賃貸保証とは?役割や重要性を解説

近年お部屋を借りるときに耳にすることが増えたのが、「賃貸保証」や「家賃保証」という言葉です。「賃貸保証会社への加入が必須」の物件も増えています。

そもそも、賃貸保証とはどのような制度なのでしょうか。今回は、賃貸保証の役割や重要性などについてご紹介します。

賃貸保証って何?役割や保証料の目安

今までは、家を借りる際には家賃の未払いに備えて、「連帯保証人」を立てるのが一般的でした。

しかし、法律上の連帯保証人の立場の弱さなどが周知されるにつれて、入居者が「保証人を頼みづらい」といった事態が発生するようになりました。

このままでは家を借りられないため、保証料を支払うことで連帯保証人の役割を果たしてくれる賃貸保証会社を利用するケースが増えてきたのです。

賃貸保証会社の役割

賃貸保証会社の役割は、主に以下の3つです。

  • 連帯保証人の代行
  • 未納家賃の立替
  • 入居審査

入居者にとって重要なのが、「連帯保証人の代行」としての役割です。

連帯保証人は親族を用意するのが一般的ですが、なかにはそれが難しいケースもあります。

そのような場合でも、賃貸保証会社を利用することで、安心して家を借りられるようになります。

お部屋のオーナーや不動産会社にとって重要なのが、「未納家賃の立替」や「入居審査」といった役割です。

万が一の事態が発生しても、家賃を必ず回収できるとなると、安心して賃貸経営を行うことができます。

賃貸保証料の目安

賃貸保証会社を利用する際の保証料の目安は、初年度が賃料の0.5~1か月分前後となっています。

1年間滞納なく家賃を支払い続けると、翌年以降は保証料が安くなる傾向にあります。

また、賃貸保証にもさまざまなプランがあり、大家さんや管理会社にとって手厚いプランを用意している会社ほど、保証料は高くなると考えましょう。

賃貸保証会社を利用するメリット

前述の通り、近年は「賃貸保証会社の利用必須」としている物件も増えてきました。賃貸保証会社を利用するメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。

部屋が借りやすくなる

最大のメリットは、お部屋を借りやすくなる点でしょう。

家を借りる際は、基本的に連帯保証人が必要で、今までは自分で用意できなければ入居審査を通過することができませんでした。

賃貸保証会社の仕組みが広まったことで、連帯保証人を準備できない方でも安心して部屋を借りられるようになっています。

一定のお金はかかるものの、多くの方が部屋を借りやすくなっているのは賃貸保証会社の役割が大きいといえます。

敷金相場が下がった

過去の話ではあるものの、以前は賃貸物件を借りるために敷金が2か月や3か月必要だった時代もありました。

それは、賃貸保証会社の仕組みが広まっておらず、家賃滞納を回避できなかったときに備えて設定された金額でした。

賃貸保証会社が登場し、多くの入居者が利用できるようになると、初期費用として大きな負担になる敷金の存在価値も小さくなり、今では1か月分が相場です。

初期費用も総額で40~50万円前後かかっていましたが、今では20~30万円で借りられる物件も増えています。

敷金相場が下がり、部屋を借りやすくなった背景には、賃貸保証会社の存在があります。

入居者層の安定につながる

今まではお部屋のオーナーが入居審査を行い、時にはフィーリングで入居者を決めていることもありました。

そこに、賃貸保証会社という法人の審査が入ることで、入居者層の安定につながるというメリットもあります。

賃貸保証会社の審査をパスしたということは、社会で一定の信頼を得ているといえるため、入居後のトラブルの可能性を大きく減らすことができます。

賃貸保証会社の審査について

賃貸保証会社を利用して部屋を借りる際には、大家さんや不動産会社による入居審査以外に、賃貸保証会社による審査も行われます。

こちらでは、賃貸保証会社の審査について確認します。

必要書類と審査のポイント

賃貸保証会社による審査は、提出した書類をもとに行われます。一般的に提出を求められるのは、以下のような書類です。

  • 賃貸保証会社の利用申込書
  • 身分証明書のコピー
  • 収入証明関連(審査完了後に提出する場合も)
  • 在籍証明書

これらの書類をもとに審査が行われますが、主なポイントは職種や雇用形態、勤続年数、年齢、収入、過去の滞納歴の有無などです。

基本的には、大家さんや不動産会社が行っている審査とほとんど変わりがありません。

審査にかかる日数は、3日~2週間前後が目安で、場合によっては本人確認のために連絡が来ることもあります。

確認が取れないとその分審査に時間がかかることもあるため、審査完了後まではいつでも電話を受け取れるようにしておきましょう。

賃貸保証会社の審査については、こちらの記事でより詳しく解説しています。

連帯保証人が用意できる場合でも賃貸保証会社を使用しなければならない?

なかには、「連帯保証人を用意できるので賃貸保証会社は使いたくない」と考えている方もいるでしょう。連帯保証人がいれば、保証料を支払う必要がなくなるため、コストを削減できます。

それでは、連帯保証人を用意できれば、賃貸保証会社を利用する必要はないのでしょうか。

この点については、物件ごとに異なります。

大家さんや不動産会社が「賃貸保証会社の利用必須」と定めている場合は、仮に連帯保証人を用意できる場合でも賃貸保証会社を利用しなければなりません。

「賃貸保証会社も利用可」の物件では、連帯保証人・賃貸保証会社どちらでも入居できます。

保証人が不要?UR賃貸住宅について

賃貸保証会社は便利である一方、入居者からすると毎年必要になる保証料の支払いがネックになります。

賃料1か月分前後ではありますが、できれば費用負担を避けたいところです。

そこで登場したのが、連帯保証人も賃貸保証会社の利用も必要ない「UR賃貸住宅」です。

初期費用を安く抑えることができ、保証人や保証料だけでなく、更新料も不要の物件です。

しかし、さまざまなメリットがあるものの「家賃が相場より高い傾向にある」「設備が古いこともある」「入居審査が厳しい」などの注意点もあります。

連帯保証人を用意できない場合は、賃貸保証会社を利用するか、保証人が必要ないUR賃貸住宅などを利用するか、両者を比較検討して判断しましょう。

まとめ

賃貸保証会社は、入居者・大家さん双方にメリットがありますが、保証料の負担がネックに感じる方もいるでしょう。

場合によっては、賃貸保証会社を利用せずに連帯保証人を立てることで入居できる物件もあるので、一度不動産会社に相談してみるのがおすすめです。

お部屋探しの情報は、こちらの記事もおすすめです。

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