角部屋・最上階のメリット・デメリット!開放感と眺望の裏に潜む落とし穴も?

最終更新日 :

賃貸物件を探していると、角部屋や最上階という言葉が目に飛び込んでくることがあります。日当たりや眺望が良く、開放感あふれる空間を想像し、憧れを抱く方も多いのではないでしょうか。しかし、角部屋や最上階には、一見メリットばかりに見える反面、見過ごせないデメリットも存在します。これらの特徴をしっかりと理解せずに契約してしまうと、後々後悔することになりかねません。

この記事では、角部屋と最上階のメリット・デメリットを徹底的に比較し、日当たり、眺望、騒音など、様々な角度から解説します。角部屋や最上階を選ぶ際の注意点や、後悔しないためのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

角部屋のメリット

  • 二面採光による明るい室内
  • 風通しの良さ
  • 独立性の高さ

角部屋の最大の魅力は、なんといってもその開放感と採光の良さです。

通常の住戸が一面採光であるのに対し、角部屋は二面採光が可能です。そのため、室内全体に自然光が入りやすく、明るく開放的な空間が広がります。特に、日当たりの悪い立地や階数の低い物件でも、角部屋であれば明るさを確保できる可能性が高まるでしょう。

そして、二方向に窓があるため、風通しが良く、換気がしやすいというメリットもあります。湿気がこもりにくく、カビの発生を抑える効果も期待できるでしょう。

さらに、隣接する住戸が片側のみであるため、プライバシーが保ちやすく、独立性の高い空間で生活できます。隣室からの騒音の影響も受けにくいのも、嬉しいメリットです。

角部屋のデメリット

  • 外気の影響を受けやすい
  • 結露が発生しやすい
  • 家具の配置が難しい

一見メリットばかりに見える角部屋にも、さまざまなデメリットがあります。

まず、二方向に外壁があるため、夏は暑く、冬は寒くなりやすい傾向があります。特に、断熱性の低い物件では、光熱費が高くなる可能性もあるので注意が必要です。

また、外気の影響を受けやすく、室内の温度差が大きいため、結露が発生しやすいというデメリットもあります。結露は、カビやダニの発生原因となり、健康被害を引き起こす可能性もあるでしょう。

そして、壁が少ないぶん、家具の配置が難しい場合があります。特に、大型家具を置く場合は、事前に間取りをよく確認しなくてはなりません。

最上階のメリット

  • 眺望が期待できる
  • 静かで落ち着いた住環境
  • 日当たり・風通しの良さ

最上階の最大の魅力は、なんといってもその眺望の良さと静かな環境です。

最上階なら、周囲に高い建物がない限り、遮るもののない開放的な眺望を楽しめます。特に、高層階の物件では、夜景や花火など、特別な景色を独り占めできることも。

また、上階からの騒音の影響を受けにくいため、静かで落ち着いた住環境で生活できます。小さな子供がいる家庭や、静かな環境で仕事や勉強に集中したい方におすすめです。

さらに、最上階は、日当たりや風通しが良い傾向があります。特に、南向きの最上階は、冬でも暖かく過ごせる可能性が高いです。

最上階のデメリット

  • 暑さ・寒さの影響を受けやすい
  • 雨漏りのリスク
  • エレベーターの待ち時間が長い

眺望の良さや静かな環境が魅力的な最上階ですが、デメリットもあります。

見落としがちなデメリットは、外気の影響を受けやすい点です。最上階は、屋根や天井に近いため、夏は暑く、冬は寒くなりやすい傾向があります。特に、断熱性の低い物件では、光熱費が高くなることもあるでしょう。

さらに、屋根に近い分、雨漏りのリスクが高まります。古い物件や、メンテナンスが行き届いていない物件は、注意が必要です。

そして、高層階の場合、エレベーターの待ち時間が長くなることがあります。特に、朝夕の通勤時間帯は、注意が必要です。

角部屋・最上階を選ぶ際のポイント

角部屋や最上階は、開放感、眺望、静寂性など、魅力的なメリットがある一方で、外気の影響、結露、雨漏りなど、注意すべきデメリットも存在します。これらの特徴をしっかりと理解せずに契約してしまうと、後々後悔することになりかねません。

