東京都台東区ってどんな街?家賃相場はいくらぐらい?

東京23区の東側に位置する台東区。区内には上野や浅草といった下町が含まれ、東京23区の中でも歴史を感じることができる区といえます。この地域は江戸城(現・皇居)から見て鬼門の方角にあたり、そのため時の徳川幕府はこの台東区を中心に多くの寺院や神社を祀りました。こういった関係から、観光や散策にも適したスポットが多くある台東区。そんな台東区の住環境や家賃相場について調べてみました。

 

東京都台東区ってどんな街?

東京都台東区の人口と大きさ

台東区は23区の東側、皇居から見て北東の方角にあり、東側の区境に墨田川、南側の区境に神田川が流れる地域になります。面積は約10.1㎢で、東京23区の中でもっとも狭く、人口は205,659人(2018年10月1日の推計人口)で21番目となっています。区内には浅草寺周辺や、上野駅から御徒町駅にかけてのアメヤ横丁、さらに上野公園などがあり、この周辺には住宅が少ないということを考えると、体感する人口密度はかなり高い区といえるでしょう。

武蔵野台地と下町低地

台東区はいわゆる富士山の噴火で堆積した武蔵野台地の東端と下町低地と呼ばれる低地により成り立っています。武蔵野台地に含まれるのは、区の中心部を南北方向に通る国道4号線より西側の地区。上野公園から北側の谷中方面がこの台地に含まれます。国道4号線より東側はほぼ低地であまり高低差はありませんが、低地が墨田川まで続きますので、水害の危険性はやや高いといえます。ただし、隅田川は過去に氾濫を起こし、墨田区や台東区に甚大な被害をもたらした経緯もあり、水害対策には力を入れていますので、歴史的な大雨でも降らない限りは水害の心配はないでしょう。

 

東京都台東区の交通について

東日本の玄関口・上野駅

交通の中心となるのはやはり上野駅。古くは北関東や東北方面と繋がる夜行列車の始発駅として、そして今は東北方面、上越方面、信州方面へと向かう新幹線の停車駅として活躍しています。もちろん新幹線だけではなく、京成上野駅も含めれば8本の電車が集まる巨大ターミナル駅。都内へ向かうだけではなく、各地方に繋がる電車が多数集まる駅になっています。道路交通は日本橋と青森県を繋ぐ国道4号線(日光街道・奥州街道)、日本橋と仙台市を繋ぐ国道6号線(水戸街道)の2つの街道が中心となり、区を南北方向に通っています。しかし日常生活でもっとも注目すべきは東西方向の道路。台東区の東端は隅田川であり、その隅田川を超える端は区内に5つしかありません。この橋に繋がる道路は当然ですが渋滞しやすいので、車での移動の際は注意が必要でしょう。

主要駅までの所要時間

  • 池袋駅まで 11分(都営地下鉄大江戸線「上野御徒町駅」から「春日駅」で東京メトロ丸の内線に乗り換え・乗車時間のみ)
  • 新宿駅まで 16分(JR総武線「浅草橋駅」から「お茶の水駅」で中央線快速に乗り換え・乗車時間のみ)
  • 渋谷駅まで 28分(東京メトロ銀座線「上野広小路駅」から・乗り換えなし)
  • 東京駅まで 7分(JR山手線「御徒町駅」から・乗り換えなし)
  • 六本木駅まで 30分(東京メトロ日比谷線「上野駅」から・乗り換えなし)

東京23区内を通るJR山手線の停車駅が3つ(鶯谷駅・上野駅・御徒町駅)ある台東区。山手線を利用すれば、大きなターミナル駅にはまず乗り換えなしで向かうことができますので、ここでは山手線以外の路線を利用した所要時間をまとめてみました。乗り換え時間の関係もありますが、ここで紹介した方法の方が、山手線を利用するより早い場合がほとんどです。いずれにせよ23区内であれば、上野駅から30分圏内と考えて問題ないでしょう。

