アレルギー対策は部屋探しから！新生活にもう悩まない、今すぐできるアレルギー対策

お部屋探しの知恵

最終更新日 : 2025/02/06

期待と不安が入り混じる一人暮らし。自由な空間での生活はワクワクしますが、アレルギーをお持ちの方にとっては、お部屋の環境維持が気になるかもしれません。ハウスダスト、カビ、花粉….…考えただけでゾッとするもの。本記事では、アレルギーをお持ちの方が一人暮らしを始めるにあたって、物件選びのポイントから準備するものから日々の掃除方法まで、役立つ情報をご紹介します。

物件選びから始めるアレルギー対策

賃貸物件を探す際は、以下の点に注意すると、より快適な生活を送ることができます。

通気性の良い部屋を選ぶ

カビ対策として、通気性の良い部屋を選ぶことは非常に重要です。窓が多く、風通しの良い部屋を選びましょう。特に、複数の窓がある、風が通り抜けやすい間取りであるなど、具体的なポイントを確認することが大切です。

窓の数だけでなく、窓の位置も重要です。たとえば、対角線上に窓がある部屋は、風が効率よく循環し、湿気を溜めにくくなります。また、高い位置に窓がある部屋は、暖かい空気が上昇し、自然な換気を促してくれます。

さらに、クローゼットや押し入れにも注目しましょう。これらの収納スペースに除湿剤を置いたり、定期的に扉を開けて換気したりすることも、アレルギー対策としておすすめです。収納スペースの換気口の有無も確認しておきましょう。

収納スペースが多い部屋を選ぶ

収納スペースが多い部屋を選ぶことは、アレルギー対策として非常に重要です。

物が散らかっている部屋は、ホコリが溜まりやすく、ダニやカビが繁殖しやすい環境になってしまいます。収納スペースが多い部屋を選ぶことで、物を整理整頓しやすく、ホコリが溜まりにくい環境を作ることができます。

特に、アレルギー持ちの方は、ホコリを減らすことが症状緩和に繋がります。収納スペースを有効活用することで、床や家具の上に物を置くことを減らし、掃除もしやすい環境を作ることができます。

収納スペースの種類も重要です。クローゼットや押し入れだけでなく、ロフトや床下収納など、プラスアルファの収納スペースがある部屋を選ぶのも良いでしょう。

フローリングの部屋を選ぶ

畳はダニやホコリが溜まりやすいので、アレルギー対策としてはフローリングの部屋を選ぶのがおすすめです。

畳の表面は凹凸しており、繊維が絡み合っているため、ダニやホコリが入り込みやすく、掃除機をかけても取り除きにくいという特性があります。また、畳の内部には隙間が多く、ダニが繁殖しやすい環境でもあります。

一方、フローリングは表面が滑らかで、隙間も少ないため、ダニやホコリが溜まりにくく、掃除もしやすいというメリットがあります。フローリングワイパーや掃除機で手軽に掃除できるため、清潔な状態を保ちやすいと言えます。

フローリングの中でも、クッションフロアは、掃除がしやすく、防音性にも優れているため、特におすすめです。

ただし、フローリングであっても、定期的な掃除は必要です。ホコリやダニは、フローリングの隙間や隅に溜まりやすいので、こまめに掃除機をかけたり、拭き掃除をしたりすることが大切です。

また、フローリングの種類によっては、ワックスがけなどのメンテナンスが必要な場合があります。フローリングを選ぶ際は、メンテナンス方法も確認しておきましょう。

ペット不可の物件を選ぶ

ペットの毛やフケは、アレルギーの原因となる代表的な物質です。特に、犬や猫の毛には、アレルゲンとなるタンパク質が多く含まれており、アレルギー症状を引き起こす可能性があります。

ペット不可の物件を選ぶことで、これらのアレルギー物質との接触を大幅に減らすことができます。ペットアレルギーをお持ちの方にとっては、ペット不可の物件を選ぶことが、症状を軽減するための最も確実な方法と言えるでしょう。

ただし、ペット不可の物件であっても、完全にアレルギー物質がないとは限りません。以前の住人がペットを飼っていた場合や、近隣の住人がペットを飼っている場合など、様々な要因でアレルギー物質が残留している可能性があります。

そのため、ペット不可の物件を選ぶだけでなく、入居前にしっかりと清掃を行うことが大切です。特に、カーペットやカーテンなど、アレルギー物質が溜まりやすい場所は、念入りに清掃しましょう。

築年数の浅い物件を選ぶ

築年数が浅い物件は、比較的設備が新しく、気密性が高い傾向があります。

設備が新しいということは、換気システムやエアコンなどが最新のものである可能性が高く、アレルギー対策に役立つ機能が搭載されている場合があります。また、浴室乾燥機や除湿機などの設備が備わっている場合もあり、アレルギー対策にも繋がるでしょう。

