タイパのいい大掃除教えます!落としたい汚れ別に洗剤を選ぼう!

あっという間に年末。今年の汚れは今年のうちに、大掃除シーズンの到来ですね。「大掃除かぁ、なんだか腰が重いなぁ」というあなた!どの汚れにどんな洗剤を使えばいいのかが分かるだけで、汚れが落ちやすくなり、掃除が格段に楽になりますよ。

汚れの種類は大きく分けて酸性とアルカリ性の2種類

汚れの種類は大きく分けて2種類!酸性かアルカリ性です。

酸性の汚れにはアルカリ性、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤と、反対の性質をもつものを使うことで汚れが落ちる、と知っておくことが大切です。洗剤の種類としては、もう一種類、中性の洗剤もありますが、こちらは軽い汚れや、落とした後の中和の役割として使います。

酸性の汚れにはどんなものがある?

酸性の汚れには、油や皮脂、タンパク質の汚れなどが含まれます。

下記は、部屋の場所別に見られる汚れの例です。

キッチン

・換気扇やコンロ、グリルなどの焦げや汚れ

・キッチン壁の油汚れ

・水筒などの茶渋汚れ

・電子レンジの汚れ

お風呂

・浴槽も皮脂汚れや床のぬめり

リビング

・スイッチなどの手あか

家の汚れの80%ほどは酸性と言われています。酸性の汚れに効くアルカリ性の洗剤の特徴は、触るとぬるっとしていること。粉末の場合は水に溶かすとぬめりが出ます。

アルカリ性洗剤の代表的なものは「重曹」「セスキ炭酸ソーダ」「アルカリ電解水」「酸素系漂白剤」などです。次に、実際にこれらの洗剤を使用した掃除方法についてご紹介します。

【アルカリ性洗剤】重曹を使った掃除方法

重曹は酸性洗剤の中では洗浄力は弱めですが、形状によって様々な用途に使えることが利点です。粉末のものであれば研磨材のように使えますし、加える水の料によって様々な状態で使えるので、ひとつは持っておくと便利ですよ!

換気扇のフィルター

  • 換気扇フィルターを乾いた場所に置き、重曹を粉のままたっぷりと振りかけます
  • 2~3時間置いた後に、歯ブラシなどでこすって汚れを落とします
  • 最後にお湯で洗い流します

ガスコンロの五徳

  • 大きな鍋などに水200ミリリットルを用意し、その中に重曹大さじ1を溶かします。火にかけ沸騰したら五徳を入れて、10分ほど煮ます
  • 火を消して2時間、そのままの状態で冷まします
  • 最後に汚れがまだ残っている部分に、粉の重曹をふりかけ歯ブラシやスポンジなどでこすります

電子レンジ

  • 水500ミリリットルと重曹小さじ1を耐熱容器に入れてよくかき混ぜ、電子レンジで3分ほど加熱します。
    ※時間は電子レンジのワット数によって変わります、蒸気が出てくればOKです
  • そのまま10分おいて、庫内を蒸らします。蒸気で浮いた汚れをふきんなどでふき取ります
  • 汚れが残っていたら歯ブラシの先に粉の重曹を付けてこすり落とします。最後はふきんで仕上げぶきをしましょう

【アルカリ性洗剤】セスキ炭酸ソーダを使った掃除方法

セスキ炭酸ソーダは、重曹と炭酸ナトリウムで構成されています。重曹との違いとしては、重曹よりもアルカリ性が強いため、より汚れに効き、水に溶けやすいという点です。頑固な汚れを落としたい場合や、水に溶かして使用したい場合はセスキ炭酸ソーダを使用するのがおすすめです。

使い方としては、水に溶かしてスプレーボトルに入れるのがおすすめです。水500ミリリットルにセスキ炭酸ソーダを小さじ1~2入れ、粉が無くなるまで軽く振り溶かすと「セスキ炭酸ソーダ水」の完成です。

コンロまわり

  • コンロまわりの油汚れが気になる部分にセスキ炭酸ソーダ水をスプレーで吹きかけます
  • 布やふきんでふき取ります。広範囲に使用する場合や、汚れが気になる時は二度ふきをしましょう

換気扇や油の飛び散りやすいキッチンのタイルなど

  • 乾いた布にセスキ炭酸ソーダ水を吹きかけてなじませ、汚れた場所をふき取ります
  • 壁など広範囲に使用する場合は、乾いた後の粒子が浮いてくることがあるので二度ふきをすると綺麗に仕上がります

セスキスプレーのボトルはいつもキッチンに置いておき、毎日の料理後に使用するのもおすすめです。いつも綺麗な状態を保つことができますよ!

