賃貸ではテレビを壁掛けできる?具体的な方法を解説
賃貸物件でもほとんどの方が設置するテレビ。ただ、大型のテレビを配置しようとすると、部屋のスペースを圧迫してしまい、狭い部屋の場合は窮屈に感じることもあります。
そんなときに便利なのが、テレビを壁掛けする方法です。ただ、賃貸でテレビを壁掛けするのは、抵抗があるという方も多いでしょう。今回は、賃貸におけるテレビの壁掛けについてご紹介します。
賃貸ではテレビを壁掛けできる?
テレビの壁掛けといえば、壁に穴をあけ、「ビス止め」するのが一般的です。壁に穴をあけるため、「賃貸物件ではテレビを壁掛けできない」と考えている方も少なくありません。しかし、それは間違いです。
賃貸物件であっても、テレビを壁掛けすることは可能です。ただし、壁に穴が開く方法を選択した場合は、退去のタイミングでその部分を修繕するよう求められます。自力での修理が難しい場合は、修理費用を請求されます。
こちらの修理費用は、「原状回復義務」という賃貸借契約の借主が負っている義務をもとに請求されます。「原状」とは、「入居前の状態」を指しており、つまりすべての入居者は賃貸借契約解除時に室内を入居前の状態に戻す義務を負っているのです。
原状回復義務は、テレビを壁掛けする場合のみ発生するわけではありません。賃貸住宅に何らかの変化を生じさせる場合、原状回復義務に基づく費用を請求される可能性があります。以下はその一例です。気になる場合はぜひご確認ください。
壁の修繕費の考え方について
賃貸物件の壁に穴をあけてテレビを掛ける場合、どの程度の修繕費用がかかるか判明していれば、事前にお金を用意しておくなど対策が可能です。こちらでは、修繕費用の考え方についてご紹介します。
例えば、壁を1箇所傷つけてしまった場合、最大でも壁1面分のクロスを修繕すれば良いことになります。そして、壁のクロスには6年の耐用年数が設定されており、それを考慮して残存価値を算出することになります。つまり、クロスを傷つけたとしても新品の状態から3年経過していれば、その価値は半分になるため、クロスの修繕費用も半額になります。
具体的な修繕費用は物件によって変わってきます。請求金額が高すぎると感じたら、前回のクロスの張り替えからどの程度の期間が経過しているのか尋ねてみましょう。
テレビを壁掛けするメリット・デメリット
テレビを壁掛けする場合は、壁に穴があく点以外のデメリットも確認しておく必要があります。こちらでは、テレビを壁掛けするメリット・デメリットについてご紹介します。
メリット
部屋の中がすっきりする
最大のメリットといえば、テレビを壁掛けすることで部屋の中がすっきり見える点です。前述の通り、テレビは部屋の中でも大きな存在感を放っています。特に、部屋が狭い場合は、大型のテレビを置いてしまうと圧迫感を覚えることも。
そんなときは、テレビを壁掛けすることで部屋が広く見えるだけでなく、テレビ周りのスペースも有効活用できるようになります。
配線に悩まされない
テレビまわりは、配線に悩まされることの多い場所でもあります。しかし、テレビを壁掛けすることで壁の中に配線を隠すことができ、日頃の掃除も楽になります。静電気が原因でほこりが溜まる心配もありません。
地震で倒れる心配がない
また、テレビ台を利用している場合、大型の地震で倒れてしまう危険性があります。テレビが壊れてしまうのはもちろん、下敷きになると大ケガにつながるおそれも。この点、テレビを壁掛けしていれば、専用の金具で固定されているため、地震で倒れる心配もありません。
デメリット
テレビの位置を変更しづらい
壁に穴をあけてテレビを壁掛けした場合、基本的に位置変更ができなくなります。金具を取り外して別の場所に穴を開け直す必要があり、前の穴の見た目も気になるでしょう。気軽にお部屋のレイアウト変更などがしづらいのはデメリットといえます。
設置に手間がかかる
テレビ台を利用する場合、設置時は台の上にテレビを乗せるだけでOKです。しかし、壁掛けの場合、壁に穴をあけるだけでなく、壁の中に配線を通す作業などもあり、通常より手間がかかります。基本的には専門業者に行ってもらうことになりますが、一定の費用がかかります。
賃貸で穴をあけずにテレビを壁掛けする方法
賃貸物件の場合、壁に穴をあけるのはリスクが高いため、できるだけ避けたいと考えるはずです。そこで、以下では、賃貸でも穴をあけずに行える、テレビの壁掛け方法をご紹介します。
ホチキスで留められる金具を使用する
最初は、ホチキスでテレビ金具を壁に固定する「壁美人」という商品を使用した方法です。こちらの商品は、ネジを使用せずにテレビを壁掛けできるため、退去時の費用の心配もありません。対応しているテレビのサイズも「37〜65インチ」と幅広いため安心です。
突っ張り棒を使用する
テレビの壁掛けに対応した突っ張り棒を使用する方法もあります。一般的な突っ張り棒より価格は高めですが、軽量かつ丈夫に作られており、簡単にテレビを壁掛けできます。ただし、天井と床に圧力がかかるため、傷がつかないように工夫する必要があります。
ディアウォールを活用する
2×4材専用のディアウォールを木材に取り付け、天井に突っ張った状態でテレビをネジ止めする方法です。ディアウォールは安定性が高く、地震などが発生しても倒れにくいのが特徴です。
テレビスタンドに設置する
最後は、テレビスタンドを利用する方法です。正確には壁掛けではありませんが、スッキリとしたデザインでテレビ台が不要になるため、壁掛けに近い効果を得られます。購入する際は、対応しているテレビのサイズを確認することが大切です。
まとめ
テレビの壁掛けは、賃貸でも可能であるものの、退去時の費用請求は覚悟する必要があります。避けたい場合は、今回紹介した方法などを活用し、壁を傷つけない形で設置するのが良いでしょう。
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