賃貸でもインターホンは後付け可能!防犯性を高めるモニター付きインターホンのメリットとタイプ別解説

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 最近の賃貸物件はセキュリティ設備が充実していますが、オートロックや防犯カメラが設置されていない賃貸物件も数多く存在します。実は、賃貸物件でも工事不要で取り付けられるモニター付きインターホンも増えているので、部屋の防犯性能を高めたい人におすすめです。今回は、モニター付きインターホンを取り付けるメリットやタイプ別の特徴についてくわしく解説します。

モニター付きインターホンの取り付けで得られるメリット

 モニター付きインターホンを取り付けることで得られるメリットは、防犯性がアップするのはもちろん、タイプによっては工事不要で取り付けられる点にもあります。セキュリティ面に不安がある人にこそおすすめしたい、モニター付きインターホンのメリットやポイントについてさらにくわしくご紹介しましょう。

セキュリティー強化で防犯性がアップする

 特に一人暮らしや夜間の来客がある場合、対応する必要がないのに不用意にドアを開けるのはセキュリティー上の問題があります。モニター付きインターホンの特徴は、なんといってもドアを開けずに来訪者を確認できることです。

 機能がついているタイプなら来訪者の顔や様子をそのまま記録することができ、不審者が訪れた際にも証拠として警察に提出することができます。加えて、来訪履歴が確認できるタイプも多いため誰がいつ訪れたかを把握することもでき、防犯性もアップします。

賃貸工事不要で後付けできるタイプもある

 従来のモニター付きインターホンは壁に穴を開けたり、配線工事が必要なものが主流でしたが、今は配管工事や穴あけ不要で後付けできる製品が増えています。特に、賃貸物件に住んでいると大家さんの許可なしに工事することはできませんし、仮に工事ができたとしても専門の資格を持つ人に工事を依頼するため取付費用(5,000〜20,000円程度)もかかります。

 後付けできるモニター付きインターホンならドアに掛けるだけ、貼り付けるだけで設置できるので、専門的な知識がなくても誰でも後付け可能です。

モニター付きインターホンの選び方

モニター付きインターホンと言ってもさまざまな種類があるので、部屋のタイプや使用シーンに合わせて自宅に合うものを見つける必要があるでしょう。ここで、モニター付きインターホンを選ぶポイントについてご紹介します。

モニターのサイズ

 モニター付きインターホンは小さいものだと3インチ程度、大きいもので9インチ前後とモニターのサイズがさまざまです。もちろん、モニターが大きいほど見やすくなり相手の表情をしっかり確認することができますし、不審物を持っていないか確認しやすくもなります。

 ただ、サイズが大きいと取り付け場所が限られたり、子機を設置する場所も広く取ったりしなければなりません。購入する前に、希望の場所に購入したいモニター付きインターホンが設置できるかシミュレーションしておくと安心です。

配管工事が必要かどうか

 賃貸物件にモニター付きインターホンを後付けするなら、配管工事が必要ないタイプを選ばなくてはなりません。たとえば電源直結式やガス検知器と連動しているタイプなら配管工事が必要になりますが、電源プラグや乾電池で作動するタイプなら配管工事の必要がなく、自分で設置することが可能です。設置したい場所の近くにコンセントがない場合は、乾電池式を選ぶのがベターでしょう。

インターホンの通話方式

 モニター付きインターホンの通話方式には相互式と親子式と呼ばれるものがあり、使用感や利便性も異なります。スタンダードな相互式は比較的リーズナブルに購入できる反面、据え置いた室内機の場所以外で応対することができないため、他の場所で作業をしている場合は呼び出しに気付けない可能性があります。

 そして親子式は相互式よりもコストは高くなるものの、コードレス電話のような子機を好きな場所に置くことができ応対もれを防ぐことができます。相互式か親子式かを選ぶ際、来客が多いかどうか、また部屋数が多いか少ないかなどで決めると良いでしょう。

