横浜市金沢区ってどんな街?家賃相場はいくらぐらい?

横浜市の最南端に位置する金沢区。京浜急行線の始発駅にもなる「金沢文庫駅」のおかげで都内へのアクセスも比較的楽な金沢区は、典型的なベッドタウンのようにも思えます。
しかし、この区内だけでも関東学院大学や横浜市立大学などのキャンパスが複数立地し、近隣の駅周辺は多くの人でにぎわっています。今回は、そんな横浜市金沢区についてまとめてみました。

 

横浜市金沢区ってどんな街?

古くは荘園として、六浦、金沢(かねさわ)、釜利谷、富岡の四郷から成っていた金沢区。鎌倉時代には幕府に隣接する港町「六浦湊」として栄え、遺跡や鎌倉へと続く切り通しなども今なお残っています。

そんな金沢区の現在は、どのような街になっているのでしょうか。

横浜市金沢区の人口と大きさ

横浜市金沢区の人口は、2019年5月1日の推計人口で198,912人。横浜市全体では18区中10位と、多からず少なからず、といったところでしょうか。

面積は、30.68㎢で、市内では6位。人口に対し面積が比較的多きいため、人口密度は低く、18区中16位となっています。

横浜市の中心部から遠いこともあり、行政の規模は大きくはありませんが、区内には商業施設や工業団地、遊園地などもあるなど、バラエティに富んでいます。

横浜市中心部や都心への通勤・通学が意外と便利

横浜市金沢区は、楕円形を傾けたような丸い形をしており、東は埋立地を中心とする海岸部、西は鎌倉市に隣接する自然豊かな土地で形成されています。

山間部や丘陵から主要駅まではバスが通っており、多くの人は自転車・バスなどの公共交通機関を利用して通勤・通学しています。道路も充実しているため、海岸沿いの工業地域への通勤には車も便利です。

金沢区の中心となる鉄道は何と言っても、赤い電車がトレードマークの京浜急行線。横浜中心部・都内のみならず、後述するように空港へのアクセスも抜群です。

金沢区は、横浜市にある18行政区の中でももっとも南に位置しており、磯子区、栄区、横須賀市、鎌倉市、逗子市に隣接しています。横須賀市、逗子市、磯子区など、近隣の区域を広くつなぐ鉄道は京浜急行のみで、海岸沿いに限り、新杉田から八景島までを金沢シーサイドラインがつないでいます。

 

横浜市金沢区の交通について

都内や横浜市の中心部へアクセスするには京浜急行線が一番便利です。同線は泉岳寺で都営浅草線に接続するため、品川のみならず、新橋、東銀座へも乗り換えなしで行けるなど、意外に便利な一面を持っています。

金沢区内を走る鉄道は1線路

横浜市金沢区内を走っている鉄道は以下の1つのみです。

  • 京浜急行電鉄
  • 横浜シーサイドライン

利用者がもっとも多いのは「金沢文庫駅」で、ラッシュ時には多くの通勤・通学者がホームに並びます。金沢文庫、能見台駅周辺はどちらも住宅が多いのですが、金沢文庫は快特・特急等の、停車駅が少ない電車の種類も豊富で、接続列車の始発駅になることもあり、「能見台駅」寄りに住んでいる人も「金沢文庫駅」を利用する傾向にあります。

海岸沿いに住む人は横浜シーサイドラインを利用し、新杉田駅で乗り換えを行う人が多いようです。金沢区の西側には鉄道がないため、西側に住んでいる人は軒並みバスや自転車を経由しています。

横浜市金沢区内にある駅一覧

横浜市金沢区内にある駅は、以下の通りです。

京浜急行電鉄

  • 京急本線
    「京急富岡駅」「能見台駅」「金沢文庫駅」「金沢八景駅」
  • 京急逗子線
    「金沢八景駅」「六浦駅」

横浜シーサイドライン

  • 金沢シーサイドライン
    「南部市場駅」「鳥浜駅」「並木北駅」「並木中央駅」「幸浦駅」「産業振興センター駅」「福浦駅」「市大医学部駅」「八景島駅」「海の公園柴口駅」「海の公園南口駅」「野島公園駅」「金沢八景駅」

金沢区内の路線は東側に充実しており、京浜急行線と横浜シーサイドラインが南北を縦断しています。
隣接する磯子区、逗子市、横須賀市へのアクセスは簡単なのですが、鎌倉市や栄区方面へは鉄道が通っていないため、自動車やバス、あるいは電車の乗り換えが必要になります。

主要駅までの所要時間

金沢区は都心へのアクセスが比較的容易なことが魅力の1つです。横浜や都内の主要駅へはどれくらいかかるのでしょうか。ここではそれらの駅までの所要時間をご紹介します。

・横浜駅 19分(京浜急行線「金沢文庫駅」乗り換えなし)

・品川駅 50分(京浜急行線「金沢文庫駅」から乗り換えなし)

