1階にコンビニのあるマンションは住みやすい?

街中の不動産屋や、インターネットに掲載されている物件情報を確認していると、「コンビニまで徒歩0分」といった物件を見かけることがあります。代表的なのはコンビニですが、スーパーなどのケースもあるようです。

このように、マンションの1階部分にコンビニなどの施設が入っている物件は「複合型マンション」と呼ばれます。今や毎日のように利用する方も多いコンビニが入っているということで、多くのメリットがありそうですが、実際住むとなると騒音などが気になる方も多いでしょう。今回は、1階にコンビニの入っているマンションに住むメリットやデメリットをご紹介します。

 

1階にコンビニのあるマンションに住むメリット

中には、1階にコンビニのあるマンションに住みたいと考えている方もいるでしょう。それでは、1階にコンビニのあるマンションにはどんな魅力があるのでしょうか。

24時間いつでも多くの物が手に入る

現在、ほとんどのコンビニは24時間営業です。時短営業を検討している店舗もあるようですが、1階にコンビニのあるマンションは繁華街や駅チカに建てられているケースも多いため、24時間営業を続けるでしょう。

そして、今やコンビニでは多くの物が手に入ります。お弁当やおにぎり、飲み物といった食料品はもちろんのこと、電池や下着などの生活用品まで、生活に必要な物のほとんどがコンビニで手に入ってしまうのです。「コンビニさえあれば生活できる」と感じている方も少なくないでしょう。

1階部分にコンビニがあることで、物に不自由することなく生活できるのは、大きなメリットにつながります。

ATMや公共料金の支払いなど何でもできる

コンビニを利用するのは、商品を購入するためだけではないでしょう。さまざまなサービスを受けるために利用する方も少なくありません。コンビニで受けられる代表的なサービスを10個列挙しておきます。

  1. 銀行ATM
  2. 公共料金の支払い
  3. 切手や収入印紙など郵便関連の手続き
  4. 宅配便の受け付け
  5. コンサートなどのチケットの予約・販売
  6. イベント時のお弁当の予約
  7. FAXやデータ出力
  8. 通販の商品受け取り
  9. お歳暮やギフトの依頼
  10. 年賀状印刷

これ以外にも住民票の発行など、細かなサービスがコンビニでは実施されています。1階にコンビニのあるマンションでは、これらのサービスを遠くまで出かけることなく受けられるため、時間をむだにすることがありません。

流行に敏感になる

コンビニは、とくに食料品について流行している商品をどんどん開発する傾向にあります。近年であれば、糖質制限ダイエットが流行った際にはサラダチキンやパンなどの糖質オフ食品、タピオカブームに合わせたタピオカミルクティーなど、巷で流行っているものはすぐに商品化されます。

1階にコンビニのあるマンションに住み、コンビニに毎日のように通うことになれば、必然的に流行に敏感になるでしょう。家族や友達、恋人との会話に役立つこともあるかもしれません。

防犯対策にもなる

1階部分のコンビニは、防犯効果も期待されます。24時間営業のコンビニが近くにあるということは、常に人が活動している場所があるということでもあります。万が一自宅で事件や事故に巻き込まれた場合でもすぐに駆け込むことができるでしょう。コンビニは防犯上すぐに通報できる仕組みを整えているため、防犯効果は高いといえます。

また、夜中でも照明がついているため周囲が明るくなり、帰宅時に誰かに後をつけられるような危険も少なくなります。

さらに、コンビニやスーパーといったテナントが入っている以上、マンション自体が警備保障会社と契約しているケースがほとんどです。より防犯性に優れたマンションといえるでしょう。

家賃が相場より安い可能性もある

1階部分に店舗が入っているマンションは、においや騒音などデメリットもあるため、入居者に敬遠されることも少なくありません。

そのため、多くの入居希望者を募るために、家賃を相場より安く設定しているケースがあります。実は1階にコンビニのあるマンションのほうが狙い目という可能性もあるでしょう。

下記で紹介するデメリットが気にならない方は、1階にコンビニのあるマンションも候補のひとつに入れてみてください。

 

1階にコンビニのあるマンションに住むデメリット

1階にコンビニのあるマンションには、一定のメリットはあるものの、マイナスイメージを持っている方も少なくありません。ここでは、1階にコンビニのあるマンションに住む際のデメリットをご紹介します。

騒音問題

前述の通り、24時間営業していることの多いコンビニでは、昼夜を問わず多くのお客さんが利用します。そのため、人の話し声が聞こえることや車の出入りなどが激しくなる可能性も高く、それが部屋に響いてしまうことも珍しくありません。コンビニがあることから、うるさくて生活できないなんてことになりかねません。

また、コンビニ以外にも飲食店が入っているケースもあります。酔っ払い同士の大声やケンカの怒鳴り声など、ストレスになる騒音に悩まされるかもしれません。1階に店舗の入ったマンションに入居する際は、あらかじめ騒音がどれくらいか、物件の防音性能はどうかなどについて調べておく必要があるでしょう。

害虫問題

害虫問題も上に住むマンションの住人にとっては大きな問題です。1階に入っているのがコンビニでも飲食店でも、生ごみが出ます。コンビニなら売れ残った弁当などの廃棄品、飲食店なら食材の切れ端など、大量の生ごみが出るのは想像に難くありません。

そして、それらの生ごみを捨てるのは、多くの場合はマンションの共用のごみ捨て場です。害虫対策を施してあるごみ捨て場であれば多少安心できますが、

店先に人が溜まる

コンビニは人の出入りが激しくなる傾向にあり、どうしても店先に人が溜まることが増えます。日中であれば活気のある地域ということになりますが、それが夜も続くとなるとストレスを感じるはずです。

また、男性が大人数で集まっていると、女性の立場からするとそれだけで怖いと感じるものです。買い物に出るにも自宅に帰るにも不安がつきまとうでしょう。どれだけ利便性の良い物件でも、それだけで住みたくないと感じる方もいるはずです。

においが気になる

1階が飲食店の場合、煙やにおいが発生する可能性が高いです。不快に感じるというだけでなく、洗濯物を干しづらいという特徴にもつながります。せっかく購入した洋服や布団ににおいがうつってしまうのはつらいものがあります。

飲食店が入っている場合は、ダクトの設置方向が住居部分に向かないようにするなど工夫されていますが、事前に自分の目で確認する必要があるでしょう。

浪費につながる可能性

コンビニが1階にあると、浪費してしまう可能性も考えられます。すぐに何でも手に入ってしまうためです。初めてひとり暮らしをする方など、節約を心がけたいと考えている方にはあまりおすすめできないかもしれません。

火災の危険性

もっとも怖いのが火災の危険性ではないでしょうか。コンビニなど火を使わない店舗でも、利用者のタバコの不始末など火災の危険は常につきまといます。ましてや、1階部分が飲食店ならそのリスクはさらに高まるといえるでしょう。複合型マンションに住む際は、1階に入っている店舗の種類も大切です。

 

まとめ

1階にコンビニのあるマンションは、生活に必要な物がいつでも手に入り、多くのサービスを受けられるメリットがある一方、人の出入りが激しい分トラブルの可能性も高まります。住んでから後悔しないためには、ひとつの物件に絞ることなくお部屋を探すことが大切です。

 

 

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