大学生の一人暮らしに必要な生活費はいくら?

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大学への進学を機に、一人暮らしを始める方も多いですよね。
初めての一人暮らしはとても楽しみなものですが、心配なのが生活費。最近の学生は1ヵ月あたりどのくらいで生活しているのか、気になる親御さんも多いのではないでしょうか?
今回は、大学生1人暮らしの1ヵ月あたりの平均的な生活費をまとめました。
新生活を迎えるお子さんの準備にご参照ください。

大学生の一人暮らしにかかる生活費の合計費用は?

金額
住居費(家賃)53,920円
食費24,680円
光熱費(電気・ガス・水道)10,000円
通信費(スマホ・ネット代)14,000円
娯楽交際費20,000円
消耗品・日用品10,000円
その他(書籍費・勉学費含む)5,000円
合計137,600円

全国大学生活競合組合連合会・政府統計などを参考に、大学生の1人暮らしにかかる1ヵ月の生活費用を算出しました。上記の金額はあくまでも目安です。毎月の生活費は住む地域や本人の生活環境によって上下しますが、約14万円程あれば安心でしょう。

大学生の一人暮らしにかかる生活費の内訳・節約方法

先ほど述べたように、大学生の一人暮らしにかかる生活費は1ヵ月あたり約14万円。その詳しい内訳をご紹介していきます。

・家賃
全国大学生活協同組合連合会が2021年10月~11月にかけて行った調査によると、大学生の一人暮らしの平均家賃は1ヵ月あたり53,920円。この金額は、全国の学生を対象に行った調査なので住む地域や選ぶ物件によって上下します。

少しゆとりを持って生活するのであれば、1ヵ月あたり25,000円~30,000円を目安にしておくと良いでしょう。
また、アルバイトをはじめる際に、賄い付きの場所を選ぶというのも、食費の節約におすすめです。

関東エリアでは、東京23区内に住むか・東京23区外に住むかでかかる家賃が1万円~2万円程変わります。駅の近くに住むと利便性は上がりますがその分人気があるため家賃も高い傾向にあります。家賃は月にかかる固定支出の中でも大きな割合を占めるので、駅から少し離れた場所を選ぶことで家賃を下げることが出来ます。
駅から離れた場所は慣れるまでは不便に思うこともあるかもしれませんが、自転車などを購入すれば移動も苦になりません。また、駅から離れることで騒音なども少ないため、生活圏内は落ち着いた場所がいいという方にもおすすめです。

また、大学によっては学生寮がある場合も。一般的な物件とは異なり、共用スペースがあるシェアハウスのような形で、家賃が抑えられた寮もあります。住んでいるのは皆同じ大学の人なので、友達も出来やすいのが魅力です。

・食費
全国大学生活協同組合連合会が2021年10月~11月にかけて行った調査によると、大学生の一人暮らしの食費は1ヵ月あたり24,680円。1日あたり約823円という計算になります(=24,680円÷30日)。
1日あたり約823円ということは、1日3食で考えたときの1食あたりの食費は約274円。外食を極力減らすことで食費は節約することが可能ですが、1食300円未満となるとかなり厳しい節約が必要になってしまいます。

・光熱費(電気・ガス・水道)
総務省による単身世帯の家計調査によると、2021年全国単身世帯の1ヵ月あたりの電気代・ガス代・水道代の平均は下記のとおり。

電気5,482円
ガス3,001円
水道2,248円
合計10,731円

光熱費に関しても、地域や住む環境によって上下するため、あくまでも目安の数値となります。ガスは都市ガスかプロパンガスかで値段が変わりますし、冬の寒さが厳しい地域などでは冬の光熱費は自然と上がります。
全国的な統計で見ると、光熱費はおよそ1万円と思っておくと良いでしょう。

