神奈川県三浦市ってどんな街?家賃相場はいくらぐらい?

品川駅から京浜急行に揺られること1時間ちょっと。「人よし 食よし 気分よし」を掲げる三浦市の名は、神奈川県の人ならずとも、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

海もあり、山もある三浦市では、地元ではベビーサークルなどのコミュニティも充実しており、のびのび子育てができることも人気の理由の1つ。

春には桜祭り、夏にはバーベキューや海水浴場、花火大会…と充実している三浦市ですが、それ以外の季節でも、ボート釣りができたり、すぐそばに新鮮な市場があるなど、レジャーには事欠きません。

今回の記事では、そんな自然豊かで魅力的な三浦市についてまとめました。海岸沿いや緑の多い住まいをお探しの方はぜひ参考にしてみてください。

 

三浦市ってどんな街?

出典: 三浦野菜

西は相模湾、東は東京湾、南は太平洋と三方を海に囲まれており、三浦半島の最南端に位置しているのが三浦市です。南端部には城ヶ島が浮かび、夜も灯台が三浦の海を照らします。

市の大部分は台地となっており、起伏が激しく、平地が少ない代わりに高い山もありません。そのため湾岸部は浜辺よりも岩場が多くなっており、また、農地も水田より畑が中心となっています。三浦ダイコンやスイカが有名ですね。

また、三浦市と言えば新鮮な魚でも有名。市で最大の漁港「三崎漁港」は遠洋漁業の拠点でもあり、日本でも有数のマグロ水揚げ港となっています。三崎の朝市では新鮮な魚を安く買おうと、地元の人も多く訪れます。

さて、そんな自然豊かで食べ物も美味しい三浦市ですが、下記では、そんな三浦市を人口や地理的な面からまとめてみました。

三浦市の人口と大きさ

三浦市

サマーシーズンや週末には多くの人が訪れるためにぎやかなイメージの三浦市ですが、その人口は神奈川県内でも南足柄市に次いで2番目に少ない市(43,163人/2018年10月1日推計人口)となっています。

古くから漁業や農業といった一次産業が産業の中心だったため、近年では若者の流出も激しく、人口は減少傾向にあります。現在も横須賀市や横浜方面への通勤・通学者が多く、平日における昼間人口が少ないベッドタウンです。

面積は32.05㎢。市内の多くを占める台地には野菜畑が広がり、低地を住宅街が占めています。

平安時代から三崎港を中心に栄えた街

歴史は縄文・弥生時代にまで遡る三浦市。平安時代から戦国時代初期までは、相模国の「みうら」を本拠地とする武家の支配下にあったことからその名がこの土地の名前の由来となっています。

こうしたことから、三浦半島には古くから現存する情緒ある街並みが残されており、ドラマや映画などの舞台として取り上げられることも多々あります。

 

三浦市の交通について

出典: 三浦市

かつては三浦市の中心地、油壺まで鉄道が延伸する計画もありましたが、2016年に頓挫してしまい白紙になった「油壺駅」案。そのため市の中心地までは三崎口駅からバスの利用が必要になります。

近年では、三浦市への観光客誘致のため京急から「みさきまぐろきっぷ」なるものが発売されており、都内からでも三浦海岸駅まで、昼食つきでお得に(品川からは往復で3,500円)訪れることができます。引っ越しはまだ先をお考えの方も、いっちょ下見にいかがでしょうか。

三浦市を走る鉄道は1つ

三浦市を走っている鉄道は以下の1つのみです。

  • 京急(京浜急行電鉄)
     京急久里浜線

三浦市にわずか2駅の三浦海岸駅・三崎口駅はともに京急の始発駅となることも多いため、始発列車に乗ることができればラッシュのコアタイムでも座って通勤できるのは嬉しい特典と言えます。

ただし終電が早い(平日の品川駅からの三崎口駅最終列車は22:50)ため、夜遅くなることが多い人には三浦市への引っ越しはおすすめしません。

三浦市内にある駅一覧

三浦市にある駅は、以下の1路線2駅のみ。

  • 京急(京浜急行電鉄)
     京急久里浜線
     「三浦海岸駅」「三崎口駅」

三浦市自体には大きいデパートはありませんが、これらの駅周辺には地元の新鮮野菜や魚を扱った駅近グルメがたくさんあり、東京の価格ではなかなか味わえない新鮮で美味しい料理に舌鼓を打つことができます。

交通の便は決して良いとは言えない三浦市ですが、その代わりに街は静かで人はあたたかく、街の長所は短所、逆に短所は長所とも言えるでしょう。

主要駅までの所要時間

ここでは、三浦市の最南端駅「三崎口駅」からの、横浜・東京各方面の主要駅までの所要時間をご紹介します。

・横浜駅 51分(京浜急行線「三崎口駅」から乗り換えなし)

・(京急)川崎駅 59分(京浜急行線「三崎口駅」から乗り換えなし)

・品川駅 1時間13分(京浜急行線「三崎口駅」から乗り換えなし)

