ニオイも気になる夏本番!賃貸の部屋の消臭・除湿対策

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夏は、気温だけでなく湿度もぐんと上がります。ジメジメとした空気は不快なだけでなく、部屋にこもるイヤなニオイの原因にもなりがち。「せっかくきれいにしているのに、なぜか部屋が臭う気がする…」「賃貸だから本格的な対策は難しいのかな?」と感じている方もいるかもしれません。

そこで今回の記事では、賃貸物件にお住まいの皆さんが、夏のニオイや湿気に悩まされず、快適に過ごすための実践的な消臭・除湿対策をご紹介します。ちょっとした工夫で、今年の夏は、スッキリとした心地よい部屋で過ごしましょう!

夏のニオイの原因を知る!ジメジメが招くトラブル

夏の部屋のニオイは、複数の要因が絡み合って発生することがほとんどです。その中でも、特に大きな原因となるのが「湿度」です。

空気中の湿度が高いと、さまざまなものが乾きにくくなり、雑菌が繁殖しやすい環境が整ってしまいます。たとえば、洗濯物が乾ききらずに生乾きのニオイがしたり、排水口から嫌なニオイが立ち上ったりするのは、湿度が大きく影響しているからなのです。

また、汗や皮脂が付着した布製品、生ゴミ、排水口の汚れなども、湿度と結びついてニオイを増幅させることがあります。これらのニオイは、換気を怠るとあっという間に部屋中に充満し、不快な空間を作り出してしまうでしょう。

【関連記事】快適に過ごせるかはあなた次第!梅雨入り前に知っておきたい!湿気とカビの対策を教えます

部屋全体の空気を入れ替える!効果的な換気術

夏のニオイや湿気対策の基本中の基本は、部屋の空気をこまめに入れ替えることです。空気の流れを作ることで、こもったニオイや湿気を外に排出し、新鮮な空気を取り入れられます。

効率的な風の道を作る

窓をただ開けるだけでは、なかなか効率的な換気はできません。大切なのは、風が通り抜ける「道」を作ってあげることです。

部屋に窓が複数ある場合は、対角線上にある窓を両方開けてみましょう。これによって空気の流れが生まれ、部屋全体の空気を効率よく入れ替えられます。もし対角線上に窓がない場合は、換気扇を回しながら窓を開けたり、玄関のドアを少しだけ開けたりするのも有効です。玄関を開ける際は、防犯に十分注意してくださいね。

扇風機やサーキュレーターを活用する

風が通りにくい部屋や、窓が一つしかない部屋では、扇風機やサーキュレーターが大活躍します。単に風を送るだけでなく、空気の流れを強制的に作り出すことで、換気効率を飛躍的に高めてくれるでしょう。

たとえば、窓の外に向けて扇風機やサーキュレーターを回すと、室内のこもった空気を外に押し出すことができます。また、部屋の隅に置いて空気を循環させることで、湿気やニオイがこもりがちな場所にも新鮮な空気を届けられます。エアコンと併用する際も、冷たい空気を部屋全体に拡散させる効果があるので、ぜひ活用してみてください。

湿気を取り除く!快適な除湿対策

ニオイの原因となる湿気をコントロールすることは、夏の快適な賃貸ライフには不可欠です。

エアコンの除湿機能を活用する

夏の除湿対策として最も手軽で効果的なのが、エアコンの除湿機能です。多くのエアコンに搭載されている「除湿モード」や「ドライモード」を上手に活用しましょう。

エアコンの除湿機能は、室内の湿った空気を吸い込み、冷やして結露させることで空気中の水分を取り除きます。その際に、室温が下がりすぎるのが気になる場合は、「再熱除湿」機能を試してみるのも良いでしょう。機種によっては、「再熱除湿」という、湿度を取り除きつつ室温は下げすぎない機能もあります。ご自宅のエアコンの取扱説明書を確認して、最適な除湿方法を見つけてみてください。

除湿剤や重曹を効果的に配置する

エアコンだけでは取りきれない湿気には、市販の除湿剤や、身近な重曹が役立ちます。

クローゼットや押し入れ、靴箱など、空気がこもりやすく湿気がたまりやすい場所には、置き型の除湿剤を設置するのがおすすめです。定期的に中身を交換することを忘れないでくださいね。

また、重曹は消臭効果だけでなく、湿気を吸い取る性質も持っています。器に入れて、湿気やニオイが気になる場所に置いておくだけで、手軽な除湿・消臭剤として使えます。たとえば、キッチンや洗面所、トイレなどに置いてみましょう。使用済みの重曹は、そのまま掃除に活用できるので一石二鳥です。100円ショップなどで手軽に手に入るので、ぜひチェックしてください。