東京都台東区にある駅一覧

東北新幹線・上越新幹線・山新幹線形・秋田新幹線・北陸新幹線

  • 上野駅

JR山手線・京浜東北線

  • 御徒町駅
  • 上野駅
  • 鶯谷駅

※「日暮里駅」は荒川区と台東区にまたがっており、正式な住所は荒川区になります。

JR宇都宮線・高崎線 ・常磐線

  • 上野駅

JR総武緩行線

  • 浅草橋駅

※総武線快速は停まりません。

東京メトロ銀座線

  • 上野広小路駅
  • 上野駅
  • 稲荷町駅
  • 田原町駅
  • 浅草駅

東京メトロ日比谷線

  • 仲御徒町駅
  • 上野駅
  • 入谷駅
  • 三ノ輪駅

東京メトロ千代田線

  • 湯島駅

都営地下鉄浅草線

  • 浅草橋駅
  • 蔵前駅
  • 浅草駅

都営地下鉄大江戸線

  • 上野御徒町駅
  • 新御徒町駅
  • 蔵前駅

京成本線

  • 京成上野駅

東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)

  • 浅草駅

首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)

  • 新御徒町駅
  • 浅草駅

かつては上野駅が東日本各地への出発地点だったように、現在も台東区内にある駅は、北関東、千葉方面への出発地点ともなっています。浅草駅は栃木県の日光方面へ向かう東武線の始発駅、台東区と荒川区の区境にある日暮里駅は千葉県成田方面へ向かう京成本線の始発駅です。さらに茨城県つくば方面へ向かうつくばエキスプレスや、東北・上越方面へ向かう新幹線も通っています。各地方への出発地点、通過地点ということは、休日などは地方からやってくる人にとって、東京の玄関口となるのが台東区。駅周辺は週末を中心に、観光客が多くなる区ともいえるでしょう。ちなみにつくばエキスプレスの浅草駅と、地下鉄及び東武線の浅草駅は場所が違います(徒歩6分ほどの距離)のでご注意ください。

 

東京都台東区にある主要施設

観光名所など

上野恩賜公園

・住所 東京都台東区上野公園

・アクセス JR山手線他「上野駅」から徒歩約3分

明治維新の時には、上野公園内にある徳川家の墓所・寛永寺に幕軍である彰義隊が立て籠もり、激しい戦闘(1868年・上野戦争)が行われた「上野のお山」は、1876年(明治9年)に日本初の「公園」として開園されました。その後上野公園は宮内省の預かりとなり、皇室の御料地となりますが、1924年(大正13年)に東京市に下賜され、以降名称を上野恩賜公園に改めました。公園敷地内には様々な神社仏閣や美術館などが揃っていますので、以下に公園内にある施設を列挙しておきましょう。

上野恩賜公園にある施設

  • 国立西洋美術館(世界文化遺産)
  • 東京都美術館
  • 東京藝術大学大学美術館
  • 上野の森美術館
  • 恩賜上野動物園
  • 東京国立博物館(重要文化財)
  • 黒田記念館(登録有形文化財)
  • 国立科学博物館(重要文化財)
  • 下町風俗資料館
  • 東京藝術大学
  • 国際子ども図書館(都選定歴史的建造物)
  • 東京文化会館
  • 日本学士院
  • 日本芸術院
  • 旧寛永寺五重塔(重要文化財)
  • 旧東京音楽学校奏楽堂(重要文化財)
  • 上野東照宮
  • 寛永寺
  • 不忍弁天堂
  • 森鴎外旧居跡
  • 上野大仏
  • 彰義隊墓所
  • 西郷隆盛像
  • 小松宮彰仁親王像
  • 野口英世像
  • 正岡子規記念球場
  • 不忍池ボート場
  • 野外ステージ

