二人暮らしの生活費はどれくらい?

夫婦に限らず、恋人同士、友人同士、親子、兄弟など二人暮らしになるケースは数多く考えられます。しかし、これから二人暮らしを始めようと考えている人は、生活費がどの程度必要で、どの程度の家賃の部屋を借りればいいのか? ここが気になるところかと思います。もちろん生活費には個人差がありますが、参考になるような数字を調べてみました。これから二人暮らしを始める方は、この生活費のシミュレーションとご自身の収入を参考に、新居の家賃を検討してみてください。

 

一人暮らしと生活費はどのくらい変わる?

これまで一人暮らしをしていた人にとって、これが2人での生活になると、生活費がどの程度増えるのかを想像するのは難しいことかもしれません。これは単純にすべての費用が2倍になるわけではないというのがポイントでしょう。そこで諸費用別にどの程度金額が変わるかを確認しましょう。

光熱費(電気代・水道代・ガス代)

電気代は契約で変わる

  • 一人暮らし 3,000~7,000円/月
  • 二人暮らし 5,000~10,000円/月

これはあくまでも一般的な全国平均の費用です。費用に幅があるのは季節によって電気料金には幅があるから。エアコンの使用量が増える夏や冬はどうしても電気料金は増えますし、エアコンの使用頻度が下がる春・秋は電気料金も安くなるからです。

さらに2016年に実施された「電力自由化」の影響で、この平均値よりさらに電気料金を抑えることも可能になっています。この電力会社との契約に関しては、お住まいの地域や契約条件なども絡んできますので、ご自身で確認しておきましょう。

水道代は微増

  • 一人暮らし 3,000円/月
  • 二人暮らし 4,000円/月

水道料金は大きく変わりません。一人暮らしから二人暮らしに変わったとしても、大きく変わるのはお風呂やシャワーでの使用料。料理や洗濯では大きな変化は見られません。ちなみに二人暮らしになって、二人でシャワーを利用する場合と、バスタブにお湯を溜めてお風呂に入る(さらに風呂水を洗濯に再利用する)場合、お風呂に入った方が節水効果が期待できます。

ガス代は都市部と地方で差が

  • 一人暮らし 3,000~6,000円/月
  • 二人暮らし 4,500~9,000円/月

電気代同様平均値にもかなりの差が出ていますが、これは季節の問題ではなく住む地域の問題。分かりやすく言えば「都市ガス」と「プロパンガス」の差になります。一般的にプロパンガスは都市ガスの倍ほど料金が高くなります。暮す場所が都市部で都市ガスが整備されている地域であれば安い方で、地方部でプロパンガスを利用するようであれば高い方で想定するといいでしょう。

 

生活費の計算に入れる費用

生活をしていく上で必須となる光熱費に続いて、光熱費以外で生活費に入れて考えるべき費用について考えてみましょう。ここからは年代別にその費用を大まかに設定していきます。

通信費

  • 10代の二人暮らし 30,000円/月
  • 20代の二人暮らし 25,000円/月
  • 30代の二人暮らし 20,000円/月

通信費にはお互いのスマホ使用料金に加え、自宅のインターネットの料金も考えます。通信費用を想定する場合、やはり若い方の方がやや費用は高額になる傾向に。スマホでの動画視聴など、スマホを利用する時間が長くなることを想定しています。30代になると社会人であるケースがほとんどでしょうから、必然的にスマホをいじる時間は短くなるはずです。

食費・外食費

  • 10代の二人暮らし 25,000円/月
  • 20代の二人暮らし 35,000円/月
  • 30代の二人暮らし 60,000円/月

食費には自宅で購入する食材の費用に加え、外食で使用する費用も加味して考えます。食費に大きく影響してくるポイントは2点。「自炊への慣れ」と「外食時のコスト」です。若い方は自炊への慣れという点でどうしても劣ります。そのため食材の有効活用や、安い食材の購入など、食費を抑えるテクニックとしては未熟と言わざるを得ません。しかしその一方で、外食にかかる費用はさほど高くなりません。これは周囲の同年代の友人との食事を想像していただければわかるかと思いますが、若い世代の方ほど比較的安い店で食事をすることになるからです。年齢とともに自炊の経験は増え、食材の有効利用などのテクニックも増えますが、今度は外食時に選ぶ店がどんどん高価になるはず。そのため外食費を含めた食費は年齢とともに高くなる傾向にあります。