また、こまめに電気を消す、家を出るときは家のコンセントを抜くなどの小さな積み重ねも節約には効果的です。

・通信費(スマホ・ネット代)
通信費に関しては、1ヵ月あたりのスマートフォン代は大手3キャリア(ソフトバンク・ドコモ・au)だとオプションや端末代を含めて約8,000円~9,000円と言われています。
これにインターネットを契約するとなると、月に約5,000円ほどかかります。
最近は、スマートフォンでは大手3キャリアから出た「ahamo(ドコモ)」「povo(au)」「LINEMO(ソフトバンク)」といった新プランや、格安SIMなどを利用することでスマートフォンの料金は約3,000円~6,000円代まで下げることが出来ます。
ご自身のスマートフォンの使い方に合わせて、新生活を機にプランを見直してみるのも良いかもしれません。
また、インターネット契約によって発生する通信費は、無料インターネット付きWi-Fiの物件を選ぶことで節約することが出来ます。
学生向けの物件にはこうしたインターネット無料物件が多くあるので、条件の1つに入れて探してみるのもいいでしょう。

・娯楽交際費
娯楽費・交際費は人によって個人差があり、月の予定によっても変動するものです。
月2万円の予算と考えると、1週間あたり約5,000円。外食やちょっと友人とカラオケに行ったり、服などを購入したりすると案外すぐに使ってしまう金額ではないでしょうか。
一人暮らしをする際は、自由になる分誘惑も増えるので、1ヵ月に使用できる娯楽費は自分でしっかりと管理していくことが大切です。

・消耗品・日用品
毎日必ず使うもの・無くなると困るものの予算は必ず確保しておきましょう。
ティッシュやトイレットペーパー、ゴミ袋、掃除用具、洗濯用洗剤などは必要最低限のストックをしておくのがおすすめです。

まとめ

いかがでしょうか。

大学生の一人暮らし1ヵ月あたりの生活費は、合計137,600円。
この金額も上記のように工夫次第で下げることは可能です。生活費で大きな割合を占めるのは家賃なので、物件を決める際はお子様ともよく相談してから決めましょう。

参考までに筆者の大学時代、地方の公立大学で一人暮らしをしていた際の大まかな内訳はこちらです。

金額
家賃(水道代+ネット代込み)41,000円
食費30,000円
光熱費(電気・ガス)8,000円
娯楽交際費30,000円
通信費(スマホ代)
消耗品・日用品10,000円
合計119,000円

通信費は両親に出してもらっていたこと、そして住居にインターネットが付いていたことで通信費はかかりませんでした。地方ということもあり、家賃が抑えられていたので平均よりも安く抑えられています。食費や娯楽費が高かったのであまり上手く節約できた学生時代ではありませんでした……。
こうした部分を意識して削れていると、貯金にも回せていたと思います。3年生以降の就職活動やインターンシップ活動は意外とお金がかかるのに加えて、アルバイトにも頻繁に入れなくなるので、大学1年生の時期から少しずつ貯金をしておくのも良いでしょう。交通費やリクルート用のスーツなどを揃えるとなるとまとまったお金が必要になります。
かつての自分もこうした部分を意識して少しずつ貯金していたら、未来の自分が楽になれたなあと感じるので、この記事をここまで読んでくださった方は参考にしていただけますと幸いです。

本記事では大学生の一人暮らし、1ヵ月あたりの生活費とその内訳について解説しました。これから迎える新生活に向けて、あらかじめ情報収集と準備をしっかりと行い、不安のないスタートを切りましょう!

ライター×広報×言葉が好きな人
yura 10本
証券会社にて営業経験後、現在の会社に転職。立ち上げたばかりの広報の部署に2人目として未経験入社。プレスリリースの作成や社員インタビュー記事の執筆を行っている。転職の際に様々な人のブログやnoteに触れ、自分の決断の後押しをしてもらったことを機に、自分も読んだ人の背中を押せるような文章を書きたいという思いから副業ライターへ。現在は不動産記事を中心に活動中。将来の夢は、学生時代に短期留学したイギリスにもう一度住むこと。趣味はアニメとカフェ巡り。おいしいカフェラテを探す旅をしています。 資格・免許:証券外務員
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証券会社にて営業経験後、現在の会社に転職。立ち上げたばかりの広報の部署に2人目として未経験入社。プレスリリースの作成や社員インタビュー記事の執筆を行っている。転職の際に様々な人のブログやnoteに触れ、自分の決断の後押しをしてもらったことを機に、自分も読んだ人の背中を押せるような文章を書きたいという思いから副業ライターへ。現在は不動産記事を中心に活動中。将来の夢は、学生時代に短期留学したイギリスにもう一度住むこと。趣味はアニメとカフェ巡り。おいしいカフェラテを探す旅をしています。 資格・免許:証券外務員

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