日の出町ってどんな街?家賃相場はいくらぐらい?
奥多摩地域西武にたたずむ緑豊かな街、日の出町(ひのでまち)。東京都ではありますが、いわゆる23区内のようにごみごみしておらず、山があり、川が流れる落ち着いた場所です。郊外の町は、人が少なくがらんとしているイメージがありますが、日の出町に関してはどのようになっているのでしょうか?
今回は、東京に残された緑豊かな町、日の出町やその住環境についてまとめました。日の出町周辺でお住まいを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください!
日の出町ってどんな街?
昭和30年となる1955年、旧大久野村と旧平井村の合併時に誕生した旧・日の出村。日の出町の西端には「日の出山」があり、その日の出山のように「日の出の勢いで成長するように」と、「日の出村」に命名されました。
そんな日の出町の町章は、日の出町の「ひ」の字と、円満平和で明るい未来への発展を表しています。以下では、日の出町を人口や地理的な側面からまとめてみました。
日の出町の人口と大きさ
日の出町の人口は2019年4月1日時点の推計人口で 16,705人、世帯数は7,395世帯です。郊外の印象が強い日の出町ですが、近年は商業施設が発展し、利便性も向上したことから、人口はむしろ少しずつ増えています。
年代別の人口を見ると、65歳以上の団塊の世代以外で多いのは40代と0〜10代の人口で、家族世帯が多く住んでいることが伺えます。昼間は通勤・通学者ともに市外への流出が多く、ベッドタウンとしての側面を持ち合わせています。
日の出町の面積は28.07㎢。町内は大きく、東部の平井地区・西部の大久野地区に分けられます。平井地区には住宅地が広がっており、大久野地区には日の出山を中心とした自然が広がっています。日の出山の標高は902メートル。河川はその日の出山から住宅地を通り、多摩川まで流入しています。
日の出山には冬になると雪が積もるため、冬場には冷え込みが激しくなりますが、住宅街の平井地区では比較的温暖です。
古民家が並ぶも、利便性を備えた町
豊かな木々や古民家が立ち並ぶ日の出町。しかし一方で、近年はインターチェンジや大型ショッピングセンターができたことにより、都内は通勤圏内となり、毎日の買い物には不便しなくなりました。
一方、西側には豊かな自然が広がっており、日常的に日の出町山や秩父甲斐国立公園の一部である美しい自然を満喫することができます。仕事は東京でも、家では落ち着いて生活したいという方にはぴったりの場所です。
日の出町の交通について
日の出町には鉄道がありませんが、先にも述べたように、近年インターチェンジができたほか、住む場所によってはあきる野市の鉄道利用が便利です。ここでは、日の出町の交通事情についてご紹介します。
日の出町を走る鉄道はなし
日の出町には鉄道が通っていません。その代わり、北側にはあきる野市のJR東日本(JR東日本旅客鉄道)五日市線が通っているため、住む場所によってはものの10分程度で駅までたどり着けます。
五日市線は朝夕の時間帯は約10〜20分、日中は30分間隔のため、決して多い本数ではありませんが、朝の時間帯には青梅線・中央本線を経由し、東京駅と直通する列車も設定されているため、東京方面は朝に快速が2本、土日は1本運行しています。
日の出町内にある駅一覧
日の出町には鉄道が通っていないため、駅もありません。日の出町からあきる野市五日市線に10分以内でアクセス可能な駅は下記の通りです。
- JR東日本(JR東日本旅客鉄道)
五日市線
「秋川駅」「武蔵引田駅」「武蔵増戸駅」
この中で中心となっているのは秋川駅。賑わっている場所や、大きいスーパーでの買い物にはこの駅で下車すると見つかりやすいです。市役所や金融機関、商業期間なども秋川駅の周辺に盛えています。
主要駅までの所要時間
日の出町には鉄道が走っていないため、ここでは、あきる野市「秋川駅」からの、横浜・東京各方面の主要駅までの所要時間をご紹介します。
・横浜駅 約1時間34分(JR五日市線「秋川駅」からJR南武線「立川駅」で乗り換え後、東急東横線「武蔵小杉駅」にて乗り換え)
