シェアハウスの実態と住み心地
知らない人同士がひとつの家に集まって共同生活をするシェアハウス。苦手な人には考えられない生活かもしれませんが、多くのメリットがあり、シェアハウスを積極的に探す方も少なくありません。テレビや雑誌・インターネットなどで紹介されたことで、広く認知されるようになりました。しかし、シェアハウスの実態をイメージできない方も多いでしょう。そこで今回は、シェアハウスに住むメリットやデメリットなどついてご紹介します。
シェアハウスに住むメリット
シェアハウスが人気を集めているのは、住むことに多くのメリットがあるからでしょう。そこでまずは、シェアハウスに住む場合、メリットとなる点をいくつかご紹介します。
生活費を全体的に安く抑えられる
賃貸物件に住む場合、それなりに生活費などの費用が必要となります。例えば、引越しの際に必要となる敷金や礼金、そして、毎月家賃が必ずかかります。その他にも、水道光熱費やインターネット費用など、考え出したらキリがないほどお金が必要になるはずです。費用はなるべく抑えたいと思うでしょう。
シェアハウスに住むと、上記のような生活費を安く抑えられるかもしれません。シェアハウスの契約内容にもさまざまありますが、なかにはインターネット使用料込みの物件や、敷金や礼金不要の物件もあります。また、途中から入居すると家賃が安くなるケースもあります。
生活費を安く抑えたい場合は、シェアハウスを検討するのもよいかもしれません。
生活に必要なアイテムが揃っている
シェアハウスには、基本的に生活に必要となるアイテムが全て揃っています。家具や家電は、一から揃えると多くのお金が必要になります。場合によっては10万円以上かかるケースも珍しくありません。
個人の部屋には、ベッドやカーテンなどの生活に欠かせない最低限のものが備えられているため、入居さえすれば生活することが可能です。トランクひとつで入居できるため、荷物の心配をする必要もありません。
一人暮らしのような不安がない
一人暮らしをしたことのない方のなかには、一人暮らし=怖い、寂しいというイメージを持っている方も多いでしょう。また、家に人がいない時間が多くなるため、セキュリティ的な不安を感じるケースも少なくありません。
シェアハウスで暮らしていると、日々住人と何気ない会話が生まれます。誰とも会話することなく生活することは難しいでしょう。また、シェアハウスには常に誰かいることが多いため、セキュリティの不安も解消されるかもしれません。
広い家に住むことができる
一人暮らしの場合、ワンルームや1Kの間取りに住む方が多いでしょう。広くても1DKや1LDKといったところでしょうか。シェアハウスは、物件によりますが一人暮らしをする家より広い物件に住むことができます。生活スペースの広さは変わらなくても、共有スペースの広さが大きく異なるため、結果的に余裕を持って生活できるはずです。
新たな人間関係を築ける
一人暮らしを機に地元を離れた場合、もっとも悩むのが人間関係ではないでしょうか。新たな生活に順調に馴染めれば問題ないのですが、うまくいかないケースも少なくありません。
そんな時に、シェアハウスに帰れば友達がいて、安心して過ごせるのであれば、普段の生活にも少しハリが出るのではないでしょうか。
シェアハウスには、必ず他人が住んでいます。そのため必然的に新たな人間関係を築けるため、新たな生活環境で強制的に人付き合いをしたいという方には、シェアハウスがおすすめです。
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シェアハウスに住むデメリット
ただし、シェアハウスには多くの人間が出入りする可能性がある以上、避けられない点もいくつかあります。そこで次は、シェアハウスに住むデメリットをご紹介します。
苦手な人と一緒に住まなければならない可能性
先ほど紹介したように、シェアハウスでは必ず誰かと共同生活をしなければなりません。そして、シェアハウスの住人は基本的に自分が選ぶことはできません。入居前の見学などを実施している物件もありますが、短い時間で住人がどんな人か理解するのは簡単ではありません。
そのため、苦手なタイプの人と一緒に住まなければならない可能性もあります。人間関係を築くために選んだシェアハウスで人間関係に悩む可能性もあります。
共有スペースの使い方が難しい
一般的な賃貸物件の場合、基本的にキッチンスペースやリビングは、自分ひとりで使えるはずです。しかし、シェアハウスの場合、キッチンやリビングは共有スペースとされているケースが多く、自分勝手に使用することはできません。共有スペースでの過ごし方が目に余る場合、退去させられる可能性もあります。
また、自分が正しく使えていても、同居人たちの使い方に納得がいかない場合もあるでしょう。多少嫌な点に目をつぶる寛容さが必要かもしれません。
プライベートの時間を確保しづらい
前述の通り、シェアハウスには常に誰かがいるケースがほとんどです。そのため、自室にいても誰かの気配を感じるでしょう。それに対して安心を抱く方もいれば、完全なプライベートを確保しづらく、ストレスを感じる方もいるでしょう。
実際に暮らしてみないと想像つかないかもしれませんが、誰かが常にいる生活に耐えられるかどうか事前に検討する必要があるでしょう。
住人間のトラブル
シェアハウスの規模にもよりますが、住人間のトラブルに巻き込まれる可能性があります。もちろん、自分がトラブルの中心人物になるケースもありますが、全く関係のトラブルに巻き込まれる場合もあります。
防ぎようがないトラブルもあるので、選んだシェアハウスによってはストレスが溜まるかもしれません。
恋人や友達を家に呼べない
大型のシェアハウスは、外からお客さんを呼ぶのを推奨されることもあります。しかし、小規模なシェアハウスではお客さんを呼ぶのが禁止されているケースも珍しくありません。もちろん、恋人や友達を呼ぶのも難しいでしょう。
外で遊ぶのを好む方にはあっているかもしれませんが、インドアの方には辛いかもしれません。
シェアハウスとルームシェア
シェアハウスとよく似たシステムに「ルームシェア」があります。友達と住むのがルームシェアで、知らない方同士が一緒の空間に住むのがシェアハウスと考えている方もいるかもしれません。しかし、実は両者の違いはそうではありません。
例えば、1LDKの物件にふたりで住むようなケースはルームシェアです。一方、ふたりで暮らす場合でも、2LDKの物件のように、お互いの部屋が割り当てられている場合はシェアハウスという扱いになります。個人の居室があるかどうかがシェアハウスとルームシェアの違いです。
シェアハウスの実態 まとめ
テレビや漫画のイメージだけでシェアハウスについて認識していると、シェアハウス=楽しい、キラキラしていると勘違いしてしまうかもしれません。もちろん、数多くの方と出会えるため、楽しい側面があるのは間違いありません。しかし、人が多く集まることで住人間のトラブルが起きやすいのも事実です。シェアハウスを選択する場合は、事前にしっかりとリサーチする必要があるでしょう。
また、誰かと同居する生活スタイルは、シェアハウスだけでなくルームシェアという選択肢もあります。今回紹介した両者の違いを踏まえたうえで、どちらが自分に適しているのか考えてみましょう。ルームシェアのメリットやデメリットについては以下の記事をご覧ください。