横浜市戸塚区ってどんな街?家賃相場はいくらぐらい?
横浜市の南西に位置し、鎌倉市や藤沢市にも隣接している横浜市戸塚区。
昔から東海道の宿場町として賑わった街であり、その名残は今も街のそこかしこにみられる神社仏閣から見て取ることができます。
そんな戸塚区は、あの女優の広末涼子さんや、インターネット界隈をにぎわすイケダハヤトさんの出身地でもあるとのこと。
横浜と大船のちょうど中間あたりに位置し、交通の要所ともなる戸塚。今回は、そんな横浜市戸塚区についてまとめてみました。横浜市で住まいをお探しの方はぜひ参考にしてみてください。
横浜市戸塚区ってどんな街?
駅周辺は「トツカーナ」という商業施設をはじめ多くの人で賑わい、横浜へも10分ほどで行くことができる街、戸塚。スーパーやホームセンターも充実している一方で、緑も多く残されており、家族世帯にはかなり住みやすそうな街です。
以前は治安の面も心配された場所もありましたが、現在は犯罪発生率などを見ても特に周辺地域との違いは見られず、安心して住むことができます。
以下では横浜市戸塚区を、人口や地理的な面からまとめました。
横浜市戸塚区の人口と大きさ
横浜市戸塚区の人口は、2019年5月1日の推計人口で280,353人。横浜市の中では18区中4位と、そこそこの人気を誇っている街です。しかし、その人口と面積(35.7㎢)の割には世帯数が比較的少なく、119,111戸(市内5位)となっています。このとこから戸塚区は単身世帯よりも家族世帯に人気な様子がうかがえます。
戸塚区の面積は横浜市の中でも最も大きく、よって人口密度はあまり高くありません。駅周辺は大きなショッピングモールなどで賑わっていますが、少し駅から離れると柏尾川が流れ、緑も広がっているためゴミゴミとした印象もなく、のんびりと暮らすことができます。
人が「住む」ための街
鎌倉時代や江戸時代に宿場町として大いに賑わった戸塚は、高度経済成長期にも多くの企業が進出し、東京や横浜に通勤地を持つ人のベッドタウンとなりました。
都市開発は近隣住民の反対の声もあり、一足遅れでの着手でしたが、2010年に商業施設「トツカーナ」が完成してからは、駅周辺に多くのお店が集中するようになり、戸塚区全体もにぎわうようになりました。
横浜市戸塚区の交通について
戸塚区に乗り入れている鉄道は2路線ですが、JR東日本の東京方面へのラインナップが充実しているため、都内への通勤にはまず困りません。
かつてはドリームランドという遊園地があったため、ドリーム開発ドリームランド線というものも存在しておりましたが、今となってはその面影すら残っていません。
横浜市戸塚区内を走る鉄道は2つ
港北区内を走っている鉄道は以下の2つです。
- JR東日本(東日本旅客鉄道)
東海道本線・湘南新宿ライン・上野東京ライン
横須賀線・湘南新宿ライン
- 横浜市交通局
横浜市営地下鉄ブルーライン
一見、鉄道路線が少なく不便そうに見える戸塚区の鉄道事情に思えますが、東海道本線や湘南新宿ライン、上野東京ラインといった都内行きの電車が充実しているため、なんと新宿までも50分足らずで行けてしまいます。
区内はJR線と地下鉄が十字に横断・縦断しており、この路線沿いであれば交通の便に不便は感じないでしょう。一方、区の南側にあたる地域は鉄道が通っていないため、バスなどを利用しての通勤・通学となるでしょう。
横浜市戸塚区内にある駅一覧
横浜市港北区内にある駅は、以下の2路線4駅です。
- JR東日本(東日本旅客鉄道)
東海道本線・湘南新宿ライン・上野東京ライン
「戸塚駅」
横須賀線・湘南新宿ライン
「戸塚駅」「東戸塚駅」
- 横浜市交通局
横浜市営地下鉄ブルーライン
(「踊場駅」出口が戸塚区にも存在)「戸塚駅」「舞岡駅」
これら各駅における、神奈川県内の1日あたり乗降客数のランキングは以下の通り。
7位 戸塚駅 JR東海道本線 219,976人
34位 東戸塚駅 JR東海道本線 116,974人
48位 戸塚駅 横浜市営地下鉄1・3号線 87,837人
201位 踊場駅 横浜市営地下鉄1・3号線 18,223人
299位 舞岡駅 横浜市営地下鉄1・3号線 4,982人
利用者が最も多いのはJR東海道本線の戸塚駅で、神奈川県内でも随一の利用者数となっています。地下鉄からの乗り換え利用者も多く、朝7時〜8時台の間はかなり混み合います。
主要駅までの所要時間
ここでは、戸塚区を代表する駅、「戸塚駅」からの横浜・東京各方面の主要駅までの所要時間をご紹介します。
・横浜駅 10分(JR東海道本線「戸塚駅」から乗り換えなし)
・川崎駅 20分(JR東海道本線「戸塚駅」から乗り換えなし)
