光熱費を安価に抑えられる「エコな賃貸住宅」とは?
地球温暖化や環境汚染などの影響を受けて、「エコ」や「環境」というものへの意識が世界的に高まっています。そして、近年では、環境問題を意識した「エコな賃貸住宅」が数多く展開しています。
今回は、光熱費削減にも役立つエコな賃貸住宅の特徴についてご紹介します。一般的な賃貸住宅で行える光熱費の節約方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
エコな賃貸住宅とは?
エコな賃貸住宅とは、エコに関する性能を備えた賃貸住宅のことです。近年では、世界的な環境問題が提唱されるなかで、日本でも多くのエコな賃貸住宅が登場しています。具合的には、以下の2つの物件があります。
オール電化賃貸
オール電化賃貸物件とは、調理器具や給湯設備など、自宅にある設備をほとんど電気で賄えるように設計された賃貸物件です。調理器具の「IHクッキングヒーター」、給湯設備の「エコキュート」などの設備が代表的です。
オール電化賃貸が人気の理由は、利便性と安全性にあります。例えば、IHクッキングヒーターの場合、キッチンの段差を減らすことができ掃除をしやすくなったり、火力が正確かつ一定のため料理がしやすくなったり、火を使わないので暑くなかったりなど、高い利便性を誇ります。さらに、火を使用しないため、事故のリスクを減らせるなど安全性の面でも魅力的です。
このように、高い利便性や安全性から、オール電化賃貸は近年人気を集めています。
自然素材の賃貸
自然素材の賃貸とは、「自然派賃貸」とも呼ばれ、建材に自然素材が使用されている賃貸物件のことを指します。近年では、現代病と呼ばれる「シックハウス症候群」や「化学物質過敏症」などを患う方が増えています。これらの病は、建材に使用されているホルムアルデヒドをはじめとした化学物質が原因とされていますそこで、化学物質を極力使用しない、自然素材の賃貸物件で人気を集めているのです。
また、同様のコンセプトをもつ「エコビレッジ」や「エコマンション」も高い人気を誇ります。これらの建物は、省エネ対策が行われており、化学物質を含む建材を極力使用しないのが特徴です。
流通量は徐々に増えていますので、気になる場合は不動産会社などに問い合わせてみてはいかがでしょうか。
光熱費の節約方法
オール電化賃貸やエコ設備の備えられた家に住んでいても、毎月必ずかかるのが光熱費。毎月の出費を抑えるために、光熱費の節約方法を知りたいという方も多いのではないでしょうか。
こちらでは、賃貸住宅でも可能な光熱費の節約方法をご紹介します。
ガス代の節約方法
自宅の中でガスを使用するのは、お風呂や調理器具、暖房器具などです。そして、1カ月あたりのガス料金は、ひとり暮らしの場合は3,000〜5,000円程度、家族で暮らしている場合は5,000〜1万円ほどが相場とされています。
ガス代の節約方法としては、以下のような手段がおすすめです。
- プロパンガスから都市ガスへ変更
- 基本料金の安いガス会社に切り替える
- 電気とガスのセットプランに変更する
- 追い焚きの回数を減らす
- シャワーをこまめに切る
- 野菜の下茹でには電子レンジを活用する
もっとも効果的な方法は、ガスをプロパンガスから都市ガスへ切り替えることです。プロパンガスは、どうしてもガス代が高くなってしまうため、都市ガスへ切り替えることで料金を抑えることができます。ただし、賃貸物件の場合、プロパンガスから都市ガスへの変更は不可能なケースが多いため、その場合は引越しが必要です。
プロパンガスと都市ガスの料金の比較については、こちらの記事をご覧ください。
また、ガスの使い方としては、追い焚きの回数を減らしたり、シャワーをこまめに切ったり、野菜の下茹でにはお湯を沸かすのではなく電子レンジを活用するなどが効果的です。今すぐに試せる方法のため、ぜひ行ってみましょう。
水道代の節約方法
水道料金は、上下水道の料金や下水道料金、消費税から成り立っています。その平均は、1カ月あたりひとり暮らしの場合2,000〜3,000円前後、複数人の世帯では5,000円前後が相場となっています。
水道料金の節約方法としては、以下のような選択肢があります。
- 節水コマを活用する
- 節水機能をついた家電に買い替える
- 水漏れはすぐに修理する
- 水道の流しっぱなしに気をつける
水道代を節約するためには、水道の流しっぱなしに気をつけることがもっとも大切です。髪や体を洗う際はシャワーを止めたり、洗い物をする際は洗剤を洗い流すときだけ蛇口をひねったりなど、工夫しましょう。
また、水漏れを放置したことで、水道代がはね上がってしまうケースもあります。異変を感じたら、できるだけ早く修理を依頼しましょう。賃貸での水漏れ修理については、こちらの記事をご確認ください。
電気代の節約方法
電気代は、光熱費の中でももっとも多くの割合を占める項目です。その平均は、ひとり暮らしで5,000〜6,000円前後、複数人世帯の場合は1万円前後となっています。電気代を節約するには、以下のような方法がおすすめです。
- 蛍光灯をLEDライトに取り替える
- エアコンの温度を調整する
- 乾燥機は必要最低限のみ使用する
- 冷凍庫の使い方を見直す
- 消費電力の低い家電に買い替える
もっとも簡単な方法としては、自宅内のライトを全てLEDライトに取り替える方法です。蛍光灯は、LEDライトの2倍の消費電力があるため、取り替えるだけで電気代を大きく節約できます。
その他にも、消費電力の低い家電に買い替えることで、年間数万円の電気代を節約できる可能性があります。
まとめ
最近は、さまざまなタイプの賃貸物件が登場しており、エコな賃貸物件や自然素材を使用した建物も少なくありません。目的や好みに応じて物件を探してみてはいかがでしょうか。