横浜市港北区ってどんな街?家賃相場はいくらぐらい?
横浜市の北東に位置し、川崎市に隣接する横浜市港北区。
区内には都内へのアクセスとして人気の東横線が縦断しているほか、新幹線の停車駅「新横浜駅」があるといった利便性を備えつつも、横浜アリーナ、日産スタジアムといった華やかな面も持ち合わせています。
実は俳優の谷原章介さんや常盤貴子さん、また、タレントのふかわりょうさんやムロツヨシさんの出身地としても知られており、多くの有名人がこの地から輩出されています。
そんな横浜市港北区は単身世帯にも家族世帯にもかなり人気がある模様ですが、気になる住環境や家賃はどのようになっているのでしょうか。今回は横浜市港北区についてまとめました。この近辺で住まいをお探しの方はぜひ参考にしてみてください。
横浜市港北区ってどんな街?
東急東横線の走る区の東側には低層の住宅地・商業地が広がり、一方、横浜市営地下鉄の走る西側にはマンションが立ち並ぶ再開発の街、横浜市港北区。同じく横浜市を構成する都筑区も、もともとはこの港北区と緑区にまたがる地域に作られた「港北ニュータウン」が分区されてできてものでした。
ここではそんな横浜市港北区を、人口や地理的な面からまとめました。
横浜市港北区の人口と大きさ
横浜市保土ケ谷区の人口は、2019年5月1日の推計人口で352,851人と、横浜市の中でもダントツです。横浜駅もほど近く、世帯数も堂々の1位を記録しておりその数なんと170,405戸。最下位の瀬谷区のなんと3倍以上もの世帯数を有しています。
とは言え面積も特段広いという訳ではないため(31.37㎢、市内5位)、自然と人口密度も高くなります。横浜市では南区と西区についで第3位(11,248人/㎢)となっています。
2019年3月31日の横浜市統計情報ポータルによれば、港北区に住んでいる単身世帯の割合は全体の44.9%、2人世帯で24.6%、それ以上の世帯が3.0%となっており、横浜市全体の平均よりも単身から2人世帯の割合が高い街です。
市の計画開発で大きくなった街
昭和14年、戸塚区と同時に誕生した保土ケ谷区は、現在の港北区、緑区、青葉区、都筑区を合わせた区域で、実に人口は5万人あまり。その後各区域が分区され、今の港北区になっています。
その後、横浜市の総合計画「ゆめはま2010プラン」で新横浜都心として位置づけられた同区は多くの大規模な施設・基盤の整備が進められました。現在の日産スタジアム(旧・横浜総合競技場)もその計画のうちの1つです。
横浜市の内陸部としていち早く市街化が進んだのには、電車の開通や、市の計画があったことが理由として大きく、今後もこうした開発は進んで行きそうです。
横浜市港北区の交通について
保土ケ谷区には4路線の電車が乗り入れており、特に直通で都内まで出られる東急東横線の利用者が多くなっています。そのため不動産の家賃も、同じ港北区でも東横線沿線沿いの方が高くなる傾向にあります。
横浜市港北区内を走る鉄道は2つ
港北区内を走っている鉄道は以下の4つです。
- JR東海(東海道旅客鉄道)
東海道新幹線 - JR東日本(東日本旅客鉄道)
横浜線 - 横浜市営地下鉄(横浜市営地下鉄)
横浜市営地下鉄ブルーライン
横浜市英地下鉄グリーンライン - 東急電鉄(東京急行電鉄)
東急東横線
東急目黒線
休日のお出かけにも選択肢が広がり、楽しみになりますね。
横浜市港北区内にある駅一覧
横浜市港北区内にある駅は、以下の4路線17駅です。
- JR東海(東海道旅客鉄道)
東海道新幹線
「新横浜駅」
- JR東日本(東日本旅客鉄道)
横浜線
「菊名駅」「新横浜駅」「小机駅」 - 横浜市営地下鉄(横浜市営地下鉄)
横浜市営地下鉄ブルーライン
「岸根公園駅」「新横浜駅」「北新横浜駅」「新羽駅」
横浜市英地下鉄グリーンライン
「日吉駅」「日吉本町駅」「高田駅」 - 東急電鉄(東京急行電鉄)
