自営業者(フリーランス)は賃貸審査に通りにくい?

働き方や生活様式が多様化し、「高校や卒業したら会社に勤めてサラリーマンとして定年まで働く」ことが一般的ではなくなりました。会社員として経験を積んだ後、フリーランスとして独立するケースもあれば、起業家として活躍している方も少なくありません。なかには、現在フリーランスを志している方もいるでしょう。

ただ、「自営業者(フリーランス)は賃貸審査に通りにくい」という言葉を聞いたことはないでしょうか。物件を契約するうえで欠かすことのできない審査。今回は、自営業者の方が賃貸審査に通りにくいといわれている理由や、審査を通過するための秘訣などをご紹介します。

 

なぜ自営業者は審査に落ちやすいといわれるのか

「自営業者・フリーランス・個人事業主」などは、賃貸の審査に落ちやすいと言われることが多いです。この理由について考えるためには、物件を貸す側、つまり大家さんや不動産管理会社の担当者の気持ちにならなければなりません。

みなさんが大家さんだったら、入居希望者を入居させるか否かを判断する際、どのような点を重視するでしょうか

  • 収入
  • 人柄
  • 勤務会社
  • 勤続年数
  • 保証人の収入

上記以外にもさまざまな点を考えるかもしれません。しかし、実際に審査する際に重要視するのは、「収入とその安定性」「近隣住民とのトラブルの可能性」の2つです。

そして、自営業者やフリーランスの方に主に関係があるのは「収入とその安定性」です。収入については、働き方が多様化するなかで、独立した後も十分な収入を確保している方は少なくありません。しかし、それがその収入が続く保証がない、つまり「安定性に欠ける」のが大きな問題なのです。

収入の補償がないということは、今月まで家賃が払えていても、来月は支払えなくなる可能性があるということです。大家さんとしては、家賃が回収できない事態は何とか避けたいため、少しでもリスクのある契約は結ばないようにする傾向にあります。

もちろん、自営業者だからといって賃貸借契約を結ばない、というわけではありません。自営業者の方のなかには、一般的な会社員より多くの収入を得ている方も少なくありません。多少審査は厳しくなるものの、安心して貸し出せると踏んだ場合には借りることができます。

 

審査に落ちやすい4つのケース

自営業の方が審査に落ちるケースは、ある程度モデル化することができます。ここでは、審査に落ちやすい5つのケースをご紹介します。

事業を始めてからまだ日が浅い

独立してからまだ日が浅い自営業者は、審査に落ちやすい傾向にあります。これは、まだ事業が安定しておらす、今後に不安が残るという点以外にも理由があります。それは「前年度の収入証明書を発行するのが難しい」ためです。収入を証明できない以上、審査の目は厳しくなるでしょう。

しかし、独立前と同じ事業を行っている場合は、独立から日が浅くても審査に通りやすくなる傾向にあります。「わざわざ同じ業種で独立したのに会社員時代より収入が下がるわけがない」と考えられるためです。

保証人を用意できない

自分で保証人を用意できない場合は、多くの場合審査に通りません。そのため、「家賃保証会社」を利用できる物件を探すことになります。

ただ、最近は保証人の資力を考慮しなくて良くなるということから、「家賃保証会社の利用必須」という物件が増えています。そのため、保証人を準備できなくてもそれほど大きな不利益を受けることはないかもしれません。

自営業者を好まない大家さん

大家さんのなかには、そもそも自営業やフリーランスという業態にあまり理解がないケースもあります。その物件に住まわせるかどうかは、物件のオーナーである大家さんの一存で決まります。そのため、運悪く自営業者を好まない大家さんにあたってしまった場合は、審査の目が厳しくなるでしょう。

ただ、近年は入居希望者を募るために、大家さんや不動産管理会社の理解も進んでいます。自らの事業状況や今後の展望などについて誠実に対応すれば、公平に審査してもらえるでしょう。

人柄や服装に問題がある

もちろん、収入の安定性以外も審査されます。そのなかでも、当日の服装や言葉遣い、人柄などは気をつけたいところです。身なりが不潔で悪い印象を与えてしまったり、「この人はトラブルを起こしそうだな」と思われたりすると審査に落ちる可能性が高まります。

大家さんではなく不動産管理会社の担当者と接する場合でも、そのときの態度が大家さんに伝えられるケースもあります。物件を探す際は、最低限の清潔感のある服装、しっかりとした言葉遣い・態度を意識しましょう。

 

自営業者が審査を通過するための4つの秘訣

自営業者だからといって審査に落ちるわけではありませんが、大家さんや不動産管理会社の目が多少厳しくなるのは事実です。それでは、自営業の方が審査を通過するにはどんな工夫をすれば良いのでしょうか。

収入を証明できる書類を準備する

ここまで紹介してきたように、自営業の方が不安視されているのは「収入面」です。その点を払しょくできれば、審査を通過できる可能性がグッと高まります。そこで、審査を受けるにあたって収入を証明できる書類を準備することをおすすめします。

具体的には、以下のような書類が良いでしょう。

  • 住民税課税証明書
  • 確定申告書の控え
  • 納税証明書
  • 所得税納税証明書

どれも各市町村の役所やコンビニ・税務署などで発行してもらえます。特に「住民税課税証明書」や「確定申告書の控え」は管理会社から提出を求められることも少なくありません。

また、企業と直接契約をしている自営業の方は、どんな企業と契約しているかを証明できるとより有利に審査してもらえます。契約相手の企業の社会的な信頼度も審査に影響するためです。

連帯保証人を準備する

自営業の方は、常に家賃の不払いを心配される立場にあります。そこで、万が一家賃を滞納してしまった場合でも、大家さんがしっかりと回収できるよう連帯保証人を準備しましょう。現役で会社に勤めている親や兄弟・親戚などが望ましいです。

年金暮らしの方でも連帯保証人になれるケースはありますが、現役で働いている方のほうが安心です。

もし連帯保証人を準備できない場合は、家賃保証会社の利用も検討しましょう。家賃保証会社とは、連帯保証人の役割を代行する会社のことを指します。ただし、家賃保証会社の利用にも審査があるため、過去にクレジットカードなどを滞納している場合、その審査に落ちる可能性があります。

収入に見合った家賃の部屋を選ぶ

収入に見合った家賃のお部屋を見つけることも、審査を通すためには重要な要素です。収入の3分の1程度の家賃が一般的とされていますが、大家さんの心情などを考慮して25%程度に押さえておくとより安心といえます。

清潔な身なり、正しい言葉遣い・態度を意識する

最後は来店する際の身なりや言葉遣い、人との接し方です。大家さんが直接入居希望者と対面しない場合でも、不動産管理会社を通してそのときの様子が伝わるケースは珍しくありません。清潔感のない身なりや、あまりに横柄な言葉遣い・態度では、大家さんが「貸したくない」と思ってしまうのも当然です。

物件を探すときだけでも恥ずかしくない態度を意識するのは大切です。

 

まとめ

自営業者といっても職種や働き方などさまざまです。事務所の社長という方もいるかもしれません。しかし、自営業者というだけで少し厳しい目で見られることがあるのも事実です。物件を探す際は、事前にしっかりと準備をして、理想の物件を契約しましょう。

 

 

この記事が気に入ったらシェアしよう!

コメントを残す


関連する記事