賃貸の仲介手数料の相場はいくら?安くするためのテクニック紹介!
引っ越しを検討している時、不動産業者を通じて物件探しをしますよね?
しかし、マンションやアパートなどの賃貸物件を契約する際は、直接大家さんと契約したり、交渉したりするのは難しいです。
そのため、部屋を借りたい人と貸したい人の間に入り、さまざまな手続きを行って、賃貸契約を締結してくれる不動産仲介業者に依頼してお部屋探しをしなければなりません。
ただ、不動産会社に依頼するということは、当然手数料として「仲介手数料」を支払う必要が出てきます。では、その仲介手数料の相場はいくらくらいで、安くすることはできるのでしょうか?
ここでは、お部屋を借りる際に必要な仲介手数料の相場や、安くするテクニックについてご説明いたします!
賃貸物件を借りる際の初期費用
そもそも、賃貸でお部屋を借りる際にどういった初期費用が必要なのかおさえておきましょう。
賃貸物件を契約する際、次のような費用がかかります。
・敷金 ※詳しくはこちら
これは修理や故障などがあった時のための大家さんに支払う担保となるお金です。
・礼金 ※詳しくはこちら
大家さんへの謝礼として支払うお金。
・仲介手数料 ※今回はこちらにスポットをあててご説明いたします。
不動産仲介業者へ支払う手数料。
・家財保険料
家財保険に加入するための保険料。
・保証金 ※特に西日本の賃貸契約に多い。
物件によっては連帯保証人がいらない代わりにこの保証金が必要になることもあります。
・クリーニング代
退去の際のクリーニング代を契約時に支払うこともあります。 これは敷金0物件で徴収されることが多いです。
・鍵交換代
新築以外の賃貸物件で、自分が使用する鍵を自分で交換費用を支払って入居してくださいという費用です。カードキーでも徴収されることが多いです。前の入居者と同様の鍵を使用して生活するわけにもいかないので、仕方がないといえば仕方がありません。
これら初期費用は、ほとんどの賃貸物件において必須の費用になりますが、物件によってさまざまですので、契約時にしっかりと確認しておくようにしましょう。
この中で、不動産仲介業者に支払うのが仲介手数料でお部屋を新しく借りる際に必要になるため、ここでしっかりと仕組みを理解しておくようにしましょう。
仲介手数料の意味
仲介手数料とは借主と貸主の仲介を行う不動産業者に支払う報酬のことで、契約が決まった後に支払うお金です。敷金や礼金、家賃とともにまとめて支払うことがほとんどです。
しかし、不動産仲介会社の中には審査も通っていない申込時に「仲介手数料の預かり」を求めてくる会社もあります。これは仲介手数料を預かっておいて、契約締結後に領収すれば問題ないという理屈で、そのほとんどは申込後に他の物件を探させないための人質のような意味で手数料の支払いを求めている会社がほとんどです。
契約の締結までは、仲介手数料を支払う必要は一切ないので気をつけましょう。また、万が一に先に預けてしまっても、契約が締結していなければいつでも返却してもらうことができます。
仲介手数料の相場
では、この仲介手数料に相場はあるのでしょうか?
一般的に賃貸契約を結ぶ際に発生する仲介手数料の相場は家賃の1ヶ月分であることが多いです。しかし、時代の流れで仲介手数料半額から紹介する会社も増えているようです。
例えば、家賃が10万円のお部屋なら仲介手数料は5万円~10万円となり、かなりの幅があるので、いくらになるかしっかりと確認しておきたいところです。
注意したいのが仲介手数料を計算する場合に純粋な家賃のみとなっており、管理費や共益費を含んで計算するのは法律違反(宅建業法違反)になる場合があるため、この点についても確認しておきましょう。
さて、賃貸契約の際の仲介手数料は家賃の半分~1ヵ月分が相場だと申しましたが、どうしてほとんどの不動産業者で金額が固定されているのでしょうか?
それは法律で仲介手数料の上限が家賃1ヶ月分の税込み額と決められているからです。
仲介手数料が安くなるケース
さて、不動産仲介業者にとって仲介手数料は利益の大部分を占めることが多いため、上限に近い金額に設定していることがほとんどです。
では、この仲介手数料を安くなるケースはないのでしょうか?