他にも手垢がつきやすいドアノブや、スイッチプレートなどに使用可能です。乾いた布にセスキ炭酸ソーダ水をなじませたもので拭き掃除すると、ベタベタした汚れが綺麗に落ちますよ!

【アルカリ性】アルカリ電解水を使った掃除方法

アルカリ電解水は、強アルカリ性で洗浄力がかなり高いのが特徴です。重曹、セスキ炭酸ソーダとの違いは、洗浄に加えて除菌もできること。水にもともと溶けているので、そのまま吹きかけて掃除ができるので手間いらず、ふき跡も残りにくいです。重曹やセスキ炭酸ソーダで落としきれない頑固な汚れは洗浄力の高いアルカリ電解水で落としてみる、という使い方もいいかもしれません。

床のフローリング

  • 床のフローリング用シートにアルカリ電解水を吹きかけます
  • そのまま、いつものように掃除します。カビ自体を洗浄することはできませんが、カビの原因となるタンパク質や油汚れを洗浄することでカビの発生防止につながります

カーペット

大きく、脱水しにくいカーペットを洗濯するのは大変ですよね。アルカリ電解水なら拭き取るだけで掃除ができます。洗剤と違い泡が立たないアルカリ電解水は、洗い流す必要もなく手軽ですよ!

  • タオルにアルカリ電解水をしみ込ませ絞り、カーペットを拭きます
  • 最後に、乾いたタオルで拭いて自然乾燥をさせましょう
    ※シミなど頑固な汚れの場合は、アルカリ電解水をスプレー等で吹きかけ、数分置いてからタオルでたたいて水気を取ると効果的です。変色のおそれもあるため、見えない箇所で一度試してから掃除をするように気を付けましょう

アルカリ性が強いアルカリ電解水。洗浄力が高いため、使う際は手や目などに入らないよう、ゴム手袋やマスクをして扱いましょう。また、掃除した後の湿った状態は、強アルカリ性の性質が残っているので、乾くまで触らないようにしてくださいね!

【アルカリ性洗剤】酸素系漂白剤

酸素系漂白剤の代表的な商品としては「オキシクリーン」などがあります。過炭酸ナトリウムを主成分とする弱アルカリ性の漂白剤で、塩素系漂白剤のようなきついニオイがありません。汚れに加え、においも落とすことができるのが特徴です。掃除以外に洗濯にも使え、染料を脱色させにくく、白い衣類や布製品はもちろん、色柄物の洗濯にも使えるのがメリットです。マルチに使える便利な洗剤ですよ。

基本的に40〜60度のお湯4リットルに付属スプーン1杯の酸素系漂白剤を入れて混ぜ、溶液を作って使います。

コップや水筒の茶渋

  • 食器用スポンジに溶液を染みこませます
  • そのままこするだけで、しつこい茶渋も落ちます

お風呂の排水溝

  • お風呂の排水口の部品を取り外します
  • 大きめの汚れをとり、洗い流します
  • 溶液を入れたバケツにお風呂の排水溝の部品を20分ほど浸け置きます
  • 残っている汚れを歯ブラシなどで落とします

白いクロスの汚れなど

  • 溶液を染み込ませたキッチンペーパーやラップを壁に貼り付けます
  • 1時間ほど放置しスポンジなどでふき取ります
    ※液が濃すぎると壁のコーティングが剥がれることがあるので、先に目立たないところで試してみると安心です。不安な場合は溶液を薄めにつくりましょう。

酸素系漂白剤も洗浄力が高いため、ゴム手袋などをつけて使用するようにしましょう!

アルカリ性洗剤の使い分けとしては、まず汚れのしつこさによって洗浄力の強さを変えるのがおすすめです。洗浄力が高いほど扱いに注意が必要なので、重曹から使って、洗浄力を上げてみるのもいいかもしれません。研磨剤のように使いたいのか、水に溶かして使いたいのか、使用の方法によって使い分けをするのもおすすめですよ。

アルカリ性の汚れにはどんなものがある?

