不動産屋は来店予約が必要?予約のメリットや来店予約時に準備しておくと良いもの

最終更新日 :

 部屋探しで不動産屋を利用する際、来店予約をしたほうが良いか迷った経験はありませんか?もちろん、予約無しで飛び込み訪問することもできますが、効率よく質の高いサービスを受けたいなら、来店予約をすることがおすすめです。そこで今回は、不動産屋を利用する上での来店予約のメリットや準備しておくと良いものについてまとめました。

不動産屋の来店予約は必要?

 不動産屋を利用するには、来店予約が必ずしも必要とは限りません。店の外に張り出された物件情報に興味を持ち、ふらっと立ち寄ることだってあるでしょう。よほど忙しくなければ、飛び込み訪問でもきちんと対応してもらうことができます。

 ただ、来店予約をしておけば担当者に事前準備や当日の対応時間を確保してもらうことができます。結果的に部屋探しがスムーズに行くことも多いでしょう。

時期によって予約したほうが良いことも

 ほとんどの不動産屋は飛び込みでも対応してもらうことができますが、時期によっては断られる場合があります。たとえば1〜3月、9・10月の引っ越しシーズンは、入居希望者の対応だけでなく退去手続きにも手を取られがちです。すでに予約している人の対応で手一杯になっているケースも多いため、満足行く対応どころか当日の対応すら断られる場合も珍しくありません。

 飛び込みで対応してもらえるのは、来客が少ないタイミングです。落ち着いて相談したい人は、事前に来店予約しておくと安心できるでしょう。

来店予約をしないとどうなる?

 来店予約をせずとも不動産屋を利用することはできますが、結果的に満足のいく部屋探しとならないケースもあります。そこで、来店予約をしないデメリットについて具体的なケースをもとにご紹介します。

部屋の紹介までに時間がかかる

 予約なしで不動産屋に来店した際、アンケートの記入やスタッフによるヒアリングを経て物件を紹介してもらう流れになります。たとえトントン拍子でスタッフに対応してもらえたとしても、来店から申し込みまで2〜3時間はかかるでしょう。ちょっとした空き時間を利用して来店する場合や、次の予定がある場合に注意が必要です。

待ち時間がかかることがある

 すでに来店済みの顧客や来店予約をしている顧客の対応が優先される以上、スタッフの空きがなければ長時間待たされることもあります。繁忙期の来店ならなおさらです。もしも遠方から部屋探しのためだけに来訪している場合は、無駄足になることもあるでしょう。

当日内見ができないことがある

 来店したその日に内見してもらえると思い込んでいる人も一定数いますが、予約なしの来店は当日内見できない可能性もあります。不動産屋側も、事前に案内する物件が決まっていない以上内見用の鍵を手配できないことがあるからです。ただし、管理業務も請け負っている不動産屋であれば、鍵が手配しやすく当日内見できるケースもあります。

 どちらにせよ、来店当日の内見を希望するなら来店予約で希望物件の内見申し込みや、物件選びの条件を伝えておくのがベストです。

不動産屋の来店予約のメリット

 不動産屋に来店予約をすることで、物件紹介や内見もスムーズに対応してもらえます。それでは、来店予約の具体的なメリットについて解説します。

ヒアリング済みなので物件紹介もスムーズ

 内見予約の際、希望物件の条件や予算を前もって伝えておけば、来店当日までに条件にあった物件を不動産屋側がピックアップしてくれるため、来店時にはスムーズに物件を紹介してもらうことができます。飛び込み来店時に行われるヒアリングや部屋探しの条件を申請する必要がないぶん、不動産屋側も余裕を持って接客対応してくれることでしょう。

まとまった時間を確保してもらえる

 不動産屋に来店予約をしておけば、あらかじめ担当者の時間を確保することができるため、時間にゆとりを持って部屋探しをすることができます。1日に内見できる部屋の数は3〜4軒ほどですが、事前に内見したい部屋を指定しておけば時間短縮にもつながるでしょう。

