一人暮らしの平均貯金額は?毎月の貯金額目安や節約方法、東京・神奈川で家賃が安いエリアを紹介
「一人暮らしの平均貯金額はいくらなんだろう?」「一人暮らしをしているから全然貯金ができない…」など、一人暮らしをするなかでお金の管理に悩む方は少なくないのではないでしょうか。特に、一人暮らしをしていると生活費がかかって貯金できる余裕がない、というケースも多く見受けられます。そこで今回は、一人暮らしの平均貯金額を始め、毎月の目安となる貯金額や今すぐできる節約方法、都内へアクセスが良く家賃の安いエリアについて網羅的にご紹介します。
単身世帯の平均貯金額は871万円
単身世帯の貯金額の全国平均値は871万円であることがわかっています。とはいえ、貯金額は年代別に大きな開きがあるのも事実です。
年代 | 平均値 | 中央値 |
全国 ※20〜70代を対象 | 871万円 | 100万円 |
20代 | 176万円 | 20万円 |
30代 | 494万円 | 75万円 |
40代 | 657万円 | 52.5万円 |
平均値は、単身世帯すべてを合計して等分したときの数値。そして中央値は、貯金額を低い順に並べた際に中央に来る数値です。実際、平均値よりも中央値のほうが現実的な平均貯金額に近しいデータと言えるため、今の貯金額と見比べる際の参考になるでしょう。
では、毎月の貯金額の目安についてはどうでしょう。
統計データによると、単身世帯の年代別平均貯蓄率(収入から貯蓄へ回す金額)は20代で16%、30代で15%、40代で16%です。たとえば20代で月収25万円(年収300万円)の場合、毎月の貯金額は4万円程度(年間48万円程度)の計算になります。
★若い世代ほど貯金への意識は高いですが、収入が少ないこともありうまく貯金が増やせないことが想定されます。
参照 : 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和4年調査結果 各種分類別データ シート4|知るぽると
参照 : 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和4年調査結果 各種分類別データ シート4|知るぽると
貯金ができない人向けの貯金方法と節約方法
同じ20代でも学生や新社会人だと収入が少ないため、生活が安定するまでは貯金を優先させることは困難です。現に、単身世帯の20代の42.1%は貯金ゼロであることがわかっています。貯金ができない、ということに後ろめたさを感じる必要もありません。
一人暮らしをしながら無理なく貯金をしたいなら「ボーナスなどを貯金する」「家賃などの固定費を節約する」方法をおすすめします。
ボーナスをそのまま貯金する
毎月の貯金が難しければ、ボーナスを貯金に回しましょう。ただし、ボーナスは会社の利益によって変動するものなので、ボーナスに頼り切るのも不安が残ります。ボーナスから何割貯金する、という考え方よりも、ボーナスを全額貯金する考え方がベターです。冠婚葬祭などで急な出費が必要なときも、必要最低限の貯蓄があれば安心できます。
家賃などの固定費を節約する
毎月少しずつでも貯金をしたいなら、生活に必要な固定費を見直しましょう。ここで言う固定費とは、家賃や食費、光熱費、通信費などです。
なかでも家賃は「手取りの3分の1」を目安にしている人も多いでしょう。ここで「手取りの4分の1」に変えてみることで、トータルの固定費も大きく変わります。仮に手取り18万円の場合は手取りの3分の1の家賃が60,000円となりますが、手取りの4分の1の家賃は45,000円です。単純計算でも、毎月15,000円の貯金が可能になります。
光熱費は季節によって変動するため、毎月確実に貯金をしたいなら家賃の安い物件を選ぶのも一つの方法と言えるでしょう。
家賃が安い部屋の選び方と都内の狙い目エリア
家賃が安い部屋を選ぶなら、部屋選びの条件を緩和させること、そして家賃相場が低いエリアを狙いましょう。
部屋を選ぶ際、家賃以外で譲れない条件は出てくるものです。家賃の安い物件に巡り合うには、譲れない条件を2〜3個ほどに絞ることをおすすめします。
【緩和したい条件】
- 駅まで徒歩何分か