東急東横線
「日吉駅」「綱島駅」「大倉山駅」「菊名駅」「妙蓮寺駅」
東急目黒線
「日吉駅」
これら各駅における、神奈川県内の1日あたり乗降客数のランキングは以下の通り。
12位 日吉駅 東京急行電鉄東横線 194,102人
23位 菊名駅 東京急行電鉄東横線 134,179人
31位 新横浜駅 JR横浜線 118,914人
42位 菊名駅 JR横浜線 106,310人
44位 綱島駅 東京急行電鉄東横線 98,765人
58位 日吉駅 横浜市営地下鉄グリーンライン 73,166人
66位 新横浜駅 横浜市営地下鉄1・3号線 66,547人
81位 大倉山駅 東京急行電鉄東横線 53,826人
158位 妙蓮寺駅 東京急行電鉄東横線 24,497人
184位 小机駅 JR横浜線 20,506人
190位 新羽駅 横浜市営地下鉄1・3号線 19,575人
220位 日吉本町駅 横浜市営地下鉄グリーンライン 14,394人
244位 岸根公園駅 横浜市営地下鉄1・3号線 11,600人
一番利用者が多いのは東横線の日吉駅・菊名駅で、その後にJR線新横浜駅が続きます。東横線沿線のなかでも妙蓮寺駅が意外と穴場で、特急こそ止まりませんが、東横線沿線に住みたくて、かつ家賃も抑えたい人には妙蓮寺駅付近がおすすめです。
主要駅までの所要時間
ここでは、港北区を代表する駅、「日吉駅」や「新横浜駅」からの横浜・東京各方面の主要駅までの所要時間をご紹介します。
・横浜駅 12分(東急東横線線「日吉駅」から乗り換えなし)
・川崎駅 24分(JR横浜線「新横浜駅」からJR京浜東北線「東神奈川駅」で乗り換え)
・品川駅 28分(東急目黒線「日吉駅」からJR横須賀線「武蔵小杉駅」で乗り換え)
・渋谷駅 22分(東急東横線「日吉駅」から乗り換えなし)
・東京駅 35分(東急目黒線「日吉駅」からJR横須賀線「武蔵小杉駅」で乗り換え)
・新宿駅 33分(東急東横線「日吉駅」から東京メトロ丸ノ内線「新宿三丁目駅」で乗り換え)
横浜市港北区内にある道路について
港北区には国道466号から続く第三京浜道路、首都高速道路神奈川7号横浜北線の2本の高速道路が走っており、うち前者に属する都築インターチェンジは隣の区、都筑区に位置していますが、港北区内からは近く、こちらが最寄りのインターチェンジになっています。
一般国道は先にも述べた通り、国道466号が件の西側を通っており、世田谷区や横浜方面へとつながっています。
主要な県道は12号(横浜上麻生線)、13号(横浜生田線)、14号線(鶴見溝ノ口線)があるため横浜や川崎方面への車のアクセスも簡単で、それに加え綱島街道、140号、120号、160号なども通っているため、区内での車の移動は縦横無尽に行き来することができます。
それに伴い特に北西部はバスの利用率が高く、日吉駅、綱島駅、新横浜駅には大きなターミナルが形成されています。電車のみならず、バスを利用することで鶴見駅や横浜駅、保土ケ谷駅、川崎などへも行くことができます。
日吉駅からは御殿場プレミアムアウトレットや富士山5合目への高速バスも運行しており、乗り換えなどの移動なく気軽に遠出ができてしまいます。
横浜市港北区にある主要施設
港北区は都市開発のイメージが強く、都会的な印象がありますが、少し外れると田園風景が広がっており、貝塚や古墳などの歴史的スポットも点在しています。
ここでは、休日などにぜひ訪れてみたい港北区の名所や、生活する上で必須となってくる主要施設をご紹介します。
港北区の名所
日産スタジアム
2002年にはFIFAワールドカップの決勝舞台として活躍したのも記憶に新しいような古いような日産スタジアム。思えばもう20年近く前のことになるんですね。
