ブラックリスト入りは賃貸借契約に影響する?
借りたお金の返済が遅れたり、携帯電話の料金が支払えなかったりすると、ブラックリストに名前を連ねてしまうケースがあります。その際に不安になるのが、賃貸借契約をはじめとした各種契約を結べるのかという点です。
今回は、ブラックリスト入りと賃貸借契約の関係についてお伝えします。過去にブラックリスト入りしたことのある方や、その不安がある場合はぜひ参考にしてください。
ブラックリストの基礎知識
「ブラックリスト」という単語は耳にすることが多いものの、その実態についてあまり知らないという方も多いのではないでしょうか。ブラック「リスト」という名前ではあるものの、何か特別な名簿があるわけではありません。こちらでは、ブラックリストに関する基本的な情報をお伝えします。
ブラックリストとは?
ブラックリストとは、自分にとってあまり都合の良くない情報(事故情報)が、信用情報機関に登録されていることを指します。事故情報は、具体的にはお金の返済遅延や自己破産などの情報です。信用情報機関は、クレジットカード会社や消費者金融会社などが該当します。この情報は、特定の会社だけではなく各会社の間で共有されており、審査などを行う際に参照する仕組みです。
事故情報は、5〜10年間保存されるのが基本です。具体的には、短期間の支払い遅延、任意整理、特定調停の場合は5年、自己破産や個人再生については5〜10年となっています。そのため、支払い遅延や任意整理、自己破産などを過去にしていても、10年程度経過していれば現在には影響ない可能性があります。
信用情報を自分で調べることも可能
自分の信用情報に不安があり、現在どうなっているのか知りたい、という方も多いでしょう。そんなときは、信用情報機関に開示請求を行い、自分で調べることも可能です。これは「本人開示制度」と呼ばれます。
本人開示制度はパソコンやスマートフォン、郵送、窓口などで行えます。本人開示制度を利用する場合に必要なものは以下の2つです。
- 手数料(1000円程度、請求先によって異なる)
- 開示申込書
- 本人確認書類(運転免許証など)
具体的な手続きの方法については、問い合わせる機関のホームページを確認しましょう。代理人でも開示請求は行えるものの、実際に内容を確認できるのは本人のみです。
ブラックリスト入りと賃貸借契約の関係
ブラックリスト入りしたという情報は、賃貸借契約にとってもマイナスに働く可能性があります。こちらでは、ブラックリストと賃貸借契約の関係についてご紹介します。
審査に通らない可能性
ブラックリスト入りの最大の懸念点は、賃貸借契約で必要となる審査に通らない可能性がある点です。賃貸借契約を結ぶ場合、不動産会社や家賃保証会社による審査が行われます。その際、信用情報機関に照会され、ブラックリスト入りしている情報は必ず伝わります。当該情報をどう扱うかは各会社に委ねられていますが、過去にお金を滞納している履歴があれば、「家賃を滞納されるかもしれない」と考え審査に落ちる可能性も高まります。
そのため、信用情報に不安がある場合は、審査に通りやすい物件を探すことが大切です。
審査に通りやすい物件
賃貸物件の中には、「審査に通りやすい物件」と「審査に通りにくい物件」が存在します。それを見極めるためのポイントは「保証会社」にあります。
審査の通りやすさを重視するのであれば、保証人会社不要の物件を選ぶのが良いでしょう。保証会社を通さない物件であれば、信用情報にアクセスされることもないため、審査に通りやすくなります。保証会社不要物件は、それほど数は多くないものの。「連帯保証人」を用意することで審査を受けられる物件もあります。
家賃が安い
審査に通りやすい物件の特徴としては、「家賃が安い」という点が挙げられます。家賃が安ければ、それほど資産のない方でも滞納せずに支払えると判断されやすいためです。気になる物件を見つけたら、周辺物件から家賃相場を割り出し、それより安い物件であれば審査を受けてみましょう。なお、家賃については管理費や共益費込みで考えることが重要です。管理費や共益費も毎月の負担となります。
預金審査が可能
過去の事情でブラックリスト入りしている場合でも、現在は一定の資産を築いているケースもあります。そのような場合は、預金審査を実施している不動産会社や物件を探すのが良いでしょう。預金審査とは、賃貸の審査で貯金額を審査項目に入れる方法のことです。家賃の2年分以上の貯金があれば、審査に通りやすくなります。
審査に通りにくい物件
ブラックリスト入りしている方でも審査に通りやすい物件がある一方、審査に通りにくい物件もあります。こちらでは、その特徴をご説明します。
クレジットカードの加入が必要な物件
入居審査にあたってクレジットカードの契約が必要な場合や、家賃をクレジットカードで支払う必要がある物件は、審査が厳しく、落ちる可能性が高まります。そもそも、クレジットカードの審査に通らない場合、家賃の支払い能力が不十分と判断されるためです。また、クレジットカードの審査では、カード会社が信用情報にアクセスします。そのため、ブラックリスト入りしていると審査に落ちやすくなっています。
信販系・LICC系の保証会社の物件
続いて問題となるのが、保証会社の種類です。賃貸借契約をサポートする保証会社には、主に以下の4種類があります。
- 信販系
- LICC
- LGO
- 独立系
中でも審査が厳しいとされるのが、「信販系」と「LICC系」です。信販系の会社は親会社がクレジットカード会社のため、信用情報を参照した上で審査されます。LICC系は加入企業同士で情報共有しており、家賃滞納履歴などがあると確実に審査落ちします。
まとめ
ブラックリスト入りした過去がある場合、入居審査に影響を及ぼす可能性があります。もし審査に落ちた場合は、以下の3つの方法を試してみましょう。
- 保証会社を変更する
- 別の物件を紹介してもらう
- 親族に代理契約してもらう
審査に不安がある場合はネクストライフまでお問い合わせください。お客様の事情に合わせた、東京や横浜の理想の物件をご提案いたします。