浅草寺

・住所 東京都台東区浅草2-3-1

・アクセス 東京メトロ銀座線他「浅草駅」から徒歩約5分

観光名所でもある雷門は、この戦争時の表参道の入り口にある門になります。雷門の先はお土産物店などが並ぶ仲見世商店街。この商店街から浅草寺の境内ということに。この仲見世商店街の先に宝蔵門があり、この門をくぐると本堂です。ちなみにこの仲見世通りに行くのであれば夕方までに。どの店も比較的閉店時間が早いので、閉店前に行くようにしましょう。

公共施設など

台東区生涯学習センター

・住所 東京都台東区西浅草3-25-16

・アクセス 東京メトロ銀座線他「浅草駅」から徒歩約5分

地下1階地上6階の公共施設。施設内には会議室やパソコンルームはもちろん、中央図書館や茶室、音楽スタジオまで完備しています。

台東リバーサイドスポーツセンター

・住所 東京都台東区今戸1-1-10

・アクセス 東京メトロ銀座線他「浅草駅」から徒歩約12分

隅田川沿いに広がる、スポーツ競技場が集まった施設になります。野球場、プール、体育館に加え、陸上競技場もあり、一通りのスポーツを楽しむことが可能。区外の方も利用できますが、区内在住者はさらに割引料金にて利用が可能になります。

商業施設など

アメヤ横丁

・住所 東京都台東区上野6丁目

・アクセス JR山手線他「上野駅」から「御徒町駅」にかけて

山手線の上野駅から御徒町駅にかけた、線路わきに広がる商店街。線路のガード下にも多くの商店が軒を連ね、衣類から食料品、嗜好品まで幅広く取り扱っています。特に年末はお節料理の材料を買いに来る買い物客で人があふれ、1日50万人ほどの買い物客で通りは埋め尽くされます。台東区に住んだら、買うものがなくてもこの年末の賑わいは一度見に行くことをオススメします。

かっぱ橋道具街通り

・住所 東京都台東区松が谷1丁目

・アクセス 東京メトロ銀座線他「田原町駅」から徒歩約3分

東京メトロ銀座線で浅草駅のひとつ隣の駅となる田原町駅。その田原町駅からすぐのところにあるのがかっぱ橋道具街です。ここはプロの調理人はもちろん、外国人観光客にも人気の、本格的な調理器具を扱うお店が集まっている商店街。また食品サンプルのお店などもあるので、ウインドウショッピングをするだけでも十分楽しめる通りになっています。

 

台東区の祭事

浅草三社祭

開催時期 毎年5月第3週の金曜日~日曜日

来場者数 203万人(2017年)

1312年から行われている浅草神社の例大祭。壮大な神輿の行列が人気で、多くの観光客が詰めかけます。いわゆる「江戸三大祭」のひとつと勘違いされがちですが、江戸三大祭には含まれていません。それでも東京都内で行われる祭りの中では指折りの人気を誇るお祭りになります。

隅田川花火大会

開催時期 毎年7月最終土曜日

来場者数 94.8万人(2009年)

隅田川の台東区浅草と、墨田区向島の2か所に打ち上げポイントがある、東京23区内では最大級の花火大会になります。例年2万発前後の花火が打ち上げられ、都民の夏の風物詩になっていますが、当日の人手は凄まじく、近隣住人にとっては生活に支障をきたすレベルになることもあるようです。

浅草サンバカーニバル

開催時期 毎年8月最終土曜日

来場者数 50万人(2010年)

日本で行われるサンバのお祭りというと、どうしても仮装行列やテーマパークのパレードのようなものをイメージしがちですが、浅草サンバカーニバルはれっきとしたコンテストになっています。各チームが実力別のリーグに所属し、各チームのダンスを専門の審査員が審査。もちろん観客もモバイル審査で審査に参加できるシステムになっています。日本にいながら本格的なサンバを楽しめる貴重なお祭りです。

 

東京都台東区の家賃相場

台東区の中心となるのは上野駅ですが、上野駅~御徒町駅にかけては商業地域であり、住宅用の物件が少ないため、上野駅、御徒町周辺の家賃相場は省きます。また、同じ理由で住宅地の少ない浅草駅周辺も除外して調べてみました。