・不動産業者が貸主
不動産業者がそもそもか貸主になっている賃貸物件を借りる場合、その業者が貸主なので仲介手数料を取ることができません。主に、不動産会社が建築して建てている物件、または大家さんから不動産会社が一度借り上げて転貸している物件が多いです。
・数多くの物件情報を掲載している不動産会社に行く
数多くの物件情報を掲載している不動産会社は、実は不動産仲介を主な生業にしている会社が多いです。この場合、毎月多くの仲介を手掛けていることから不動産管理会社と特別な間柄にあったり、そもそも仲介する件数、量で稼ぐ不動産仲介会社であることが多いので、1件あたりの単価も安くすることが可能だったりします。
・人気の低い物件
大家さんが早く物件の借り手を探しているような場合も仲介手数料が安くなる場合があります。 たとえば、築年数が古いアパートや駅から距離のある部屋などの場合は仲介手数料が無料だったり半分だったりします。ホームページなどの物件詳細に手数料が家賃の半分とか無料などと書かれているはずですので、チェックしてみる価値はありそうです。 逆に仲介手数料が無料や半額ということはなんらかの理由があるとも考えられるので、しっかりと部屋の中を見せてもらってから契約するようにしましょう。
・不動産業者を通さない
あまり現実的ではありませんが、不動産業者を通さずご自分で直接大家さんと交渉してお部屋を貸してもらう場合はもちろん仲介手数料を必要としません。しかし、近年では入居中のトラブル対応や家賃滞納問題などから、不動産会社に任せている大家さんがほとんどです。大家さんと入居者を直接繋げるサイトなども登場していますが、多くの物件から選べるとは言えないでしょう。
仲介手数料を安くする4つの方法
うえで書かせていただいた通り、仲介手数料は家賃の1か月分が上限と決まっているだけで満額支払う義務はありません。 つまり、不動産業者との交渉次第で安くすることは可能です。
では実際に、どうすれば仲介手数料を安くすることができるのか、その方法についてご紹介しましょう!
① 管理会社と直接契約する
賃貸物件を管理していて、尚且つ管理会社が貸主となっている不動産業者と直接契約を結ぶことで仲介手数料が無料になります。
また、不動産管理会社は管理業務を主な業務としていて、大家さんからの管理費が利益の中心になっているので、仲介手数料の収益に固執しておらず、比較的要望を聞き入れてくれる確率が高いです。
しかし、不動産仲介を主な生業にしていない分、多くの賃貸物件を探すという部分では弱い会社が多いです。そして自社の管理物件のみをお勧めしてくる傾向もあります。
不動産管理会社で借りたい部屋が見つからなかったら、その近隣にある地域密着型の不動産仲介業者に行って探してみるのも良いでしょう。
② 他の業者でも探していると伝える
義理人情の厚い日本人にとって、少し気も引ける手ではありますが、仲介手数料とは不動産業者の間でおおよその相場があるものの、固定で決まっているものではないので、他の不動産仲介業者にも聞いてみることを暗にほのめかすのも手です。
ただ、その前に仲介手数料が下げられる物件なのかチェックしておく方がいいでしょう。無暗に不動産仲介会社と険悪になる必要はありませんからね。
ネットで他の不動産仲介業者も募集をかけている、手数料が半額になると書かれているかどうかチェックするのが良いでしょう。 下げてもらえる可能性があるものについては値下げ交渉をしてみる価値がありそうです!
➂ 手持ちのお金がないことを話す
これは交渉というよりお願いと言った方がいいのかもしれませんが、契約金の見積もりで仲介手数料の金額を見たら意外と高かったので満額は支払えない…。でもこの部屋を借りたいなどと話してみることです。
不動産仲介業者にとっての目標は契約を成立させることです。従って、最も避けたいのが契約が成立しないことです。
なので、不動産仲介業者は必ず「いくらなら支払えますか?」と聞いてきます。その金額から不動産仲介業者はなんとか契約を成立させるために、下げられる費用を模索します。契約金が安くなれば決めてくれるとわかったら、その手段として「仲介手数料を安くするので契約できませんか?」と歩み寄ってくることが多々あるでしょう。
つまり、何より契約を成立させることが最優先なので、多少実入り(仲介手数料)を安くするのは仕方がないと思っている場合が多いです。そこをうまく利用してみるのもいいかもしれませんよ!
➃ 仲介手数料の安い不動産業者を利用する
仲介手数料を安くする交渉をする勇気がない、自信がない…という方は、そもそも仲介手数料が安い不動産仲介業者を選ぶのがいいでしょう。
まえにも説明させていただきましたが、数多くの物件情報を掲載している不動産会社は、実は不動産仲介を主な生業にしている会社が多いです。 こういった不動産業者は仲介する件数、量で稼ぐ不動産仲介会社であることが多いので、1件あたりの単価も安くすることが可能だったりします。不動産仲介業者は借主からもらう仲介手数料で利益を上げているだけで、サービスが落ちるというわけではありませんのでご安心ください。
まとめ
仲介手数料の相場はいくらくらいか、安くする方法などをまとめてみました。
引っ越しする際さまざまな初期費用がかかるので、できれば仲介手数料も安く抑えたいですよね?
敷金や礼金だけでなく仲介手数料も安くすることが可能です。
引っ越しをご検討中の方に、少しでも引っ越し費用を節約していただく手伝いになればと思います!