おすすめの良い不動産屋の探し方【初めてのお部屋探し(賃貸)で頼れるおすすめ不動産屋を見つける方法】悪い不動産会社にだけは行くな!
部屋探しや賃貸契約をする上で必ず利用するのが不動産会社です。一口に不動産会社といっても業態はさまざまで、丁寧な接客で信頼できる良い不動産屋もあれば、法令に触れるほど怪しい営業をしている悪い不動産屋もあります。部屋探しで後悔しないためにも、良い不動産屋・悪い不動産屋の違いや見分けるポイントについて知っておきましょう。
どっちが正解?良い不動産屋探しのポイント
「地元の不動産屋と大きい不動産屋どちらが安心できる?」
「オンラインより直接来店すべき?」
…など、不動産会社を探していると“○○と△△どちらが正解?”と判断に迷う場面が出やすいです。結論を言うと、不動産屋の業態に正解も不正解もありません。会社によって業態は変わるため、それぞれの性質や特徴を理解した上で自分のスタイルや希望に合う不動産屋を選びましょう。
はじめに、判断に迷いがちな2つのポイントから良い不動産屋探しのヒントをご紹介します。
「大手」か「地域密着型」か
不動産屋には、CMで流れるような大手の不動産屋と、駅前などに点在する小さな地域密着型の不動産屋があります。一見、大手の方が取り扱う物件量が豊富のように見られがちですが、そうではありません。全国の賃貸物件の約8割は、レインズやATBBといった独自のシステムで情報を閲覧できるため、不動産会社の規模に関わらずほぼすべての不動産会社が同じ物件を取り扱うことができます。
では、大手の不動産屋と地域密着型の不動産屋それぞれの特徴を見てみましょう。
大手の不動産屋のメリット・デメリット
- ◯対応エリアが広い
- ◯割引キャンペーンなどを実施している
- ◯アクセスの良い場所にある
- ▲自社物件の数が少ない
- ▲空室確認に時間がかかる
- ▲現地の大家さんとの繋がりが薄い
全国展開しているような大手の不動産屋は、アクセスの良い場所にあり対応エリアも広いです。割引キャンペーンを実施することも多く、接客もマニュアル化されているので、サービスの面で不安に感じることも少ないでしょう。
自社物件が少ないことで費用交渉がしにくいなどのデメリットもありますが、キャンペーンを利用して安く引っ越したい人や、知名度の高い不動産屋で安心したい人におすすめです。
地域密着型の不動産屋のメリット・デメリット
- ◯治安や住環境など地域にくわしい
- ◯自社物件の数が多い
- ◯大家さんとの繋がりが強い
- ▲独自キャンペーンなどがない
- ▲対応エリアが限られている
- ▲サービスにムラがあることも
地域密着型の店舗は地域の情報にくわしく、土地勘がない人や治安に不安を感じている人も安心して相談できます。自社物件の数も多く、大家さんとの繋がりが強いため費用の交渉がしやすいのもポイントです。
一方、接客がマニュアル化されていないぶん、店舗によってサービスにムラが出ることもあり、割引などのキャンペーンを実施することもありません。引っ越し先の住環境を重視する人は、地域情報にくわしい地元密着型の不動産屋をおすすめします。
「直接来店」か「オンライン」か
最近では不動産業界も取引上のDX化が進んでおり、オンライン上で部屋探しや手続きすることも増えました。サービスの内容や導入状況は不動産屋によって異なりますが、チャットやメールでのやりとりはもちろん、ビデオ通話によるオンライン内見や、契約に伴うオンライン重説、郵送による契約に対応した不動産屋も増えています。
もちろん、スムーズなやりとりを考えれば直接来店がおすすめです。ただ、エリア外に住んでいる人や来店の時間が取れない人、じっくり部屋探ししたい人は、オンラインサービスのある不動産屋も検討してみてはいかがでしょうか。
悪い不動産屋と良い不動産屋の違いは?
