1Kの間取りの特徴やワンルーム、1DKとの違い

賃貸の森 編集者

若海 花蓮

ひとり暮らしの定番の間取りといえば、1Kです。とくに、都心部のような家賃が高額になりやすいエリアでは高い人気を誇ります。

しかし、ワンルームや1DKなどの同じくひとり暮らしに人気の間取りと区別がつかない方も多いでしょう。

今回は、1Kの特徴やワンルーム・1DKとの違いをご紹介します。

1Kとはどんな間取り？

1Kとは、ひとつの居室と区切られたキッチンで構成された間取りのことを指します。

不動産ポータルサイトなどでは、「1SK」や「1K+S」と表現された間取りがありますが、これは「サービスルーム」と呼ばれる2、3畳ほどのスペースのある間取りです。

1Kの間取りの広さ

ひとり暮らし向け1Kのお部屋の広さは、平均5～8畳ほどとされています。（バスやトイレ、キッチンスペースを除く）

キッチンの平均的なスペースは、2～4畳ほどです。キッチンに大量の家電を配置したり、収納スペースを広く確保したりするのは難しいでしょう。

1Kのメリット・デメリット

1Kのメリットになるのは、お部屋とキッチンを扉で区切ることができるため、居住空間を明確に分けられる点です。

玄関から部屋の中を見られる心配や、料理中のにおいが部屋に充満するのを防ぐことができます。

一方、デメリットとして考えられるのは、居住スペースがワンルームと左程変わらないにもかかわらず、家賃が高く設定されている点です。

キッチンと居住スペースを区切っているため、多少ではありますが、家賃は高くなります。

また、部屋を区切っているため、居住スペースが狭いと感じる可能性もあります。そのような場合は、ロフト付き1Kの物件などを探すのがおすすめです。

ロフトについては、こちらの記事をご覧ください。

chintainomori.jp

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ワンルームや1DKとの違い

1Kと混同されがちな間取りが、ワンルームや1DKです。こちらでは、それぞれの違いをさまざまな視点からご紹介します。

間取りの違い

まずは間取りに関する違いです。

1Kとワンルーム

1Kとワンルームでは、居住スペースとキッチンの間に仕切りとなる扉があるかどうかが異なります。

1Kの場合は、前述の通り居住スペースとキッチンの間に扉が存在します。また、キッチンスペースは4.5畳未満という制限もあります。

一方、ワンルームは居住スペースとキッチンが一体化していて、仕切りのないひとつの空間になっています。

1Kと1DK

1Kと1DKの間取りの違いは、キッチンスペースの広さにあります。前述の通り、1Kのキッチンスペースは4.5畳未満と制限されています。

一方、1DKの場合は4.5～8畳未満となっており、キッチンスペースに一定の広さが確保されています。

ちなみに、キッチンスペースが8畳以上になると「1LDK」という間取りになります。

家賃の違い

ワンルーム・1K・1DKは、どれもひとり暮らしに人気の間取りですが、家賃には若干の違いがあります。

東京23区内で3つの間取りについて、家賃の平均を調査しました。下記の表をご確認ください。

地方では、もう少し金額が安くなりますが、ワンルーム・1K・1DKと、部屋が広くなるごとに高くなるのは同様です。

ただし、1DKは近年流通量が減っており、新築の物件も少ないため、広さのわりに安く借りられる可能性もあります。

1Kに向いている人

快適なひとり暮らしを始める場合、ワンルームや1K、1DKなどの間取りが候補にあがります。

こちらでは、1Kに向いている人の特徴や、ワンルーム・1DKに向いていない人の特徴をご紹介します。

1Kに向いている人の特徴

1Kは、ひとり暮らし向けのお部屋のなかでも代表的な間取りです。1Kに向いているのは、以下のような特徴を持っている方です。

• お部屋とキッチンスペースを明確に分けたい
• 設備にもある程度こだわりたい
• 来訪者に居室内を見られたくない

1Kは、ひとり暮らしを始める方からの需要が高く、新築物件や設備の充実した物件が次々登場しています。

ひとり暮らしを始める場合は、家賃の上限を決めたうえで、まずは1Kのお部屋を探してみてはいかがでしょうか。

ワンルームに向いている人の特徴

ワンルームは、1Kより部屋が狭く、家賃の安い物件です。都心部でひとり暮らしをする方が多く選ぶ傾向にあります。

ワンルームに向いている人の特徴は、以下の通りです。

• 家賃の安さをもっとも重視している
• 荷物が少ない
• 家にいる時間が少ない
• 自炊をほとんどしない

ワンルームは、キッチンと居住スペースが分かれていないため、必要最低限の家電類などを置くとお気に入りのアイテムなどを置けない可能性があります。

そのため、持ち物が比較的少なく、家の生活環境より交通利便性や立地などを重視する方向けのお部屋といえるでしょう。

1DKに向いている人の特徴

1Kやワンルームのお部屋と比べると、少しスペースにゆとりがある1DKの間取り。社会人1年目の方や、地方でひとり暮らしを始める方が最初に選ぶ傾向にあります

1DKのお部屋に向いているのは、以下のような特徴をもった方です。

• 家賃は多少高くなっても部屋の広さを重視したい
• 築年数はあまり気にしない
• 部屋のレイアウトや家具にこだわりたい
• 友達や恋人を自宅に招きたい

1DKは、他の間取りと比べるとある程度自由度があるため、こだわりの家具やアイテムをレイアウトできます。

自宅で過ごす時間を充実したい方向けの間取りといえるでしょう。

1Kのお部屋を探す際のポイント

こちらでは、1Kのお部屋を探す際に意識したいポイントを解説します。

バス・トイレ別よりも暮らしやすさを重視

ワンルームや1Kなど、比較的居住スペースの狭いお部屋では、バス・トイレ一体型のユニットバスを設置されているケースがほとんどです。

狭いスペースでバス・トイレを無理に分けると、設計上負担が生じ、かえって生活しにくくなる可能性があるためです。

1Kのお部屋を探すときは、バス・トイレ別の条件よりも、その他の点で住みやすいかどうかを確認しましょう。

コンロやガスの種類や数をチェック

1Kの物件でも趣味の料理を楽しみたい、という方は、コンロやガスの種類・数を必ずチェックしましょう。

料理を頻繁にする場合は、都市ガスの物件がおすすめです。お風呂に入る頻度にもよりますが、月1,000円～2,000円前後変わることも珍しくありません。

また、IHコンロの場合は専用の調理器具が必要です。さらに、コンロが複数口ないと複数の料理を同時に調理できないため注意しましょう。

まとめ

1Kの物件は、スペースはそれほどないものの、需要が高く新築物件も多く登場しています。初めてひとり暮らしをする方にもおすすめの間取りです。

お部屋をお探しの場合は、ぜひネクストライフをご活用ください。