奥多摩町ってどんな街?家賃相場はいくらぐらい?
「人と自然にいやされるまち・おくたま」「巨樹と清流のまち・おくたま」をPRスローガンとして掲げる奥多摩町の全域は、秩父多摩甲斐国立公園に含まれており、豊かな自然と昔なつかしい山村文化が今も息づいています。
古くから東京都でありながらその「奥座敷」として親しまれてきた一方で、都心までは2時間で行ける距離にあり、東京までほど近いところで「田舎暮らし」をしたい人におすすめの町です。
今回はそんな東京の奥座敷、奥多摩町についてまとめました。奥多摩でお住まいを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください!
奥多摩町ってどんな街?
1955年(昭和30年)、氷川(ひかわ)町と古里(こり)村、小河内(おごうち)村が合併して成立した奥多摩町は、古くから青梅街道の筋の宿として発達し、今では青梅線の終点「奥多摩駅」として鍾乳洞やダム、渓谷などの観光地として有名になっています。
国立公園に属する観光地が多く、自然豊かな奥多摩町ですが、住むとなると、スーパーや家賃相場など、住まい環境が気になりますよね。ここでは、奥多摩町を人口や地理的な側面からまとめてみました。
奥多摩町の人口と大きさ
奥多摩町の人口は2019年7月1日時点の推計人口で5,132人。世帯数は2,683世帯で、人口は1950年頃をピークに減少しています。東京都の離島を除けば、檜原村と同様奥多摩町は過疎地域に指定されており、若年層向けのマンションやアパートなどの建設による人口減少の防止、高齢者への医療・福祉提供などが行政における課題となっています。
奥多摩町の面積は225.53㎢。東京都の中では最大の面積を有する市町村です。町の大部分は山林となっており、町は森林浴ができる場所として「森林セラピー基地」に認定されています。
奥多摩町は内陸に位置しているため標高が高く、同じ東京都内でも気候は都心と大きく異なります。年間の平均気温は約11〜12度ですが、冬は-5度を下回る日も。また、町の平野部であっても50センチほどの積雪が見られます。
冬は寒い奥多摩町ですが、その代わり、夏は都心と比べるとかなり過ごしやすい気候です。8月でも最高気温は30度を下回る日が多く、涼しい場所を求め、夏には多くの登山客がこの町を訪れます。
国立公園が多く存在する観光に人気の自然豊かな町
奥多摩町は、日原鍾乳洞、鳩ノ巣渓谷、雲取山をはじめとした観光資源がたくさんあり、駅周辺には山々に囲まれた自然豊かな街並みが広がっています。
奥多摩駅周辺には公共施設や民家、商店などが集まっていますが、古き良き昭和を思わせる建物が残っており、街は全体として穏やかな雰囲気。
綺麗な山の水を活かした奥多摩わさびや奥多摩やまめが奥多摩町での特産品となっており、特産品以外の食品も、豊かな土壌と水により美味しいと評判です。
奥多摩町の交通について
奥多摩駅から新宿へは1本で行くことができますが、単線となっているため、本数が少なく、時間帯は選ばなければなりません。
また、町中もバスが走ってはいますが、こちらも本数はあまり多くなく、奥多摩町に住むとなったら車は必須です。
ここでは、奥多摩町の交通事情について詳しくご紹介します。
奥多摩町を走る鉄道は1つ
奥多摩町を走っている鉄道は以下の1つのみです。
- JR東日本(JR東日本旅客鉄道)
青梅線
青梅線は東京の立川駅から奥多摩駅を通る路線で、青梅駅から奥多摩駅間には東京アドベンチャーラインという愛称もつけられています。東京アドベンチャーライン沿いには地元の人おすすめの紅葉めぐりやカフェ、体験スポットなどが公式サイトでまとめられており、休日などの町めぐりなどにも便利な情報が一目で分かるようになっています。
奥多摩町内にある駅一覧
奥多摩町にある駅は、以下の1路線5駅です。
- JR東日本(JR東日本旅客鉄道)
青梅線
「川井駅」「古里駅」「鳩ノ巣駅」「白丸駅」「奥多摩駅」
東京方面からは、JR青梅線「立川駅」から終点「奥多摩駅」まで一本。奥多摩町に住んでいる人の中には、新宿駅で乗り換えて池袋駅まで通っている人などもいますが、先ほどにも述べたように奥多摩町の鉄道は電車の本数が少なく、平日は1時間に2本、土日祝では1時間に4本程度の運行数となっており、都心への通勤には少し不便を感じるでしょう。
青梅駅や国分寺駅が職場や学校の人には比較的通いやすい路線となっています。