角部屋や最上階を選ぶ際には、メリット・デメリットをしっかりと比較検討し、あなたのライフスタイルや希望に合った物件を選ぶことが重要です。

ここで、角部屋や最上階を選ぶ際に押さえておきたいポイントをご紹介しましょう。

日当たり・眺望

日当たりや眺望を重視するなら、角部屋や最上階はおすすめです。特に、高層階の角部屋は、遮るもののない開放的な眺望と、二面採光による明るい室内が魅力です。

しかし、周辺環境や階数によって、日当たりや眺望は大きく異なるため、注意が必要です。

たとえば周辺環境。周囲に高い建物があると、日当たりや眺望が遮られる可能性があります。特に、南側に高い建物がある場合は、冬場の日当たりが悪くなることもあるでしょう。

また、低層階の角部屋は、眺望があまり期待できません。周囲の建物や樹木の影響で、日当たりが悪くなる可能性もあるので、日当たり重視の人は避けるべきでしょう。

さらに、南向きの角部屋や最上階は、日当たりが良いですが、夏は暑くなる可能性があります。東向きや西向きの角部屋や最上階は、時間帯によって日当たりが大きく変わるので、内見時には、時間帯を変えて複数回訪問し、日当たりや眺望をしっかりと確認しましょう。

防音性

静かな環境を求めるなら、最上階がおすすめです。上階からの騒音の影響を受けにくいため、静かに過ごせる可能性が高いです。また、角部屋でも、隣接する住戸が少ないため、静かに過ごせることもあります。

注意したいのは、隣接する住戸についてです。隣接する住戸に小さな子供がいる場合や、楽器を演奏する人が住んでいる場合は、騒音が気になる可能性があります。内見時に隣接する住戸の状況も確認しておきましょう。

また、建物の構造によって遮音性が大きく異なります。鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造は、木造よりも遮音性が高い傾向があります。

そして、周辺に騒音源となる施設(交通量の多い道路、線路、工場など)がある場合は、静かに過ごせない可能性があります。内見時には、騒音レベルをしっかりと確認し、静かに過ごせる環境かどうかを判断しましょう。

光熱費

光熱費を抑えたい場合は、角部屋や最上階は避けた方が良いかもしれません。外気の影響を受けやすく、夏は暑く、冬は寒くなりやすい傾向があるため、光熱費が高くなる可能性があります。

一方、断熱性の高い物件を選べば、光熱費を抑えることができます。おすすめは、二重窓や複層ガラスを取り入れた、断熱性能の高い物件です。

また、南向きの部屋は、冬は暖かく、暖房費を抑えることができます。ただし、夏は暑くなるため、遮光カーテンやブラインドなどで対策が必要となるでしょう。

内見時に、断熱性能や日当たり、風通しなどを確認し、光熱費を抑えられるかどうかを判断してみてください。

まとめ

角部屋や最上階は、開放感や眺望など、魅力的なメリットがある反面、外気の影響や結露、雨漏りなど、注意すべきデメリットも存在します。これらの特徴をしっかりと理解せずに契約してしまうと、後々後悔することになりかねません。今回ご紹介したメリット・デメリットや、物件選びのポイントを参考に、ご自身のライフスタイルや希望に合った、快適な住まいを見つけてください。

元・不動産メディア営業/現・不動産系ライター
岸山 海河 10本
有名不動産メディアSの創刊に関わり、地元〜大手不動産会社の物件広告を担当。2014年より不動産系ライターとして活動しています。引っ越し経験も多く、現在は片田舎に建てたマイホームに在住。部屋探しのワクワク感は今でも大好き!これまでの経験を生かしながら、沢山の人の「暮らし」に寄り添う記事を提供します。 資格:普通自動車、日本化粧品検定1級
元・不動産メディア営業/現・不動産系ライター
岸山 海河 10本
有名不動産メディアSの創刊に関わり、地元〜大手不動産会社の物件広告を担当。2014年より不動産系ライターとして活動しています。引っ越し経験も多く、現在は片田舎に建てたマイホームに在住。部屋探しのワクワク感は今でも大好き!これまでの経験を生かしながら、沢山の人の「暮らし」に寄り添う記事を提供します。 資格:普通自動車、日本化粧品検定1級

記事一覧

この記事が気に入ったらシェアしよう!

コメントを残す


関連する記事