・品川駅 31分(JR東海道本線「戸塚駅」から乗り換えなし)
・渋谷駅 40分(JR湘南新宿ライン「戸塚駅」から乗り換えなし)
・東京駅 42分(JR東海道本線「戸塚駅」から乗り換えなし)
・新宿駅 46分(JR湘南新宿ライン「戸塚駅」から乗り換えなし)
横浜市戸塚区内にある道路について
戸塚区は区内を縦断するように国道1号線(横浜新道、戸塚道路)が大きく一本通っており、その他横浜環状道路と県道が充実しています。
戸塚区を走る県道は以下の通りです。
- 神奈川県道23号原宿六ツ浦線
- 神奈川県道203号大船停車場矢部線
- 神奈川県道218号弥生台桜木町線
- 神奈川県道401号瀬谷柏尾線
- 神奈川県道402号阿久和鎌倉線
- 神奈川県道403号菖蒲沢戸塚線
大船から戸塚を結ぶ203号線や鎌倉市、藤沢市とを結ぶ402号線や403号線が充実しているため、家族世帯で自動車を持っている家庭などには便利な道路が整っています。また、横浜の主要道路となる環状2〜4号線も通っており、東京方面へのアクセスにも不便しません。
戸塚区内の南の地域は電車の停車駅がなく、その分多くの路線バスが区内を走っています。戸塚駅からは羽田空港や成田空港行きの高速リムジンバスも乗り入れており、わざわざ横浜や東京に出なくても楽に空港へアクセスすることができます。
横浜市戸塚区にある主要施設
今でこそ様変わりした戸塚駅前ですが、区内には今も昔ながらの田園風景が残っている地域が散見され、ぶらりと散歩に出るのにもなかなか飽きない街です。
ここでは、休日などにぜひ訪れてみたい港北区の名所や、生活する上で必須となってくる主要施設をご紹介します。
戸塚区の名所
戸塚宿 江戸方見附跡
戸塚駅から徒歩15分ほどのところにある記念碑。ここは江戸時代、戸塚宿の宿場の玄関口になる場所でした。この近くにはあの有名な歌川広重の戸塚宿を描いた橋(現在の吉田大橋)を見ることもできます。
このあたりは江戸方見附跡以外にも名所の旧跡がたくさん設けられており、趣のある古い家屋なども点在しています。晴れた日は少し足を伸ばして、東海道を渡り歩いた先人たちに想いを馳せてみるのも悪くないですね。
舞岡公園
横浜市内でも今では少なくなってしまった昔懐かしい田園風景を残し、丘の上には畑や雑木林・細長く入り組んだ低地には水田、という地形を表す「谷戸」の特徴を生かした公園がこの舞岡公園。
ここでは田植えの様子がみられたり、5月には鯉のぼりが飾られるなど、季節ごとに日本の四季を感じられる貴重な公園となっています。
商業施設
戸塚区はJRの路線沿いを中心にして、多くのスーパーマーケットが開店しています。「オーケー」や「東急ストア」「イオン」や「サミット」など、バラエティも多数。
戸塚駅には、東口に「戸塚モディ」「ラピス戸塚」「アピタ」、西口に「トツカーナ」「戸塚パルソ」「サクラス戸塚」といった都市型商業施設が並ぶほか、東戸塚駅には「オーロラシティ」(イオンなども併設)があるなど、日々の買い物にはまず困りません。
横浜市戸塚区の家賃相場
ここでは、横浜市戸塚区の主要駅付近の家賃相場をご紹介します。戸塚区内に住もうと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
戸塚駅の家賃相場
・ワンルーム 5.40万円
・1K 6.30万円
・1DK 7.70万円
・1LDK 11.30万円
・2DK 9.00万円
・2LDK 13.30万円
・3LDK 15.40万円
東戸塚駅の家賃相場
・ワンルーム 5.20万円
・1K 6.60万円
・1DK 9.20万円
・1LDK 10.70万円
・2DK 7.80万円
・2LDK 10.90万円
・3LDK 13.40万円
横浜市戸塚区の物件探し まとめ
戸塚区は典型的なベッドタウンと言ってしまえばそれまでですが、そのような街として発展してきたがゆえに、駅周りのお店で日々の生活に困るようなことはなく、鉄道路線も発達して都内へのアクセスは抜群です。
かといって戸塚区自体に魅力がないのかというとそういう訳ではなく、お正月には箱根駅伝の応援もできるほか、八坂神社の夏祭りとお札まきなどは横浜市指定無形文化財にも登録されているなど、地元のイベントにかなりの熱が入れられています。
近くには大学もあるため、学生向けの安くて美味しい飲食店なども充実しており、単身世帯にも嬉しいポイントがたくさんあります。
都内に出るには少し時間がかかってしまいますが、横浜の中心地と比べても家賃相場は約1万円ほど安くなっているため、通勤時間よりも節約重視の方にはなかなかおすすめの地域なのではないでしょうか。