オンライン内見は危険!?メリット・デメリットと抑えておきたいチェックポイント

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近年、賃貸物件探しにおいて、オンライン内見という選択肢が広がりつつあります。しかし「オンライン内見って実際どうなの?」「何か注意すべきことはある?」といった疑問や不安を感じている方もいるかもしれません。この記事では、オンライン内見のメリット・デメリットを徹底解説し、オンライン内見を成功させるためのチェックポイントや注意点をご紹介します。賢くオンライン内見を活用して、理想の住まいを見つけましょう。

オンライン内見とは?

オンライン内見とは、インターネットを通じて、実際に物件を訪れることなく室内を見学できるサービスです。不動産会社のスタッフがビデオ通話や事前に撮影した動画などを用いて、物件の様子をリアルタイムまたは録画で紹介してくれます。従来の訪問型の内見と異なり、自宅にいながら手軽に物件を確認できるため、時間や場所の制約を受けにくいというメリットがあります。  

オンライン内見の方法はいくつかありますが、ここでは代表的な3つの方法をご紹介しましょう。

【リアルタイム型】

 不動産会社のスタッフとビデオ通話をつなぎ、リアルタイムで物件を案内してもらう方法。質問や確認をしながら内見を進めることができます。

【動画視聴型】

不動産会社が事前に撮影した物件の動画を視聴する方法。自分の好きなタイミングで内見できますが、リアルタイムでの質問はできません。

【VR内見】

VR(仮想現実)技術を使って、実際に物件の中を歩いているかのような体験ができる方法。よりリアルなイメージを持ちやすいのが特徴です。

オンライン内見のメリット

  • 時間や場所の成約がない
  • 効率的に物件を比較できる
  • リラックスして内見できる
  • 悪天候でも気にならない
  • 内見に立ち会う人の負担軽減

オンライン内見には、従来の訪問型の内見にはないさまざまなメリットがあります。

もっとも大きいメリットは、時間や場所の成約がないということです。自宅にいながら内見できるため、移動時間や交通費を節約できます。遠方の物件や忙しくて時間がない方でも、気軽に内見できて便利です。

また、複数の物件を短時間で比較検討できます。気になる物件を効率よく絞り込むことが可能です。

自宅という慣れた環境で内見できるため、リラックスして物件を見学できますし、天候に左右されずに内見できます。雨の日や暑い日でも快適に物件を確認できるのは嬉しいポイントと言えるでしょう。

そして、小さなお子さんがいる家庭や、介護が必要な方がいる場合でも、オンライン内見なら自宅から内見できるので負担を軽減できます。

オンライン内見のデメリット

  • 細かい部分の確認が難しい
  • 実際の広さや雰囲気が伝わりにくい
  • 周辺環境の確認ができない
  • 通信環境に左右される
  • 不動産会社とのコミュニケーション不足

このように、便利なオンライン内見にもデメリットも存在します。

まず、画面越しでは、壁の汚れや床の傷など、細かい部分の状態を確認しにくい場合があります。映像では、物件の広さや天井の高さ、日当たり、風通しなど、実際の雰囲気を十分に感じ取ることは難しいでしょう。

また、オンライン内見だけでは、物件周辺の騒音や臭い、雰囲気などを確認することができません。

そして、インターネット回線の状況によっては、映像や音声が途切れるなど、スムーズに内見できない場合があります。対面での内見に比べて、不動産会社とのコミュニケーションが不足しがちなのも心配な要素です。

オンライン内見から契約までの流れ

1.オンライン内見ができる物件を探す
オンライン内見は、すべての物件で実施されているわけではありません。まずは、不動産情報サイトなどで「オンライン内見可」と記載されている物件を探しましょう。気になる物件が見つかったら、オンライン内見を申し込む手続きに進みます。

2.日時調整と準備
不動産会社にオンライン内見の申し込みをすると、日時を調整します。オンライン内見で使用するツールは不動産会社によって異なりますが、ビデオ会議システム(zoomやGoogle Meetなど)がよく用いられます。スムーズに内見を行うために、必要に応じて事前にアプリのダウンロードなどの準備を済ませておきましょう。

3.オンライン内見の実施
予約した日時になったら、指定されたシステムにログインし、オンライン内見を開始します。不動産会社のスタッフが物件の様子をリアルタイムで中継してくれるので、気になる箇所があれば遠慮なく見せてもらったり、質問したりすることが大切です。

4.申込みと入居審査
オンライン内見で物件が気に入ったら、申し込みの手続きを行います。申し込み方法は不動産会社によって異なり、ウェブ上で手続きが完了する場合や、所定の申込用紙に記入して提出する場合があります。申し込み後、大家さんや管理会社による入居審査が行われ、審査に通れば契約に進むことができます。

