マンスリーマンションは家賃がやばい?入居のメリット・デメリットまとめ
マンスリーマンションに興味があるけど、安全面は大丈夫なのか?トラブルに巻き込まれる心配はないのか?など不安を抱えている人は少なくないはずです。そこで今回は、マンスリーマンションのメリット・デメリットをご紹介。どんな人にマンスリーマンションが向いているのかを解説していきます。
マンスリーマンションがやばいのは本当?気になるデメリット
マンスリーマンションは一般の賃貸物件と契約内容が異なるため、良くも悪くも“やばい”と評されることがあります。マンスリーマンションに向き、不向きはあるのでしょうか?まずは、マンスリーマンションにおけるデメリットをご紹介します。
一般の賃貸物件よりも家賃が高い
マンスリーマンションの大きなデメリットは家賃の高さです。備え付けの家具家電が揃っている、水道光熱費が固定である、インターネット料金が含まれているなどで、一般的な賃貸物件の2割ほど家賃が高く設定されています。長期間住み続ける場合は大きな支出になるでしょう。
賃料の一括前払いが多い
敷金や礼金などがかからず初期費用を抑えられるマンスリーマンションですが、契約した期間の賃料を一括前払いしなければならないケースがほとんどです。利用期間が長ければ長いほどまとまった金額を用意しなくてはならず、場合によって数十万から100万円超の前払いを要求されることもあるでしょう。
まとまった金額が用意できない人は、クレジットカード払いや分割払いに対応した会社を探しましょう。
キャンセルや解約で返金されないことも多い
予定が変更になり、契約期間を残して途中解約する場合もあるでしょう。ただし、途中解約の際は支払った賃料が返金されない可能性があります。途中解約はいつまでに申し出なくてはならないのか、契約時にしっかり確認しましょう。規定日までに申し入れれば返金対応できる場合もあります。
清掃不足のまま案内されることも
マンスリーマンションの滞在期間は1〜3ヶ月程度が多いですが、なかには1年以上滞在する利用者もいて、部屋の汚れ具合に差が出ます。清掃レベルは会社によって異なりますが、入れ替わりの多いマンスリーマンションは清掃が行き届かないケースも多いです。内見でチェックできないのもデメリットと言えるでしょう。
隣人トラブルが起こりやすい
マンスリーマンションは審査がゆるい、または審査無しで入居できますが、入居者の質を見極めることができません。外国人利用者も多いことから、文化の違いによりトラブルが起きる場合もあります。
また、マンスリーマンションは軽量鉄骨造のものも多く、防音性が低いです。場合によって隣室との騒音トラブルにつながったり、上階の生活音が筒抜けになったりするケースもあるでしょう。
住民票が移せないことが多い
マンスリーマンションは、法律上の「住所」ではなく一時的に滞在するための「居所」として扱われるため、住民票を移すことができません。住民票を移せないことで自治体のサービスを受けられないなどのデメリットもあります。
(ただし、郵便物の転送手続きは可能)
入居前に内見できないことが多い
暮らしをイメージするためにも契約前の内見は欠かせませんが、マンスリーマンションの場合は内見を希望しても断られるケースがあります。なぜなら、一般的な賃貸物件と違って直前まで入居者がいることが多いからです。
ただし、同じ建物の他の部屋が空室の場合は内見できる可能性もあるため、不動産会社に問い合わせても損することはありません。
延長を断られることもありずっと住むことができない
マンスリーマンションは一般の賃貸物件と契約内容が異なり、自動更新されるわけではありません。契約期間が終了すれば原則退去しなくてはならないため、ずっと住むことができません。
場合により契約延長ができる可能性もありますが、すでに入居者が決まっている場合は別の部屋に移る必要があり、同じ部屋に住み続けることは困難でしょう。
マンスリーマンションはいい意味でもやばい!嬉しいメリット
マンスリーマンションのデメリットから紹介しましたが、実はマンスリーマンション限定のメリットもたくさんあります。むしろ、短期間の入居を考えている人にはメリットしか無いと言えるでしょう。よい意味で“やばい”と言われるマンスリーマンションのメリットを紹介します。
入居時に初期費用がかからない
マンスリーマンションは敷金や礼金、仲介手数料がかかりません。また、保証料や鍵交換代が不要の場合も多いので短期間なら安く暮らすことができます。
家具家電が揃っている
マンスリーマンションには家具家電が備え付けられているため、新たに買い揃える必要がなく最小限の荷物で引っ越すことができます。また、備え付けの家具家電以外にもレンタルできる家具家電もあるため、必要に応じて利用できるのも嬉しいポイントです。
ライフラインの手続きがいらない
