急な転居でも安心!短期間で理想の部屋を見つける裏ワザ

最終更新日 :

急な転勤や家庭の事情、あるいは現在の住まいへの不満から、予期せぬタイミングで引っ越しを迫られることは誰にでも起こり得ます。特に初めての引っ越しや、時間がない中での物件探しは、焦りや不安がつきまとうものです。「短期間で本当に理想の部屋が見つかるのだろうか?」と心配になるのも無理はないでしょう。

しかし、闇雲に物件を探すのではなく、いくつかのポイントを押さえて行動すれば、限られた時間の中でも納得のいく部屋と出会えます。今回は、急な転居でもスムーズに部屋を見つけるための「裏ワザ」をいくつかご紹介します。

裏ワザ①:物件探しの「時間軸」を逆算する

急な引っ越しで最も重要なのは、時間の使い方です。まずは、退去日から逆算して、いつまでに何をすべきかを明確にしましょう。

理想の部屋を見つけるためには、少なくとも「物件の決定→審査→契約手続き」という一連の流れをスムーズに進める必要があります。一般的に、これには1週間から2週間程度の期間を見込んでおくのが良いでしょう。つまり、引っ越し希望日の2週間前までには、内見を終えて希望物件を絞り込んでおくことが重要になります。

この逆算から、内見に充てられる時間が意外と少ないことに気づくはずです。物件サイトをただ眺めているだけでは時間が過ぎてしまうため、効率的な情報収集が求められます。

【関連記事】引っ越しをスムーズに!準備から当日までの完全ガイド

裏ワザ②:希望条件に「優先順位」をつける

「理想の部屋」というと、あれもこれもと条件を付けたくなりますが、短期間での部屋探しにおいては、その「欲張り」が失敗の原因になりかねません。すべての希望を叶える完璧な物件は、残念ながらなかなか存在しないからです。

まずは、家賃、間取り、立地、設備など、ご自身の希望条件をすべて紙に書き出してみましょう。次に、その中から「これだけは絶対に譲れない」という絶対条件を3つに絞り込んでください。たとえば、「駅徒歩5分以内」「バス・トイレ別」「2階以上」といったように、具体的な項目にすることが大切です。

そして、それ以外の「できれば欲しい」という希望条件を、優先順位が高い順に並べていきます。この作業を行うことで、物件情報を見たときに、瞬時にその部屋がご自身の絶対条件を満たしているか判断できるようになります。多くの物件情報の中から、効率的に絞り込むための大切なステップです。

裏ワザ③:内見の「効率」を最大化する

希望物件をいくつかピックアップしたら、いよいよ内見です。時間がない中での内見は、一日で複数の物件を回るのが一般的です。このとき、ただなんとなく部屋を見るのではなく、あらかじめチェックリストを作成しておくことを強くおすすめします。

チェックリストには、「コンセントの位置」「収納スペースの広さ」「洗濯機置き場のサイズ」「携帯電話の電波状況」など、実際に住んでみてから気づくような細かな項目を書き込んでおきましょう。また、スマートフォンのカメラで気になる場所を撮影しておけば、後で物件を比較する際に非常に役立ちます。

不動産会社とのやり取りも効率化の鍵です。事前に物件の情報をしっかり調べておき、「この物件の〇〇について詳しく知りたい」「この物件とこの物件を同時に見たい」といった具体的な要望を伝えておきましょう。

裏ワザ④:信頼できる「不動産会社」を見つける

急いでいるときこそ、頼りになるのはプロの力です。不動産会社の担当者は、市場に出回っていない物件情報や、地域の特性に精通しています。あなたの状況や希望条件を正直に伝えることで、最適な物件をスピーディーに提案してくれるでしょう。

このとき重要なのは、単に多くの物件を紹介してもらうのではなく、あなたの「急いでいる」という状況を理解し、親身になって対応してくれる担当者を見つけることです。対応が丁寧か、レスポンスが早いかなど、担当者の人柄もしっかり見極めましょう。

