賃貸の壁紙が剥がれたら張り替えは必要?原状回復のための補修費用の相場や対策を紹介!
賃貸で壁紙が剥がれた際、張り替え費用の負担が心配になりますよね。
賃貸の壁紙は経年劣化によるものであれば貸主負担となり大家さんが負担してくれます。しかし、入居者の過失であれば張り替え費用は入居者負担です。
今回は賃貸の壁紙が剥がれた際に貸主負担になるケースと入居者負担になるケースの違いや張り替え費用の相場、費用を抑えるための対策を紹介します。
また、部屋のレイアウトのために意図的に壁紙を張り替えたい場合の原状回復可能な張り替え方も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
賃貸の壁紙が剥がれた場合の原状回復費用は誰が負担する?

賃貸の壁紙が剥がれた場合、原状回復にかかる費用の負担は入居年数や剥がれた原因によって負担者が異なります。
そのため、壁紙が剥がれてしまった場合に備えて、貸主か入居者どちらに費用の負担義務があるのか理解しておくことが大切です。
賃貸の壁紙が剥がれてしまった際に、入居者負担になるケースと貸主負担になるケースを確認していきましょう。
入居者負担となるケース
賃貸の壁紙が剥がれた原因が入居者の過失によるものであれば、入居者負担になることがあります。
原状回復の費用が入居者負担となる具体的なケースは以下の場合です。
・壁に鍵やネジで穴を開けた際に壁紙が剥がれた
・ポスターを剥がす際に壁紙も剥がれた
・結露や湿気を放置していたら壁紙が剥がれた
上記のような、入居者に過失があって壁紙が剥がれた場合は入居者が修理費用を払わなければなりません。
そのため、賃貸の壁紙の張り替え費用を負担したくなければ壁紙が剥がれないように注意して生活を送る必要があります。
貸主負担となるケース
賃貸を借りて入居年数が長くなると壁紙の経年劣化により壁紙の剥がれや汚れ、キズ、黄ばみ、色褪せなどが発生することがあります。
壁紙の経年劣化は通常の生活を送る中でも自然と発生するため、入居時の状態に原状回復させるのは不可能です。
そのため、経年劣化により自然に起こる壁紙の剥がれや汚れ、キズなどの修繕費用は貸主負担となるのが一般的です。
また、通常の壁紙の耐用年数は6年とされています。入居期間が6年以上の場合は入居者の過失による壁紙の剥がれであっても貸主の負担となります。
賃貸の壁紙が剥がれたら張り替え費用は退去時にいくらかかる?

賃貸の壁紙の張り替えにかかる費用は張り替える壁紙の種類や大きさによって異なります。
壁紙の種類には、量産品と一般品の2つがあります。
量産品の壁紙は一般品の壁紙と比べるとデザインの種類は多くありませんが、料金が安価で修理費を安く抑えることができます。
対して、一般品の壁紙は料金はやや高めになりますが色や柄のデザインが豊富で汚れを防止する機能が備わっている点が特徴です。
業者に壁紙の張り替えをお願いする場合の料金相場
壁紙の張り替えは、お願いする業者によって張り替え費用が異なります。量産品は1㎡あたり800円〜1000円、一般品は1㎡あたり1000円〜1500円程度が料金相場です。
また、トイレやキッチンのような狭い空間での壁紙の張り替えは、施工方法に高度な技術が必要となるため一般的な部屋と比べて修繕費用がやや高くなる傾向にあります。
壁紙の張り替えにかかる費用の例は以下の通りです。
【壁紙の張り替えにかかる費用例】
張り替え費用 | |
部屋(6畳) | 量産品:36000円 一般品:67500円 |
トイレ | 量産品:38000円 一般品:66000円 |
キッチン | 量産品:48000円 一般品:65000円 |
あくまでも、大まかな目安の料金相場であり、業者によって料金が異なるため壁紙の張り替えを依頼する際は見積もりをしてもらって正確な金額を把握しましょう。
自身で修繕する事で壁紙の補修費用を抑えられる