通常、引っ越してからガスや水道、電気などの開通手続きが必要になりますが、マンスリーマンションの場合は自らライフラインの手続きや契約をする必要がありません。また、家賃の中に光熱費が含まれているケースや、料金固定でライフラインが使用できるケースがほとんどです。(使いすぎは追加請求の可能性あり)
ネット環境やセキュリティ設備が整っている
人の入れ替わりが激しいマンスリーマンションは、セキュリティが整備されているケースが多いです。建物の入口にオートロックがついていたり、防犯カメラが設置されていたりと、一人暮らしの女性に嬉しいメリットもあります。
さらに、ほとんどのマンスリーマンションでネット環境が整備されています。インターネット代も家賃に含まれていることが多いため、家賃が高くても別途インターネット代を用意する必要がありません。
入居審査がゆるい
一般的な賃貸物件は、収入や職業などさまざまな項目から入居可能かどうかが審査されますが、マンスリーマンションの場合は身元確認が取れれば審査が通過できるケースも多いです。なかには、審査自体がない場合もあります。申し込みから入居までの日数も短く、急な引っ越しにも対応できます。
保証人が不要
運営会社にもよりますが、多くの場合保証人を立てる必要はありません。契約時に家賃を一括前払いした場合は、家賃保証の必要がないからです。すべてのマンスリーマンションに当てはまるわけではありませんが、保証人を頼みづらい人にはメリットと言えるでしょう。
立地が良い
マンスリーマンションの利用者は出張や単身赴任などのビジネス利用が多いため、主要駅の近くに構えているケースが多いです。
一人暮らし体験にも!マンスリーマンション契約期間や注意点
マンスリーマンションは短期間での利用を想定しているため、契約もスムーズに進みやすく入居のハードルも低いです。家具家電も揃っているので、一人暮らしを体験したい人や急な出張が入った人、別居や離婚などで一時的な滞在先を探している人にもぴったりでしょう。
マンスリーマンションのメリット・デメリットを加味した上で、契約時の注意点をまとめました。
- 契約期間は1ヶ月単位
- 入居時はまとまった費用を用意する
- 水道光熱費が追加支払いになることも
- 備品の破損は実費負担に
- 女性ならセキュリティ面にも注意
女性の一人暮らしなら、セキュリティ面での配慮も必要です。エントランスがオートロック式なのか、共用部分に防犯カメラがあるのか、防犯性能の高い鍵なのか、チェックすべきポイントはたくさんあります。
また、周辺環境もしっかり見ておきましょう。犯罪に巻き込まれることを回避するためにも、駅近や人通りの多い立地のマンスリーマンションがオススメです。
マンスリーマンションを選ぶ際のチェックポイント
トントン拍子でマンスリーマンションを契約できても、思わぬ落とし穴が発覚して引っ越しを後悔することもあります。最後は、マンスリーマンションを選ぶ際にチェックしてほしいポイントを4点お伝えします。
設置済みの家具家電
マンスリーマンションはあらかじめ家具家電が設置してあるため、引っ越しの段階で買い揃える必要はありません。とはいえ、設置されている家具家電の種類は会社によって異なるため、場合によって寝具がなかったり、必要な調理家電が揃っていなかったりする可能性もあります。
契約の際は、事前にどの家具家電が設置されているか確認しておくと良いでしょう。
料金体系
マンスリーマンションを契約する際、利用料金について細かく分類されていることが多いです。シンプルに賃料、管理料、オプションなどと記載があればわかりやすいですが、会社によって名称が異なります。トラブルを回避するためにも、料金体系がわかりやすい会社を選ぶと良いでしょう。
支払い方法
また、マンスリーマンションは全額前払いを基本とする会社が多く、まとまった費用が必要です。金銭面で余裕がない人は、後払いや分割払いに応じてくれる会社をおすすめします。来店前にネットで情報収集しておくと良いでしょう。
契約期間延長のルール
マンスリーマンションに住み続けるにあたり、部屋の契約期間を延長したくなるケースもあるでしょう。再度契約を結ぶことで延長することができますが、場合によっては次の入居者が決まっているなどで契約延長を断られることもあります。
あらかじめ、延長自体が可能かどうかを確認した上で契約を結びましょう。
短期間で住みたい人にマンスリーマンションがぴったり
マンスリーマンションは一般の賃貸物件よりも家賃が高額なので、ずっと住みたい人にとっては費用面で“やばい”ことになるでしょう。審査がゆるい点や家具家電が備え付けてある点、初期費用が抑えられる点を考えると、短期間で住みたい人にぴったりです。
マンスリーマンションへの引っ越しを検討している人は、メリット・デメリットを参考に後悔のない選択をしましょう。