賃貸物件でよくある水まわりのトラブルと解決方法

水まわりは使用頻度も高く汚れやすいため、定期的にメンテナンスしていないと水漏れや詰まりなどのトラブルが発生することもあります。

賃貸物件にお住まいの場合、早く解決しないと修理費用等を負担しなければならないのでは、と不安に感じている方もいるでしょう。

今回は、水まわりでよくあるトラブルとその解消方法をご紹介します。

キッチン

キッチンでの代表的なトラブルといえば、下記の2つです。

  • 排水口の詰まり
  • 異臭

それぞれの原因や解消方法について確認しましょう。

排水口の詰まり

キッチンの排水口は水や油、食べ物などが流れる機会が多く、家の中でもとくに詰まりが発生しやすい場所です。

原因として考えられるのは、主に以下の4つです。

  • 油汚れ
  • 食材のカス
  • 洗剤や石鹸のカス
  • 誤って流した固形物

とくに、油汚れや食材のカスをそのまま流していると、詰まりのリスクが高まります。

対処方法

詰まりが生じたときは、フェイスタオルとお湯を使用して解消しましょう。作業の流れは以下の通り、初めて行う方でも軽度の詰まりであれば比較的簡単に解消できます。

  1. 受け皿を取り外してフェイスタオルを排水口に詰める
  2. 50~60℃前後のお湯をシンク内に溜める
  3. タオルを引き抜いて排水口にお湯を流し込む
  4. 詰まりが解消されるまで3~4回繰り返す

異臭

キッチンでの異臭は、居住空間と密接していることもあり、早めに対処したいところです。

異臭の原因となるのは、主に以下の5つです。

  • 蓄積した食品や油
  • 排水管から逆流する下水臭
  • 排水トラップの不具合
  • 排水ホースと塩ビ管に生じたすき間
  • 排水ホースの破損

食品や油の蓄積が原因であれば、パイプクリーナーなどを使用すれば比較的簡単に対処できます。

排水ホースや塩ビ管に問題があるとなると少し厄介です。

対処方法

排水ホースと塩ビ管の間にすき間が生じた場合は、防臭ゴムで補修するのが効果的です。ホームセンターやインターネット通販などで、塩ビ管の口径に合ったものを購入しましょう。

ただ、中途半端に補修すると水漏れなどの症状につながる可能性もあるため、作業に不安があれば専門業者に依頼するのが安心です。

トイレ

汚れやすいトイレは、普段からこまめにお手入れをしてキレイにしている方も多いですが、思わぬところでトラブルが発生することも。

トイレの代表的なトラブルは、以下の4つです。

  • 便器の詰まり
  • 水漏れ
  • レバーハンドルの故障
  • ウォシュレットの故障

それぞれについて確認しましょう。

便器の詰まり

便器内の詰まりは、排せつ物だけでなく以下のようなものも原因になります。

  • 大量のトイレットペーパー
  • ティッシュペーパー
  • 固形物
  • ペット用の砂
  • お尻ふき

トイレを流す際は、トイレットペーパー以外のものを流さない、トイレットペーパーも量に気をつけましょう。

商品のなかには「トイレに流せる」と記載のあるものもありますが、詰まりにつながる可能性もあるため、なるべく流さないほうが無難です。

対処方法

トイレ詰まりは、重曹とお酢を使用して対処します。具体的な手順は下記の通りです。

  • 1.カップ4分の1の重曹をトイレの水の中へ振りかける
  • 2.お酢またはクエン酸100mlを投入する
  • 3.お湯を入れて泡だってきたら、1時間ほど放置する
  • 4.1時間後に水を流し入れ、詰まりが解消していれば完了

重曹とクエン酸は、ホームセンターや薬局で販売されているので、これを機会に準備しておきましょう。

水漏れ

トイレでは、便座の付け根部分から水漏れが生じることもあります。原因として考えられるのは、以下の6つ。

  • 排水管の劣化
  • トイレの設置方法の問題
  • ウォシュレットとの接続部分の問題
  • トイレタンク・給水管との接続部分の問題
  • 便器のひび割れ
  • 結露

