子供がいる家庭向けの賃貸物件選びとは?理想の間取りと周辺環境をチェック

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お子さんがいる家庭にとって、賃貸物件の選び方は重要といえます。成長する段階に応じた間取りや広さ、周辺環境などをチェックすることで、子育てしやすい暮らしを送ることができるからです。そこで今回は、お子さんがいる家庭向けの賃貸物件選びのポイント、また注意点などについて詳しく解説します。

子供の成長に合わせた間取り選びとは

子育て中の賃貸物件選びは、お子さんの成長や生活リズムに合わせた間取りが重要なポイントです。まだ小さいお子さんがいる場合、親の目が届く範囲に子供部屋がある、またリビングが見渡せるキッチンがある物件が理想と言えるでしょう。お子さんがある程度成長している場合は、子供部屋をリビングや親の寝室から少し離れた場所に設置することで、お子さんのプライバシーを守りつつ独立性を養うことができます。

さらに意識したいのは、生活の流れに合った間取りを選ぶことです。先ほども触れたように、家事をしながらお子さんを見守ることができるオープンキッチンや、キッチンとリビングが一体化した間取りも一つの例でしょう。また、リビングスペースが広い物件なら家族間のコミュニケーションも取れるのでおすすめです。

年齢別!子供がいる家庭におすすめな間取りとは

お子さんの成長に合わせた間取り選びについて、以下の年齢別にポイントをまとめました。

  • 幼児期(0〜3歳)
  • 幼児期後半〜学齢前(4〜6歳)
  • 学齢期(7歳以上)

お子さんにとって安全かつ快適に、そして親にとっても子育てしやすい間取り選びについて、年齢別にくわしく解説します。

幼児期(0〜3歳)

幼児期で重視したいのは安全性です。小さなお子さんはさまざまなものに興味を示すので、家の中で探検を始めることもあります。だからこそ、家の中での転倒やケガのリスクを最小限に抑えることが必要です。

幼児期のお子さんがいる場合、リビングが見渡せる対面キッチンやオープンキッチンのある間取りが理想的です。家事をしながら子供の様子を確認できるので、転倒やケガのリスクに備えるだけでなく、親にとっても安心できる環境を整えることができます。

また子供部屋を設ける場合は、親の寝室に近い部屋が理想です。夜間の授乳やおむつ替えなどで頻繁にお子さんのケアが必要な時期には、親がすぐに対応できるよう動線に配慮することも大切なポイントと言えるでしょう。寝室と子供部屋が隣接していると、お子さんも親も安心感が増します。

幼児期後半〜学齢前(4〜6歳)

自立心が芽生える幼児期後半から学齢前のお子さんは、少しずつ自分のスペースを持ち始めるため、子供部屋を設ける際は親の寝室から少し離れた場所に配置しても良いでしょう。とはいえ、完全に離れすぎないようにするのがポイントです。

また家の中での活動量も増えるため、遊べるスペースも確保したいところです。広めのリビングや、子供部屋にプレイスペースを確保できる間取りを選ぶと良いでしょう。

さらに、収納スペースも考慮する必要があります。子供が成長するとともに、おもちゃや衣類、学用品などの物が増えるため、収納へのニーズが高くなるからです。収納力のあるクローゼットや収納棚があると便利でしょう。

学齢期(7歳以上)

お子さんが学齢期に入ると、宿題や勉強に集中できる環境を作る必要があります。リビングとは別に、子供部屋や書斎スペースがあると、静かな環境で勉強することができるでしょう。

また、学齢期になると友達を家に招く機会も増えます。友だちが来てもゆったり過ごせるよう、リビングやダイニングの広い間取りが理想です。

間取り別!子供がいる家庭におすすめの賃貸物件とは

お子さんが成長するにつれて、今借りている部屋が手狭になることもあるでしょう。「何歳くらいまでなら1LDKに住めるのか?」「3LDK以上の間取りを選ぶ判断基準とは?」など、部屋数や間取り選びに悩んでいる人に向けて、1LDK・2LDK・3LDK以上それぞれの間取りに合わせたポイントについてまとめました。

1LDKは小さい子供がいる家庭に最適

1LDKは、小さなお子さんがいる家庭にとって理想的な間取りです。リビングとダイニングが一体化しているため、親が家事をしながら子供の様子を常に見守ることができます。お子さんがまだ幼く子供部屋を作る必要もなければ、1つの寝室を家族全員で共有することも可能です。

1LDKの魅力は、コンパクトでありながらも効率的にスペースを利用できる点にあります。家事動線も確保しやすく、小さいお子さんを子育てしやすい間取りです。ただし、お子さんが成長するにつれて家が手狭に感じる可能性もあります。1LDKはあくまで小さいお子さんの住まいとして、将来的な引越しを視野に入れておくことが大切です。