入浴後は浴室の換気を徹底する

浴室は家の中でも特に湿気がこもりやすい場所です。入浴後は、カビやニオイの発生を防ぐためにも、徹底的な換気を心がけましょう。

換気扇を回し続けるのはもちろんですが、浴室のドアを少し開けて、脱衣所の窓も開けることで、浴室内の湿った空気を効率よく外に排出できます。換気扇のフィルターも定期的に掃除することで、換気効率を維持できますよ。

ニオイの元を断つ!清潔を保つ習慣とアイテム活用術

根本的なニオイ対策には、ニオイの元となる汚れを取り除き、清潔な状態を保つことが不可欠です。

生ゴミ処理と排水口のケア

キッチンから発生する生ゴミのニオイは、夏の不快なニオイの大きな原因の一つです。

生ゴミは、蓋つきのゴミ箱を使用し、こまめに捨てるようにしましょう。生ゴミを捨てる前に水気をよく切ったり、新聞紙に包んだりするだけでも、ニオイの発生を抑えられます。また、消臭効果のあるゴミ袋や、生ゴミ用の消臭剤を活用するのも効果的です。

排水口の汚れも、イヤなニオイの発生源となります。定期的に重曹とクエン酸(またはお酢)を使ったお掃除を試してみましょう。まず排水口に重曹を振りかけ、その上からクエン酸水(水200mlにクエン酸小さじ1)またはお酢を流し入れます。シュワシュワと泡立ったら30分ほど放置し、その後お湯で洗い流すだけで、汚れが浮き上がりニオイが軽減されます。

布製品のこまめな手入れ

ソファやカーテン、カーペットなどの布製品は、汗や皮脂、食べこぼしなどが染み込みやすく、ニオイの温床となりがちです。

夏の間は特に、ファブリック用の消臭スプレーをこまめに使うのがおすすめです。洗濯できるものは定期的に洗濯し、風通しの良い場所でしっかり乾かしましょう。カーテンなども、年に数回は洗濯することで、部屋の空気の質がぐんと良くなります。

クローゼットや下駄箱の対策

クローゼットや下駄箱の中も、湿気やニオイがこもりやすい場所です。

衣類は詰め込みすぎず、間に隙間を作るように収納しましょう。衣類が密着していると、湿気がこもりやすくなります。下駄箱の靴も、脱いだらすぐにしまわず、少し外に出して湿気を飛ばしてから収納すると良いでしょう。クローゼットや下駄箱用の消臭剤や除湿剤を置くのも効果的です。

心地よい香りで気分転換!アロマや消臭アイテムの活用

ニオイの元を断つことが最も重要ですが、最後に心地よい香りをプラスすることで、より快適な空間を演出できます。

アロマディフューザーで好みのエッセンシャルオイルを焚いたり、リードディフューザーを置いたりするのも良いでしょう。特に、ペパーミントやレモン、ユーカリなどの清涼感のある香りは、夏の暑さを和らげてくれる効果も期待できます。

また、無香料タイプの消臭剤や、炭などの自然素材を活用するのもおすすめです。これらのアイテムは、ニオイを元から吸着してくれるため、香りでごまかすのではなく、本当に快適な空間を作り出してくれます。

ジメジメとニオイに負けない!快適な賃貸ライフを

夏の湿気とニオイは、賃貸物件で暮らす私たちにとって避けられない課題かもしれません。しかし、今回ご紹介した「換気」「除湿」「清潔を保つ」という基本的な対策を実践することで、その不快感を大きく軽減できます。

生ゴミの処理をこまめに行ったり、入浴後は浴室の換気を徹底したり、日常のちょっとした習慣を変えるだけでも、部屋の空気は大きく変わるはずです。

元・不動産メディア営業/現・不動産系ライター
岸山 海河 10本
有名不動産メディアSの創刊に関わり、地元〜大手不動産会社の物件広告を担当。2014年より不動産系ライターとして活動しています。引っ越し経験も多く、現在は片田舎に建てたマイホームに在住。部屋探しのワクワク感は今でも大好き!これまでの経験を生かしながら、沢山の人の「暮らし」に寄り添う記事を提供します。 資格:普通自動車、日本化粧品検定1級
元・不動産メディア営業/現・不動産系ライター
岸山 海河 10本
有名不動産メディアSの創刊に関わり、地元〜大手不動産会社の物件広告を担当。2014年より不動産系ライターとして活動しています。引っ越し経験も多く、現在は片田舎に建てたマイホームに在住。部屋探しのワクワク感は今でも大好き!これまでの経験を生かしながら、沢山の人の「暮らし」に寄り添う記事を提供します。 資格:普通自動車、日本化粧品検定1級

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