冒頭で悪い不動産、良い不動産屋について触れましたが、具体的にどんな違いがあるのでしょうか。ここからは、気をつけるべき悪い不動産屋、信頼すべき良い不動産屋の特徴をピックアップしてご紹介します。
悪い不動産屋の特徴
最初に紹介するのは、注意すべき悪い不動産屋の特徴です。
おとり広告の掲載などで法令を守らず営業している
利用者を保護するために、不動産業では事実と異なる情報を提供すること、契約することがないよう法律が定められています。しかしながら、甘いセールストークやおとり広告により事実と異なる情報を提供している不動産会社もゼロではありません。
おとり広告の目的は客寄せです。実際に募集していない物件を掲載することで反響を集め、実際には「すでに他の人が契約した」として別の物件を勧めます。おとり広告は宅建業法だけでなく、表示規約においても禁止されています。
※一方、オンシーズンではほんの少しのタイミングで広告物件が成約済みになることもあります。
希望する物件以外の物件を勧めてくる
不動産業の主な収入源は、物件を紹介することで得られる「仲介手数料」です。仲介手数料は家賃の1ヵ月分+消費税が上限と定められているので、家賃が高い物件を紹介すればそれだけ不動産屋の収入も大きくなります。
仲介手数料のない物件にも、別の名目で初期費用や管理費が上乗せされるケースもありますが、いずれにせよ不動産屋の売り上げにつながりやすい物件を優先して紹介することも少なくありません。自分が見たい物件ではない物件ばかりを紹介する不動産屋は、優良店と言えないでしょう。
メリットしか伝えてくれない
どんな物件にもメリット・デメリットはありますが、デメリットを隠してメリットばかり主張する不動産屋もいます。契約から入居までは問題なくても、入居後にトラブルが発覚することもあるため、デメリットを伝えずメリットばかり伝える不動産屋は信用できません。
強引に来店や契約を促す
問い合わせをしただけなのに電話やメールで来店を催促してくる、また契約を悩んでいる物件に対し「他にも入居希望者がいる」「今日を逃すと残らないかもしれない」などと迫って契約を急かせてくる、そんな不動産屋もいます。シンプルに考えても、顧客ファーストではありません。夜間や早朝などに電話をかけてくる不動産屋も、信頼に欠けるでしょう。
身だしなみや口調にルーズさがある
身だしなみに気を遣っていない、また友達感覚で接してくる営業マンには要注意。身の回りの整理整頓ができない人に多く、最後まで責任を持ってサポートしてもらえるか不安になります。書類の紛失が多い、質問に対して受け答えできない、タメ口を使ってくるような営業マンがいる不動産屋は、あまり信用できないでしょう。
良い不動産屋の特徴
いくら良い不動産屋でも営業マンの対応によっては良い、悪いの判断基準が変わります。ここから紹介するのは、営業マンの対応以外で判断できる良い不動産屋の特徴です。
丁寧にヒアリングした上で物件を提案する
不動産屋では、初回来店時に個人情報や希望条件などを記入する顧客シートが渡されます。このとき、記入したシートの内容以外にも希望条件を丁寧に聞き出し、顧客のライフステージやライフスタイルに合わせた物件を提案するのが良い不動産屋です。一方的に話を進めるのではなく、聞き上手な営業マンがいれば安心できます。
宅建免許証の更新回数が多い
営業年数の長さで良い、悪いを判断するのは難しいところですが、少なくとも現地で長くしている不動産屋は対象エリアの地域情報にくわしく、信頼できるポイントになります。この営業年数を知る一つの方法が、店舗内に掲示されている宅建免許証の認可番号です。
宅建免許証には「(例)東京都知事(◯)第XXXXXX号」と書かれており、◯に入る数字が宅建免許の更新回数になります。宅建免許は5年に一度更新されるため、仮に「5」と書かれていたら10年以上営業していることになります。
メリット・デメリットを正直に伝えている
メリットはもちろん、デメリットについてきちんと伝えてくれるのも良い不動産屋の特徴です。たとえば事故や事件が起きた“訳あり物件”の場合、ガイドラインにより告知義務が設けられていますが、これ以外のデメリットについては告知義務がありません。