台東区 谷中の家賃相場

・ワンルーム、1K 93,000円

・1LDK、2DK 122,000円

・2LDK 200,000円

・3LDK 290,000円

台東区内でも武蔵野台地上にあり、地盤も強固と言われている谷中地区。古き良き東京の下町が残る地域ですが、近年高層マンションも建ち始めています。最寄り駅はJR山手線や京成本線が利用できる日暮里駅(荒川区)か、東京メトロ千代田線の千駄木駅(文京区)。位置的に山手線の内側でもあり、家賃相場はかなり高額な部類になります。

新御徒町駅の家賃相場

・ワンルーム、1K 98,000円

・1LDK、2DK 160,000円

・2LDK 190,000円

・3LDK 200,000円

台東区の南部に位置し、JRの御徒町駅までは徒歩8分程度となる新御徒町駅。JR御徒町駅方面になる駅の西側には物件は少ないですが、駅の東部、南部に行くと住宅地も見受けられます。自転車などを利用すればJR山手線の駅を利用できる地域としては、比較的家賃相場は安い方になりますが、物件の絶対数が少ないため、できるだけ地元に強い不動産店で探すといいでしょう。

田原町駅の家賃相場

・ワンルーム、1K 98,000円

・1LDK、2DK 138,000円

・2LDK 225,000円

・3LDK 280,000円

東京メトロ銀座線で浅草駅のお隣となる田原町駅。駅周辺から住宅地も広がる駅ですが、やはり浅草駅に近いこともあり家賃相場はやや高めです。またつくばエキスプレスの浅草駅が北側徒歩約5分のところにありますので、利便性が高いのも特徴です。

入谷駅の家賃相場

・ワンルーム、1K 82,000円

・1LDK、2DK 128,000円

・2LDK 172,000円

・3LDK 190,000円

台東区内で家賃相場を考えた時にオススメになるのが入谷駅周辺。東京メトロ日比谷線で上野駅まで1駅ながら家賃相場はかなり控えめになります。駅周辺も住宅地が多く、暮しやすい地域にもあります。日比谷線を利用できますので、日比谷駅や六本木駅、恵比寿駅まで乗り換えなしですので利便性も高い駅になります。

台東区 千束の家賃相場

・ワンルーム、1K 93,000円

・1LDK、2DK 140,000円

・2LDK 150,000円

・3LDK 185,000円

台東区の北東部に位置する千束。鉄道の駅には多少距離がありますが、東京メトロ日比谷線の三ノ輪駅、入谷駅、つくばエキスプレスの浅草駅などが最寄り駅となります。千束からさらに北東の清川にかけては、いわゆる東京の下町の街並みが残る地域で、非常に暮らしやすい地域になります。千束でひとつ注意したいのは、いわゆる「吉原」を含む地区であるということ。例えば小さなお子さんがいるご家庭で、風俗店などの外観や看板がある街は教育上あまり好ましくないという方は、必ず現地の街の様子を確認してから決めるといいでしょう。

東京都台東区の物件探しのまとめ

台東区には上野や浅草といった大きな商業地域や観光地があるため、引っ越し先として考えた場合、選べるエリアが限られる区といえます。台東区自体は公園も多く、隅田川沿いにも緑が多い区になりますので、暮らすには非常におすすめの地域になります。物件探しをする際は、広いエリアに目を向けて物件探しをするのがポイント。ただしそのせいで通勤や通学が不便になるようでは本末転倒ですので、別の路線の沿線を探す場合は、通勤通学のルートも確認しながら探すようにしましょう。区内の地形の特徴としては、西側に武蔵野台地の東端があることに注目。台地と低地の境目は、当然ながら起伏も激しくなります。特に台東区内および文京区との区境あたりの高低差は勾配が激しい地域が多いので注意してください。

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