気密性が高いということは、外部からの花粉やホコリの侵入を防ぐ効果が期待できます。隙間風が少ないため、室内の空気を清潔に保ちやすく、アレルギー症状を軽減するのに役立ちます。

ただし、築年数が浅い物件でも、必ずしも設備が最新であるとは限りません。また、気密性についても、施工方法や建材によって差があります。

そのため、内見の際は、設備の状態や気密性について確認することが大切です。不動産会社に質問したり、実際に窓を閉め切って風通しを確認したりするのも良いでしょう。

日当たりが良い部屋を選ぶ

日当たりが良い部屋は、湿気がこもりにくく、カビの発生を抑えることができます。特に、南向きの部屋は、日当たりが良く、湿気がこもりにくいのでおすすめです。とはいえ、南向きの部屋でも、窓の数や位置によっては、風通しが悪くなることもあるので、必ず自分の目で確認するようにしましょう。

また、最上階の部屋は、日当たりが良く、風通しも良い傾向があります。夏は暑くなりやすいので注意が必要ですが、屋根や建物自体の断熱性能が高い物件なら安心です。

周辺環境もチェックする

交通量が多い場所は、排気ガスやホコリが多く、アレルギーの原因となる物質が空気中に浮遊している可能性が高くなります。

排気ガスには、窒素酸化物や硫黄酸化物、PM2.5などの有害物質が含まれており、これらはアレルギー症状を悪化させる原因と言われています。特に、ディーゼルエンジンを搭載した車両から排出される排気ガスは、アレルギーを持つ人にとって大きな刺激となる可能性があるでしょう。

また、交通量が多い場所は、道路沿いに建物が密集していることが多く、日当たりや風通しが悪くなる傾向があります。日当たりや風通しが悪い部屋は、湿気がこもりやすく、カビやダニが発生しやすい環境となるため、アレルギーに悩む人にとっては不利な条件となります。

交通量が少ない場所は、これらのデメリットが少なく、アレルギーを持つ人にとって比較的住みやすい環境と言えるでしょう。

引っ越し後が肝心！毎日できるアレルギー対策のコツ

アレルギー対策には、毎日のこまめな掃除が不可欠です。そこで、今すぐにでも取り入れられるアレルギー対策のコツについてご紹介しましょう。

換気をしっかり行う

窓を開けて、室内の空気を入れ替えましょう。特に、雨の日や花粉の時期は、換気時間を短くしたり、空気清浄機を活用したりするなど、工夫が必要です。

ホコリをこまめに拭き取る

マイクロファイバークロスを使って、家具や床のホコリを拭き取りましょう。ホコリはダニの餌となるため、こまめに掃除することが大切です。

布団を干す

布団はダニが繁殖しやすい場所です。天気の良い日は、布団をベランダに干して、ダニを退治しましょう。布団乾燥機も効果的です。

カーペットやラグはこまめに洗濯する

カーペットやラグはホコリやダニが溜まりやすいので、こまめに洗濯しましょう。洗濯が難しい場合は、掃除機を丁寧にかけるだけでも効果があります。

水回りを清潔に保つ

カビは湿気の多い場所を好みます。水回りはこまめに掃除し、カビの発生を抑えましょう。

衣類を外に干す

衣類にはホコリや花粉が付着している可能性があります。外に干すことで、これらの物質を落とすことができます。

空気清浄機を使用する

空気清浄機は、室内のアレルギー物質を除去するのに役立ちます。毎日使用することで、より効果的なアレルギー対策が可能です。

近年は省エネタイプの空気清浄機が主流なので、電気代も多くかかりません。購入する際は、性能に注目してみましょう。

加湿器を適切に使う

乾燥はアレルギーを悪化させる原因となります。加湿器を使って、適切な湿度を保ちましょう。

ただし、加湿器の水を放置すると、カビや雑菌が繁殖する可能性があります。こまめに清掃し、清潔な状態を保ちましょう。

寝具を清潔に保つ

寝具はダニやホコリが溜まりやすい場所です。シーツや枕カバーはこまめに洗濯し、布団は定期的に干しましょう。

掃除のタイミング

アレルギー対策として掃除をする場合、タイミングも重要です。

花粉の多い時期は、こまめに掃除をするのがおすすめです。夜間のうちに花粉を除去することで、日中の活動を快適に過ごすことができます。

また、雨の日は、空気中の花粉が少ないため、掃除をするのに適しています。

まとめ

アレルギーに悩む人たちにとって、アレルギーに配慮した住環境を整備することは大変です。もしこれから部屋探しを始めるなら、日当たりが良く風通しのある部屋を選ぶとよいでしょう。アレルギー症状を防ぐには、こまめな清掃も欠かせません。さらに、空気清浄機や布団乾燥機などの家電製品も上手に活用して、アレルギーの原因物質をできるだけ減らすように心がけましょう。