交際費・娯楽費

  • 10代の二人暮らし 20,000円/月
  • 20代の二人暮らし 40,000円/月
  • 30代の二人暮らし 80,000円/月

交際費・娯楽費は単純に「食費を除いたお小遣い」と考えればいいでしょう。一応ここでは平均的な金額で算出しましたが、この金額こそお二人の考え方や生活、趣味などの事情で大きく変わりますので、あくまでも参考程度に見ておきましょう。10代ではお小遣いといっても外食費を除けば衣類の購入などが中心になり、ひとりあたり10,000円で計算できるでしょう。20代になると仕事を始め、仕事上の付き合いである程度財布にお金が入っていないといけない事情もあるでしょう。サラリーマンのお小遣いとすれば20,000~30,000円程度でしょうか。これが30代になると、たまには後輩に食事やお酒をごちそうする機会もあるでしょう。お小遣いとしては40,000~50,000円は欲しいところです。

その他雑費

  • 10代の二人暮らし 20,000円/月
  • 20代の二人暮らし 20,000円/月
  • 30代の二人暮らし 20,000円/月

雑費は日用品の買い物が中心となります。トイレットペーパーやシャンプー、トリートメント、洗剤などの購入費用がここに入ります。これに関しては世代別で大きな差はありません。概ね10,000~20,000円程度でしょう。

 

年代別生活費

ここまで紹介した費用を合計して、年代別の二人暮らしの生活費を想定してみたいと思います。

10代の二人暮らしの生活費

  • 電気代 7,500円/月
  • 水道代 4,000円/月
  • ガス代 5,000円/月
  • 通信費 30,000円/月
  • 食費 25,000円/月
  • 交際費 20,000円/月
  • 雑費 20,000円/月
  • 合計 111,500円/月

10代での二人暮らしに関しては、恋人同士の同棲や、友人とのルームシェア、または兄弟姉妹などでのルームシェアなどが中心となるでしょう。そう考えると、まずはこの二人暮らしでの暮らしを安定させることが第一であり、将来のための貯金は「できる範囲で」ということになるのではないでしょうか? そういった状態であれば、この生活費+家賃の合計が二人の収入、もしくは家族からの仕送りを下回れば大きな問題はないかと思います。

例えば二人で暮らすのが東京23区内で、家賃が100,000円ということであれば、生活費の合計は211,500円ということになります。この金額を二人の収入が超えていれば問題ないでしょう。そうなるようにバイトや就職先を想定するといいでしょう。反対にすでに2人とも仕事をしていて、2人の収入の合計が分かっているのであれば、そこから家賃を逆算してもいいでしょう。仮に2人の収入の合計が月200,000円であれば、計算上は88,500円まで家賃に計算できます。あまりにぎりぎりはオススメできませんので、70,000円前後で2人で暮らせる部屋を探してみてはいかがでしょうか?

20代の二人暮らしの生活費

  • 電気代 7,500円/月
  • 水道代 4,000円/月
  • ガス代 5,000円/月
  • 通信費 25,000円/月
  • 食費 35,000円/月
  • 交際費 40,000円/月
  • 雑費 20,000円/月
  • 合計 136,500円/月

20代での二人暮らしにも様々なケースが考えられます。ケースによってはここで考えている生活費だけでは、足りないケースもあるでしょう。代表的なものを挙げると、結婚を予定している恋人同士の同棲です。近い将来結婚をするということになれば、結婚費用を溜めていく必要があります。仮に結婚式の費用が200万円で、3年後に結婚式を挙げたいのであれば、単純に2年半程度で200万円を貯める必要があります。仮に30か月で200万円を貯めると考えれば、毎月必要な貯金額は約7万円。さらに新婚旅行の旅費や、結婚後に引越しをするということであればさらに貯金額を増やす必要があります。

また、別のケースでは新婚カップルというケースがあります。新婚で近い将来お子さんが欲しいということであれば、まずは出産費用を貯める必要があります。出産費用を考えると、お子さんが生まれる時の入院費用を思い浮かべる方も多いかと思いますが、当然それだけでは済みません。奥さんが妊娠中は検診も受ける必要がありますし、何より妊婦さんになった時点で着る洋服もそろえる必要があります。さらに生まれた後の赤ちゃんの衣類やベッド、ベビーカーなど赤ちゃんグッズを購入する費用なども考えれば、やはり100万円ほどは用意しておきたいところです。お子さんだけは授かりものですから「いつまで」という考え方は難しく、毎月できるだけ貯金に回す必要があるでしょう。

生活費や収入から家賃を算出

今後の人生の予定があり、それに向けて毎月貯金もしたいとなると、上記の生活費の平均から考えると、毎月20~25万円は必要になります。さらにこれに家賃が必要になりますので、2人の収入の合計から支払える家賃の物件を探しましょう。国税庁の発表した平成26年における20代の平均月収入はおよそ15~25万円。2人で月収35万円であれば、生活費と毎月の貯金10万円でも家賃の予算は11万円程度まで想定することが可能です。