水垢、石鹼カス、尿石、アンモニア臭などはアルカリ性の汚れです。アルカリ性に効く酸性の洗剤は、お風呂やトイレに使うことが多いです。酸性の洗剤の代表的な物は「クエン酸」です。「クエン酸」はかんきつ類などに含まれる成分で、酸味がありほぼ無臭です。

【酸性洗剤】クエン酸

浴室ドアの白い水垢汚れ

  • 40度の湯200ミリリットルに小さじ2~3のクエン酸を溶かした「ホットクエン酸液」を作る
  • 液にキッチンペーパーを浸して、浴室のドアにパックをするように貼り付ける。乾燥しないよう、上からラップをして30分ほど浸透させる
  • キッチンペーパーとラップを剥がし、ラップを小さく丸めて、クルクルと円を描くように磨く
  • 成分をしっかり洗い流して、乾拭きをして仕上げる
    ※水栓や浴室の鏡などの水垢にもクエン酸でパックをする方法は有効です

電気ポットの水垢掃除

電気ポットやケトルの白い汚れやにおいにもクエン酸が有効です。調理器具や食器に使用する場合は、食品グレードのクエン酸が安心です。取扱説明書に「クエン酸洗浄方法」など明記してある場合は、指示に従って掃除をしてください。

  • ポットやケトルの満水まで水を入れ、クエン酸小さじ1を入れて溶かし、沸騰させます
  • 沸騰後、2~3時間置いた後、中の水を捨てます
  • 柔らかいスポンジで内部をこすり洗いして水ですすぎます
  • クエン酸成分を完全にすすぐために、再度水を満水まで入れて沸騰させて湯を捨てます

トイレの尿汚れやにおい

  • 水20ミリリットルに小さじ1のクエン酸を混ぜたものをスプレーボトルにいれます
  • 便器の縁裏の尿汚れにクエン酸スプレーをかけ、トイレットペーパーでパックし、そのまま30分おきます
  • パックしていたトイレットペーパーでゆるんだ汚れをふき取り、縁裏はブラシでこすります。水を流して汚れを洗い流します
  • 便器や壁、床に飛び散った尿もアンモニア臭の原因になるので、クエン酸をスプレーしてふき掃除をします
    ※便座などにクエン酸の成分が残るとコーテンィングが剥がれるなど素材の変質が起こる可能性があるため、全体的に水ぶきし、二度ふきをして成分をしっかりふき取るようにしましょう!

クエン酸は無臭なので、スプレーボトルにアロマオイルを入れて香りづけをするなどして、オリジナルの洗剤として楽しむこともできますよ!

【番外編】中性洗剤

最初に少しご紹介した中性洗剤は、食器用洗剤などの普段使いの洗剤が多く含まれます。酸性やアルカリ性の洗剤と比べ洗浄力は弱めですが、肌に優しいため、キッチンやバスルームなど素肌で触れることの多い場所で日常的に使うのには向いています。

大掃除の場面では、家具などの拭き上げなど、デリケートな部分に使ったり、酸性の洗剤で床の掃除をした後に中性洗剤で綺麗にふき上げをするなど、合わせて使って成分を中和する用途にもできますよ。

汚れに効く洗剤を覚えて、今年の大掃除に臨もう!

どうですか?あの場所の気になっていたあの汚れ、落としてみたくなりませんか?汚れに効く洗剤が分かれば、汚れが時短で確実に落とせるだけでなく、余分な洗剤を買わなくてもいいことに気付けるのではないでしょうか?

今回の記事を参考に、今年はタイムパフォーマンスのいい大掃除をしましょう!

不動産・グルメ・街歩き/ライター
手嶋 香 10本
2019年より不動産会社所属で、賃貸物件の撮影と記事作成。毎年700件ほどのお部屋を取材しています!生まれた時から福岡在住。フリーで、地元のWEBメディアにてグルメ記事も担当中。街歩きをしながら素敵な建物や、おいしそうなお店を見つけることが趣味という、仕事大好き人間!笑 ありとあらゆるお部屋を見てきた経験から、住む人の目線に立ったリアルな情報をお伝えしていきます! 資格・免許:博物館学芸員
不動産・グルメ・街歩き/ライター
手嶋 香 10本
2019年より不動産会社所属で、賃貸物件の撮影と記事作成。毎年700件ほどのお部屋を取材しています!生まれた時から福岡在住。フリーで、地元のWEBメディアにてグルメ記事も担当中。街歩きをしながら素敵な建物や、おいしそうなお店を見つけることが趣味という、仕事大好き人間!笑 ありとあらゆるお部屋を見てきた経験から、住む人の目線に立ったリアルな情報をお伝えしていきます! 資格・免許:博物館学芸員

記事一覧

この記事が気に入ったらシェアしよう!

コメントを残す


関連する記事