現物資産投資と不動産投資を徹底比較!
不動産投資は、現物資産投資の一種ではあるものの、流動性の低さや運用の有無などから異なる取り扱いを受けることも珍しくありません。
今回は、現物資産投資に注目し、不動産投資とその他の投資についてメリットやデメリットなど違いをご紹介します。
現物資産とは?
現物資産とは、その名の通り「形を持っている資産」を指します。代表的なものでは、「金」や「ダイヤモンド」などをイメージするとわかりやすいかもしれません。
その物自体に価値があるものを現物資産と呼ぶため、その範囲は広く、線引きもあいまいです。
現物資産を理解するうえでは、対象となる「金融資産」について考えるとわかりやすいでしょう。
金融資産とは、その物自体には価値はないものの、世間から評価や定義づけによって価値が見いだされた、実体のない資産を指します。
具体的には、株式や外国通貨、預貯金、FXなどが該当します。実体がないため理解しづらいものの、お金と直結している分わかりやすいという特徴があります。
現物資産の種類
前述の通り、現物資産には数多くの種類があります。以下で代表的なものを確認しましょう。
【貴金属類】
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貴金属は、現物資産としてもっともイメージしやすいものであり、現物資産の代表といえるでしょう。現物資産のなかでもとくに資産価値の安定性が高く、世界中で多く取引されています。
ただ、投資性・投機性は低いため、一攫千金を狙って売買するものではありません。
【不動産系】
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不動産も現物資産の代表です。貴金属類と異なり投資性・投機性が高く、うまく運用することで大きな利益を生み出せるのが特徴です。
【コレクション系】
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現物資産のなかでも、アイテムのバリエーションが豊富なのがコレクション系の現物資産です。
明確な金額が決まっているわけではなく、コレクターの「欲しい!」という気持ちやアイテムの状態、年月が価格に影響します。
ただ、コレクション系の現物資産は、投資的な意味で集めている方はそれほど多くなく、「自分が好きで集めたいから購入」した結果価格が高騰したというケースが目立ちます。
現物資産投資のメリット
現物資産を投資目的でこうにゅうすることを「現物資産投資」と呼びます。こちらでは、現物資産投資のメリットを、それぞれご紹介します。
貴金属類
数ある現物資産投資のなかでも、とくに高い安定性を誇り、世界共通の資産として取引されているのが「貴金属」です。貴金属類へ投資する最大の魅力は、なんといっても価格の安定性にあります。
投資として人気の高い株式や債券などは、一瞬にして価値をなくす可能性があります。2008年に起きたリーマンショックは、記憶に新しいことでしょう。
一方、貴金属には「有事の金」という言葉があるように、普遍的な価値をもっているのが貴金属なのです。
安定性を目的として投資商品を購入するのであれば、貴金属を検討するのがよいかもしれません。
ただ、貴金属は他の現物資産と比較して投資性・投機性が低いという特徴も持ち合わせています。価格が高騰する事態は発生しにくいため、購入から短期間で多くの利益をあげるのは難しいでしょう。
不動産投資
近年、人気を集めている現物資産投資が不動産投資です。専業で取り組んでいる方もいれば、副業として不動産投資を行う方も増えています。
不動産投資の魅力といえば、以下の4点でしょう。
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購入した物件に入居者が住み続ける限り、毎月賃料収入を得られます。金額が上下することも少ないため、収支の見通しが立てやすいのも特徴です。
また、投資性・投機性が高く少ない資金で多くの利益をあげられる「レバレッジ効果」を見込める点も他の現物資産投資とは異なるメリットです。
不動産の購入は、相続税対策として行う方も一定数います。現金ではなく不動産の形で資産を残すことで、相続性を抑えられるためです。所得税も同様です。
不動産の購入時に不動産投資ローンを組んだ場合、あわせて「団体信用生命保険」へ加入するのが一般的です。
団体信用生命保険は、ローンの返済者に万が一のことがあった場合の返済保証として活用でき、ローンの残債を免除しつつ家族には不動産と安定した家賃収入を残すことができます。
コレクション系
趣味で集めていたものに高価な価格がつくこともあるコレクション系の現物資産。
投資性・投機性はそれほどないものの、趣味として安価で始めたものが思わぬ利益を生むこともあります。
片づけていない押入れや物置きに、気づいていないだけで高額な値がつく実物資産が眠っているかもしれません。
現物資産投資のデメリット
上記のように、現物資産投資には数多くのメリットがあるものの、注意しなければならない点も少なくありません。
こちらでは、現物資産投資のデメリットをそれぞれご紹介します。
貴金属類
貴金属類への投資がもつ最大のデメリットは、持ち運びやすいため盗難などの事件が発生する可能性がある点です。頻繁に持ち歩くことはありませんが、自宅のセキュリティを万全にする必要はあるでしょう。
その他にも、投資する貴金属に応じてデメリットがあります。金とプラチナについて以下の表に記載します。
貴金属の種類 | デメリット |
金 |
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プラチナ |
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不動産投資
大きな利益を生み出す可能性のある不動産投資ですが、投資である以上デメリットもあります。代表的なものをいくつか確認しましょう。
- 空室リスク
現物資産投資の代表である不動産投資の最大のデメリットは、空室リスクがある点でしょう。
空室はどのような物件であっても発生するリスクであり、空室が発生すると家賃収入が途絶えます。今後の収支の見通しにも支障が生まれる大きなデメリットです。
家賃収入が途絶えると、ローンの返済にも影響が出るため、多くのオーナーが何かしらの対策を打ち出しています。
不動産会社とサブリース契約を結ぶことで対策することも可能です。
サブリースについては、下記の記事で詳しく解説しています。
- 流動性の低さ
基本的に現物資産投資は流動性の高いアイテムが多いなかで、不動産は流動性の低い投資商品です。
普段はそれほど気になりませんが、不動産を売却したいと感じたタイミングで問題となるケースが目立ちます。
他に良い物件を見つけた場合など、すぐに資金が必要なタイミングで売却しづらいのは大きなデメリットになるでしょう。
住みたい街ランキングに掲載されるようなエリアの駅チカ物件などは人気が高く、売りやすい傾向にあります。
- デフレや金利のリスク
デフレ時は、不動産価格が下落する傾向にあります。そのタイミングで売却しようとすると、購入額より安価な金額になってしまうかもしれません。
また、金利が変動することでローンの返済総額増える可能性も考えられます。
- 災害による物件への影響
不動産は、災害によるリスクを避けられません。台風や地震などで、最悪の場合倒壊する可能性も考えられるため、火災保険や地震保険に加入することが大切です。
コレクション系
コレクション系の現物資産は、希少性やコレクターの感覚に応じて価格が上下する点が大きなデメリットです。
また、年月が経つことで価値が生まれるものも多いため、本当の価値が判明するまでの期間が長い点もデメリットです。
まとめ
現物資産には、それぞれに応じたメリットやデメリットがあります。ご自身の投資スタイルや狙いに応じた投資商品を選びましょう。
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