じっくり内見することができる

 事前に内見したい部屋を指定することで当日にじっくり内見できるほか、内見したいと伝えた部屋に似た条件の物件をあわせて紹介してくれる場合があります。部屋探しをする側から見れば、複数の候補から比較検討できるので嬉しいメリットと言えるでしょう。

担当者のモチベーションも高くなる

https://twitter.com/u_umip/status/824834016171810816

 この口コミにあるように、来店予約をすることで不動産屋側も前もって準備することができ、余裕を持って対応してもらうことができます。メールだけで物件を問い合わせるだけでは部屋探しの本気度が伝わりにくく、場合によって冷やかしと捉えられることもあるでしょう。その点、来店予約をすることで不動産屋に本気度が伝わり、部屋探しにおいても丁寧に対応してもらえる可能性が高くなります。

来店予約時に準備しておいたほうが良いこと

 来店当日にゆとりを持って部屋探しができるよう、来店予約時に準備しておくと良いことを数点ご紹介します。

部屋探しの条件を決める

 部屋探しに求める条件を明確にしておくことで、来店当日までに希望条件に近い物件を紹介してもらえる可能性が高くなります。家賃やエリア、間取りはもちろん、室内の設備やセキュリティ、築年数などについてもピックアップしておくと、不動産屋側も準備しやすいです。もしも予算が限られる場合は、優先すべき条件とそのどちらでもない条件を分けて伝えることで、より効率よく部屋探しをしやすくなります。

来店希望時間を決める

 もしも限られた時間で来店する場合は、来店時間だけではなく何時まで時間が取れるかを伝えておくと安心です。また、来店時に内見する際は不動産屋の社用車で移動し、そのまま不動産屋に戻る流れが一般的ですが、不動産屋に戻らず現地解散したい場合も、あらかじめ伝えておくことで融通を利かせてもらえるかもしれません。

 ちなみに、来店予約は平日来店なら3日前、休日来店なら余裕を持って1週間前、繁忙期の来店ならなるべく早めにしておくと安心です。内見を希望する際は、午前中などの早い時間を指定しておくと時間的な余裕も生まれやすいでしょう。来店日時を指定する際は、営業日や営業時間についても事前にチェックしておくことをおすすめします。

入居申し込みに必要なものを想定する

 できるだけ早く部屋を決めて入居したい場合は、その日のうちに入居申込書が提出できるよう準備しておくと安心です。入居申込書を提出する際は、同時に身分証明書の提示を求められる場合があります。運転免許証や健康保険証、マイナンバーカードを持ち歩いておくと便利です。また、入居申し込みに必要なものを不動産屋に事前に聞いておくと効率が良いでしょう。物件によっては連帯保証人が必要な場合もあるため、身内に話を通しておくとさらに安心です。

来店予約をしてスムーズに部屋探しをしよう

 来店予約をするのとしないのでは、不動産屋側の対応が大きく変わることもあります。これから部屋探しをする人だけでなく、不動産屋にとっても来店予約をしてもらうことのメリットは大きいです。効率的に部屋探しをしたいなら、来店予約は必要でしょう。自分が住みたいと思える物件に出会えるよう、スムーズな部屋探しの方法として参考にしてみてください。

元・不動産メディア営業/現・不動産系ライター
岸山 海河 10本
有名不動産メディアSの創刊に関わり、地元〜大手不動産会社の物件広告を担当。2014年より不動産系ライターとして活動しています。引っ越し経験も多く、現在は片田舎に建てたマイホームに在住。部屋探しのワクワク感は今でも大好き!これまでの経験を生かしながら、沢山の人の「暮らし」に寄り添う記事を提供します。 資格:普通自動車、日本化粧品検定1級
元・不動産メディア営業/現・不動産系ライター
岸山 海河 10本
有名不動産メディアSの創刊に関わり、地元〜大手不動産会社の物件広告を担当。2014年より不動産系ライターとして活動しています。引っ越し経験も多く、現在は片田舎に建てたマイホームに在住。部屋探しのワクワク感は今でも大好き!これまでの経験を生かしながら、沢山の人の「暮らし」に寄り添う記事を提供します。 資格:普通自動車、日本化粧品検定1級

記事一覧

この記事が気に入ったらシェアしよう!

コメントを残す


関連する記事