクの高さに合わせて座面の高さを調整するのがポイント。目安としては、デスクの天板から椅子の座面まで25〜30cmほどあれば、座った状態で快適に作業することができます。
テレワークに適したスペースの作り方
同じテレワークでも、ワンルームで作業する場合とお子さんを見守りながら作業する場合、寝室の一角で作業する場合など、スペースの作り方は人それぞれです。そこで、テレワークに適したスペースはどのように作るのがベストなのか、シーン別にご紹介します。
一人暮らしのワンルーム
ワンルームの場合、生活スペース(居室)にテレワークができるスペースを作らなければなりません。部屋の広さに余裕があるなら、部屋の一角にデスクを設置してテレワーク用のスペースとして確保するとよいでしょう。もしもパソコンのみでテレワークをするなら、小さめのデスクでも十分です。
また部屋の広さに余裕がない場合、ローテーブルやダイニングテーブルなどのすでに設置しているテーブルを使ってテレワーク用のスペースを作りましょう。
小さなお子さんがいる
目が離せないくらいの小さなお子さんがいる場合は、リビングの一角にテレワーク用のスペースを設けて、目を配りながら作業できる環境を作るとよいでしょう。目配せしながらの作業は集中力の低下にも繋がりますが、少しでも集中力を上げたいなら壁面に向かってデスクを配置したり、カーテンやパーテーションなどを導入して半個室の空間にするのもおすすめです。お子さんの気配が感じられる距離感で工夫しましょう。
寝室の一角を使用する
テレワーク用に使用できる部屋が余っておらず、家中のスペースに余裕がない場合は、寝室の一角をテレワークスペースにする方法がおすすめです。寝室ならベッド以外の家具も少なく、格納タイプのデスクも設置しやすいです。作業するときだけデスクを引き出し、作業しないときにデスクを格納することで、部屋をすっきりさせることが可能です。
テレワークがはかどる騒音対策
テレワークに集中したいなら、騒音対策も必要です。部屋の外で聞こえる車の走行音や工事の音、隣近所の生活音。加えて、マンションなどの集合住宅なら上下階からの足音や気配を感じさせない空間が必要です。また、家の中では洗濯機や食洗機などの生活音が耳に入らないようにしておきたいものです。
部屋の外で起こる騒音を避けるなら、道路や隣家に面していない部屋にテレワークスペースを設けるのがおすすめ。部屋の中の生活音を避けるなら、できるだけ生活スペースから隔離できる場所にテレワークスペースを作り、生活音に配慮するよう同居家族に協力してもらいましょう。
集中力アップ!テレワークのレイアウトアイデア
最後に紹介するのは、テレワークで配置するデスクのレイアウトです。初心者でも取り入れられるレイアウトなので、すでにテレワークスペースを作っている人も集中力アップを狙ってレイアウト変更してみてはいかがでしょうか。
壁に向かってデスクを配置する
先述の通り、視界に余計なものが映り込むと集中力がかけてしまうため、余白のある壁面に向かってデスクを配置しましょう。初心者でも取り入れやすく、省スペースでテレワークが可能です。
さらに集中力を高めるなら“囲まれた空間”を作りましょう。壁面にデスクを配置した場合、デスクの横に間仕切り代わりの収納棚をレイアウトします。収納棚に仕事関係の書類をしまっておけば、必要なときにすぐに取り出せて非常に便利です。
壁に背を向けて座る
もしもオンラインミーティングで背景が写り込んでしまう場合は、壁を背に向けることで背景を気にしなくて良くなります。背景にこだわるなら、アートを飾るなど自分好みにコーディネートするのも良いでしょう。
ただ、壁に背を向けて座るということは部屋全体が視界に入るため、集中力に影響します。この場合は、デスク前にパーテーション(自立式や卓上式)を設けたり、間仕切り代わりの収納棚を設置したりするのもおすすめです。
部屋の広さに関係なくテレワーク環境を作ることは可能
普段の生活スペースにテレワーク環境を作るのは簡単な作業です。ただ、やみくもにデスクを配置しても集中力が妨げられる可能性もあるため、どのような環境なら集中して作業に取り組めるのか?に重点を置いてレイアウトを考えてみましょう。すでにテレワークを始めている人も、部屋の広さや数に関係なく、テレワーク環境の見直しをおすすめします。