30代の二人暮らしの生活費

  • 電気代 7,500円/月
  • 水道代 4,000円/月
  • ガス代 5,000円/月
  • 通信費 20,000円/月
  • 食費 60,000円/月
  • 交際費 80,000円/月
  • 雑費 20,000円/月
  • 合計 196,500円/月

30代の二人暮らしとなると、生活費だけで約20万円は想定しておきたいところです。もちろんこの世代となると、結婚や出産といったものはより現実的。さらに将来のために貯金をする必要もあるでしょう。ここで紹介した生活費と貯金に回したい金額、さらに2人の収入を見比べて家賃を決めるといいでしょう。

 

2人暮らしの家賃を想定する

家賃は収入の25~30%

二人暮らしは一人暮らし以上に生活費の想定がしづらくなります。単純に病気になったり、想定外に出費が嵩む可能性は一人の時の2倍ということになるからです。一応ここでは各所が発表している数値や、実際に二人暮らしをしている人の口コミなどから平均的な生活費を想定しましたが、これがすべてではありませんし、この金額が当たり前でもありません。2人の収入や自分たちの生活費などを考慮しつつ住む物件の家賃を決めましょう。目安としては2人の収入の合計の25%~30%程度が目安です。月収合計が40万円なら10~12万円程度、60万円なら15~18万円程度になります。二人暮らしの経験が浅い若い世代の方はできれば25%程度を目安に、30代の二人暮らしなど二人暮らしに慣れている場合は30%程度を目処にするといいでしょう。

想定した家賃での物件探し

おおよその家賃が想定できたら物件を探します。ここで物件探しのコツですが、想定した家賃より1万円ほど安い物件を探しましょう。多くの不動産店は、客が想定している家賃より、家賃の安い物件はまず勧めてきません。不動産店は多くの場合、物件を紹介して得られる「仲介手数料」で儲けを出しています。この仲介手数料は「家賃の〇ヶ月分」になります。客が「家賃〇万円で考えている」というのであれば、それより安い家賃の物件を紹介する理由がありません。むしろ多少でも家賃の高い物件を強く勧めてくるでしょう。それを加味すると、最初に申告する想定家賃は、本来の想定家賃よりもやや安くしておくくらいがちょうどいいということに。家賃として想定している金額が10万円なら9万円。そう申告すると、想定している家賃に近い金額でより良い物件を見つけることができるでしょう。

家賃を抑えるならエリアの検討を

特に都会で物件探しをする場合、家賃相場を調べてどのエリアに住むかを決めるのが先決です。気に入ったエリアで物件を探すのがベストですが、もしそのエリアの家賃相場と、自身が想定している家賃が合わなかった場合、無理に間取りが狭い物件にしたり、駅から距離がある物件にするのはあまりオススメできません。物件探しの最大のポイントは、「その物件で生活をしてストレスを感じないかどうか」です。エリアにこだわりすぎて、物件自体の条件を下げると、毎日の生活でストレスを感じてしまうかもしれません。そういった場合は物件の条件を下げるのではなく、別のエリアで物件を探すことを検討しましょう。例えば東京で人気の街である吉祥寺駅周辺。この周辺で物件を探して家賃が折り合わなかった場合、物件の条件を下げるのではなく、吉祥寺から少し離れてみましょう。例えば西武新宿線の西武柳沢駅周辺で探してみる。もしくは同じ中央線の沿線である東小金井駅や国立駅周辺で探してみる。こうした考え方がオススメです。確かに吉祥寺という町からは遠ざかりますが、その分毎日ストレスを感じることなく暮らせるほうが重要です。

多くのエリアをカバーする不動産店がオススメ

こうした物件探しには、その地域全般に強い情報網を持つ地域密着型のチェーン店がオススメです。全国規模の大手チェーンでは、その街に強い担当者に当たるか不明。もしその地域にあまり精通していない担当者に当たってしまうと、大事な情報が聞けない可能性があります。その土地でしか営業していない不動産店の場合、周辺の別地域の情報に弱い可能性があります。前出の吉祥寺周辺であれば、東京の多摩地区や神奈川県の川崎、横浜地区などに複数の店舗を持つ不動産店を頼りにすると、より深い地域情報が聞けるうえ、エリアを変更しても頼りになる支店を紹介してもらえます。

世代を問わず二人暮らしを始めるということは新生活のスタートであり、不安も多いかと思います。そんな不安をできるだけ軽減するためにも、より良い物件を見つけるてくれるパートナーを選びましょう。

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