・渋谷駅 1時間24分(京浜急行線「三崎口駅」から湘南新宿ライン「横浜駅」にて乗り換え)

・東京駅 1時間27分(京浜急行線「三崎口駅」から東海道本線「横浜駅」にて乗り換え)

・新宿駅 1時間29分(京浜急行線「三崎口駅」から湘南新宿ライン「横浜駅」にて乗り換え)

三浦市内にある道路について

三浦市から横浜までの移動は、横須賀横浜道路を利用すれば空いている時で約45分ほど。1時間とかからないため便利なように思えますが、ネックとなるのはその通行料金です。

例えば最寄りの衣笠インターチェンジから横浜駅西口まで行くことを考えると、ETC料金で片道1,190円。とても毎日の通勤では使えません。一般道も通っているのですが、メインとなる国道134号は渋滞がひどく、通勤には適していないと言えるでしょう。

また、坂道が多く、車が必需品となる街ですが、観光地としても賑わっているため、無料で停められる駐車場などがなく、また、ガソリンも高め、というような声もよく聞かれます。

三崎口駅から市の中心部までは電車が通っていないため、バスの利用が必要です。

川崎市高津区に渡してある道路は以下の通りです。

  • 有料道路
     - 城ヶ島大橋
  • 一般国道
     - 国道134号
  • 都道府県道
     - 神奈川県道26号横須賀三崎線
     - 神奈川県道215号上宮田金田三崎港線
     - 神奈川県道216号油壷線

 

三浦市にある主要施設

ここでは、休日などにぜひ訪れてみたい三浦市の名所や、生活する上で必須となってくる主要施設をご紹介します。

三浦市の名所

三崎朝市

三浦市と言えばやはりマグロ。京急バスの「三崎港」で下車、徒歩5分のところにあるこの朝市は観光のイメージが強いかもしれませんが、地元客の日常の食卓を彩る生活の朝市でもあります。

三浦に集まる魚はどれも新鮮で安く、グルメも充実しています。中でもまぐろぶっかけ丼はここの名物となっており、特におすすめ。

お魚のみならず、地元の新鮮な野菜も安く手に入れられるため、朝ごはんのついでに晩ごはんの食材を仕入れに来てみては?

油壺マリンパーク

三崎口駅から京急バス「京急油壺マリンパーク」下車徒歩0分。三浦の目玉の1つとも言えるレジャー施設がこの油壺マリンパークです。そのユニークな名前「油壺」は三浦半島の湾とその付近を指す、古くからある地名で、油壺と聞けば神奈川県民の多くはこの水族館を思い浮かべる人が大多数なのではないでしょうか。

視界360度という大パノラマに広がる回遊水槽には、体長がおよそ3mを超える大型のサメも泳いでおり、その迫力や満点!華やかな照明や派手な音響を巧みに使ったイルカ/アシカショーは屋内で行われるため、季節・天候に左右されずに鑑賞することができます。

駐車場は約300台のスペースがあり、シーズン時以外は1日700円。入場料等、詳細は公式ページをご参照ください。

商業施設

大規模なマンションなどが無いことから、三浦市にはデパートや業務用スーパーといった、大きなお店が充実していません。郊外型店舗やスーパーには、「Fuji」「京急ストア」「カインズ」「CAPESショッピングセンター」などがある一方で、市内にはそこかしこに商店街が発達しており、街の至るところで人びととのつながりを持つことができます。

特に三崎地区には、「三崎銀座通り商店会」「入船すずらん通り商友会」「日の出通り商友会」など、実に5つ以上を超える、様々なカラーの商店街が充実しています。

 

三浦市の家賃相場

最後に、三浦市の主要駅付近の家賃相場をご紹介します。三浦市内に住もうと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

三崎口駅の家賃相場

・ワンルーム 4.50万円

・1K 5.40万円

・1DK 6.20万円

・1LDK 7.20万円

・2DK 8.60万円

・2LDK 8.50万円

・3LDK 9.20万円

三浦海岸駅の家賃相場

・ワンルーム 4.50万円

・1K 5.40万円

・1DK 5.80万円

・1LDK 6.20万円

・2DK 6.50万円

・2LDK 6.70万円

・3LDK 7.20万円

 

三浦市の物件探し まとめ

眼前には美しい三浦の風景が広がり、日常的にマリンスポーツを楽しんだり、新鮮な野菜や魚を楽しむことができる街、三浦市。横浜や都内へのアクセスには少し不便ですが、その分生活のQOLを格段に上げられることができるということには反論の余地がありません。

また、三浦市は自然豊かな土地でゆったりと子育てをいしたい人にも大変人気の街で、市内には多くのコミュニティが存在します。商店街や、地域のコミュニティなど、人とのあたたかいつながりを大事にしたい人にはぜひおすすめしたい街です。家賃も横浜市内と比べると格段に安く、定住のコストを抑えつつゆったりとした生活を送りたい人は、三浦市への移転を検討してみてはいかがでしょうか。

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