5.IT重説と契約
以前は、賃貸契約の前に行う「重要事項説明」は対面で行う必要がありましたが、近年では、インターネットを通じて映像と音声をやり取りする「IT重説」が導入されています。IT重説を利用することで、自宅にいながら重要事項の説明を受けることができ、契約手続きの効率化につながります。重要事項説明を受けた後、重要事項説明書や契約書に必要事項を記入し、不動産会社に返送すれば契約完了となります。

オンライン内見で重視したい4つのチェックポイント

オンライン内見を成功させるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。

  • リビング・居室
  • キッチンなどの水まわり
  • 玄関のまわり
  • 共用設備

これらのポイントを意識して、オンライン内見に臨みましょう。

リビング・居室

リビングや居室は、生活の中心となる空間です。以下の点を中心にチェックしましょう。

広さ: 家具の配置などをイメージしながら、広さを確認しましょう。

日当たり: 方角や窓の位置などを確認し、日当たりの良さを確認しましょう。

収納: 収納スペースの広さや使いやすさを確認しましょう。

眺望: 窓からの景色を確認しましょう。

コンセントの位置: 家電の配置などを考慮して、コンセントの位置を確認しましょう。

キッチンなどの水まわり

キッチンや浴室、トイレなどの水まわりは、毎日の生活で頻繁に使う場所です。以下の点を中心にチェックしましょう。

広さ: 作業スペースや収納スペースの広さ

清潔さ: 汚れやカビなどがないか

設備の使いやすさ: 設備の機能や使いやすさ

換気: 換気扇の有無や換気の状態

水圧: 水圧は十分か確認

玄関のまわり

玄関は、家の顔とも言える場所です。以下の点を中心にチェックしましょう。

広さ: 靴の収納スペースなど

セキュリティ: 防犯カメラやオートロックなどのセキュリティ対策

郵便ポスト: 郵便ポストの位置や使いやすさ

宅配ボックス: 宅配ボックスの有無

共用部分へのアクセス: エレベーターや階段など、共用部分へのアクセス

共用設備

マンションなどの集合住宅では、共用設備も重要なチェックポイントです。以下の点を中心に確認しましょう。

エントランス: 広さや清潔さ、セキュリティなど

ゴミ置き場: 清潔さや管理体制など

駐車場・駐輪場: 空き状況や料金など

エレベーター: 台数や待ち時間など

宅配ボックス: 有無や使いやすさなど

オンライン内見の失敗を防ぐコツ

オンライン内見を成功させるためには、事前の準備と積極的なコミュニケーションが大切です 。  

  • 事前に見たいポイントを伝える
  • 気になる部分は遠慮なく質問する

これらのコツを押さえて、オンライン内見を最大限に活用しましょう

事前に見たいポイントを伝える

オンライン内見の前に、不動産会社に「特に見たい場所」「確認したいこと」を具体的に伝えておきましょう。たとえば、「収納スペースを詳しく見たい」「日当たりが気になる」など、事前に伝えることで、スムーズに内見を進めることができます。

気になる部分は遠慮なく質問する

オンライン内見中に、気になることがあれば、遠慮なく不動産会社のスタッフに質問しましょう。映像では分かりにくい部分や、実際に見てみないと分からないことなどを、積極的に質問することが大切です。

よくある質問

ここで、オンライン内見に関係するよくある質問をご紹介しましょう。

賃貸のオンライン契約のデメリットは?

オンライン契約は、書類のやり取りが電子化されるため、手続きがスムーズに進みます。一方、対面での説明がないぶん、不明点を確認しにくい場合があります。

オンライン内見のコツは?

事前に見たいポイントを伝え、気になる部分は遠慮なく質問することが、オンライン内見を成功させるコツです。

まとめ

オンライン内見は、時間や場所の制約を解消し、効率的に物件探しができる便利なサービスです。しかし、デメリットや注意点も存在します。オンライン内見のメリット・デメリットを理解し、チェックポイントやコツを抑えることで、オンライン内見を賢く活用し、理想の住まいを見つけましょう。

元・不動産メディア営業/現・不動産系ライター
岸山 海河 10本
有名不動産メディアSの創刊に関わり、地元〜大手不動産会社の物件広告を担当。2014年より不動産系ライターとして活動しています。引っ越し経験も多く、現在は片田舎に建てたマイホームに在住。部屋探しのワクワク感は今でも大好き!これまでの経験を生かしながら、沢山の人の「暮らし」に寄り添う記事を提供します。 資格:普通自動車、日本化粧品検定1級
元・不動産メディア営業/現・不動産系ライター
岸山 海河 10本
有名不動産メディアSの創刊に関わり、地元〜大手不動産会社の物件広告を担当。2014年より不動産系ライターとして活動しています。引っ越し経験も多く、現在は片田舎に建てたマイホームに在住。部屋探しのワクワク感は今でも大好き!これまでの経験を生かしながら、沢山の人の「暮らし」に寄り添う記事を提供します。 資格:普通自動車、日本化粧品検定1級

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