インターホンの機能性

 カメラ付きインターホンには、呼び出しや録画以外のさまざまな機能がついたタイプも販売されています。たとえば広角レンズ付きなら広範囲で外を映し出すことができるため、玄関先の状況をよりはっきり把握することが可能です。またボイスチェンジャー付きなら女性でも男性の声でインターホンに応対できるため、防犯面でも安心。スマホと連動するタイプなら外出先でも来訪者に応対したり、家の外を確認することができます。

 機能性のあるインターホンほどコストも高く付きますが、それだけに利便性や防犯性のアップに繋がるでしょう。

賃貸物件におすすめ!工事不要で後付けもできるモニター付きインターホン

 最後に、賃貸物件でも後付けできるモニター付きインターホンについて4つのタイプとその特徴をご紹介します。

スタンダードタイプのモニター付きインターホン

 スタンダードなモニター付きインターホンは、玄関側の子機に小型カメラが内蔵されており、室内側の親機と連動することでモニターに来訪者を映し出すことができます。来訪者が確認できればそれでいいという方、また一人暮らしの人はシンプルなスタンダードタイプで十分でしょう。

ワイヤレスタイプのモニター付きインターホン

 モニター付きの親機に加え、ワイヤレスタイプの子機がついたインターホンも主流です。スタンダードタイプなら応対するたびに親機のもとへ移動しなくてはなりませんが、ワイヤレスタイプの子機があることで家中どこにいても来訪者に応対できます。

 なかにはコードレス電話機がインターホンの役目をするタイプもあり、機能性にも優れているのがポイント。リモートワークで書斎にこもっていても、ワイヤレスタイプの子機があれば安心です。

スマホ連動タイプのモニター付きインターホン

 モニター付きの親機とは別にスマホと連動するインターホンも増えています。コードレスタイプのように家中どこからでも来訪者を確認、応答することができるのはもちろん、スマホを利用することで外出先からでも応対できるのが大きなポイントです。

 外出中に宅配業者が来たときでもその場で置き配を指定できたり、お子さんが帰宅したときに玄関子機を押すことでスマホとリアルタイムで通話できたりするのも魅力。外出時間が長い人や宅配を良く利用する人におすすめです。

来訪者を検出するスマートドアベル

 こちらもスマホなどのデバイスをモニター代わりとするタイプですが、インターホンとして活用できるだけでなく人物や荷物を検知して通知を送る機能があり、防犯ガジェットとしての意味合いが強いアイテムと言えます。また家族が子供の外出・帰宅に関しても通知を受け取れるので、お子さんのいる家庭にもおすすめです。

 有名なものはAmazonデバイスの「RingDoorbellPlus」や、Googleの「GoogleNestDoorbell」などが挙げられ、いずれも2万円前後で購入できます。

まとめ

モニター付きインターホンがあれば、家の中でも相手の顔や様子を把握することができるので女性の一人暮らしや小さなお子さんのいる家庭でも安心です。取付け工事が不要なものも多く、賃貸物件でもすぐに設置できるのが嬉しいポイントと言えるでしょう。最近では手頃な価格のモニター付きインターホンもたくさん販売されているので、家の防犯性能をアップしたい人は導入してみてはいかがでしょうか。

元・不動産メディア営業/現・不動産系ライター
岸山 海河 10本
有名不動産メディアSの創刊に関わり、地元〜大手不動産会社の物件広告を担当。2014年より不動産系ライターとして活動しています。引っ越し経験も多く、現在は片田舎に建てたマイホームに在住。部屋探しのワクワク感は今でも大好き!これまでの経験を生かしながら、沢山の人の「暮らし」に寄り添う記事を提供します。 資格:普通自動車、日本化粧品検定1級
元・不動産メディア営業/現・不動産系ライター
岸山 海河 10本
有名不動産メディアSの創刊に関わり、地元〜大手不動産会社の物件広告を担当。2014年より不動産系ライターとして活動しています。引っ越し経験も多く、現在は片田舎に建てたマイホームに在住。部屋探しのワクワク感は今でも大好き!これまでの経験を生かしながら、沢山の人の「暮らし」に寄り添う記事を提供します。 資格:普通自動車、日本化粧品検定1級

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