老後まで賃貸で暮らしたい方へ!家族の成長に合わせた住み替えのヒント
「マイホームもいいけど、賃貸で自由に暮らしたい!」そう考えている方も多いのではないでしょうか。賃貸は、ライフスタイルの変化に合わせて柔軟に住み替えができるのが大きなメリットです。とはいえ、家族の形はどんどん変わっていくもの。結婚して子供が生まれたり、子供が成長して独立したり……賃貸でずっと快適に暮らすためには、どのように住み替えをしていくべきなのでしょうか?本記事では、家族のライフステージの変化に合わせた賃貸選びについて、具体的な事例を交えてご紹介します。マイホームを持たず老後まで賃貸暮らしを実現したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
マイホームを持たない暮らしもアリ!賃貸暮らしのメリット
賃貸暮らしのメリットは、大きく3つの要素があります。
まず一つは、柔軟性です。ライフスタイルの変化に合わせて、自由に住み替えができます。転勤や進学、結婚など、人生の大きな転機が訪れても、スムーズに対応できます。また、賃貸住宅は、新築やリフォームされたばかりの物件が多いことも魅力です。常に快適な住環境で暮らすことができます。
二つ目は、経済的なメリットです。マイホームは、購入費用だけでなく、固定資産税や修繕費など、さまざまな費用がかかります。賃貸では、家賃さえ払えば、これらの費用を気にする必要がありません。特に、老後資金を考えると、賃貸の方が経済的な負担が少ないと言えるでしょう。
三つ目は管理が楽という点です。設備の故障や修繕は、大家さんや管理会社が行うため、自分で対応する手間がかかりません。特に高齢者の方にとっては、大きなメリットと言えるでしょう。
賃貸暮らしは、マイホームとは違った自由で快適な生活を送るための選択肢の一つです。自分のライフスタイルや価値観に合わせて、どちらが自分に合っているのか、じっくりと検討してみましょう。
家族のライフステージに合わせた賃貸選びのポイント
家族のライフステージは常に変化していくため、賃貸住宅の柔軟性は大きなメリットとなります。ここで、家族のライフステージに合わせた賃貸選びのポイントについて、くわしく解説していきましょう。
独身・カップル時代
立地 | 駅近・治安の良さ・生活利便の高さ |
間取り | 1K、1LDK |
設備 | インターネット環境、セキュリティ充実 |
まず、駅近の物件は通勤・通学が便利で、アクティブな生活を送るのに最適です。加えて、遅くまで安心して外出できるような治安の良いエリアを選ぶのもポイントとなるでしょう。コンビニやスーパー、飲食店が近くにあれば生活にも便利です。
また、一人暮らしやカップルには家賃が抑えられるコンパクトな賃貸物件が人気です。とはいえ、一人暮らし向けの賃貸物件は収納が不十分なケースも多いので、服や趣味のものを収納できる十分な収納スペースがあれば快適さも大幅アップすることでしょう。
設備面において、在宅ワークやオンライン学習をする場合は高速なインターネット環境が必須です。また、女性の一人暮らしにはオートロックや防犯カメラなどセキュリティ対策が充実している物件を選ぶと安心できるでしょう。
結婚・子育て期
立地 | 子育て支援施設、公園 |
間取り | 1LDK、2DK、2LDK |
設備 | 浴室乾燥機、食器洗い乾燥機、床暖房 |
結婚し子どもが生まれると、子育てしやすい生活環境が求められます。保育園、児童館、また公園などが近くにあると便利です。
また、子どもが小さいうちは部屋数が多くなくても構いませんが、子どもが安心して遊べる部屋を用意しておくのもおすすめです。子どもの泣き声や足音が心配なら、遮音性の高い物件を選ぶと良いでしょう。さらに、子育て期はベビー用品や季節物などを収納するスペースが必要になります。衣服の収納とは別に、大きな荷物や季節物が収納できる物件をチェックしておきましょう。
そして、子育てと家事を両立するのは大変なことです。家事負担を軽減する設備として、浴室乾燥機や食器洗い乾燥機がある物件だと便利でしょう。また、小さなお子さんがいる家庭には床暖房がおすすめです。空気が汚れにくく、室温にムラができにくいメリットがあります。
子どもの成長期
立地 | 閑静な環境、日当たりの良さ、教育施設、塾・習い事 |
間取り | 2LDK、3DK、3LDK〜 |
設備 | インターネット環境、セキュリティ |
子どもの就学や進学に合わせ、勉強しやすい住環境が求められます。集中して勉強できるよう、部屋数の多い物件を選びましょう。また、日当たりが良い部屋は集中力が高まり、視力にも良い影響を与えると言われています。
さらに、学校が近い物件だと安心して通うことができます。通学路の交通量が多い場合、安全対策が行き届いているかチェックすることも必要です。また塾や習い事教室が近いと、送迎の負担が軽減されます。
そして、オンライン授業やプログラミング学習など、インターネットを利用した学習が増えています。高速で安定したインターネット環境があれば、どこでも好きな時に学習することができるでしょう。情報収集はもちろん、友達とのコミュニケーションやオンラインゲームなど、インターネットを積極的に利用する場面も多いです。
また子どもが一人で家にいることが多い家庭では、防犯カメラや防犯センサーなど、セキュリティ設備が整っている物件を選ぶと安心です。
老後
立地 | 医療機関、生活利便の高さ、交通利便の高さ、自然環境 |
間取り | 2DK、2LDK(部屋数より広さ) |
設備 | バリアフリー、エレベーターほか |
老後を快適に過ごすためには立地、間取り、設備など、様々な要素を考慮する必要があります。
たとえば病院やクリニックが徒歩圏内にあると、通院や急なけが、病気のときも安心です。また、スーパーやドラッグストアなどの買い物施設が近いと日常生活が便利になるでしょう。マイカーを卒業するなら、バス停や駅からの距離、路線の頻度などを確認しておくと安心です。公園や緑地のように自然に触れ合える場所が近くにあると、心身のリフレッシュになるでしょう。
そして間取りは、部屋数よりも部屋の広さに着目すると移動に余裕が持てます。段差が少なく、手すりなどが設置されているバリアフリー物件だと、安全に暮らすことができるでしょう。また、エレベーター完備の集合住宅なら外出時も安心です。
老後まで賃貸暮らしをする際のリスクと対処法
老後の賃貸暮らしにはさまざまな懸念点があります。
まずは経済面について。入居審査の際は、年齢に関係なく収入が安定しているか審査されることがあります。もしも年金収入のみの場合は、入居審査のハードルが高くなることが予想されます。加えて、保証人が見つからないと入居が難しくなる可能性が高いです。
家族との同居が難しく老後に賃貸物件を新規契約する際は、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
- 老後の収入を考慮して無理のない家賃設定の物件を選ぶ
- 保証人が見つからない場合は保証会社が利用できる物件を選ぶ
更新時の費用や、原状回復費用など退去時にかかる費用について事前に把握しておくと、もしものときでも安心です。
また病気やけが、孤独死へのリスクも心配です。このような場合、家族が住む家に近い場所の賃貸物件か、高齢者向けの賃貸住宅を選ぶのが理想的でしょう。各自治体では、高齢者向けの賃貸住宅に関する相談窓口や支援制度を用意している場合があるので、相談してみるのもおすすめです。
まとめ
家族の成長に合わせて、住まいも変化させていく。賃貸という選択肢は、そんな柔軟な暮らしを叶えてくれます。ライフステージに合わせた最適な賃貸暮らしを楽しんでみてはいかがでしょうか。