日本最大規模の観客収容のうりょくを誇るこの多目的競技場は、サッカーのみならず年ごとに様々な競技の開催場所として利用されています。中にはスタジアムウェディングといったプランも可能だそうで、興味のある方はぜひ公式サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。
横浜アリーナ
音楽好きなら1度ならずとも何度か訪れたことがあるのではないでしょうか。開業から30周年を迎える同施設は来場者も今年度で5,000万人にまで達し、毎年多くの音楽ファンに親しまれています。
横浜アリーナ公式サイトでは、新横浜の駅職員が実際に現地を取材して作成した観光マップなども作成されており、桜木町駅から「あかいくつ」バスを利用した「女子旅編」や、横浜アリーナおすすめのクーポンつきお店案内「よりみちガイド」を利用して、開演前や終演後も付近のグルメや散歩を楽しむことができます。
新横浜ラーメン博物館
通称「ラー博」(ラーはく)として親しまれているフードテーマパーク、「新横浜ラーメン博物館」。「全国各地のラーメンを、飛行機に乗らずに食べに行ける」というのがコンセプトで、実に全国の有名ラーメン店の味をこの1箇所で味わえます。
なんと日本全国のみならず、アメリカやカナダのラーメンや、イタリアミラノのに出店するラーメン屋さんまでもが出店。時期により出店店舗は異なるため、訪れる前には公式の店舗案内を参照のこと。
同施設ではラーメン店舗の他にも、ミュージアムショップや駄菓子屋、喫茶店・スナックなども併設されており、ラーメン以外の店舗でも楽しめます。
商業施設
港北区の駅自体はそれほど大きくないところが多いのですが、慶應義塾大学といった学生街として栄えているという背景もあり、スーパーやショッピングモール、飲食店などが豊富です。駅から少し離れてもコンビニが点在しているため、ちょっとした買い物などにも大変便利な街と言えるでしょう。
一人で入るのには便利な飲食店が多く、有名なチェーンから個人商店までもりだくさん。マクドナルドやミスタードーナッツ、CoCo壱番屋にてんや、富士そばー、KFCなど、気分で選び放題のレパートリーです。
また、綱島駅周辺は温泉街としても栄えており、その道に沿って個人商店なども立ち並んでおり、綱島ならではの独特な雰囲気を醸し出しています。
少し郊外に出ると、「トレッサ横浜」といった大型ショッピングモールもあり、車での買い物にはうってつけ。普段の買い物には日吉駅の近くですと東急アベニュー以外に「まいばすけっと」などのスーパー、ドラッグストアも充実しています。
北側のエリアは川崎市にスーパーや商業施設が充実しているため、横浜市民でありながら、川崎市にお金を落とす人も多いそう。
横浜市港北区の家賃相場
ここでは、横浜市港北区の主要駅付近の家賃相場をご紹介します。港北区内に住もうと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
日吉駅の家賃相場
・ワンルーム 5.90万円
・1K 6.60万円
・1DK 8.00万円
・1LDK 11.80万円
・2DK 9.00万円
・2LDK 13.20万円
・3LDK 14.20万円
妙蓮寺駅の家賃相場
・ワンルーム 5.00万円
・1K 6.00万円
・1DK 7.60万円
・1LDK 10.10万円
・2DK 8.20万円
・2LDK 12.10万円
・3LDK 14.00万円
横浜市港北区の物件探し まとめ
都内へのアクセスあは抜群、普段の買い物も最寄り駅で済んでしまうという好立地でありながら、少し足を伸ばせば豊かな自然が広がる街、港北区。
強いて言うならその家賃相場が高いところがネックと言えるでしょう。また、こうした人気の土地では認可保育園が足りていない傾向にあり、家族世帯にとってはそうした点も一考の余地があるかもしれません。しかし、ここに住めば家賃のプラス分を払ってもその分を補える便利な暮らしが待っていることには間違いないでしょう。