奥多摩町における交通の要所は奥多摩駅となっており、バスが出発するのもこの奥多摩駅からです。
主要駅までの所要時間
ここでは、「奥多摩駅」からの、東京の主要駅までの所要時間をご紹介します。
・新宿駅 1時間45分(JR青梅線「奥多摩駅」から同線「青梅駅」で乗り換え後、JR中央線「国分寺駅」にて乗り換え)
・品川駅 2時間5分(JR青梅線「奥多摩駅」から同線「青梅駅」で乗り換え後、JR中央線「国分寺駅」にて乗り換え、その後JR山手線「新宿駅」にて乗り換え)
・東京駅 1時間58分(JR青梅線「奥多摩駅」から同線「青梅駅」で乗り換え後、JR中央線「国分寺駅」にて乗り換え)
・渋谷駅 1時間56分(JR青梅線「奥多摩駅」から同線「青梅駅」で乗り換え後、JR中央線「国分寺駅」にて乗り換え、その後JR山手線「新宿駅」にて乗り換え)
奥多摩町内にある道路について
奥多摩町から東京方面へは国道411号の青梅街道を使います。奥多摩駅から東京23区へは中央道を利用して約1時間35分。国道411号から八王子市大谷町の中央道に入り、首都高速4号新宿線のルート4に入って東京の新目白通りに向かいます。
奥多摩町には、奥多摩駅、川井駅など、主要道路沿いにガソリンスタンドが立地しています。奥多摩町内にあるためガス欠で困るようなことはないと思われますが、数が多いわけではないため、給油は余裕を持って行なっておくと安心でしょう。
奥多摩町にある主要施設
ここでは、休日などにぜひ訪れてみたい奥多摩町の名所や、生活する上で必須となってくる主要施設をご紹介します。
奥多摩町の名所
奥多摩湖
奥多摩町のシンボルともなっている奥多摩湖。小河内ダムによって多摩川を堰き止めてできている人造湖で、貯水量はなんと1億8,540万立方メートルにまで及びます。この奥多摩湖では、都民が普段利用している水の約2割を供給しており、東京都の貴重な水源となっています。
周辺には豊かな自然が広がり、春には桜、夏には緑、秋には紅葉と、四季折々に違った顔を楽しむことができます。
また、奥多摩湖には麦山の浮橋、別名「ドラム缶橋」と呼ばれる一風変わった橋が渡されており、湖面の風を全身に感じながら奥多摩湖の景色を味わえます。
アクセスは西東京バスから「小河内神社」バス停下車徒歩1分です。
日原鍾乳洞
日原鍾乳洞は、秩父古生層の石灰岩。地下水によって溶解浸蝕された自然洞窟です。鍾乳石という、洞窟の天井から垂れ下がるつらら状のものは、3センチ伸びるのになんと200年、一方、石筍と呼ばれる盤上に沈殿して成長したものは、3センチ伸びるのに400年は必要と言われており、訪れた際にはその雄大な自然に圧倒されるはず。
2014年4月にリニューアルオープンしたこの日原鍾乳洞では、カラフルにライトアップされたこの圧巻の鍾乳洞を楽しめます。鍾乳洞内部の道はよく整備されているため、お子様づれやお年寄りの方でも観光が容易なほか、内部の温度は11度前後となっており、夏には涼しく、冬には暖かく、快適に過ごすことができます。
商業施設
奥多摩町の主要駅、奥多摩駅周辺にはすぐ近くにスーパーや個人商店、八百屋、コンビニなどがあります。「スーパー小川」や「小作商店」「井登屋商店」など小さいお店なので、普段からは顔見知りの人と、ちょっとした会話を楽しみながらの買い物ができます。
しかし一方で、大規模なスーパーに行きたい場合は青梅線沿いの「パークショッピングセンター」や「エコスたいらや」まで行く必要があるため、車で25分ほどかける必要があります。
奥多摩町の家賃相場
最後に、奥多摩町の家賃相場をご紹介します。奥多摩町に住もうと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
奥多摩駅の家賃相場
・ワンルーム – 万円(該当物件なし)
・1K – 万円(該当物件なし)
・1DK – 万円(該当物件なし)
・1LDK 4.50万円
・2DK 5.00万円
・2LDK 5.50万円
・3LDK – 万円(該当物件なし)
奥多摩町の物件探し まとめ
都心への通勤や通学や、大きな買い物などには少し不便な印象の奥多摩町でしたが、その短所を持ってあまりある良さが奥多摩町にはあります。豊かな自然と暖かい人たち、アウトドアの楽しめる環境は、東京都心にいたら得られないアドバンテージです。
また、住まいも戸建て物件で5万円代のところが少なくなく、自然の多い環境で子育てをしたい方などにも最適な住まい環境といえます。