木造?鉄骨造?音漏れが気になる場合はどの建築構造を選ぶべき?

木造や鉄骨造など、賃貸物件にはさまざまな種類の建築構造があります。

見た目にはあまりわかりませんが、住んでいて感じる大きな違いといえば「音漏れ」ではないでしょうか。

今回は、建築構造別の音漏れの強弱や、音漏れしにくいお部屋を選ぶためのポイントなどを解説します。

建築構造ごとの防音性能の違い

お部屋の防音性能は、建築構造によって大きく変わります。一般的には、下記のように防音性能が高くなるとされています。

木造<鉄骨造<SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)<RC造(鉄筋コンクリート造)

こちらでは、建築構造ごとの防音性能の違いをご紹介します。

通気性が良く防音性能が低い「木造」

賃貸アパートに多いのが「木造」です。建物の主要構造部に木材を使用した建築物のことで、下記のような特徴があります。

  • 工期が比較的短い
  • 建築コストが安い
  • 通気性が良い
  • 家賃設定が比較的低い
  • 防音性能が低い

家賃が安く、通気性の良い木造建築のアパートは、賃貸物件として多く利用されています。

しかし、防音性能の面から見るとあまり優れているとはいえません。

木造建築は通気性が良く、湿度を一定に保ちやすいという特徴をもっていますが、その分周囲の音が部屋に入りやすくなります。

実際、隣室のテレビや電話の話し声などが聞こえるケースも珍しくありません。

それほど防音性能が高くない「鉄骨造」

木造と比べると比較的構造が強く、壁や床が少し分厚いのが「鉄骨造」の建築物です。

ただし、骨組みに鉄骨を使用している建物のことを鉄骨造と呼ぶため、壁や天井などに使用される素材は木造と変わりません。

そのため、木造と比べて極端に防音性能が高いということはなく、幹線道路や駅の近くのお部屋では騒音に悩むケースもあるでしょう。

強度が高く防音性能も高い「鉄筋コンクリート造」

耐久性に優れ、防音性能も高いのが「鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)」「鉄筋コンクリート造(RC造)」の建物です。

コンクリートに鉄筋を埋め込んだのがRC造、それに鉄骨を加えているのがSRC造です。

耐久性が高いため、ビルや高層マンションなどで使用されている建築構造です。

その分建築コストが高く、賃貸マンションの場合は家賃も高額になる傾向があります。

予算が許すのであれば、RC造やSRC造のマンションを選ぶと十分な防音性能を確保できます。

軽量鉄骨とは

賃貸アパートやマンションの建築構造でよく見かけるのが「軽量鉄骨」という言葉です。

軽量鉄鉄骨とは、鉄骨造のひとつで、素材の厚みが薄いものを軽量鉄骨と呼び、それより分厚いものを重量鉄骨と呼びます。

軽量鉄骨は、重量鉄骨より防音性能の面で劣るため、防音性能にこだわりたい場合は重量鉄骨の建物がおすすめです。

また、軽量鉄骨の建物のなかには、壁の両側に石膏ボードを貼り、その上からクロスで仕上げたのみの物件があります。

防音性にこだわった物件であれば、石膏ボードの間にグラスウールが敷き詰められています。

内見時に壁を叩いてみて、軽い音がした場合は中が空洞になっている可能性が高いため、注意しましょう。

内見時のポイントについては、こちらの記事をご覧ください。

防音性能の高いお部屋を探す方法

防音性能を語るうえで、先述の建築構造は重要です。

ただ、防音性能は建築構造だけで決まるものではなく、さまざまな要素が関係しています。

こちらでは、建築構造以外の面で防音性能の高いお部屋を探す方法をご紹介します。

幹線道路や大型の駅、学校など人が集まりやすい施設の近くを避ける

お部屋の防音性能を考える際は、周辺環境も確認する必要があります。

幹線道路や大型の駅、学校など人が集まりやすい施設が自宅から近いと、どうしても人の声や自動車の音に悩まされることになります。

気になるお部屋を見つけたら、Googleマップなどで周辺施設を確認し、その後内見時にどの程度の人出があるのかチェックしましょう。

同じ建物に住む人の構成を確認する

アパートやマンションなどに住む場合、同じ建物に住んでいる人がどのような人なのか確認することも大切です。

ペットを飼っている人やお子さんのいるご家庭などがあると、どうしても音に関して気になる部分が出てくる傾向があります。

個人情報のため詳細まで教えてもらうことはできませんが、不動産会社に尋ねると「ペットを飼っている人がいるか」「子どもがいるか」程度であれば教えてもらえる可能性があります。

角部屋を選ぶ

隣り合うお部屋や面積が少ないほど、隣人の生活音が気になりにくくなります。

そのため、防音性能を考えるのであれば、角部屋を選ぶのがおすすめです。隣り合うお部屋がひとつしかないため、比較的穏やかに生活することができます。

ただし、角部屋は他のお部屋と比べると家賃が高い傾向にあります。その点が気にならないのであれば、角部屋がおすすめです。

階段やエレベーターから遠い角部屋を選ぶと、より静かに暮らすことができます。

内見時に壁の厚さを確認する

建築構造はもちろんですが、壁がどの程度厚いのかも防音性能を考えるうえでは重要です。

壁の厚さを調べるためには、内見時に壁をノックして音の響き方をチェックしましょう。

高い音がするようであれば、中が空洞の可能性が高く、隣のお部屋の生活音が響きやすくなります。

部屋の工夫で防音性能はアップできる

これからお部屋を探す場合は上記のような点に注意することができますが、なかには現在周囲の音に悩まされながら生活している方もいるでしょう。

こちらでは、今すぐにできるお部屋の防音性能をアップさせる方法やアイテムをご紹介します。

家具の配置を工夫する

家具の配置を工夫するだけでも音の問題は改善することができます。

部屋の一方からの音に悩まされているのであれば、そちらの壁に背の高い家具を配置しましょう。

家具が障壁となり、音が部屋の中まで伝わるのを防いでくれます。

壁際に家具を配置する場合は、壁にぴったりとくっつけるのではなく、1cmほど離すのがおすすめです。

より防音効果を高めることができます。お金をかけない防音対策として効果的です。

防音シートを壁に貼る

背の高い家具が部屋の中にない場合は、防音シートを壁に貼るのがおすすめです。

防音シートはホームセンターやインターネット通販などで販売されているため、比較的気軽に導入できます。

退去時の原状回復が気になるかもしれませんが、賃貸のお部屋にも貼ることのできる跡の残らない両面テープを使用すれば、賃貸でも安心して活用できます。

退去時の原状回復については、こちらの記事をご覧ください。

防音マットを床に敷く

お子さんのいるご家庭など、自分が発する騒音が気になる場合は、防音マットを床に敷くのがおすすめです。

主に足音が階下のお部屋へ響くのを防いでくれるため、騒音トラブルの予防にもつながります。

まとめ

音漏れの問題を考える際、建築構造を意識することは大切です。

ただ、賃貸物件には木造アパートなども多く、予算によっては構造の選択肢があまり多くない可能性もあります。

防音対策は自宅に防音シートやマットを設置することでも効果が期待できます。

現在音の問題にお悩みであれば、ぜひ一度試してみてください。

 

 

この記事が気に入ったらシェアしよう!

コメントを残す


関連する記事