原因の特定が難しく、どれも一定の知識がなければ対応できないのが特徴です。

対処方法

トイレの付け根部分からの水漏れは、ゴムフロート管やタンク内のボールタップの交換によって対処するのが一般的です。

ただし、どの方法もあくまで応急処置であり、完全に原因を取り除くためには専門業者による点検や修理が必要です。

無理に作業すると症状が悪化する可能性もあるため、まずは水道修理業者に連絡をするのが良いでしょう。

レバーハンドルの故障

トイレを使用していると、タンク横に付いたレバーハンドルが空回りしたり、戻らなくなるなど故障するケースもあります。

原因としては、レバーの経年劣化やタンク内で鎖が外れているなどが考えられます。

レバーハンドルの耐用年数は10年前後といわれているため、それ以上の期間が経過している場合は、ホームセンターなどで新しいものを購入して交換するのがおすすめです。

対処方法

トイレのレバーハンドルは、下記の手順に従って作業すれば比較的簡単に交換できます。

  • 1.止水栓を閉める
  • 2.タンクの蓋を取り外す
  • 3.古いレバーハンドルをレンチで取り外す
  • 4.新しいレバーハンドルを取り付ける
  • 5.レバーハンドルに鎖を取り付けて、蓋を戻したら完了

手順さえ理解していればそれほど難しくないため、これを機会に覚えておきましょう。

ウォシュレットの故障

温水洗浄便座(ウォシュレット)は、現在の生活に欠かせないものです。その分使用頻度が高く、故障するケースもあります。

具体的な症状としては、以下のようなものがあります。

  • ウォシュレットが動かない
  • ノズルからの水漏れ
  • 温水にならない
  • ウォシュレットの水が止まらない

それぞれどう対応すべきでしょうか。

対処方法

ウォシュレットが動かない場合は、電源ブレーカーやコンセントが抜けていないか確認しましょう。身近なところに原因があるケースも考えられます。

ノズルからの水漏れは、ノズルやバルブユニットのパッキンの交換が効果的です。作業自体は自分でも可能ですが、大変だと感じたら専門業者に任せましょう。

温水が流れないのは、温度設定がOFFになっていたり、低い値に設定されている可能性があります。

ウォシュレットの水が止まらない場合は、コンセントの抜き差しやリモコンの電池を入れ替えてみましょう。

これらの作業を行っても解消されない場合は、ウォシュレット本体に問題がある可能性があります。メーカーに問い合わせるなど、プロの指示を仰ぎましょう。

浴室

浴槽で生じる代表的なトラブルは、以下の2つです。

  • シャワーの水が止まらない
  • カビ

それぞれの原因や対処方法を確認しましょう。

シャワーの水が止まらない

シャワーの水が止まらない場合、箇所に応じてさまざまな原因が考えられます。

シャワーヘッド本体の水が止まらない場合は、以下の2つが原因と考えられます。

  • シャワーヘッド内の残留水
  • 蛇口のバルブの劣化や損傷

シャワーホースの付け根部分から水漏れしている場合、内部のゴムパッキンの劣化が主な原因です。新品への交換で対処しましょう。

対処方法

シャワーヘッド本体から水漏れしている場合、まずヘッド内の残留水が原因かどうか確認する必要があります。

水が出る部分を上に向けて、水漏れが止まるかどうか確認しましょう。上に向けて水漏れが止まるのであれば、残留水が漏れ出しているだけのため問題ありません。

カビ

湿度の高い浴室は、こまめに掃除していないとカビが発生してしまいます。

カビの発生条件としては、以下のようなものが考えられます。

  • 室温20~30℃
  • 湿度65%以上
  • 皮脂や水垢
  • 酸素

対処方法

浴室のカビには、カビ取り剤を使用して対処するのが一般的です。用法用量を守って使用します。

カビ取り剤の効果を高めるには、以下の3つのポイントを押さえて使用しましょう。

  • 事前に水分を拭き取る
  • 洗剤をカビに密着させる
  • 時間をおいて浸透させる

まとめ

水まわりで発生したトラブルは、できるだけ早い対処が望まれます。快適な生活を維持できるよう、場所や原因に応じた対処を心がけましょう。

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