また、物件情報サイトに掲載されている物件だけでなく、不動産会社独自のネットワークや非公開物件も存在します。信頼関係を築くことで、より多くの選択肢の中から選べる可能性が高まります。

裏ワザ⑤:オンラインツールを駆使する

最近は、オンラインで部屋探しができるサービスが増えてきました。物件情報の閲覧だけでなく、VR(バーチャルリアリティ)で部屋の中を360度見渡せる「VR内見」や、オンラインでの「IT重説(重要事項説明)」など、自宅にいながらにして多くの手続きを済ませられる便利なツールがあります。

特に、遠方への引っ越しで現地に何度も足を運べない場合、これらのツールは非常に有効です。VR内見を利用すれば、事前に部屋の広さや雰囲気を掴むことができるため、実際の訪問時間を短縮できます。また、IT重説はオンラインで重要事項説明を受けることができるため、契約手続きをスムーズに進めることが可能です。

【関連記事】オンライン内見は危険!?メリット・デメリットと抑えておきたいチェックポイント

ただし、オンラインでの情報だけでは見えない部分もあります。可能な限り、最終的にはご自身の目で現地の雰囲気や周辺環境を確認しておくことをお勧めします。

盲点となる「契約手続き」のスピードアップ術

急な転居では、物件を決めた後の手続きに戸惑うことがあります。入居審査や契約には、通常、収入証明書や住民票など、いくつかの書類が必要です。これらの書類をあらかじめ手元に揃えておくと、いざというときにスムーズに提出できます。特に、源泉徴収票や住民票は取得に時間がかかる場合があるため、早めに準備しておきましょう。また、保証人をお願いする可能性がある場合は、事前にその旨を伝えておき、必要書類の準備を依頼しておくことも重要です。

さらに、審査には保証会社の利用が必須となるケースが増えています。保証会社の審査はスピーディーに行われることが多いため、これも短期間での引っ越しには心強い味方です。

入居後の「準備」も効率的に進める

物件が決まったら、引っ越しの手配やライフライン(電気・ガス・水道)の手続きも忘れてはいけません。引っ越し業者は、直前になると希望の日時に予約が取れないことがあります。物件が決まったらすぐに複数の業者から見積もりを取り、早めに予約を確定させましょう。ライフラインの手続きも、インターネットで簡単に手続きができる会社が増えているので、各社のウェブサイトを確認してみてください。

郵便物の転送手続きも重要です。郵便局の窓口やウェブサイトから転居届を提出しておけば、旧住所宛ての郵便物が一年間、新住所に転送されます。

計画的な行動で理想の部屋を見つけよう

急な転居でも、焦らず、計画的に行動すれば、必ず理想の部屋と出会うことができます。今回ご紹介した裏ワザを参考に、ご自身の状況を整理しながら、効率的な部屋探しを進めてみてください。一人での部屋探しに不安を感じたり、具体的なアドバイスが欲しい場合は、不動産会社を頼るのがおすすめです。不動産会社をうまく利用すれば、部屋探しの失敗も防げるでしょう。

元・不動産メディア営業/現・不動産系ライター
岸山 海河 10本
有名不動産メディアSの創刊に関わり、地元〜大手不動産会社の物件広告を担当。2014年より不動産系ライターとして活動しています。引っ越し経験も多く、現在は片田舎に建てたマイホームに在住。部屋探しのワクワク感は今でも大好き!これまでの経験を生かしながら、沢山の人の「暮らし」に寄り添う記事を提供します。 資格:普通自動車、日本化粧品検定1級
元・不動産メディア営業/現・不動産系ライター
岸山 海河 10本
有名不動産メディアSの創刊に関わり、地元〜大手不動産会社の物件広告を担当。2014年より不動産系ライターとして活動しています。引っ越し経験も多く、現在は片田舎に建てたマイホームに在住。部屋探しのワクワク感は今でも大好き!これまでの経験を生かしながら、沢山の人の「暮らし」に寄り添う記事を提供します。 資格:普通自動車、日本化粧品検定1級

記事一覧

この記事が気に入ったらシェアしよう!

コメントを残す


関連する記事