賃貸の壁紙が剥がれてしまい入居者負担となった場合、業者に張り替えを依頼せずに自身で修繕する事で補修費用を抑えることができます。
壁紙の大部分が剥がれてしまっている場合は自分で修繕することは難しいですが、剥がれた面積が小さければ自分で直すことで料金が安く済みます。
【剥がれた壁紙を修繕する方法】
・壁紙補修キットを使用する
・壁紙クロス用の接着剤で貼り付ける
また、壁紙の剥がれた箇所が少ない場合は壁紙用のボンドで応急処置をすることで、さらに壁紙が剥がれることが防げます。
ただし、上手に補修しないと修繕前よりも見た目が悪くなってしまう恐れがあります。壁紙が大きく剥がれている場合は自己流で補修することが難しいため素直に管理会社や大家さんに相談するようにしましょう。
賃貸の壁紙を張り替えたい場合の原状回復可能なdiyアイデア

賃貸の壁紙を自分好みのデザインにレイアウトしたいという方も多いです。
賃貸物件の壁紙を張り替えたい場合は、あらかじめ確認しておく注意事項があります。
また、壁紙の張り替えが可能な賃貸であっても退去時には原状回復を求められます。
そのため、退去時にきれいに原状回復がしやすいように賃貸の壁紙を張り替える工夫をする必要があります。
賃貸の壁紙を張り替える際の注意点
そもそも、賃貸物件で壁紙を張り替えても大丈夫なのかと悩む方も多くいます。
賃貸物件では、入居時に「賃貸借契約書」にて入居後の守るべきルールの取り決めがなされています。
賃貸借契約書に「リホーム不可」と記されている場合は、壁紙を張り替えることはできません。
賃貸借契約書にリホーム不可の記載がなく、大家さんから壁紙の張り替えの許可をもらえれば、自身の好きな壁紙にレイアウトすることができます。
賃貸の壁紙を張り替える場合は、退去時に原状回復しやすいように、以下の3つのアイデアを参考にしましょう。
アイデア①:マスキングテープを利用する
自分好みの壁紙を、今貼られている壁紙の上から貼る際は注意が必要です。
原状回復をするために新しく貼った壁紙を剥がす際、もとの壁紙も一緒に剥がしてしまう恐れがあります。
そのため、現状の壁紙の上に新しい壁紙を貼る場合はマスキングテープの活用が有効です。
マスキングテープを元の壁紙に貼り、その上に両面テープなどを貼って新しい壁紙を貼り付ける事で、原状回復の際にきれいに剥がすことができます。
マスキングテープは剥がした後にのり残りがしにくいため元の壁紙をきれいのまま保つことができます。
アイデア②:貼って剥がせる壁紙を使用する
賃貸の壁に新しい壁紙を貼り付ける際は、貼って剥がせる壁専用ののりを使うことがおすすめです。
原状回復の際に、残ったのりもさっと水拭きするだけできれいにとることができます。
壁紙の裏面がフリースのものを選ぶことで初心者でもきれいに壁紙を貼ったり剥がしたりできます。
アイデア③ホッチキスを使用する
壁専用のホッチキスを使用することで、壁にきれいに壁紙を貼り付けることができます。
ホッチキスは壁に穴を開けてしまうため、賃貸で壁紙を貼る際には不向きと思われがちです。
しかし、ホッチキスや画鋲の穴程度であれば退去時の原状回復は不要です。
壁紙を剥がす際も、ホッチキスを抜くだけできれいに元通りにできるためおすすめのアイデアになります。
賃貸物件の壁紙の補修は自身での張り替えがお得!

入居者の過失によって賃貸の壁紙が剥がれた場合は、入居者が原状回復のための料金を負担しなければなりません。
賃貸で生活を送る際は、その点を意識して生活を送らなければなりません。
もしも、賃貸で壁紙が剥がれてしまった場合でも面積が小さければ自分で修復することで補修費用を抑えることができます。
また、部屋のレイアウト変更のために意図的に壁紙を変えたい場合は、原状回復できるように工夫して張り替えるようにしましょう。