エアコンなしの賃貸物件 自分で取りつけてもいいの?

「この物件に住みたいけど、エアコンがない…」と、気に入った物件をあきらめた経験のある方も多いでしょう。エアコンのある暮らしが当たり前になると、なかなか気づかないものですが、賃貸物件のなかにはエアコンのない部屋も少なくありません。エアコンありの物件にこだわりすぎると、選択肢が狭まってしまう可能性があります。

今回は、エアコンなし物件を気に入った際にできる対処法や、エアコンなしでも快適に暮らす生活術をご紹介します。

 

エアコンの有無で物件を絞らないほうが良い

エアコンのある生活が当たり前になっていると、エアコンなしの部屋に住むのはあまりイメージできないかもしれません。しかし、賃貸物件を探す際は、エアコンの有無で物件を絞らないほうが理想のお部屋に住める可能性が高まるでしょう。その理由は3つあります。

ひとつ目は、ほとんどの部屋にエアコンがついているためです。不動産ポータルサイトなどで検索をかけると、多くの物件にエアコンが設置済みであることがわかります。大家さんも入居者を集めるための最低限の設備としてエアコンを導入しているようです。

ふたつ目は、エアコンなしの物件に理想の物件が見つかる可能性があるためです。先ほどの不動産ポータルサイトでエアコンなしの物件を探してみると、一定数お部屋があることがわかります。都内だけでもエアコンが設置されていない物件は多く、そのなかにみなさんが理想としている間取りや環境の物件があるかもしれません。エアコンの有無だけで物件を選り好みしてはもったいないといえるでしょう。

最後は、エアコンのない物件でも後から対処できるためです。エアコンのない物件を気に入ったとしても、エアコンがないと生活しづらくなるのは事実です。夏の暑さや冬の寒さは、一歩間違えると人体に大きな影響を与えます。そのため、エアコンなしの物件でもどうにかエアコンを設置したいと考えるものでしょう。下記では、エアコンなしの物件を気に入った際の対処法についてご紹介します。

 

エアコンがない場合にするべきこと

気に入った物件にエアコンが設置されていなかった場合、具体的にすべきことをふたつあります。

  • 不動産会社、大家さんへの問い合わせ
  • 設置してもらえない場合は自分で取りつける

上から順にご紹介します。

不動産会社、大家さんへの問い合わせ

インターネット上の物件情報には「設備」欄が設けられていて、ほとんどの場合エアコンの有無はそこに記載されているはずです。しかし、稀にエアコン設備に関する情報がまったく載せられていない物件や、「エアコンなし」となっていても前の入居者が設置した後に残している可能性もあります。

物件情報にエアコンなしと記載されていても、何らかの形でエアコンが設置されている可能性があるため、気に入った物件を見つけたら、まずは不動産管理会社か大家さんへ問い合わせをし、本当にエアコンがないのか確認しましょう。

設置してもらえない場合は自分で取りつけよう

物件情報の通り本当にエアコンがなかった場合でも、まだあきらめる必要はありません。不動産会社を通じて、エアコンの設置ができないか交渉してみましょう。

大家さんとしては空室になるのは防ぎたいため、「エアコンさえ設置されれば必ず入居する」と伝えれば、大家さん側がエアコンを設置してくれる可能性もあります。

また、大家さんが設置してくれない場合でも、「入居者が費用負担すれば設置可能」といわれるケースもあります。その場合は、自らエアコンの設置費用を負担してまでその物件に住みたいか考えましょう。

 

エアコンを自分で設置する際の注意点

上記のようなケースで、エアコンを自分で設置する場合、以下の点に気をつけなければなりません。

  • 自分で取りつけても大丈夫か事前に確認する
  • 物件の構造上エアコンを設置できるか確認する
  • エアコンの購入時期に気をつける

それぞれ詳しく解説します。

自分で取りつけても大丈夫か事前に確認する

無断でエアコンを設置してしまうと、退去時のトラブルのもとになりかねないだけでなく、最悪の場合退去事由となってしまうかもしれません。退去時は部屋を入居時の状態に戻す必要があるため、高額な費用が必要になります。

とくに、物件にエアコン設置用のダクトがない場合、壁に穴を開けて作業を行う必要があります。そのため、必ず事前に大家さんや不動産管理へ自分で取りつけても大丈夫か確認し、許可を取りましょう。

口頭では後にトラブルに発展する可能性もあるため、文書に残しておくと安心です。

物件の構造上エアコンを設置できるか確認する

大家さんや不動産管理会社の許可がおりたら、エアコンを設置しようと考えている物件の構造上エアコンの設置が可能なのか確認しましょう。比較的新しい物件であればほとんど問題ありませんが、古い物件の場合は柱や壁の構造上エアコンを設置できない可能性もあります。また、エアコンの設置自体は可能でも、室外機を置くことが難しいケースも少なくありません。

エアコンが設置可能な物件か事前に確認しておかないと、業者を呼んでから「この物件は設置が難しいですね…」となりかねないため、注意してください。

エアコンの購入時期に気をつける

最後はエアコンの購入時期についてです。エアコンを自分で設置する場合、前の家で使っていたものを持ってくるという方法もありますが、多くの方が新たにエアコンを購入するでしょう。エアコンは設置費用だけで1〜2万円程度かかるため、本体の購入費用をなるべく抑えたいところです。

エアコンは真夏と真冬に需要がもっとも高くなる傾向にあるため、この時期に購入する際は本体価格が高く設定されます。また、取り付け業者のスケジュールも埋まっている可能性が高いため、自分のスケジュール通り設置できるとは限りません。できるなら、春や夏といった需要の低い時期に購入するのがおすすめです。

また、本体価格もメーカーや性能によってばらつきがあります。6畳用のタイプだと、安いもので4万円程度、高いと10万円以上する機種もあります。4万円台のエアコンのほうが初期費用は抑えられますが、本体価格の高いものは省エネ性能も高く、長い目で見ると月々の電気代を抑えられる可能性が高いです。その物件に長期で住む予定がある場合は、少し高めのものを購入するのも良いかもしれません。

 

エアコンのない部屋で快適に暮らす方法

エアコンの購入費用の準備などで、一時期だけでもエアコンなしで生活しなければならないこともあります。そこで、夏と冬の場合にエアコンのない部屋で快適に暮らす方法をご紹介します。

夏の場合

夏の暑さには以下の2つの方法が有効的です。

  • 扇風機や冷風機を使う
  • 冷感寝具を使用する

どちらも2千〜3千円程度から購入できるため、一時的な暑さしのぎにはちょうど良いでしょう。ただし、夏場は熱中症になる可能性があるため、こまめな水分補給を忘れないようにしましょう。

冬の場合

冬の寒さ対策におすすめのアイテムは以下の通りです。

  • こたつ・ストーブ・ヒーター
  • 床暖房やホットカーペット
  • 断熱シート

どれも定番の方法ですが、寒さに効果的です。ただし、石油ストーブは賃貸物件で使用禁止となっているケースも見られるため注意してください。

 

まとめ

気に入った物件にエアコンが設置されていなくても諦める必要はありません。交渉次第で設置してもらえることもありますし、自分での設置を許される可能性も大いにあります。次の物件を探す前に交渉してみてはいかがでしょうか。

 

 

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