- 築年数
- 建物種別
- バス・トイレ
- オートロック
- 浴室乾燥
- 洗面所独立 など
上記の「建物種別」の場合、マンションよりもアパートを選べば管理費を抑えやすくなります。駅から離れている、また築年数が経っている物件を選ぶだけでも、家賃相場を5,000円以上抑えることができるでしょう。
都内主要部へのアクセスもスムーズ!家賃相場が低いエリアとは
同じ東京都内でも、23区内か市町村かで家賃相場も大きく変わります。たとえばワンルームの場合、23区である千代田区なら10.3万円、港区なら10.9万円と家賃相場も非常に高いです。ただ、23区内でも家賃相場の安いエリアがあります。たとえば同じワンルームの場合、練馬区なら6.3万円、葛飾区なら5.6万円、板橋区なら6.5万円、江戸川区なら5.9万円と、千代田区や港区に比べると半値近く家賃相場が安いです。
参照元:東京都の家賃相場・賃料相場情報を探す|SUUMO(2024年1月現在)
もしも23区内で家賃をできるだけ安くしたい方には、練馬区・葛飾区・板橋区・江戸川区あたりが狙い目と言えるでしょう。部屋探しの条件を緩和すれば、さらに家賃も抑えることが可能です。
また23区内に住みたいというこだわりがなければ、都内主要部へのアクセスがしやすいエリアで部屋探ししてみるのもおすすめです。なかでも、各駅停車しか止まらないような駅は家賃相場が低く狙い目と言えます。交通費全額支給の職場で勤務しているなら、交通費の心配もありません。
ここで、賃貸の森がおすすめする「都内へのアクセスがスムーズな家賃相場の低い駅」をご紹介しましょう。
※以下、駅名の横に明記している家賃相場は1R・1K・1DKを対象に算出したものです。
1.相模原駅【家賃相場4.1万円】
神奈川県相模原市中央区にある相模原駅は、東神奈川駅発着の列車や、横浜駅経由で根岸線に直通する列車、また快速列車が停車する、相模原市の中心駅です。
相模原市中央区の家賃相場は、ワンルームで3.4万円、1K・1DKで4.8万円と低め。手取り収入18万円でも、家賃を手取りの4分の1に抑えることが十分に可能です。
参照元:神奈川県の家賃相場・賃料相場情報を探す|SUUMO(2024年1月現在)
相模原駅は、都内主要駅まで1時間以内でアクセスできるほか、乗り換え回数も少ないのがポイントです。東京駅まで約54分、品川駅まで約42分、渋谷駅まで約55分と、いずれも乗り換え回数1回のみでアクセスできます。神奈川県の主要駅なら川崎駅まで約47分、横浜駅まで約37分です。川崎駅なら乗り換え1回ですが、横浜駅までは乗り換え無しでアクセスできるので、横浜方面への通勤通学、休日の買い物にも便利でしょう。
2.八王子駅【家賃相場4.4万円】
東京都八王子市にある八王子駅は、多摩地域最大の人口を誇る八王子市の中心駅であり、JR中央本線・横浜線・八高線の列車を乗り入れているほか、京王八王子駅の乗り換えもできるターミナル駅でもあります。
八王子市の家賃相場は、ワンルームで3.6万円、1K・1DKで5.3万円と、都内でもかなり低めです。都内に住みながら無理のない家賃で生活できるうえに、利便性の高いエリアなので狙い目と言えるでしょう。
参照元:東京都の家賃相場・賃料相場情報を探す|SUUMO(2024年1月現在)
ただ、同じ東京都内でも都内主要駅までのアクセスにはやや時間がかかります。東京駅まで約49分、品川駅まで約59分、渋谷駅まで約45分、新宿駅まで約37分、池袋駅まで約47分です。ただし、中央線を利用することで東京駅や新宿駅までは乗り換えなしでアクセスできるので、通勤や通学にも非常に便利。混雑率は最大182%とされているため、通勤ラッシュ時に窮屈な思いをするデメリットはありますが、家賃の安さを思えば我慢したいところです。
一人暮らしで貯金するなら家賃相場の安いエリアに住もう
これから一人暮らしを始めるなら、家賃相場の安いエリアに住むことで毎月無理なく貯金することができます。条件面や利便性を多少我慢するだけでも、数千円以上家賃を抑えることが可能です。都内近郊なら相模原駅や八王子駅エリアが狙い目なので、部屋探しの検討材料にしてみてはいかがでしょうか。