物件情報を見るだけでは知ることのできない騒音トラブル、また構造上の欠陥などを正直に伝えてもらえることは信頼できるポイントです。
整理整頓された清潔な店内
不動産屋は、機密保持すべき多くの個人情報を管理しています。机の上に書類が無造作に積み重なっていたり、重要書類と思われる書類が乱雑に扱われたりしている不動産屋よりも、整理整頓がきちんとできている不動産屋のほうが個人情報を丁寧に扱っている印象を受けます。
また、店内の様子は接客の姿勢や仕事に対する意識が表れやすいです。店内の清潔さは、顧客を大切にしている一つの指標とも言えます。
物件情報の更新頻度が高い
賃貸市場は常に動いているため、物件情報はマメに更新しなくてはなりません。良い不動産屋は常に物件情報を更新し、問い合わせに対応できるよう準備しています。
逆に、物件情報を更新しないまま良い条件の物件を掲載し続けている不動産屋もいますが、これはおとり広告の可能性が高いです。比べてみても、物件情報をマメに更新している不動産屋のほうが信頼度も高いでしょう。
やめたほうがいい!?避けるべき不動産屋の見分け方
良い不動産屋にあたるか、悪い不動産屋にあたるかは、実際に利用してみなければ判断しにくいものです。とはいえ、店構えやホームページ、物件広告など不動産屋を外から見ることで良し悪しが判断できることもあります。もっとも、来店したその日に契約をしなければならないルールもありません。最後に紹介するのは、契約前に避けるべき不動産屋の見分け方です。
ホームページで判断する方法
ホームページでは、宅建免許証の番号が確認できるほか、店内の様子や在籍スタッフ、取扱物件などを事前に知ることができます。営業年数が長くても経歴が浅いスタッフばかり在籍しているケースがあるほか、あからさまに好条件の物件ばかりを掲載しているとおとり広告の可能性もあるため、来店前に不動産屋のホームページを確認しておきましょう。
物件広告で判断する方法
良い不動産屋の特徴でもある「物件情報の更新頻度」を判断するために、物件広告の更新日を確認しましょう。好条件の物件に惹かれても、更新日が古ければすでに他で成約している可能性もありますし、おとり物件の可能性もあります。
また、物件広告のキャッチコピーが大げさな場合も要注意です。特に「最高」「絶対」「完璧」といった最上級表現や断定表現は広告表記上NGであり、人によっても感じ方が異なります。ホームページはもちろん、店頭に張り出してある物件情報をチェックしましょう。
店舗の外観で判断する方法
不動産屋のモラルがどうなのかを知る方法の一つが、路上看板の位置です。路上に物件情報を掲げている不動産屋は多いですが、敷地との境界線から路上看板がはみ出ているのは法律違反になります。
本来、道路に看板を出すには許可が必要ですが、路上看板は基本的に許可されません。不動産屋は仕事上土地の権利関係などを調べる機会も多いため、路上看板が禁止されていることは知っているはずです。違法と知らずに路上看板を出していれば不動産の知識がないと見受けられますし、違法と知った上で路上看板を出しているのはモラル以前の問題と言えるでしょう。
問い合わせで判断する方法
物件広告を見て実際に内見して見たくなった際は、電話やメールで内見申し込みをしてみましょう。すんなり内見申し込みを受け付けてくれた場合は問題ありませんが、内見を渋って別の物件を紹介してきた場合は、広告に載っていたのがおとり物件だった可能性があります。
また、問い合わせに対してレスポンスが早いかどうかも判断基準の一つになります。メールやLINEで問い合わせしたにも関わらず、早朝や夜間など常識的には考えられない時間に電話をかけてくる不動産屋は、誠実とは言えません。
賃貸の森おすすめ不動産屋ランキングも参考に!
SUUMOなどのポータルサイトで物件情報を検索することもできますが、実際の不動産屋はレインズやATBBで幅広く物件情報を仕入れているため、積極的に利用することをおすすめします。信頼できる不動産屋選びに迷ったら、賃貸の森に掲載している「おすすめ不動産屋ランキング」を参考にしてみてください。