・渋谷駅 53分(京浜急行線「金沢文庫駅」から「横浜駅」で湘南新宿ラインに乗り換え)

・新宿駅 59分(京浜急行線「金沢文庫駅」から「横浜駅」で湘南新宿ラインに乗り換え)

横浜市金沢区内にある道路について

金沢区は住宅地の多さもさることながら、臨海部の工業地帯へ車で通勤する人が多いため、自動車も多く利用されています。ここでは金沢区内にある道路について簡単に説明します。

高速道路

金沢区の西側、山沿いを縦断しているのは横浜横須賀道路で、本線には釜利谷JCT、朝比奈ICがあります。そこから枝分かれして臨海部に伸びるのが金沢支線で、釜利谷JCT、金沢自然公園連絡路、堀口能見台IC、並木ICへとつながっています。並木からは首都高速湾岸線に代わり、東京方面へも続いているため、内陸側、沿岸部どちらかにトラブルがあった際も安心です。

国道・県道

首都圏までを環状線に結ぶ国道16号、357号が沿岸部を通っているため、横須賀方面から都内までも道路を変えずにサクサク行くことができます。北へ登らなければ栄区、鎌倉方面への電車が無いのが金沢区のネックではありますが、それを補うようにして鎌倉方面、逗子方面、六浦方面に県道が通っています。

金沢区は主要となる高速道路が2本通っているため、関東各地への移動が大変スムーズ。急いで空港や都内に行く用事ができても、自動車さえ所有していれば時間を選ばずに移動ができてしまいます。

ただし、移動が便利な分、平日の朝夜は道路が混み合う傾向にあり、自動車での通勤・通学を考慮している場合は事前にリサーチしておくと安心です。

 

横浜市金沢区にある主要施設

横浜市瀬谷区は住宅地ということもあって、いろいろな施設があります。その中で、いわゆる名所と呼ばれる場所や商業施設について見ていきましょう。

金沢区内の名所

金沢区は横浜市の最南端ということもあり、横浜市にある区の中では地味な印象を抱きます。しかしながら、他の区には無い大きな商業施設、娯楽施設、自然公園があるなどの魅力を備えており、休日には退屈しません。区民に人気の名所をいくつか紹介しましょう。

海の公園

夏には多くの海水浴客で賑わう海浜公園。金沢の埋め立て事業の一環で作られた人口の砂浜ですが、潮干狩りも可能で、アサリやマテガイなども採ることができます。毎年花火大会が開かれていましたが、近年は資金不足により開催は年によってまちまちのようです。

横浜市立金沢動物園

金沢文庫駅を降りると駅前の道にはキリンの足あとがあることに驚く人も多いのではないでしょうか。金沢動物園はその少しマイナーな立地から、地元民に長く深く愛されているものの、遠方からの来訪者が少ない動物園という印象を受けます。しかし、実はズーラシアなどでも人気のオカピやカピバラ、コアラなども見ることができるため、金沢動物園はある種動物園の「穴場」とも言えるでしょう。

商業施設

横浜ベイサイドマリーナ

横浜シーサイドラインの「鳥浜駅」から徒歩五分の場所に位置しているこのマリーナは、船舶販売施設やレンタルボートショップなども含め、日本最大級のマリーナとして知られています。
その他、アウトレットやカジュアルなコンテナホテルも併設されており、休日には多くの家族づれで賑わいます。

八景島シーパラダイス

遊園地、水族館、ショッピングモール、マリーナ、ホテル、三拍子どころか四拍子、五拍子揃った複合型海洋レジャー施設。「恋する遊び島」というキャッチコピーのもと運営される同施設は、夏にはほぼ毎日のように花火が打ち上げられるなど、多くのカップルの背中を押してきました。

金沢区にある大手のスーパーマーケットは、「京急ストア」「アピタ」「イオン」「イトーヨカドー」などバラエティに富んでおり、比較的どの地域に住んでも大きなスーパーマーケットに不足することはないでしょう。

 

横浜市金沢区の家賃相場

最後に、横浜市金沢区の主要駅付近の家賃相場をご紹介します。金沢区内に住もうと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

金沢文庫駅の家賃相場

・ワンルーム 5.10万円

・1K 6.20万円

・1DK 7.20万円

・1LDK 8.20万円

・2DK 8.50万円

・2LDK 11.80万円

・3LDK 12.80万円

京急富岡駅の家賃相場

・ワンルーム 4.65万円

・1K 4.80万円

・1DK 6.00万円

・1LDK 7.30万円

・2DK 8.80万円

・2LDK 9.30万円

・3LDK 9.30万円

 

横浜市金沢区の物件探し まとめ

金沢区は横浜市内では最南端ということもあり、比較的家賃は低い街です。区内を走る鉄道は京浜急行がメインで、この路線沿いの家賃は京急本線の快特・特急の停車駅に近いかどうかが肝になります。

横浜近辺や都内が職場で、少し通勤時間がかかっても家賃を安く済ませたい家族世帯には特におすすめです。

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