2LDKはファミリー向けの定番間取り

ファミリー向けの間取りとして定番なのが2LDKです。リビングとダイニングが広く、家族全員が集まるスペースが確保できるため、コミュニケーションを大切にしたい家庭にぴったりと言えます。また独立した子供部屋を設けることができるため、お子さんが成長しても快適に過ごすことができるでしょう。

このほかにも、各部屋が独立しているため、プライバシーを保ちながらも家族のつながりを感じられるのが2LDKのメリットです。リビングやダイニングが広い間取りなら、家族間のコミュニケーションが取りやすいだけじゃなく、お子さんが遊ぶスペースも十分に確保できます。より快適な暮らしを求めるなら、収納スペースが多い物件を選ぶと良いでしょう。

3LDK以上は子供が複数いる家庭や将来を見据えた選択肢

お子さんが複数いる家庭や、将来的に子供が増える予定がある家庭には3LDK以上の間取りがおすすめです。兄弟がいる場合は、それぞれに個別の部屋を設けることができるので、お子さんの成長段階に応じたプライバシーを確保できます。また、3LDK以上の物件はリビングやダイニングが広いことも多いため、家族全員が集まるスペースも十分に確保できるでしょう。

さらに、3LDK以上の間取りなら収納スペースも充実していることも多く、お子さんの成長に合わせて物が増えても対応できます。将来的に配置換えや模様替えを考える際にも、スペースの余裕があることで選択肢が広がります。

間取り選びの際に考慮すべきその他の要素

子育てしやすい賃貸物件は、間取り以外にも以下の要素も重要です。

  • 立地と周辺環境
  • 建物の安全性能と設備

立地や周辺環境については、通園や通学しやすい場所にあるか、またお子さんが安全に過ごせる環境が整っているかも考慮したいポイントと言えます。

また、建物の耐震性能や耐火性能がしっかりしているか、バルコニーや階段の手すりが安全に設計されているかなどのチェックも必要です。

ではここで、間取り以外で考慮したい2つのポイントについてくわしくご紹介します。

立地と周辺環境

お子さんが安全に過ごせる環境なのか、また学校や保育園、公園などが近くにあるかどうかもチェックしておきたいポイントです。安全性を求めるなら、周辺に信号や歩道、街灯が整備されているかを見ておくとよいでしょう。また、交通量の多い道路が近くにないか、治安が良い地域であるかも重要です。

そして子育て中は、生活利便性に優れた住環境も外せません。学校や保育園が徒歩圏内にある賃貸物件は、通学や通園の負担を減らすためにも理想的です。さらに、買い物や病院などの生活に必要な施設が近くにあると、日常生活がより便利になります。

建物の安全性能と設備

建物の耐震性や耐久性、耐火性などの性能面や、共有部の設備に関する安全性などもチェックしておきたいポイントです。また、シックハウス症候群に対応したフォースターの建材を使用している物件もおすすめできます。

そして防犯対策がきちんと取れているかも見ておきましょう。防犯カメラやオートロックが備わっている賃貸物件だと、セキュリティ上安心できます。

さらに、キッチンやバスルームの設備も重要です。お子さんが使用する際に安全で使いやすい設計になっているか、また家事を効率的に行える設備が整っているかを確認することで、安全が確保できるだけでなく日常の負担を軽減できます。

まとめ

お子さんがいる家庭では、お子さんの成長や将来的なライフスタイルの変化を見据えた上で間取りを選ぶ必要があります。また、周辺環境や建物の安全性、家賃など間取り以外の要素も総合的に考慮しなくてはなりません。それぞれの生活スタイルに合った住まいを見つけて、安心して子育てできる環境を整えてみてください。

元・不動産メディア営業/現・不動産系ライター
岸山 海河 10本
有名不動産メディアSの創刊に関わり、地元〜大手不動産会社の物件広告を担当。2014年より不動産系ライターとして活動しています。引っ越し経験も多く、現在は片田舎に建てたマイホームに在住。部屋探しのワクワク感は今でも大好き!これまでの経験を生かしながら、沢山の人の「暮らし」に寄り添う記事を提供します。 資格:普通自動車、日本化粧品検定1級
元・不動産メディア営業/現・不動産系ライター
岸山 海河 10本
有名不動産メディアSの創刊に関わり、地元〜大手不動産会社の物件広告を担当。2014年より不動産系ライターとして活動しています。引っ越し経験も多く、現在は片田舎に建てたマイホームに在住。部屋探しのワクワク感は今でも大好き!これまでの経験を生かしながら、沢山の人の「暮らし」に寄り添う記事を提供します。 資格:普通自動車、日本化粧品検定1級

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