・川崎駅 約1時間27分(JR五日市線「秋川駅」からJR南武線「立川駅」で乗り換え)
・品川駅 1時間34分(JR五日市線「秋川駅」からJR中央線「立川駅」で乗り換え後、JR山手線「新宿駅」にて乗り換え)
・渋谷駅 1時間17分(JR五日市線「秋川駅」からJR中央線「立川駅」で乗り換え後、京王井の頭線「吉祥寺駅」にて乗り換え)
・東京駅 1時間21分(JR五日市線「秋川駅」からJR中央線「立川駅」で乗り換え)
・新宿駅 1時間7分(JR五日市線「秋川駅」からJR中央線「立川駅」で乗り換え)
日の出町内にある道路について
都内などの通勤へはあきる野市の電車が使えますが、普段の生活には車が欠かせない日の出町。福生駅まで行くバスがあるため、そこからJR中央線の立川駅に乗り変えると都内への移動が比較的楽に行えます。
町の西側には日の出インターチェンジもあるため高速道路への乗り入れもスムーズです。東側にはあきる野市までつながる東京都道31号青梅あきる野線(秋川街道)が通っているため、休日のドライブや秋川渓谷へのハイキングなどへの利用も便利です。
日の出町にある主要施設
ここでは、休日などにぜひ訪れてみたい日の出町の名所や、生活する上で必須となってくる主要施設をご紹介します。
日の出町の名所
日の出山
父多摩甲斐国立公園の一画、一年を通して様々なハイカーが訪れ、人気スポットとなっているこの日の出山は、なんと標高902メートル、その山頂から見る日の出の景色は美しいの一言。奥多摩の山々は言うまでもなく、関東平野も一望できます。冬場など、空気が澄んでいる時期には都心の高層ビルや東京スカイツリーも見渡すことができます。
春には山頂付近にツツジが咲き乱れ、秋には紅葉が美しい日の出山。登山道もきちんと整備されているため歩きやすく、元旦には初日の出を見る人でも賑わいます。クマの出没情報もあるため、訪れる際はくま鈴を持参しましょう。
つるつる温泉
アルカリ性のつるつるとした感触のお湯がその名の由来である「つるつる温泉」。アルカリ性単純温泉の天然温泉であるこのつるつる温泉は、美肌の湯としても知られています。洋風の大浴場「生涯青春の湯」と和風の大浴場「美人の湯」は週替わりで変更されるため、訪れる週によって異なった趣を楽しめます。
御岳山を出発し、日の出山を経由するハイキングルートが人気となっており、武蔵五日市駅からバスで「つるつる温泉」下車すぐです。乗車時間は20分ほど。日の出山のハイキングでかいた汗をこのつるつる温泉で流してみては?
商業施設
日の出町には武蔵引田駅からすぐのところに「イオン」があり、大抵の買い物はここで済ませることができます。西側の平井川付近には「super ozam」、東側には「メイトーフードサービス」などもあり、小さいスーパーが点在しています。
また、日の出町は日の出トマトが有名で、あちこちにトマトに関連したグルメのお店なども充実しています。そうした新鮮な野菜は平井川沿いの「JAあきがわ 日の出町ふれあい農産物直売所」で1年中購入することができるほか、敷地内では日の出町内の牧場で絞った新鮮な牛乳のソフトクリームも味わえます。
日の出町の家賃相場
最後に、日の出町の家賃相場をご紹介します。日の出町に住もうと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
秋川駅の家賃相場
・ワンルーム 4.80万円
・1K 5.50万円
・1DK 5.60万円
・1LDK 5.50万円
・2DK 5.20万円
・2LDK 7.30万円
・3LDK 7.50万円
日の出町の物件探し まとめ
奥多摩地域西部の緑豊かな街、日の出町。東京都でありながら、都会のようなコンクリートジャングルでもなく、豊かな自然が広がるのんびりとしたこの町は、都心へは意外にも1時間程度と通勤圏内。また、イオンモールといった大きな商業施設もあるため、生活にも不便しない日の出町は近年人気が高まっています。
休日には日の出町のハイキングコースもすぐ近くにあるため、日常的に自然と触れ合いたい方や、通勤は都内でも家は自然たっぷりの静かな場所で暮らしたいという方にはぜひともお勧めしたい町です。